今日も朝食はホテルのビュッフェです。でもメニューは昨日と全く同じなんですね。なーんだ。
トマトソースを塗った食パンをガッツリ食って、地下鉄でカテドラルへ向かいます。
ジャウマ・プリメール駅で下車し、ちょっと歩くとカテドラルが見えてくるのですがなんか様子がおかしい。
外観が布に覆われています。うぉー工事中ですか!ショック。ミラノのドゥオーモに行った時も工事中でした。
これだけの建物を見られないのは悔しいの一言。それでも、中に入る事は出来るようです。やった。
中に入った瞬間、あまりの壮大さに絶句しました。
圧倒的なファサードはもちろん、聖歌隊席がすげえ!
ファサード後ろのステンドグラスもなかなかです。でも、やっぱり聖歌隊席がすげえっす!
祭壇では日曜だからかな?ミサをやっていました。
行列が出来ていたので、バレンシアのカテドラルへ入った時と同じように並んでみます。
しかしその途中で教会のお偉いさんに話しかけられました。
教会のお偉いさん「アーユーカトリック?」
okku「ノー」
どうやらお清めしてもらえないようです。事情がわからずならんでスミマセン。
決して冷やかしじゃありません。
カテドラルを出たら、ジャウマ・プリメール駅の方にちょっと戻ります。
ガイドブックに「観光ポイント」と書いてあった「王の広場」を見に行くためです。
が、着いてみたらただの広場です。オレンジの木が何本かあるくらいで、観光客もほとんど居ません。
美しいゴシック建築が見もののようですが、自分にはよくわかりません。
ただ、不思議な楽器を演奏している大道芸人が居ましてね。
この方、鍋みたいなものを手で触るだけで、チェレスタのような音を出すんですよ。
カテドラルの前は大変賑やかでしたが、わずか数十メートル離れたこの広場はとても静かで、
この楽器の音がよく響きます。癒されます。
スペインの大道芸人は見てて飽きないですね。
次に、サンタ・マリア・デル・マル教会へ。カテドラルから歩いて300mくらいですかね。あっという間です。
ここはカテドラルに比べるとやはりスケールが小さいですが、なかなか素敵な聖堂です。
8角形の柱とステンドグラスに支えられた建物の中心に飾られているマリア像がライトアップされ、輝いています。
やはり日曜だからなのか、こちらの教会にも人がたくさん居ます。
続いてピカソ美術館にでも行こうかなと思ったのですが、すごい長蛇の列!2時間半待ちです。
ダリ美術館以上ですよ!ここもやはり朝一番じゃないと並ぶ羽目になるんでしょうか。
個人的にピカソに興味の無いokkuは迷わずパス。チョコレート博物館へ向かいます。
チョコレート博物館は比較的新しい建物ですね。かわいらしい色使いの外観。
しかし、外観を撮ろうとしたところでデジカメのSDカードが壊れました。
「ちょっ、待って!データが!」
幸い、これまでに撮った写真は無事でした。
ただ、再び撮影しようとすると「カードが異常です」と表示されます。
「え〜。バレンシアに予備のSDカード置いてきちゃったよー」
予定ではあと500枚くらい撮れるはずでした。
「どうしよう…電気屋で新しいの買うか…大幅な時間のロスだなぁ」
ここで、この旅一番のひらめきが訪れます。
「携帯のマイクロSDカードが使えるじゃん!」
早速、携帯のカードと入れ替えました。デジカメのカードは無くならないように携帯に収納。
じゃじゃん!あと400枚以上撮れる!
やりました。これでチョコレート博物館に入れます。
入場料は忘れました。でも、何故か学生割引にしてくれました。
入場してすぐ、入り口の脇に見事な彫刻があります。
材料はなんと全部チョコレート!チョコレートのアートですよ!
コレはお見事。写真撮りまくりです。
カカオ誕生の歴史など、英語解説を一生懸命読んできました。
気が付いたら2時間。ピカソを飛ばして大正解です。
館内を見終わったら、出口付近のカフェでひと休み。
ここのカフェの店員さんがめちゃめちゃ可愛かったんですよね。思わずここで一息ついちゃいましたよ。
ドリンクは濃厚なホットチョコレートを注文。
店員「ハポネス?(日本人?)」
okku「スィ (うん)」
店員「アリガトゴザイマス♪」
惚れた。
片言の日本語で話す外人に弱いんです。
ここでお土産を買うことに決めました(笑)
自分用と家族用にチョコレートを購入。
他にもグッズを買います。
不思議な形をしたアイテムにきょとんとしてると、その店員さんが来てくれました。
店員「何か見たいものある?」
okku「これは何?」
店員「(キャップをとって)これはペンなの」
okku「あぁ、ペンなんだ」
店員さんは紙にスラスラと線を書いて、その紙をokkuの顔に近づけます。
店員「インクに香料が入ってるの。チョコレートの匂いがするでしょ?」
okku「おぉ!ホントだ!甘い匂い!」
店員「リアクションが大きい(笑)」
スペイン最高。このペンも買う事にしました。
店員さんにチップを渡し、博物館を出ます。
店員「マ・タ・ネ♪」
うん、絶対また来るから。
SDカードの故障なんてどうでもよくなりました。
スペインに来てから一番元気な状態です。足取りも軽やかに次のスポットへ向かいます。
次はちょっとカテドラルの方に引き返し、市庁舎を見ます。
見学可能時間が日曜の10〜14時までなので、今日のこの時間に見ておかないと見られなくなっちゃうわけですね。
市庁舎の中はステンドグラスにレッドカーペット、シャンデリア。すっごく豪華。。。
バルセロナの市職員はこんな贅沢なところで働けるのですか。
ちなみに、市庁舎の対面にあるカタルーニャ自治政庁には入れないようです。
続いて市庁舎から東にまっすぐ700〜800m。動物学博物館に向かいます。
入り口に大量の鹿の角が。入ってすぐにカブトガニが。
ここには鳥類、爬虫類、甲殻類、様々な生物の剥製があります。
日本の蟹の剥製なんかもあります。
こうもりが思ったよりかわいいです。
コアラが思ったより怖いです。
というか、この博物館、中身だけじゃなく建物自体が美しい。イイ天気だった事もあり、非常に見応えがありました。
この博物館の前に広がるシウタデリャ公園を軽く散歩し、凱旋門を見に行きます。
実はokku、橋だけじゃなく門も好きだったりするんですね。
門を正面に見て、写真をパチリ。ちょっと近づいてパチリ。さらに近づいてパチリ。
自分もフレームに入れてパチリ。門をくぐる瞬間にパチリ。門をくぐり抜けて振り返ってパチリ。
撮りすぎです。
凱旋門をくぐり、今度は西に向かうと世界遺産のカタルーニャ音楽堂があります。
最初に降りたジャウマ・プリメール駅から真北に向かったところです。
ゴシック地区の東半分をまるまる一周した事になります。
チケット売り場では、
係員「次のガイドツアーまで30分ほどあります」
okku「ガイドいらないです」
係員「ダメです。ガイドツアーのみです」
仕方ないので、音楽堂一階のBARで昼食をとる事にしました。
と言ってもここはピンチョス(フランスパンのおつまみ)屋さんですね。
いろんな種類のピンチョスを食べました。
食べ終わってちょっとくつろいだ後にガイドツアーがスタート。
この音楽堂、すごく色鮮やかなホールです。
もちろん選ばれた人しか出演できないのでしょうが、こんな舞台で一度は演奏してみたいものです。
ツアーは一時間弱ですかね。ちなみにホール内は撮影禁止。記念撮影は外観でガマンします。
音楽堂を出てから近くの大型デパートが並ぶカタルーニャ広場を目指して歩きます。
そのデパート内に大型書店もあるそうで、そこで友人から頼まれていた
「スペイン語版・日本のマンガ本」を買おうと思ったんですね。
でも、日曜なのでやっぱりどこのデパートも休みです。バルセロナ一番の中心部でも例外じゃないんですね。
広場の近くにバルセロナ現代美術館があるようなので行ってみます。
が、美術館の前には若者がたむろしてます。スケボーとか乗ってます。
なかなか髪型に気合が入ってます。顔中に金属のアクセントがついてます。
中に入るのはやめましょう。うん、現代美術はどうせわからないし。とりあえず外観だけパチリ。
ランブラス大通りを抜けてバルセロナ港を見に行く事にしました。
もう夕方なので、さっさと行かないと日が暮れちゃいます。急げ!
…しかし、ランブラス大通りが面白すぎる。
ガウディの設計した街灯や水飲み場のデザインに感心し、
大量のキオスコで土産探しに没頭し、大量の花屋の美しさに感動し、
大量の大道芸人に目を奪われ、なかなか進みません。
バルセロナの大道芸人はレベルが高い!本当に立ち止まって見入っちゃいます。
基本的にはオフジェのように固まっていて、お金を入れると動き出すというタイプが好きですね。
結局、日もだいぶ暮れて来た頃になって、ようやく海が見えてきました。
港の前にはコロンブスの塔があります。空がすごくきれいな色だ。
中に入れるって書いてあるんだけど…唯一の入り口は売店です。
なんだ、入れないじゃん。
ランブラ・デ・マールという橋を渡って港の奥に行くと新しいショッピングモールがあります。
ショッピングモール自体には興味が無いのですが、橋を渡りたいので行ってみます。
橋の途中から日本人ばかりです。そしてショッピングモール内はすごい人だかり。
メリットの無い人込みはキライです。何も買わず、さっさとランブラス大通りに戻ってきました。
夕飯にはまだ少し早いし、ネットカフェにでも行こうかな。
ランブラス大通り沿いで見つけたネットカフェに入りました。
…入ったはいいけど、やっぱり日本語入力が出来ません。しかも表示さえされません。
バレンシアCFのオフィシャルページに行ってみたものの、
日本語ページを見ると、文字が全部「□□□□□□□□」と表示されるんです。
こんな調子じゃせっかくPCが在ってもやる事がないので、さっさと出ます。
くそう、いろいろともったいない。
ネットカフェを出たらサッカーを見られるBARを探します。
この日はレアル・マドリーvsバレンシアCFの大一番。ホテルに戻る時間はないし、BAR観戦です。
そして試合開始直前にBARに入店。すでに選手たちは入場してます。
とりあえずトニックウォーターを飲みながら様子を見ます。
「よーし、バレンシアCFが点を取るたびにアルコール一杯頼んじゃおう!」
…まさか3点も取るとは思いませんでした。ジントニック3杯でベロンベロンです。弱い(泣)
宿敵レアル・マドリーが負けたとあって、BARの中は大騒ぎ。
客A「オマエ、レアル・マドリーファンだろ?残念だったなぁっはっは(笑)」
okku「違うよ、バレンシアCFファンだよ」
客A「おぉ!そうか!良かったなぁ今日は勝てて!」
数日前にバレンシアCFに負けた事なんてどうでもいいかの如く、
FCバルセロナファンが馴れ馴れしくしてきます。ライバルが負けるとこんなに喜ぶものなのか。
そして、この店のジントニック高いです。
ジンを頼むとロックで出てきて4ユーロ。(650円くらい)
トニックウォーターを頼むとビンで出されて3ユーロ(500円くらい)。
ジントニックは7ユーロです。スペインは単純に足し算するのですね。。。
店を出て、バルセロナの街中を千鳥足で歩きます。
見るからにスリの格好の餌食なんですが、人通りも多いし大丈夫、と変な確信と共に、夕飯を食べに行きます。
入ったのはスペイン料理のレストラン。
でも、店員さんは中国人でした。日本人だと言ったら英語のメニューを出してくれました。
隣の客(スペイン人)が、片方の耳に携帯ラジオのイヤホンを入れたままフレンドリーに話しかけてきます。
どちらも片言の英語とジェスチャーでのコミュニケーションです。
客B「ここに住んでるのか?」
okku「いや、住んでるのは日本だよ。旅行で来てるんだ」
客B「そうか、俺はこの店の近くに住んでるんだ。バルセロナは楽しいか?」
okku「3日前までバレンシアに居たんだけど、バレンシアよりは見所いっぱいで楽しいかな(笑)」
客B「バレンシアなんて何も無いじゃねーか!オマエ、バレンシアで何してきたんだよ(笑)」
そしてこの客B、イヤホンに手を引っ掛けたりして、携帯ラジオを何度も落とすんですよ。
そのたびに電池カバーが飛んで、電池も転がっていきます。
そのたびにアチコチに「スンマセン、スンマセン」って拾いに行ってて。もうラジオ聴くなって(笑)
客B「今、ジャズを聴いてるんだ。日本人ってジャズを聴くのか?」
okku「聴く人はいっぱい居るよ」
客B「そうか、演歌以外も聴くのか。俺はジャズが大好きでな!管楽器は最高だよ」
okku「俺、楽器やってるんだけど、日本でたまにジャズの曲も演奏するよ」
客B「マジか!オマエ、ミュージシャンか!何の楽器だ?トランペット?サクソフォン?」
okku「クラリネット」
客B「おー!クラリネット!ポッペポロッペ〜♪(クラリネットを吹く真似)いいな、オマエ!」
okku「楽器やらないの?」
客B「昔、ギターを買ったけど、すぐに挫折した(笑)」
okku「うーん、ジャズギターは難しいからね」
客B「いや、ロックだ」
okku「ジャズじゃねーのかよ(笑)」
客B「シンディ・ローパーが好きなんだよ(笑)」
かなりの時間、会話を楽しみました。結局レストランでは何を食べたか覚えてません(笑)
ただ、すごく美味しかったわけではない事だけ覚えてます。普通でした。
レストランを出る頃にはだいぶ酔いも覚めてきたのですが、今度は頭痛がやってきました。
23時をまわり、さすがに人通りも少なくなってきました。今、襲われたら素直に金出します。
それでも駅に向かって歩く途中、無印良品を見つけてはしゃいじゃいました。こんなところで会えるなんて!
そんなこんなで無事に地下鉄を乗り継ぎ、ホテルへ戻れました。風呂には入らず、薬を飲んで即就寝。
明日のサグラダ・ファミリアに向けて回復に努めます。
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