秩父・天目山林道

 半年以上も前から秩父のこの細久保谷から伸びている天目山林道に入ってみようという計画が 林道仲間の間で持ち上がっていました。名づけて「T−プロジェクト」。そしていよいよ決行のときが来ました。 プロジェクトメンバーはマウンテンバイクのKさん、Rさん、Nさん、そして徒歩登山のMさんです。

 2005年12月


「天目山林道と今回の走行軌跡」 

(画像をクリックすると拡大できます)


 前夜に移動し、道の駅「あらかわ」にて車中泊。他のメンバーはすでに前日のうちに入って 林道終点あたりで焚き火を囲みつつ幕営しているはずです。
 早朝、暖機運転をしてフロントウィンドウにびっしり付いた霜を溶かしてから出発。 天目山林道のゲート前に着いたのが7:00少し前でした。 猟師らしき人がいて、その人の言うには上のほうは雪が10cm以上もあるとのことでした。 そこで一度履いた運動靴を山靴に履き替えました。結果的には良かった、 というよりこれでなかったら大失敗するところでした。

 自転車を押して歩き始めます。歩くのがほとんどなら自転車は要らないと思うのですが、 やはり下りを考えると捨てがたいものです。最初の分岐でさっそく間違えました。 四輪車のタイヤ痕を追っていたところ川からどんどん離れていくので間違えたことに気づいたのです。 仙元林道となっていました。

 沢に架かる橋の欄干にはすでに読みにくくなった字で昭和28年と彫られていましたが、 このことが示すとおり結構古そうな林道です。その割に荒れた所はなくしっかりしています。
 一時間に一回、ちょうど正時に休憩を取って無線交信をかけましたが山の中なので、 応答を期待するのは無理のようでした。


 今シーズンは例年よりも寒気がきついと思います。気温はどのくらいなのか良くわからないのですが、 あちこちに凍りついたものが見られました。でも歩いている分には寒さは感じません。

 高度が上がるにつれて次第に雪が深くなって、すでにここを通過している林道仲間の足跡と マウンテンバイクの轍とがたどれます。雪はやわらかく凍ってはいません。 四輪車のあとを押していけばラッセルすることもなく楽に登れます。
 3つ目の分岐個所は東側斜面のため雪がなく、日当たり良好で快適なところでした。 小さな切り通しを過ぎるとその先は勾配も緩やかになりましたがやはり押し歩くしかないようです。

 10時半ごろでしたか、上のほうから林道仲間が下りてきました。大平山で幕営したとのこと。 左からMさん、Kさん、Nさん。(Rさんはすでに通過しています)
 この先さらに雪が深くなるということでしたがもう少し進んでみることにします。

 林道全体は北斜面ですが、上のほうの陽のあたるところには雪はありません。 しかしそうでないところは20cm位の積雪です。
 予定では12時まで行動すれば大平山あたりまではいけると思っていましたが、 雪の深さもあって11時半に断念しました。路肩の表示で14kmと書かれたところからわずかに進んだあたりです。

 下りは大変でした。雪にタイヤをとられて尻を振るし、ブレーキは雪を巻き込んでしまって利きが悪い。 ようやっとのことで先の快適広場にたどり着き大休止とし、用意してきた豚キムチ鍋を暖めました。

 12時半に昼飯を終わり、ゆっくりと下りました。それでも下りは早いです。 雪の上走行から枯葉走行に変わり、チェーンゲートのところに帰着です。
 林道自体は手入れされているせいか岩盤が崩れているようなこともなくしっかりとしていました。
 この林道は全線で20kmはあろうかと見ています。全線走破できず残念でしたが、 次回は雪のない時期に再挑戦したいと思います。

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