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初期に近い藍九谷と判断しております。特に印象的なのは呉須の色が大変綺麗なことです。 状態は良くないが色々と見所の多いお皿です。 見込みの絵は岩花と称されておりますが、花と言うよりは樹木の表現と見えることと、 ふもとに干し網らしい表現もみられるので、蓬莱山として良いかと思います。 区割りされた縁周りの文様は初期の波頭文。なかなか興味深い表現です。 裏を見て目に付くのは「誉」の銘。ややシンプルな書体だが一応「誉」であります。 この銘もひとつは欲しいと思っていたものでありました。 裏の所見での注目箇所はもう一点、高台の作りであります。 スパッと手の切れるような三角高台。ロクロ引きで親指と人差し指で絞り上げた 形のままの典型的な三角高台、藍九谷の証。 2010年 7月1日 | |||||
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