朝早く起き、ホテルの朝食は食べずに出発しました。
そして、マドリードのバラハス空港に6:40に到着。まだ辺りは真っ暗。8:10発の国内便でビルバオに向かいます。
旅初日に出会った藤原さんの話では、ビルバオは非常に面白い街だそうで、すごく楽しみです。
国内線というのは日本でも乗ったことがないのだけど、想像してたよりだいぶ小さな飛行機でした。
ビルバオまでの所要時間はジャスト1時間。
早起きしたこともあり、完全爆睡です。
空港を出て、バスで街の中心地まで向かいます。
バス停で時刻表を探していると、
おじさん「次のバスはあと25分後だ」
バス待ちでベンチに座ってるおじさんが教えてくれました。
「25分かぁ。トイレにでも行ってくるかな」
と、空港の建物内に入っていこうとしたら、タイミングよくバスがやってきました。
さっきのおじさんがすごい勢いで手招きしてます。
慌ててバス停に戻ったら、
おじさん「ごめん、なんかバス来ちゃったみたい」
25分後と言われていたのが2分後に来てしまいました。
間に合ってよかった(笑)
15分くらいで街の中心モユア広場に到着です。
この15分間もすごく楽しかった!
バスの車窓から見えるいろいろな物にこだわってます。アートです。
さらにモユア広場の花壇の美しいこと。ここでも垣根の刈り方にこだわってます。
地下鉄への入り口も面白いです。一瞬、地下鉄乗り場だってわからないけど。
広場に隣接している知事官邸も興味深い建物です。
観光案内所で地図を貰ったら、世界遺産のビスカヤ橋へ。
20分ほど地下鉄に乗り、さらに20分ほど歩いたら見えてきました。
水面近くをゴンドラが走ってます。車もこのゴンドラで川を横断してます。
なんかすごく渡るのに時間かかりそうですが、回り道するよりは早いんだろうな。
とりあえず、この橋を往復してこようと思うのですが、渡る方法は2通り。
水面近くのゴンドラに乗るか、50mの高さにある橋げたを歩くか。
「復路をラクにしたいから、行きは歩いて、帰りはゴンドラにしよう!」
と思い、チケットを購入。30セント(約50円)って随分安いなー。
そして、言われる方向に歩いていったらゴンドラ乗り場に着きました(笑)
こんな小さな計画も崩れてしまうなんてダメなヤツです。
でも、50円でゴンドラは安いですよね。
ゴンドラを降りたら、いつものように橋をあらゆる角度から撮影します。
周りの建物もカラフルで美しい。
そして復路。今度こそ歩くぞ!
というわけで、橋げたを歩くためのチケットを購入。
こちらは5ユーロ(約800円)。ゴンドラより高いの!?
エレベーターで橋げたまで上るし、その料金なのかな。
橋げたは結構怖いです。足が抜けるほどではありませんが、足板がスカスカで
さらにこの日は風も強かったのです。さらに修学旅行だか社会科見学だかわかりませんが、
一緒になった小学生団体が橋の上で飛び跳ねるから揺れる揺れる。怖い怖い。
エレベーターを降りて、今度は地下鉄でサン・マメス駅へ。
ここはアスレチック・ビルバオの本拠地です。
スタジアムに入れる場所を探していたら、ミュージアムを発見。
スタジアム見学できるか尋ねたら、ミュージアムとセット料金だと言われました。
仕方ないので入ろう。係員のお兄さんにお金を払って入ります。
中はユニフォームの歴史や、獲得したトロフィーなどが展示されています。
それぞれに説明がされていますが、スペイン語もほとんどわからない上、バスク語はさらにわからない。
プラス、自分以外に誰も居ない。のんびりと雰囲気だけ楽しみました。
ミュージアムを出ると、入口に居た係員のお兄さんが
「よし、じゃあ行こう!ついておいで」と英語で話しかけてきました。
なんだかわからないまま付いていきます。
というか、ミュージアムの受付はおいてきちゃっていいの?
そして、連れて行かれたところはスタジアムの客席でした。
赤と白の椅子が鮮やか!
そんなに大きく感じないのは3階席がないからなのかな。
その次に連れて行かれたところはロッカールーム。
うわ、バルセロナのカンプ・ノウツアーみたいな事になってる!
しかもお兄さんのマンツーマン英語解説付きです。
すごく一生懸命に説明してくれるのですが9割はわかりません(笑)
とりあえず、わからないまま感心してみたり、頷いてみたり。
お兄さんゴメン。
最後にピッチへ。ここではお兄さんが写真を撮ってくれました。
ピッチに立つとすごく感激します。なんだろう、他に誰も居ないからなのかな。
後で調べてみたら、このスタジアムは1913年に出来たものだそうです。
もうすぐ100年経つんですね。
お兄さん「どうだい、サン・マメスに来た感想は」
okku「すごく興奮してます」
お兄さん「アスレチック・ビルバオの選手で好きな人居るかい?」
okku「ティコ」
お兄さん「ティコ?予想外の答えだ(笑)今年はほとんど試合に出てないのに」
okku「いい選手なのにね」
お兄さん「日本でティコって有名なのかい?」
okku「全然(笑)」
スタジアムを出たらオフィシャルショップの場所を教えてもらいました。
なんかやたらにオシャレです。中を一通り見て退店。
スタジアムからサビノ・アラナ大通り沿いに北に歩きます。
サグラド・コラソン広場の無効にコンサートホールが見えました。
ここの交差点を曲がり、ドーニャ・カシルダ・デ・イトゥリサル公園に到着です。
この公園で一休み。そして、この街もうひとつのお目当てであるグッゲンハイム美術館へ…
行く前に公園に隣接しているベジャス・アルテス美術館が目に留まりました。
美術館にかかっている垂れ幕に「ソロージャ」の文字が!
これはもう見ないわけには行きません。
美術館に入館。入場料はいくらだったか忘れました。
美術館の入口になんと「傘ぽん」を発見しました。
傘ぽんってもしかして、世界的に有名なのかな。
ひとりで美術館の入口で傘ぽんの写真を撮る日本人を見て、係員が笑ってました。
美術館を一通り回ってみるもソロージャの作品がありません。
係員に聞いてみたところ、ソロージャ展は10月からとの事でした。むぅ。
美術館内のカフェで一息ついて、グッゲンハイムに行くことにします。
グッゲンハイム美術館は、壮観です。なんで、こんな形を思いつくんだろう。
そして犬のオブジェも鮮やか。入口だけで充分に楽しめます。
館内は興味深いものが沢山ありました。
絵でもないし、彫刻でもない、なんてくくればいいんだろう。
ダリの作品もいくつかありました。あの「モンロー」の小さいバージョンもありました。
館外のオブジェも見逃せません。
この蜘蛛なんて、風で動いたりしないんですかね。
ここでTシャツと犬さんの置物、犬さんのピンバッジを自分へのお土産に購入。
ここのTシャツはプリントのデザインがカッコよくて、ハズレは無いですよ。
と、気がついたらグッゲンハイムで3時間。カフェでコーヒーとケーキ。
グッゲンハイムの外を1周歩いてから、次のスポットへ向かいます。
どの角度から見ても楽しい美術館ですよ、ホント。
川沿いに東へ歩くとスビスリ橋が見えてきます。
これも見事なアーチ。ねじれてるところがたまりません。フェチの心がくすぐられます。
ここを渡って川の反対岸へ行きます。
川沿いには子ども用の遊具が設置してある公園もあります。
このブランコを見て感心してしまいました。これなら落ちてケガしたりしないですもんね。
さらに歩くとビルバオ市庁舎がありました。
ここから道が分かれるので、川沿いのルートを外れ、ヌエバ広場方面へ向かいます。
サン・ニコラス教会の前を通り、ヌエバ広場へ。
天気がそれほど良くなかったせいか、そんなに人は居ませんでした。
ここでもお土産を購入。バスクの旗がプリントされたTシャツと、
バスクの旗が編みこまれたブレスレットを購入しました。全部自分用です(笑)
ヌエバ広場を通り抜けて、サンティアゴ教会へ。
サンティアゴ教会自体はそれほど大きなものではなかったですが、ステンドグラスはお見事。
時間がそろそろ気になってきました。さらに奥にある市場とかも見たかったのですが、
まぁこの時間(18時半)なら開いてないだろうし、モユア広場に戻ります。
戻る途中に見えてきたのは、装飾が美しいビルバオ駅。
モユア広場へ着いたらバス停へ。
タイミング良く来たバスに乗って空港へ向かいます。
空港内の土産物屋で、バスクの州旗を買いました。
旗なんか買っても家に飾るところは無いのですが、なんとなくこのバスクの旗のデザインが好きなんです。
イギリスの国旗よりオシャレだと思うんですが、どうでしょう。
20:20発の飛行機で帰ります。
ところが機内ですっごく気持ち悪くなってしまい、吐き気が出てきました。
飛行機酔い?今までした事ないんだけどなぁ(涙)
なんとか、持ち応えて21:15にマドリード到着。
地下鉄ヌエボス・ミニステリオス駅で降りて、ホテルまでの帰り道、
中国人が経営するスーパーで水とサンドイッチを購入。これが夕飯になります。
そういえば、今日は朝サーモン、昼ツナ、夜ハム&卵。
バリエーションに富んでますが、3食ともサンドイッチでした。
時間が無かったからとはいえ、もうパン飽きたっす。と言っても米食が売ってないんでどうしようもない。
せめて、ホテルで出してくれればいいのに〜。
そして、部屋に入るなりぐったり。
今日もよく歩きました。
バレンシアを離れてから、なかなか昼寝が出来ない事もあり、
気がついたら結構疲労が溜まってるみたいです。
自分でも笑っちゃうくらい足が前に出ません。ヒザが痛いのに加え、空港の階段で足首もひねっちゃう始末。
結局、美術館に立ち寄るたびに小休憩。着々と年を重ねてるのだなーと実感しました(笑)
あと2年遅く旅に出てたら1ヶ月は体が持たなかったかもしれん…。
旅も残りあとわずかです。
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