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このお皿は図録からの展示で、後期の作品として掲載しておりますが、 実のところ類例を見たことがなく時代的な判断に悩んでいる作品です。 絵柄は環状花唐草に瑞鳥を配した洗練されたもので購入時の後期という分別で良いのか悩んでおります。 恐らくこの判断は単純に裏の作りの眼鏡高台からなされたものだろうと思います。 上手の絵付け、手の込んだ造形、後期の大衆市場向けの大量生産品とは趣が違うように思います。 裏絵、高台周りの圏線などからも所謂上手の商品として作られたものでしょう。 総体の印象的にあえて類例を挙げれば、参考図に示す出始めの広東様式猪口の雰囲気があります。 もう一つの考えとしては釉薬の色合いから平戸の作品の可能性もあります。 いずれにしても、そのうちなんらかの手がかりに出会うだろうと楽しみにしております。 2013/8/1 |
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参考図 | |||||
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