3/25(火) バルセロナ → バレンシア

早足モンジュイック。

バルセロナ最終日。このビュッフェも食べ収めです。
トマトソースを塗った食パンをガッツリ食って、まずはFCバルセロナの本拠地カンプ・ノウ・スタジアムに向かいます。

地下鉄に乗ってレス・コルツ駅で降り、ちょっと西に歩くとそれっぽい建物が見えてきます。
が、入り口がわからない。ぐるっと一周してようやく見つけた入り口には15人程度の観光客が開場を待っています。

(カンプ・ノウ・スタジアムの外観)

10時の開場と共にカンプ・ノウ・ツアーがスタート。ツアーと言ってもひとりで好きなように回っていいみたいです。
まずは選手たちが試合の際に歩く通路を通ってピッチへ。この通路には礼拝堂もあります。
試合前にここで勝利を祈るわけですね。

(カンプ・ノウ内部の礼拝堂)

ピッチへ出て観客席を見渡します。確かにキレイなスタジアムです。
ですが、全然感動がありません。バレンシアCFファンだからなんでしょうか。
その後ロッカールームやプレスルームなどを見て回ります。
途中、バルセロナの選手と記念写真が撮れる!(もちろん合成)というフォトショップがありました。

写真屋「へい、そこの日本人!記念にどうだい?」
okku「イニエスタある?」
写真屋「イニエスタはないなぁ」
okku「グジョンセンは?」
写真屋「ないない。あるのはロナウジーニョ、メッシ、ボージャン、アンリ、デコだ」

仕方なくメッシと一緒に撮りました。確か12ユーロ(約2000円)だったと思います。

(左:ピッチにFCバルセロナのエンブレム  右:プレスルーム)

スタジアムを見終わると、次はミュージアム。優勝カップや記念グッズなんかが飾ってあります。
歴代所属した名プレイヤーの写真などが飾ってあります。メンディエタやジェラールの写真もあります。

(バレンシアCFファンには懐かしの顔ぶれ)

全部見終わると、順路はオフィシャルショップに通じます。
ここに使うお金は無いので、完全スルーしてモンジュイック地区へ。
地下鉄パラレル駅からフニクラという路面電車?に乗り継ぐのですが、
フニクラは想像してたよりキレイでハイテクな乗り物でした。

フニクラに乗ってる時間は僅かです。パルク・デ・モンジュイック駅で降りたら、
次はゴンドラでさらに高地に向かいます。チケットは往復で1.5ユーロくらいです。確か。
このゴンドラは4人乗り。自分の後ろに並んでいた日本人カップルと乗ることになりました。
このカップル、日本だったら絶対に近づかないようなジャンルの方々、いわゆる肌も髪も小麦色な方々です。
そんなカップルと一緒の3人はなかなか微妙でしたが、たまに摩訶不思議な事を言い出すのが素敵です。

ゴンドラを降りると、すぐ目の前がモンジュイック城です。
元々は軍事施設だった事もあり外観は非常にシンプル。堀には鮮やかな花が植えられています。
敷地内にはあちこちに大小さまざまな大砲が設置してあります。
城の内部は軍事博物館になってるらしいのですが、休日なので閉館みたいです。また、休日…。

(左:モンジュイック城  右:花が鮮やかなお堀)

丘の上に立っている城なので、非常に眺めがいいです。
この日は天気もよかったので、バルセロナの街を一望できました。
敷地内は一部立ち入り禁止になっているところもあるのですが、そのエリアの脇に小さな教会を見つけました。
軍の施設に似合わない可愛らしい教会。見に来ている人は他に誰も居ません。
自分ひとりだけの発見のようでちょっぴり嬉しくなります。

(左:大砲  右:バルセロナの街を一望)
(小さな教会)

ゴンドラに乗りパルク・デ・モンジュイックまで戻りました。ここからは徒歩で下ります。
お目当てはRCDエスパニョールの本拠地バルセロナオリンピックスタジアムです。
ただその前に、道すがらにあったミロ美術館が空いてたので入る事にしました。
旅の最初からずっとそうですが、寄り道グセが抜けません(笑)

(美術館入口に展示されている作品)

ミロ美術館、入ったはいいもののこの人のの絵画の素晴らしさがさっぱりわかりません。
この美術館では日本語のオーディオガイドをレンタル出来るのですが、ガイドを聞いてもさっぱりです。

美術館の一角ではチャイニーズ・アーティストの作品展もやっていたのですが、
こちらはさらにわかりません。ちょっぴり夢に出てきそうな気持ち悪い作品もあります。
とりあえず一周し、美術館内のカフェでランチ。ホットサンドを頂きました。

(よくわからない作品)

美術館を出るとまもなくオリンピックスタジアムです。
スタジアムはロビーまで出入り自由です。観客席にはシートが掛けられ入れません。
ロビーにRCDエスパニョールのクラブオフィス?がありました。ちなみにオフィシャルショップは休日なのでお休みです。
スタジアム内部は陸上トラックもあり、シックな普通の競技場という感じです。

(左:バルセロナオリンピックスタジアム内部  右:客席に隣接するRCDエスパニョールのオフィス?)

ロビーを出てスタジアムの正面に回り込んだところで思わず大きな声が出てしまいました。
正面から見たオリンピックスタジアムは超芸術!美しさはカンプ・ノウの比じゃないです!
目の前にはキレイに整備された広場と不思議な形のモンジュイックタワー。
すいません、オリンピックをなめてました。。

(左:バルセロナオリンピックスタジアム正面  右:モンジュイックタワー)

スタジアムを後にし、徒歩でさらに下ります。ガイドブック一押しのスペイン村に向かっていたのですが、
どうやら道を間違え、通り過ぎてしまったようです。丘の麓にあるカタルーニャ美術館に着いてしまいました。
ここでどこからか急に上半身裸の2人の子供が飛び出してきました。
「ユニセフのなんちゃらで署名してくれ、募金してくれ」だそうです。
裸で募金するかい?募金箱はどこだい?
ようするに物乞いです。
2人とも小学校低学年くらいでしょうか。あばら骨がはっきりわかるくらいガリガリです。
「これは断れない…」
本当にわずかですが、財布に残っていた2ユーロ硬貨2枚を2人に渡しました。

カタルーニャ美術館も見事な建物です。ただ、到着した時点で14時を回っており、
開館時間が14時半までという事で入場が締め切られており、中に入れなかったのが残念です。
美術館の写真を撮ろうとしたところ、今度は中学生くらいでしょうか、女の子がひとり駆け寄ってきました。
手に持っているのは先ほどの2人組と同じもの。また物乞いです。
が、この女の子、そこそこ健康的です。体格も先ほどの2人組に比べだいぶいいです。
さらに財布に小銭も残ってないことだし、ここはスルー。お札を上げるほど裕福な旅ではないです。

(カタルーニャ美術館)

美術館の写真を撮ったら、再び丘を登るような感じでスペイン村へ。
…つまらん。ぶっちゃけただのショッピングモールじゃないですか。
さらに修学旅行中のスペイン人学生たちに占領されており、非常に騒々しいです。
“スペイン各地の建物の特徴が見られる”という売り文句でしたが、
「各地のいいところをちょっとずつ詰め合わせた感」が満載で、
なんだろう、要するに統一感がないんですよ。
ガイドブックでは“1日かけて観光するところ”という説明でしたが、1時間足らずで出てきちゃいました。

スペイン村で時間をつぶすつもりが、逆に余ってしまいました。
モンジュイックは見尽くしたので、他の地区に移動します。
とりあえずヌマンシア大通りを北上。スペイン広場、ミロ公園を経由しながら歩き、地下鉄タラゴナ駅に入ります。

(ミロ公園のオブジェ)

ここから地下鉄パラウ・レイアル駅へ移動し、グエル別邸を見ます。
ちょっぴり道に迷いながら、到着。
このグエル別邸、その名の通り世界遺産のグエル邸の続編みたいなものでガウディのデザインです。
(こちらは世界遺産ではないし、中にも入れません)

(グエル別邸・龍の門)

グエル別邸を見たらついでに近くのペドラルベス宮殿へ。
ダメだ、これはしょぼすぎる。
遠めに見ると見事な彫刻ですが、凹凸がありません。建築ではなく絵です。トリックアートです。

(ペドラルベス宮殿)

まだちょっと時間があるぞ。最終日という事もあってもう手当たり次第。
というわけで、ガウディ作のミリャレースの門を見に行きます。
もうね、ただ“ガウディが手がけた”というだけで、観光名所でも何でもないのかもしれない(笑)
普通のマンションの入り口の門ですよ。それでもだいぶ考えて作られたオシャレな門ですけど。
なんとなく作りがグエル公園を思い出させる門です。

(ミリャレースの門)

歩いていける範囲の見どころはすべて抑えました。残り時間をボーっとすごすのはイヤなので、
マリアクリスティーナのエル・コルテ・イングレスでお土産でも買うことにします。
娘に可愛い花柄のバッグを購入。これは我ながらイイ土産だ。

18時半くらいにバルセロナ・サンツ駅に到着し、マクドで早めの夕飯。
スペインのマクドでは、セットメニューのポテトは「デカポテト」にした方がイイと思います。
たぶんこっちのが美味しいです。
19時半の特急アラリスに乗り、23時にバレンシア・ノルテ駅に到着。
歩きつかれたんでしょうな。電車の中では完全爆睡。
ノルテ駅で駅員さんに起こされました。おはようございます。

夜のバレンシアの街はすごく静か。火祭り期間の街と同じとは思えない静けさです。
爆竹の音がしないってのがいいっすね(笑)
のんびりアパートに戻り、荷物の整理をしてから床に就きました。