骨董の部屋
Back ( 81 〜100号)
HOME

VOL.1 (1〜20) VOL.2 (21〜40) VOL.3 (41〜60) VOL.4 (61〜80) VOL.5(81〜100)
VOL.6(101〜120) VOL.7(121〜 140) VOL.8(141〜160) VOL,9(161〜180) VOL,10(181〜200)




当花苑の特別展示も100回目を迎えました。

怠け者ハヤカゆえオープン以来の暦月数とは合いませんが、
まあ一つの到達点ということでしょう。
花苑としては少々珍しいお皿を展示します。

染錦と言えるのでしょう、藍九谷の染付にも見られる草花孔雀文の
見込み、色絵の縁周り。完璧な柿右衛門の色絵草花文です。


2010年10月1日 
 第100回  柿右衛門 草花孔雀文皿 時代:延宝  寸法:口径18.6cm 高さ 3.3cm 裏銘 :太明成化年製




先月につづいて火入れの展示です。
後期から明治頃の伊万里と判断しております。アコダ形(?)の器形と丸文に惚れました。

丸文は梅、竹、蘭、菊、(牡丹)、(萩)かと見受けられます。
四君子+
αなのだろうと思います。まあオールシーズンですな。




2010年 9月1日 
 第99回  染付 草花丸文火入 時代:江戸後期  寸法:口径11.6cm 高さ 8.7cm 裏銘 :福


青磁も好きでつい手が出てしまうので
、何点か所有しております。
三つ足で良い作りですが、サイズ、形状的に火入れとして作られたものだろうと判断しております。

「香炉では?」と言うお声もあったので、購入時の記録を調べてみましたら
2003年 「三田青磁 陽刻牡丹紋香炉」となっておりました。

「香炉」には昔から憧れていて、更に当時は「三田青磁」にも凝っていましたので問答無用で手に入れたものです。


2010年8月1日
 
 第98回  青磁 陽刻牡丹文火入 時代:江戸後期  寸法:口径11.0cm 高さ10.0cm 裏銘 :なし

初期に近い藍九谷と判断しております。特に印象的なのは呉須の色が大変綺麗なことです。状態は良くないが色々と見所の多いお皿です。

見込みの絵は岩花と称されておりますが、花と言うよりは樹木の表現と見えることと、ふもとに干し網らしい表現もみられるので、蓬莱山として良いかと思います。区割りされた縁周りの文様は初期の波頭文。なかなか興味深い表現です。

裏を見て目に付くのは「誉」の銘。ややシンプルな書体だが一応「誉」であります。この銘もひとつは欲しいと思っていたものでありました。裏の所見での注目箇所はもう一点、高台の作りであります。スパッと手の切れるような三角高台。ロクロ引きで親指と人差し指で絞り上げた形のままの典型的な三角高台、藍九谷の証。

2010年 7月1日
 
 第97回  藍九谷 海辺岩花文6寸皿 時代:江戸前期  寸法:径17.0cm 、3.2cm 裏銘 :誉



藤の花は少し前に終わってしまいましたが大好きな花なので、月遅れかもしれませんが
展示することにしました。

花苑のアイテムとしては珍しくヤフオク経由ではありません。
たまに立ち寄る「何でもあり骨董屋さん」で見つけました。
「清朝モノかなー」と店主は言ってましたが、私は日本の味だと思います。
野生の藤の花はこんな感じで咲いています。実にリアルです。
この観察眼は日本人の眼
に違いないと思うのです。


2010年6月1日
 
 第96回  染付 藤花文小壷 時代:明治頃  寸法:径7.0cm 、8.5cm 裏銘 :誉



端午の節句にあわせて、登竜門、鯉の滝登りのお皿にしました。

何年か前、まだBBSを置いているころでした。
末っ子の長男が就活の年に登竜門の話題があったような気がします。
どの作品からの話だったか思い出しませんが、その時 鯉の滝登りの皿と言えば志田の尺皿を思い浮かべていずれ手に入れようと思っておりました。

ここまでに色々なパターンの鯉皿に出会いましたがイメージに合うものはなくて年月が流れました。これも100点ではないのですが手を打ちました。

2010年5月1日
 第95回  志田染付 登竜門尺皿 時代:江戸後期  寸法:径31.5cm 、4.5cm 裏銘 :なし




この梅に鶯の意匠を配したお皿はいくつかのパターンを目にしたこと

がある。

この皿は5寸皿ではあるが、7寸サイズのお皿と同じように縁周りは

ベベラと呼ばれるヒダヒダの加工が施されている。


2010年4月1日
 第94回  藍九谷 梅に鶯文小皿 時代:〜延宝  寸法:径14.7cm 、1.7cm 裏銘 :なし




ベロ藍で手描きの絵付けをして吹き墨を施した小皿です。

達者な絵付けと独特の雰囲気があって、私にとってこの時期の注目作品群です。

時期的には印判小皿全盛の頃と思われますが、このような手描きの数皿もあったようです。

いつの時代にも絵心のある職人さんはいるんですよねー。



2010年2月1日
 第93回  明治染付 吹き墨小皿 時代:明治期  寸法:径12.2cm 、10.5cm 裏銘 :なし




口紅をまわした八角の深めの皿で、花唐草に力強い獅子が配された
典型的な柿右衛門様式のひとつである。

タテガミや尾の毛並みもしっかり描かれていて、見ごたえがある。
裏の作行きもカチッとした端正なもので格調高い。





2010年1月1日
 第92回  藍柿 花唐草獅子文皿 時代:延宝元禄  寸法:径18.2cm 高3.1cm 裏銘 :大明成化年製





白抜き茄子文の茄子の描き方は結構多様な意匠が見られますが、
この皿では葉付きで丁寧に描かれているのが面白い。

時代は文化から天保年ごろの作と思います。




2009年12月1日
 第91回  染付 白抜き茄子文8角皿 時代:江戸後期  寸法:径16.6cm 高3.0cm 裏銘 :なし




藍九谷の墨弾きのお皿です。
この時期の染付技法的には代表的なものの一つだろうと思います。


五弁の複輪花文の枠の中に墨弾きで唐花文、牡丹文、市松文が
描かれております。


2009年11月1日
 第90回  藍九谷 墨弾き花文散皿 時代:江戸前期  寸法:径20.5cm 高3.1cm 裏銘 :なし




染付の香炉ですが、素性はまったく判りません。

典型的な古伊万里様式の絵付けではあります。



2009年10月1日
 第89回  染付 山水文香炉 時代:不詳  寸法:幅9.7cm 高9.3cm 裏銘 :角福




藍九谷の扇面の意匠、これも藍九谷の代表的なデザインの一つである。

器形は兜形と呼ばれる形態であるが、写真の印象よりは極めて浅い高さ 2.1cmの7寸平皿である。

上がりも良く呉須の発色も綺麗で、藍九谷の色であると思っている。



2009年9月1日
 第88回  藍九谷 扇面遠見風景皿 時代:江戸前期  寸法:径21.7cm 高2.1cm 裏銘 :角福




選定理由:印判のお皿でこれだけ大きいのは見たことがない。

・・・・・それだけ。

絵柄も盛り沢山で良く纏められていて楽しい。



2009年8月1日
 第87回  印判 四君子双鶴文8角皿 時代:明治  寸法:径45.5cm 高5.7cm 裏銘 :なし




このお皿は物語のありそうな窓絵に惹かれて思わず、いわゆる衝動買いしたものです。
下図のUP画像の人物画は、この時代に多く見られる山水人物文とは明らかに異なった、ドラマチックな絵であります。
手前の人物は不思議そうに地面を見つめており、後ろの人物も何事かと心配そうに眺めております。
この絵はなんらかの物語の1シーンを描いていることは間違いないでしょう。




2009年7月1日
 第86回  染付 物語窓絵尺皿 時代:幕末明治  寸法:径35.3cm 高4.5cm 裏銘 :なし




藍柿の山水文は染付にハマって以来の憧れである。

イメージ通りとまではいかないのだが、私にとってはこの辺が限界かなと思う。

呉須のグラデーションが美しく、また尺皿というサイズの重量感が好もしい。



2009年6月1日
 第85回  藍柿 松竹梅山水文皿 時代:江戸盛期  寸法:径31.2cm 高5.5cm 裏銘 :なし



この文様は「暦文」と呼ばれ、蕎麦猪口でよく眼にする柄である。

なんとなく印象的な文様で気にはなっていたので、そのうち蕎麦猪口でも手に入れようと思っていたのですが、
このお皿に縁あったようで暦文の代表として当コレクションに納まった次第であります。

文様は高級なイメージはありませんがリズミカルで楽しい印象で、線描きの製品としては秀逸な意匠であると思います。


2009年5月1日
 
 第84回 古染付 中国風景山水人物文皿 時代:江戸後期 寸法:径17.0cm 高2.3cm 裏銘 :渦福



この器は見込みより横顔に惚れている。波頭文に燕を配し、古伊万里の波千鳥を彷彿させる爽やかな絵、

口元の唐草?模様はイッチンで描かれ、縁周りは青磁が掛けられていて、なかなかお洒落である。


肥蝶山とは有田皿山のことで幕末から明治期に輸出用に作られた製品群に多く見られる銘である。

色絵や金襴手の作品が多く、染付の製品は珍しいと思う。

2009年4月1日
 
 第83回  染付 肥蝶山水鉢 時代:幕末明治 寸法: 径25.8cm 高10.5cm 裏銘 :肥蝶山山口製



このお皿の名前にわざわざ中国風景と入れたのは初見の時、正にイメージ通りの中国風景であるなと強く感じたからです。

山水人物文の原点のような絵で嬉しくてしょうがない。

念の入った見込み絵に暦文であろう型押しの陽刻縁、民生品としては上手の部類なのではないだろうか。

裏は銘なしで、高台に二重圏線が施されているが、文様はなし。
天啓頃のものと思っております。

2009年3月1日
 
第82回 古染付 中国風景山水人物文皿 時代:明朝天啓年 寸法:径21.8cm*高3.7cm 裏銘 :なし



お正月展示 「一富士二鷹三茄子」 の茄子

このお皿はご覧の通り大疵物ですが、これほど写実的に描かれた茄子図は初めて見ました。実は私、昔からデザイン化された茄子文が欲しくて探していたのですが、そんななかでこのお皿に出会いました。

「茄子」 は 「成す」 に通じる縁起文ということで、お皿の文様として古くから描かれております。しかしながら、「なす」はいずれにしても日本語の「音」合わせですから、中国からの伝来文様ではなく、磁器以前からの日本独自の画題としてあったものと思います。


2009/2/1 A
第81回  染付 青海波に茄子文十角皿 時代:江戸中期  寸法:頂径33.6cm 高7.3cm  裏銘 :太明成化年製


VOL.1 (1〜20) VOL.2 (21〜40) VOL.3 (41〜60) VOL.4 (61〜80) VOL.5(81〜100)
VOL.6(101〜120) VOL.7(121〜 140) VOL.8(141〜160) VOL,9(161〜180) VOL,10(181〜200)