藍九谷 陽刻鶺鴒文中皿
寛文・貞享 径21.0cm*3.1cm

明けましておめでとうございます。
本年も頑張りますので宜しくお願い申し上げます。

お正月用に温めていたお気に入りの藍九谷です。
藍九谷を代表する意匠の作品であります。
陽刻文字の縁周り、墨弾きの環状文、見込みは番の鶺鴒。
どの要素も昔からの憧れていた意匠で、
これが全て揃って美しく纏められているのですから、満足の一言に尽きます。

陽刻文字は「是」だけかと思っておりましたが、次図で見られるように
異なった、いくつかの文字が書かれているようです。
この型押陽刻文陶片はは柿右衛門窯や鏑木窯などで出土しているとのことです。
墨弾きの環状文は有名な輪繋のお皿などで見られるものです。

裏は典型的な三角高台で内外に一重の圏線
銘は藍九谷で見られる「福」の変形。


2013/1/元旦








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