林道のページ

「白滝林道の休憩ポイント」
山梨、白滝林道(2003.12.07)

林道メニュー

ツーリング・レポ

林道の魅力

林道紹介本

林道走行のご注意



  林道とは:
 「森や林の中の道。特に林産物を運搬するために森林の内外に設けられた道。」(大辞林) とあります。また英語では「a woodland path」(エクシード和英辞典)となっていますが、 「Forest road」のほうが馴染むようです。

 つまり林業として伐採した樹木の運搬や管理用資材の運搬のために森林地帯に建設された道路の総称です。 ほかに治山目的の堰堤工事の道やダム建設用の道、送電線維持のための道も含むものとおもわれます。 中にはスーパー林道と呼ばれる幅広、全線舗装の林道もありますが、 一般的には路面の舗装されていない狭い道がほとんどで、落石の危険や崩落の頻度も高いようです。 また、ガードレールやカーブミラーなどの設備は林道の性格上不十分です。 管理上の目的から一般車両の通行が規制されていることが多くなってきています。


   
・・・ 林道メニュー ・・・
林道の路面状況は刻々と変わります。
あくまでも走行したときの状況ということで参考にしてください。
エリア最終更新日
西東京陣馬奥多摩地区 2005.11.27
神奈川県丹沢、足柄地区 2005.5.5
山梨県東部、道志近辺 2004.12.11
山梨県中央、大菩薩周辺 2003.4.19
山梨県富士、御坂山地周辺 2006.1.11
山梨県狭西、峡北エリア 2005.5.2
山梨県峡南エリア 2003.11.23
静岡県 2005.11.26
埼玉県西部荒川以南 2010.12.15
埼玉県西部荒川以北 2005.6.23
群馬県 2003.6.14
長野県北信、東信エリア 2006.11.18
長野県中信、南信エリア 2005.5.1
千葉県房総半島、南西エリア 2004.4.17
千葉県房総半島、中央エリア 2010.12.15



・・・ ツーリング・レポ ・・・
「道志の林道ブルブルレポ」  前日に降ったスプリングスノー快楽レポ 2001年4月
「はじめて入る泉水谷」  やっと工事が終わり、泉水中段線とつながりました。 2001年5月
「乗鞍岳と月夜沢」のレポ  上高地乗鞍スーパー林道と月夜沢林道のレポ 2001年8月
伊豆の林道ゲート図鑑  ゲートだらけの伊豆の林道を尋ねて 2003年12月
房総素掘りトンネル図鑑(1)  房総の林道と素掘りトンネルのコレクション(その1) 2004年1月
房総素掘りトンネル図鑑(2)  房総の林道と素掘りトンネルのコレクション(その2) 2004年2月
房総素掘りトンネル図鑑(3)  房総の林道と素掘りトンネルのコレクション(その3) 2004年4月
房総素掘りトンネル図鑑(4)  房総の林道と素掘りトンネルのコレクション(その4) 2005年3月
秋葉街道と中央構造線T  国道125号線付近の林道と中央構造線を訪ねて 2004年5月
秋葉街道と中央構造線U  国道125号線の点線峠を訪ねての第2弾 2005年5月
玄倉林道チャリンコでGO!  西丹沢の玄倉林道、ゲートの内側にチャリンコで! 2004年6月
秩父の天目山林道  秩父細久保谷からゲートの中に自転車で! 2005年12月
秩父と千葉の東大演習林  演習林の中の森林軌道跡と、素掘りトンネル 2011年11月(Rev.2)



・・・ 林道の魅力 ・・・
 「峠の向こうの景色を見てみたい」
 沢づたいの細い道を登っていく。高度を上げるに従い針葉樹林の暗い道から広葉樹林の明るい道へと 風景が変わる。樹林帯に車を止め、エンジンを切るとそこは静寂の世界。ドアをあけ、外に出ればいつもと違った 空気の匂いに触れることができる。季節によっても違うし、樹林の種類によってもそれぞれ微妙に異なった匂いを 感じることができる。いやし系のどんな匂いよりもよい。フィトンチッドというのだろうか、 アロマテラピーなんか問題ではない。冬の針葉樹林帯、雨上がりの草いきれ、初夏の広葉樹、 その場所にいるだけで落ち着く。鼻は鈍感でそこにずっと居ると気付かないが、車のドアをあけて 外にでたとたんに気付くことに妙に感動する。

 林道を走ることは山登りのついでの場合もあるが、山旅と違って人と出会うことは少ない。 建物とか人のふれあいとかは極端に少ない。ふもとの集落でさえひっそりとしていることが多い。 それでも不思議に思うことはけっこうな山奥の中にかなりの集落があったり、急斜面の細い道に 軒を連ねるようにして並ぶ家々があったりすることだ。そんな時、けっして雑踏にはないような人の匂いを感じる。

 林道が一番きれいなのは、春の新緑と、秋の紅葉だと思う。しかし、いつも共通なのはどんな林道でも 「ほっ」っとする一瞬を与えてくれる、風景や場所があることだ。道の脇に車を止めて抹茶色のカラマツや その中に点在する山桜の木、そして錦織りなす紅葉やススキの原、これらをボーっと見ているだけで和むし、 憩いのひとときを過ごすことができる。見晴らしの良いところを見つけコーヒーブレイクができればなお良い。 ささやかなストレス発散になる。
「お気に入り林道でコーヒーブレイク」
 
 林道を走っているとたいてい途中に、ちょっとした広場を見つけることが出来る。谷側に向けて ガードレールが切れ、ブルで土を押し出しただけのようなところもある。県道や国道ではこういったスペースは あまりなく、そこに車を停め、目の前に広がる山の景色をゆっくりと見ることが出来るのも 林道ならではないだろうか。ダート路を走リ、峠をひたすら目指すばかりではなく、途中で気ままにブレークし、 また林道の続きを走りだす。

 それでは特に印象に残る林道ベストセレクションを紹介します。

  @ 埼玉県  中津川林道
  A 埼玉県  上野大滝林道
  B 山梨県  剣抜大洞林道
  C 山梨県  泉水谷林道
  D 長野県  月夜沢林道
  E 山梨、長野県  川上牧丘林道
  F 山梨 静岡県  井川雨畑林道
 



・・・ 林道紹介本について ・・・
 林道に関する参考書ですがふつうの本屋さんではあまり見かけません。 アウトドア専門店にあるかまたは取り寄せです。

・魅力の林道コース(安細錬太郎)【グランプリ出版】@1200円
・魅力の林道コースU(安細錬太郎)【グランプリ出版】@1200円

・関東オフロードガイド(バックオフ5月号臨時増刊)【フィールド出版】@1429円
・信州林道ツーリングガイド(SEIBIDO MOOK)【成美堂出版】@1100円
・林道最新情報PART1【スポーツジャーナル】@1800円
・林道最新情報PART2【スポーツジャーナル】@1800円
・全国林道ガイド100選(バックオフ7月号臨時増刊)【フィールド出版】@980円

 しょっちゅう参考にするのが地図です。30,000分の1程度の「県別マップル」(昭文社)、 それと「山と高原地図」(昭文社)がかなり参考になります。

 地図といえば国土地理院の『地図閲覧サービス』 も参考になります。最近では Googl Map ですね。
 しかしなんといっても最近の一番の参考書は「林道関係者」のホームページです。 詳しい地図や走行可能状況、インプレッションがよくわかります。 (リンクのページを参照ください)



・・・  林道走行のご注意 ・・・
 林道は本来治山工事用、材木切り出し運搬用等の業務用であって、一般には立ち入ることが出来ません。 あえて、進入するわけですから、業務の邪魔になることは避けなければなりません。
 最近、ゲートなどで侵入を阻まれることが多々ありますが残念でなりません。 ごみの不法投棄やら、犯罪そし て暴走による転落事故、こんなことが相次げば管理者側としては 締め出さざるをえなくなるものと思います。
 どうか皆さん方もくれぐれもマナーを守って林道走行を楽しんでください。

 林道、そして自然環境を心から愛するものとして自分自身と皆さんにお願いします。

◆ゲート
 頑丈なゲートならいざ知らず、けっこう簡単なチェーンや、工事用バリケード(ウマ)を置いただけの 場合もあります。それと、ゲートがなくても「一般車通行止め」とかかれた看板や、標識がある場合もあります。
 ゲートが閉まっているのは必ず理由があります。こうした場合は決して入らないことです。 また、たまにゲートが空いていても、それは工事車両が入っているためという場合もあります。 潔く引き返してください。ゲートのない林道もたくさんありますから!

◆走行マナー
 林道は大体においてカーブが多く、しかも見通しの良くないいわゆるブラインドカーブが多くあります。 つまり、「こないだろう運転」は決してしてはなりません。カーブミラーがあれば最大限活用したいところですが、 あってもあまり役に立たなかったりします。しょっちゅうホーンを鳴らすのはどうかと思いますが、 暗めの樹林帯では点灯するなどしたいものです。
 マナーといえばすれちがい時の心配りがあります。狭い林道ではすれ違える場所は限られているため、 対向車が遠くに見えた場合すれちがえる場所で待機するようにしたいものです。私は対向車が来そうな林道では すれ違える位置を確認しながらここまで下がればいいかと考えたりしながら進んでいます。 上り優先かというと必ずしもそうはいかないので、そのときの状況次第で対応します。 特に相手がトラックやダンプなどのようにお仕事車であれば先にバックするのが気配りだと思います。 たいていは指示してくれますが。

◆落石 砕石
 落石、つまり落ちてくる石のことで、こればっかりはあまり防ぎようがありません。よく前触れにさらさらと 音がするとか聞きますが、落ちそうな気配というのを感じるしかありません。まず、落石のあったところ、 落ちているところはヤバイ。たいていは続いて落ちてきます。それと危ないのが雨の日、雨のあとだそうです。
 さて、落ちている石の上を乗越えていかなければならない場合ですが、角の鋭い岩の場合パンクさせられる 危険があります。落ちたての岩にこのような鋭いものがあって、タイヤサイドに引っ掛けたりすればイチコロです。 そのような場合は面倒でも人力でどけながら乗越えましょう。

◆路肩
 林道はもろい! ガードレールがあって舗装されていても地盤がえぐられていて路肩がヘコんでいる場合が あります。雑草や落ち葉で隠されている場合もあります。山側の斜面は落石に注意し、谷側は路肩に注意し、 常に緊張が耐えませんがガードレールがない場合はなおさらで弱そうな路肩には近づかないことです。

◆溝
 舗装路なら問題ないのですがダート路に入った場合、たまに雨水で削られた深い溝に出くわすことがあります。 コブは乗越え床下にヒットしないよう、また穴は跨ぎ車輪を落とさないようにするのが基本です。 どうしても落とさなければならない場合は一輪だけにします。

◆ゴミ、タバコ
 ゴミをまきちらすなんざ〜言語道断です。自然界に楽しませてもらっている以上、自然に帰らないものを そこに置いてくるということは決してしたくないし、してもらいたくありません。 まして、タバコのポイ捨てなんぞは山火事の危険さえあります。
 とりわけ気になるのが粗大ゴミの不法投棄。自然破壊、水質汚染、景観破壊につながるばかりでなく、 恐ろしいのが結果的に行なわれる「林道締め出し措置」です。


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