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古九谷らしいお皿も欲しいと思っておりました。 初期末のような祥瑞唐花の縁周りではありますが、 見込み絵は大変洗練された絵付けが施されております。 柿右衛門様式のような岩笹に愛らしい番鳥、瑞雲、一目で気に入りました。 現在、古九谷と総称されている作品群は非常に多様で難しい領域のようです。 古作の名品に見られる半磁胎で京焼きの影響、あるいは南京手や祥瑞手の影響を受けた作品群。 独自の色使いで塗り埋めを施した青九谷と言われる作品群。 伊万里から取り寄せた磁胎に九谷で絵付けをしたとされるもの。(以上 九谷説) 伊万里で作られたもの(伊万里説) 以上のように、年代的にも様式的にも産地的にも多様、まだまだ未整理の分野と思われます。 このお皿はロクロ高台で型押成型、祥瑞縁などから当コレクションの初期編 四方襷変型皿と類似の作と思われますが、絵付けの質が大きく異なっており、 江戸前期古九谷の作品ということが出来るでしょう。 2013/2/1 |
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