玄倉林道チャリンコでGO!

 西丹沢の玄倉林道は丹沢湖に近いところにゲートがあって入ることはできません。ただし、 ユーシンロッジの利用者は近くのお店で鍵を借りて入ることができます。そこでこの度、 チャリンコでトライすることにしました。

 2004年6月

 そもそも丹沢湖へは南の国道246号線側から入れるのみです。 東の松田町側からは秦野峠林道がありますがゲート閉鎖で、 そして北の津久井町側にある犬越路林道もゲート閉鎖、西の明神峠側方面の世附(よづく)林道側もゲート閉鎖 という三方ふさがりの場所です。そしてもうひとつ北東方向に玄倉林道があり、 同じくゲート閉鎖されていますがかねてから一度は入ってみたいと思っていた場所です。 地図で確認する限り9本のトンネルがあるのがその魅力です。 かつて徒歩で入ったことはありますが2つ目の真っ暗なトンネルに入ったところで、 あまりの恐怖であえなく退散したことがあります。

 (画像をクリックすると拡大します)


 丹沢湖の東のはずれの玄倉川橋を起点に玄倉林道は始まります。 そこから舗装路を約2km進むとゲート前広場に到着します。10数台の駐車スペースがあります。 「7/1〜9/30は通行止め」のようなことが書いてありますがこれは真っ赤なウソ、 いろいろと理由は書いてあるものの開く気配はありません。そんなこともあって今回は自転車を持ってきたのです。
 そしてゲートから1.7kmで最初のトンネル、「境隧道」になります。

 やがて舗装路から砂利道に変って緩やかに登っていきます。 2.9kmで2本目の「青崩隧道」になりますが、以前はここで引き返しました。 それはこのトンネルが中でカーブしているため真の闇だからです。仏岩という断崖絶壁の側面近くに掘られています。 今回は準備万端、ライトを3本用意しました。
 入口近くは洞門となっています。ここからは絶壁に沿ってカーブしている先にトンネルの出口側が見え、 第3のトンネルに向かって道があるのがわかります。

 中に入るとすぐに真っ暗になりますが、途中の左手にそこだけ明るく横穴が開いています。 覗きこむと絶壁の中間にある様子がわかります。
 トンネルの中は左にカーブして約200mで出られ、出口側も洞門になっています。 なお、ライトが必要なのは結果的にこのトンネルだけでした。

 3.3kmのところで3本目の「石崩隧道」になります。 ここを出ると真っ青な水をたたえた玄倉ダムがあります。 この独特な水の色は「ユーシンブルー」というそうです。

 そして4本めの素掘りトンネルです。
 短いがとてもきれいな素掘りで、きてよかった〜と思いました。

 約4.5km地点で5本目になりますが、素掘りではないものの特に名前もありません。

 そして6本目ですが、ここもきれいな素掘りです。

 ゲートから5.2km地点でで「第七号隧道」(右の画像)になり、さらに5.6kmで「第八号隧道」と続きます。 七号、八号ともに素掘りではありません。

 6.9km地点でユーシンロッジへの分起点となり、 分岐した道は川の向こうのユーシンロッジに向かって下っていきます。 またその分岐点には玄倉林道の第二のゲートがあります。

 ゲート脇をすり抜けるとその先は次第に荒れた道になってしまいました。 登山者以外は入ってこないためと思われます。

 8.9kmで最後、9本目のトンネルに着きます。短いですが最後らしくきれいな素彫りでしめてくれました。

 林道はもう少し続いていて10.6kmで終点となり、塔ノ岳に向かう登山道の河原で終わりました。

 丹沢湖まで戻りましたがせっかくなので林道秦野峠線に行ってみることにしました。 林道のゲート前に車をおき、再び自転車を押して峠まで行きます。
 こちらは舗装されているものの、勾配が1.4%ときつくほとんど押し歩きでした。 はるか上の方にガードレールが見え、うんざりしますが、丹沢湖を真下に見て、 正面に富士山というよい眺めにつられて少しづつ進みます。
峠にあった案内板の画像
 上の方は勾配がゆるくなって5km弱で峠のようなところになります。道はこの先、 松田町の寄大橋まで9kmほど続くのですがここでUターンしました。1時間かけて登った道も、下りは15分でした。


ゲートの中の林道探索でしたが“ヤマチャリを買ってよかった、 このためだけでも元はとれた”と思いました。
 
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