3/15(土) 成田 → パリ → バレンシア

小澤さんと藤原さん。

3/14 21:55の飛行機で成田を発ち、14時間半のフライトを経て、乗継空港である
パリのシャルル・ド・ゴール空港に辿り着きました。

飛行機を降りて、早速道に迷います。でもね、仕方ないと思うんですよ。
日本の道案内板って、「↑」 が直進で 「↓」 は戻るじゃないですか。
でも、この空港の道案内版、「↓」 が直進なんですよ。だから、

okku 「バレンシアに行きたいんですけど、どこに行けばいいですか?」
空港職員A 「D62番に行きなさい。ここをまっすぐいけば案内板が出てるから」
okku 「ありがとう!」

まっすぐ歩く。歩く。 見えた看板は 「D61〜D70 ↓」。 D62番は「↓」だ。

okku 「ん?通り過ぎたのか?」

戻る。戻る。空港職員Aが立っている。

空港職員A 「何やってるんだ?あっちだあっち」

再び歩く。歩く。 見えた看板は 「D61〜D70 ↓」

okku 「????????」

顔で困って心で泣いているところへ、空港職員Aが来てくれました。

空港職員A 「案内板を見なさい。あっちだあっち」

こんなやりとりがありました。こんなところからもう日本とは違うんですね。

シャルル・ド・ゴール空港
(シャルル・ド・ゴール空港)

そして、パスポートに判を押され、バレンシア行きの飛行機にチェックイン。
ここからバレンシアのマニセス空港までまた飛行機に乗るわけですが、
待ち時間が5時間半あります。

当初、5時間半あれば、多少なりともパリの街を満喫できるのではないかと思ってました。
しかし、甘かったです。パリに着いたのは現地時間で4時半。
外は真っ暗、空港内の店もロクに開いてません(涙)

というわけで、空港内のベンチで仮眠。そして8時半くらいでしょうか。隣に人が座ったので目が覚めました。
隣に座った人、金髪でめっちゃ美人!
しかも、その美人が話しかけてきたんです。

金髪美人「ドゥーユースピークイングリッシュ?」
okku「イエス」

ウソつき(笑)まぁ、簡単な質問だったので無事答えられて良かったです。
そして気がついたら空港内のショップが開いていたので、ちらっと覗いてみて周り、
喫茶店で朝食にサンドイッチを食べました。

10時の飛行機でパリを発ち、12時にバレンシアのマニセス空港に到着。いよいよ、スペイン上陸!
マニセス空港に着き、スーツケースを受け取り、他の乗客が向かう方へ。
空港出ちゃいました。あれ?入国審査とかパスポート見せたりとかしなくていいのかな?
勝手にどっか行っちゃっていいのかな?
どうやらいいみたいです。後でガイドブックを見たら、フランスで入国審査してるので
スペインではしなくていいみたい。海外旅行の素人っぷり丸出しです。

空港駅から地下鉄で旧市街のど真ん中へ移動し、電車を降り地上に出た瞬間、
猛烈な爆発音が鳴り響きました。
初めて聞く大きな爆発音。戦争かと思うくらいの音量。どうやら大量の爆竹を鳴らしてるようです。
そこへ小澤さんが平然と登場。「火祭り中はずっとこんな感じだから」と。
えらいところに来てしまったぞ、これは(笑)

(地上に出て最初に見た風景。後ろの建物がノルテ駅)

そして小澤さんのアパートへ。アパートでは、サンタンデールで指導者をされている藤原さんと対面。
藤原さんはまとまった休みが取れたので、バレンシアまで旅行に来たそうです。
スペイン最初の食事は藤原さん作のタコライス。プラス昼間からビール!
タコライスにかかってるのはこちらでは貴重品らしいキューピーマヨネーズ。スペインのマヨネーズは不味いらしいです。

(絶品タコライスとハイネケン)

昼飯の後は、駅前に闘牛のチケットを買いに行く藤原さんと一緒にバレンシアの街へ。
日差しも風もすごく強いので、まずは黒人のショップで5ユーロ(約800円。安い♪)のサングラスを買いました。
アパートを出た瞬間からアチコチで爆竹が鳴っていて、いちいちビクビクしてたので、
そんな情けない顔を隠すのにも役立ちました(笑)
自分は闘牛に無関心(というか苦手)なので、買いませんでした。

しかもかなりの高額席しかチケットが残ってなかったようで、藤原さんも断念されました。
その後は、一人でバレンシアの旧市街を散策。
と行っても、あまり適当に歩くと帰れなくなるので、とりあえず大きな道をまっすぐ進みました。

まず見えてきたのは市庁舎、の前にドカンとそびえ立つ火祭のメイン人形。
どこかで見た事あるようなキャラですが思い出せません。大きさは写真左下のカップルを参考にしてください。

(火祭りのメイン人形)

そのまま市庁舎を通り過ぎて、さらにまっすぐ歩きます。あちこちに大小様々な人形があって楽しいです。
そして、最初に入ったのはバレンシア唯一の世界遺産である「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」。
英訳すると「The market of the silk」。要するに絹の市場です。作られたのは15世紀だとか。
ただ正直、見て凄さがよくわかりませんでした。建築技術がすごいのかな?
市庁舎の方がすごい建物に見えるけど…もっと建築を勉強してくれば良かった。

(世界遺産 ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ)

あまり遠くまで行って帰れなくなるのはいやだったので、わかるうちに引き返す事に。
ノルテ駅前の大通りでオルチャータ屋さんを発見。賛否両論あるこの飲み物に非常に興味があったので、
早速購入。給食のおかず缶みたいな入れ物から直接汲んでくれます。
飲んでみたところ…グー!グー!ですよ!これはうまい!何の味に近いんだろう。豆乳ともちょっと違うし。

(オルチャータ屋さん)

この日の夜にメスタージャでセビージャFC戦を見る予定だったのですが、それまでまだまだ時間がある。
というわけでもう一度、旧市街の中へ。
いろいろな人形を見たかった事もあり、今度はレイナ広場へ向かいました。
とにかくすごい人の数!スリにだけ気をつけながら歩きます。
広場奥のカテドラルに入ってみたかったのですが、あまりの人の多さに思うように進めず、
広場の手前で引き返す事にしました。帰る途中、土産屋で絵葉書を購入。
50セント以下の硬貨になかなか慣れません。
そしてノルテ駅までは無事に帰れました。ノルテ駅までは。
そこからアパートまで迷った迷った。いやー、行きの3倍くらいかかりました(笑)

一度アパートに戻り、小澤さんと藤原さんと3人で少し早目にメスタージャに向けて出発。
外は暗くなってきた事もあり、あちこちの通りでネオンがライトアップされはじめました。
小澤さんお手製のボカディージョを頂き、地下鉄でアラゴン駅へ。
地下鉄車内では、中学生ぐらいの集団が酒盛りしてました。
しかもテキーラのショットみたいなのを一気飲み大会。すげーな中学生。
ちなみに小澤さんいわく「火祭りの時期だからこんなで、普段はこんな事無い」そうです。

(アパート近くのライトアップされた通り)

駅を降りるとスタジアムが目の前に!
ついに!ついに自分にとっての聖地、メスタージャに来ました!
無くなる前に来られて本当に良かった。。。

試合までまだ少しがあるので、近くのバルでデポルティボLC×レアル・マドリーを観戦。
前半が終わったところで、メスタージャの中へ。そしてチケットを見ながら席まで行ってビックリ!
前から4列目ですよ。ゴールマウスが目の前です。
こんな近くで見られるものなの!? これで20ユーロ(約3200円)でいいの!?

(メスタージャの座席表。赤点がokkuが座ったところ)

セビージャFCのGKパロップが目の前です。呼ぶとこっち向いてくれます。声が聞こえる距離です。
ただこの浮かれ気分もあっという間にトーンダウン。。試合が始まりわずか10分。セビージャFC先制。
スタジアムの雰囲気が急におかしくなってきました。
「えっ、ナゼ味方選手にブーイング?」

前半21分、セビージャFC追加点。メスタージャは一気にアウェースタジアムと化しました。
聞き取れたブーイングの対象は、アリスメンディとバラハ。
後半に入り、ヒルデブラントが目の前に来ると、彼とミゲルも対象に入りました。
後半開始から投入されたホアキンがドリブルを始めた時だけ多少盛り上がります。
ただ、ホアキンも機能しないことがわかると、まだ30分近くあるのに周囲のファンがぞろぞろと帰り始めました。
モリエンテスがアップを始めるとスタジアムからモリエンテスコールが。
ただ、彼の投入後もスタジアムの空気は変わりません。
結局、後半ロスタイムに1点返してスコアは1−2にしたものの、内容は惨敗。
初のメスタージャは散々な結果となりました。

(ズームなしでこの距離で写真撮れました)

試合後は、3人で歩いてアパートへ。日付が変わっているというのに、まだまだ沢山の人が外で騒いでます。
爆竹もめっちゃ鳴ってます。子供も爆竹鳴らしてます。早く寝なさい。
アパートで一息ついてから、小澤さんは仕事のため、藤原さんと2人で飲みに出ました。
いろいろな角度からサッカーの話を聞かせて頂き、AM3時を回ったところであまりの寒さに帰る事にしました。
帰り道に巨大わたがし屋さんで写真を撮らせてもらって帰宅。

(巨大わたがし屋さん。ひとつ2.5ユーロ/約400円)

そういえば24時間前はパリに居たんだよなぁ〜なんて。
気がつけば長い一日。それに伴い日記も長くなりました(笑)