骨董の部屋
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竹、梅、牡丹、蘭の四君子かと思ってましたが10時の位置が松だから松竹梅のようです。
環状網代文が特徴的なお皿ですが、当コレクション盛期編の唐草鳳凰文皿に描かれた網代文と比べると数段手が落ちていることが分かります。時代も下がって享保頃の作と思われます。

とは言え輪花に仕上げられた八角の器形、見込みの牡丹図など上手の作行きでお気に入りの一枚なのです。

裏銘は二重枠に渦福です。


2014.3.1

 第140回 染付 松竹梅牡丹文8角輪花皿 時代:江戸盛期 寸法 :径20.5cm 高2.3cm 裏銘 :二重渦福



見込と芙蓉手の区画すべてに鳥が描いてある。素朴で可愛らしい鳥達である。この意匠は古染付で見たことがあるので、古染付を模倣したものであろう。

この様式の皿は結構長い期間作られていたようで古作から後期のものまで目にしたことがある。

本品は磁質、呉須の感じ、兜形の形態、三角高台、薄く成型された磁胎など古作の特徴をもっている。古染からの古い倣い作品であろうと考えている。
裏銘も特徴あるもので、これも窯印ではなく古染の本歌の写しと見る。


2014.2.1
第139回 染付 芙蓉手草花鳥文皿 時代:江戸中期 寸法: 径径16.1cm 高2.5cm 裏銘 :特種



このお皿は2007年「小さな蕾」9月号別冊「伊万里名品撰」掲載の現品です。
ハヤカの下手な感想文より同書の解説文を転記します。←(正月早々手抜きかい!)

【(46)〔竹虎文捻縁縁紅皿〕と同形、同大で捻りの数も共に25である。唐人物文が見事に描かれている。鏑木窯、承応時代の作とみて殆ど間違いないと思われる。
鏑木窯は承応貮歳銘古九谷数種、恐らく同種類の大部分を制作した窯であり、色絵、染付共に名陶を生んでいる。藍九谷分類とされる作品類の中で、竹虎文、唐人物文皿は共に最高傑作品と評価出来るものである。】

2014/1/1
 第138回 藍九谷 鴛鴦唐人物文捻縁皿 時代:盛期 寸法: 径20.9cm 高3.8cm 裏銘 :角福



瑠璃金彩のお皿は古伊万里のバリエーションの一つで、
古伊万里に興味を持ってあれこれ眺め回している頃から気になっていたものでした。
この栗文の小鉢はしばしば目にするもので、瑠璃金彩の定型的な作品のようです。
瑠璃釉の器は染付と同じ呉須の作品ですが、
染付のような釉下彩ではなく釉薬に呉須を混ぜて発色させたもので染付とは異なる独特の雰囲気があって気に入っております。


2013/12/1
 第137回 瑠璃金彩 栗文変形小鉢 時代:江戸中期 寸法: 径15.6cm 高4.2cm 裏銘 :なし


江戸中期のお皿です。
この時期の特徴的意匠である環状唐花の見込みが印象的です。
縁周りの唐草は葉唐草かと思いましたが、葉唐草とは違って独特のものであります。
所謂、羊歯(シダ)唐草と呼ばれるものかと思います。
裏の唐草は縁線の描かれた上手の様式で、盛期に近い時期の作品であることが分かります。
銘は「太明成化年製」です。


2013/11/1
 第136回 染付 窓絵羊歯唐草文皿 時代:享保年 寸法: 径21.0cm 高3.2cm 裏銘 :太明成化年製


藍九谷の布袋図はいつかは手に入れたいと思っていたお皿です。
余白を布袋様の袋に見立てた構図で、この大袋に肘をかけての飄とした佇まいに心が和みます。
UPの画像で見る通りお顔の表情、手の表情、実に洒脱で秀逸であります。

裏は藍九谷らしい唐草を廻しており、銘は角福が記されております。

2013/10/1
 第135回 藍九谷 布袋に軍配図皿  時代:寛文年 寸法: 径21.5cm 高3.2cm 裏銘 :角福


白抜きといえば天明期以降の清朝様式の白抜きが思い起こされます。
私もこの時期に白抜き意匠があるのかと調べてみましたら、白抜きの作品は古くから作られていることが分かりました。

天明期のものとは呉須が違いますので明らかであります。
裏は「太明成化年製」で環状唐草は線描塗込みです。

図録で様式的に近い「蓬莱山」のお皿と同ページに掲載しておりますが、詳細に比較するとやや時代は下がると思われます。


2013/9/1
 第134回 染付 白抜き牡丹文輪花皿  時代:盛期 寸法:径20.6cm 高3.3cm 裏銘 :太明成化年製

絵柄は環状花唐草に瑞鳥を配した洗練されたもので購入時の後期という分別で良いのか悩んでおります。

上手の絵付け、手の込んだ造形、後期の大衆市場向けの大量生産品とは趣が違うように思います。裏絵、高台周りの圏線などからも所謂上手の商品として作られたものでしょう。
総体の印象的にあえて類例を挙げれば、参考図に示す出始めの広東様式猪口の雰囲気があります。
もう一つの考えとしては釉薬の色合いから平戸の作品の可能性もあります。

2013/8/1
  第133回 染付鳥花唐草文小皿  時代:後期 寸法:径14.2cm 高2.3cm 裏銘 :なし(メガネ底)


薄墨の片身替りのお皿の傑作だと思っております。
雲形に区割された器面の片方は薄墨で埋め、白地には干し網のある水辺の柳にとまる双鷺を描く。色合い絵柄秀逸で大変美しく仕上げられております。
裏には折れ笹が描かれ藍九谷からの流れを感じさせてくれます。
高台周りの雷文も正方でなく斜に整然と描かれており独特の雰囲気をもっております。
銘はなく白地のまま。

2013/7/1
 第132回 薄墨片身替鷺文長角皿  時代:盛期 寸法: 横19.6cm 縦9.6cm 裏銘 :なし

このお皿は深さのある皿鉢と呼ばれるもので手取りの重いしっかりしたものです。
渦状に捻じられた区割の中に雲鶴と波頭文が描かれ間は小紋で埋められております。特に雲鶴文が表情豊かに描かれており、存在感のある作品であります。縁周りは有棘の輪花になっており時代の特徴を持っております。

裏は無銘ですが古作から使われる区割の特徴的な文様が描かれ縁周りの特徴と併せて考えると中期から後期にかけての「新様式清朝タイプ」のお皿と言えます。

2013/6/1
第131回 染付 雲鶴波頭捻文大皿鉢 時代:後期 寸法:径39.0cm 高9.0cm 裏銘 :なし

この登竜門は伊万里焼きです。
この皿を目にした時、ふと、志田でヒットした登竜門の図柄を伊万里も取り入れたかと思ったのです。
真偽のほどは分かりませんが、そんなこともあるのかなと。
登竜門の図柄自体は、以前もう少し時代のある古伊万里の2尺皿を見たことがあるので、どちらが先かは分かりません。詳細に比較しても大した意味はありませんが、「図録」の企画としては面白いかなとGET。

器形はこの時期の典型的な大皿の形態。
裏はちょっと変わった蔓唐花が描かれております。

2013/5/1
 第130回 古伊万里 登竜門大皿 時代:後期 寸法: 後期 径37.7cm高5.5cm 裏銘 :なし


所謂猪口形といいますか、大振のしっかりした作りのお猪口です。
発色の良い呉須で花弁地紋に3つの格子狭間の窓抜きに松竹梅が描かれております。
花弁地紋は欲しいと思っていたものでこれだけでも満足ですが、
松竹梅の表現も洒脱で江戸中期の優品であると思います。

裏はメガネ底で、見込には環状松竹梅が描かれております。



2013/4/1
 第129回 染付 花弁地紋窓絵松竹梅猪口 時代:盛期 寸法: 径9.5cm高7.2cm 裏銘 :なし(メガネ底)



薄作り上手で口周りが優しく開いた盛期の猪口です。
美しい発色の呉須で5種類の花が描かれており、それぞれ楽しめます。
芭蕉文や萩文は盛期の猪口などにしばしばに見られる表現で、
「おお、そうかそうか カワユイの〜」というところです。

裏銘は「太明成化年製」 盛期猪口に良く見られる書体です。

2013/3/1
 第128回 染付 格子狭間花文蕎麦猪口  時代:盛期 寸法: 径9.6cm高6.4cm 裏銘 :太明成化年製



古九谷らしいお皿も欲しいと思っておりました。
初期末のような祥瑞唐花の縁周りではありますが、
見込み絵は大変洗練された絵付けが施されております。
柿右衛門様式のような岩笹に愛らしい番鳥、瑞雲、一目で気に入り
ました。

このお皿はロクロ高台で型押成型、祥瑞縁などから当コレクションの
初期編、四方襷変型皿と類似の作と思われますが、絵付けの質が大
きく異なっており、江戸前期古九谷の作品ということが出来るでしょう。



2013/2/1
 第127回 古九谷 岩笹番鳥文変型皿  時代:寛文 貞享 寸法: 径15.5*14.0cm高2.6cm   裏銘 :角福


明けましておめでとうございます。

藍九谷を代表する意匠の作品であります。
陽刻文字の縁周り、墨弾きの環状文、見込みは番の鶺鴒。
どの要素も昔からの憧れていた意匠で、これが全て揃って
美しく纏められているのですから、満足の一言に尽きます。

陽刻文字は「是」だけかと思っておりましたが、次図で見られるように
異なった、いくつかの文字が書かれているようです。
裏は典型的な三角高台で内外に一重の圏線
銘は藍九谷で見られる「福」の変形。

2013/1/元旦
 第126回 藍九谷  陽刻鶺鴒文七寸皿  時代:寛文 貞享 寸法: 径21.2cm 3.3cm  裏銘 :福の変型



藍古九谷から延宝期にかけての過渡期の作品と思います。
デフォルメされた表現法で、生き生きとした動きのある、愛らしい鹿が描かれております。藍九谷の動物達を見るたびに思うのですが、
脚の表現が素晴らしいですねー。単線で見事に動きのある姿を
決めてしまうのですから。

縁周りは大湖石を配した松竹梅、柿右衛門様式を感じさせるものであります。
裏の唐草は手抜きかなとも思いますが、この時期の作品に見られる
圏線は確りと回されているようです。


2012/12/1
 第125回 藍九谷 松竹梅鹿文小皿  時代:延宝  寸法: 径13.6cm 高2.6cm  裏銘 :なし



古九谷と呼んで良いのか、初期色絵と呼ぶべきかという微妙なお皿である。陽刻の古九谷であることは間違いないところであるのですが
所謂、色絵の古九谷とはやや趣が異なり、大変シンプルな野菊と秋草が描かれているだけ、裏は無地であります。

余白をもたせたシンプルな草花文だけで、和風といいますか
日本風の絵付けであることから、古九谷というよりは初期色絵と呼ぶのがふさわしいのではないかと思うのであります。
まあいずれにしても日本の磁器の発展の推移を覗わせる
興味深い作品でありましょう。

2012/11/1
 第124回 古九谷 秋草野菊文変型皿  時代:寛文  寸法: 径15.6*13.0cm 高2.8cm  裏銘 :なし




鹿紅葉文は染付蒐集始まって以来の憧れの品でありました。
したがってこれまで注目して縷々目にしてきたましたが、本作品の鹿
および紅葉の配置は絶妙であると思っております。

やや鉄分のある淡い緑味のかかった釉薬で良質の呉須の発色も美しく、
親馬鹿なんたらであろうとも、スリスリしたいくらいカワユイお皿です。
縁周りには鉄釉が廻してあり上手の柿右衛門の意匠となっております。


2012/10/1
 第123回 藍柿右衛門 鹿紅葉文七寸皿  時代:延宝  寸法: 径21.2cm 高3.3cm  裏銘 :角福




李朝の白磁に憧れを抱いてはおりますが
なかなかこちらまでは手が廻らず
やっと手に入れたものです。

私は瓶形の作品の場合、どうしても形に拘ってしまうようです。
この姿も李朝徳利の典型的なものの一つでありますが、
大変おおらかで気に入っております。


2012/9/1
 第122回  李朝 白磁染付徳利 時代:李朝後期  寸法: 高18.8cm 胴12.3cm口5.2cm 裏銘 :なし



実に初期らしい絵柄の草花に梅枝の伸びやかな線が秀逸である。
サイズも高さ 17cmで、実用にしても鑑賞にも丁度良い。

立ち姿の美しさ、胴から首、口にかけてのラインは初期徳利独特のラインで大変美しい。
初期徳利で特に拘っているのが首から口の状態で、この部分に直しのないオリジナルのものが欲しかったのです。本品は口の部分に釉薬のみのヘゲがありますが、ほぼオリジナルの状態なのが嬉しい。

底から胴の下部に渡ってニューがありますが、鑑賞に支障なし、
私にとってまったく問題はありません。


2012/8/1
 第121回  初期伊万里 梅花文花入 時代:江戸初期  寸法: 高17.0cm  胴9.3cm  裏銘 :なし



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