藍九谷 松竹梅鹿文小皿
寛文期 径13.6 * 高2.6cm

鹿のお皿がもう一枚ありました。
藍古九谷から延宝期にかけての過渡期の作品と思います。
デフォルメされた表現法で、生き生きとした動きのある、愛らしい鹿が描かれております。

藍九谷の動物達を見るたびに思うのですが、
脚の表現が素晴らしいですねー。
単線で見事に動きのある姿を決めてしまうのですから。

縁周りは大湖石を配した松竹梅、柿右衛門様式を感じさせるものであります。
裏の唐草は手抜きかなとも思いますが、この時期の作品に見られる
圏線は確りと回されているようです。


2012/12/1







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