群馬県地方

林道名 簡単ガイド 調査日
秋鹿・大影林道、
万沢林道、

子持山林道
 秋鹿・大影林道は新治村の入須川地区からに須川川に沿って入り、 川手山ヒカリ苔のある洞窟のそばを通って中之条町の四万温泉に抜ける。 国道17号線方面から入須川地区へは村営温泉センター「遊神館」を目指すのがよい (「遊神館」付近は大影の集落になる)。約14km、全線ダート、砂利が多い。出口は国道353号線秋鹿の集落。

 万沢林道は四万温泉から六合村に抜ける約22kmのダート路であるが、凸凹が少なく走りやすい。 秋鹿・大影林道より開放的で、峠には見晴らしの良い広場とヒルクライムに恰好な場所がある。 入口は国道353号線、新湯大橋の南側。峠を越えてからの下りで、ほぼ六合村側出口に近いところには 万沢林道名物の直線幅広ロングフラットダートがある(幅10m、長さ1km)。 貴重なドッカンストレートだ(右の画像)。出たところは国道405号線となり、右に行けば野反湖である。 そして左折して南下し、花敷温泉口のところでちょっと脇道にそれると 尻焼温泉がある。 川の中の温泉で道路から丸見えであるが無料で混浴露店温泉が楽しめる。

 子持山林道は上の2つとはエリアが少し違うが、国道17号線の上白井(上越線津久田駅近く: ドライブインのような場所)のあたりから山側に入っていくダートである。 1.5車線幅でやや狭いが延長13km、子持ち山の東を巡って元の国道の屋形原に戻る (こちら側には「屋形原林道起点」の古い杭があった)。これといって特徴はない。
2002.6.1
林道霧積線、
中川林道、
一ノ瀬林道、
地蔵峠林道、
三沢増田川林道、
東地蔵峠林道
 碓氷郡松井田町にある林道群。

 国道18号線、横川の北、中山道坂本宿から霧積温泉に向かって入っていくと9kmほどで終点の一軒宿、 霧積館に着く。このあたりの渓谷は「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」(西条八十先生作)で有名。 霧積館の手前からダートの林道を登っていくと約3km弱でもう一軒の宿、金湯館に着くが林道からは徒歩で下る。
 林道霧積線は南に4kmほど戻った霧積ダムの堰堤を渡ったところからダートになり、終点まで3.4km。 これといって特徴なし。

 国道を松井田方面に戻って県道33号の渋川松井田線を地蔵峠に向かうといくつかの林道がある。 木馬瀬の増田川にかかる橋を渡って中川に沿って登っていくダートが中川林道でいくつかの分岐がある。
 県道をさらに上がって一ノ瀬の増田川に沿っているのが一ノ瀬林道、新幹線の高架をくぐるとダートになる。
 地蔵峠から北西へのダートはそのまま地蔵峠林道である。尾根伝いに延びているようであるが そのわりに眺めはよくない。やがて下りにかかり4.6kmで一ノ瀬林道からの三沢増田川林道に合流する。 緑深いダート路を登ると峠付近は開けてきてイイカンジになる。標高は1,200m程度。 路面はしまってはいないがごつごつでもなく、直線区間も多いので走りやすい。 中川林道楢尾川支線に完抜していて、下りきって木馬瀬に戻る。地蔵峠から丁度20kmのダートである。

 東地蔵峠林道は地蔵峠から東の尾根伝いにのびている。1.5kmほどのダートのあとは 県道125線の舗装路になる。県道とはいえ一車線幅の急坂である。 ちなみに県道の手前からさらに二方向にダートの分岐があるが未調査。
2003.6.7
林道杖ノ神峠線、
三ツ丸大平線、
上野元三沢線
 群馬郡倉渕村にある林道群

 林道杖ノ神峠線は榛名湖の西側から舗装路を登り、杖ノ神峠を経てほぼ直進で野菜畑を下って 国道406号線の権田あたりに出る。ダート区間は3km程度。

 倉渕の相間川温泉ふれあい館から相間川をさかのぼっていくのが林道三ツ丸大平線である。 ダートで5km以上。

 林道上野元三沢線は三ツ丸大平線から分岐していて場違いな舗装路を登っていく。 3kmほど続き、下りにかかるとダートに変わる。ゴロゴロしていて走りにくいが 1kmもしないうちに県道側に下る分岐となるが、ダートはそのまま元三沢の出口まで4km程度続く。
2003.6.8
妙義荒船林道、
林道中之岳線
 妙義荒船林道の入口は妙義湖の南端、国民宿舎裏妙義との分岐にあり、ゲートは開いている。 林道はそこから舗装が切れ、鬱蒼とした樹木の中を中木川に沿って進む。 約5.6kmほどで妙義隧道という短いトンネルを抜け、 その先が林道中之岳線の分岐になっている。ここは直進するがとりたてて眺めのよいところでもない。

 分岐から約2.4km進んだところで、事前の情報どおり千駄木山の手前と思しきところで崖が崩れていた。 かなり大規模な崩落でどうしようもない。復旧の見込みもなく、そのつもりもないらしい。 ちなみに反対側の和美峠側入口は丸太のゲートで閉じられている。

 中之岳林道は先ほどの分岐から県道196までを下る。未舗装路であるが走りやすい。  
2001.7.20
妙義荒船スーパー林道  有料の林道とはどんなに良いものかと期待していた。

 県道43、下仁田軽井沢線の和美峠近く(ゴルフ場の南側)に有料の妙義荒船スーパー林道入口がある。 「林道妙義荒船線」の表示とともに「有料林道」の表示もある。大部分は長野県側を走る。
 一応高原らしい雰囲気の中をほぼ水平に走ってはいるが、見晴しがよいわけでもなく、 お休み広場があるわけでもなく、少し期待を裏切られたようだ。入口から約10kmで料金所があり おじさんが出てきた。小型車890円也を支払うとゲートを開けてくれた。後半の南側には牧場があるが これもさほどの雰囲気ではない。出口は国道254号線の旧道、内山峠近くにある。 なおこの先、舗装路が内山トンネルの長野県側まで下っていて、途中に荒船山への登山口がある。
 総延長19km、全線舗装、あの料金はどれほどの価値があったのかよくわからない、 あまりおすすめでない林道だった。
 (注:すでに無料、料金所はありません)
2001.7.20
御荷鉾スーパー林道、

栢ヶ舞(かやかぶ)林道、
名無村(なむら)林道、
七久保橋倉林道、
住居附(すもうつく)林道
 秩父の多野山地は御荷鉾(みかぼ)山地とも呼ばれ、東御荷鉾山、西御荷鉾山、赤久縄山がある。 御荷鉾スーパー林道は鬼石町と南牧村を多野山地の稜線づたいに結んでいる。 鬼石町神流(かんな)湖から塩ノ沢峠までが42km(内ダートが12km)、 塩ノ沢峠から南牧村羽沢までが25km(内ダートが8km)である。

 国道462号線の鬼石側、バス停栢ヶ舞近くの林道栢ヶ舞線から山側に入る (本来の入り口は活用センター入口バス停の少し北)。ほんの5kmのダートの後、 国道から上がってきた御荷鉾林道本線の舗装路に合流する。この後単調な山道がつづき林道坂原線、 茶道線を南側に分岐する。見通しもきかずあまりぱっとしない。
 次に北側にブナン沢線を分岐し、東御荷鉾山から投石峠を経て西御荷鉾山へと山の中腹をほぼ平坦に走る (西御荷鉾山へは大きな駐車スペースがあり小一時間ほどで往復できる)。
 塩沢峠をすぎると右に名無村線を分岐し、続いてY字路があって左がやや登りの本線、 右は会場橋への立派な2車線道路になる。(塩沢峠で一旦県道46:富岡神流線に合流する。分岐の左が本線、 しかし○○通行止めとかの立て看板があったりしてついつい右の県道に行ってしまう。 山の中の立派なハイウェイが会場橋というところまで続いて間違えたことに気付く)

 本線はここから待望のダートが始まる。ここからは標高1300〜1400m、カラマツ、 シラカバがクマザサとともにある高原道路、期待を裏切らない。このあたりには「みかぼ森林公園」の管理棟や、 アズマ屋もあってのんびりと休憩ができる。御荷鉾林道の最も高いところは赤久縄山の直下を通る。 林道から山頂(1522m)までは歩いて15分程度。ダート区間は杖稙峠を経て、 下仁田への七久保橋倉線分岐を通過し八倉峠までの約12km。快適なフラットダートの林道ランが楽しめる。 八倉峠からは南にも七久保橋倉線が分岐している。
 続いて桧沢峠、住居附(すもうつく)林道の分岐を過ぎた後、トンネル(上南隧道)を抜けて塩之沢峠につく。 ここは一旦県道45、下仁田上野線に飛び出すが、100mちょっと西に行けば御荷鉾林道の続きがある。

 御荷鉾林道には本線からいくつかの支線林道が分岐しているがすべては回りきっていない。
 南へ林道坂原線、林道茶道線、北へ林道ブナン沢線、いずれも舗装路。
 林道愛宕山線、投石線はダート。林道名無村線(たぶんダート、H15.5.1路肩崩壊により通行止め)。 南から北に林道七久保橋倉線、そして住居附線、いずれも舗装。

 塩之沢峠から南牧村の御荷鉾林道西側(林道羽沢桧沢線)はダム工事のため長い間通行止めであった。
2000.5.27
2003.5.1
御荷鉾スーパー林道、
林道羽沢桧沢線
 御荷鉾スーパー林道の西側区間は、塩之沢峠(桧沢)と南牧村羽沢の勘能と結ぶ。 この区間は途中の大仁田ダム建設のため長いこと通行止めになっていた。 (H15.5.1現在:「この先8km工事中、〜6/30まで通行止め」とある。)

 塩之沢峠からは舗装路を上るが1kmほどでピークを過ぎ、そこからはダートに変わり、 あとは徐々に下るル一方となる。 屋敷山隧道がすごい、大きな岩をくりぬいた形になっている。 ダート区間は下りの8km、切り立った岩山の間を抜けるワイルドな道である。出口は大仁田ダムであった。
 このあともまだ先は続くが、舗装された普通の山道である。もう一つトンネル(大黒岩隧道)があって、 ここも岩そのものを抜いている。終点は県道93号、下仁田臼田線の勘能というところになる。 ちなみにこの先長野県に抜けるには大上峠と県境を越えてからの田口峠がある。

 御荷鉾林道の塩ノ沢峠から東側はどちらかといえば尾根筋の単調な平坦路で、 展望はあるもののいくぶん飽きる。それに引きかえ、 西側は妙義山系の山並みで切り立った断崖絶壁の岩肌を縫うダイナミックな山岳道路であった。 スーパー林道は入口から終点までトータル80q位ある。
2003.5.1
林道矢弓沢線  国道299号線は現在上野村から十石峠まで道路損壊のため塩之沢峠方面(県道45、下仁田上野線) への分岐から先が無期限の通行止めになっている。が、矢弓沢林道で迂回して十石峠まで行くことが出来る。
 十石峠とは江戸時代、信州から一日十石の米がこの峠を通って運ばれたそうでこの名前がついているらしい。
 林道の入口は楢原橋からぶどう峠側に1.5kmほど行ったところを右折する。 旧十国峠街道はこちらに沿って存在していた。急勾配の全線舗装路。 峠の2〜3km手前のヘアピンカーブのところで再び国道に合流する。県境の十石峠には展望台がある。 総延長7.2q。

(国道299号線は平成14年11月復旧のところ、 更なる崩壊のため平成16年3月まで延びたようです。(H14.11))  
2000.5.27
林道二子山線、
林道高萩線、
林道坂丸線、
林道大平線、
林道森戸線
 国道299号線の志賀坂トンネルを埼玉県から群馬県側に抜けて少し下ると林道二子山線の入口がある。 幅広のダートで走りやすいが2.5kmのところで工事中。反対側の矢久峠側からからも工事中であるが、 4.0kmのダートランが楽しめる。全線通行できれば二子山のほぼ北側を5〜6qあると思われる

 矢久峠から国道462号線に向けては林道高萩線があって、 途中でこの林道二子山線と林道坂丸線が分岐している。

 林道坂丸線のもう一方の入口は県道71の土坂トンネルを群馬県側に下ったところで、 すぐにダートが始まる。標高約600m前後であるが、眺めはよく東御荷鉾山、西御荷鉾山、 オドケ山、赤久縄山がバッチリである。ダートは5.3km、快適幅広林道で、後半は舗装路に変わり 林道高萩線にぶつかる。延長10.4km。

 途中には林道大平線(舗装路)があって国道462号線に下れる。もう一本、 林道森戸線(こちらはダート)でも国道462号線に出られる。  
2002.5.2
林道ながたわ線、
林道竹のカヤ線
 国道299号線が国道462号線の恐竜の里に出て右折するとすぐ左手に林道ながたわ線がある。 入ってみたが0.7kmでチェーンがかかっていた。狭くて暗いだけであった。 むしろ近くの宮地というところからセメント鉱山方面に入っていき、専用トンネル近くにある 「白水の滝(しらみずのたき)」の方がよい。
 ちなみに国道299号線を志賀坂トンネルから群馬県に入ると約2q程で 「恐竜の足跡」(瀬林の漣痕)のある岩が見られる。 漣痕とはさざ波の跡のことで、そこにあいている穴が恐竜の足跡だという。

  県道71、土坂トンネルの群馬県側に林道竹のカヤ線の入口がある。細くて暗くて急な登りであるが、 アンテナ設備のあるところまでは舗装されている。さらにじゃりじゃり道が続いているが 入口から2.6kmでやがて水平になり、突然、視界の開けたところにでる。途中で引き返したため どこまで続いているか不明。
2002.5.2
林道上野大滝線、
林道奥名郷線、
林道太尾線
(大ナゲシ線)
 国道299号線で志賀坂トンネルを抜け、十石峠街道と合流して道の駅上野方面、野栗沢に向う。 野栗入口から野栗沢に沿って南下する。ここからはいくつか分岐がありわかりにくいが、 天丸山登山口の目印に沿っていくと良い。
 舗装路をかなり登ると奥名郷の集落があり、そこから林道上野大滝線のダートになる。
 約1.7kmで林道奥名郷線のダートの分岐があるが、草ぼうぼうである。 1.8kmほどでドン詰まりになり工事中の様子はない。
 本線に戻ると、新しく開設した部分は幅広のフラットダートで快適である。 太尾トンネルを過ぎると左手に林道太尾線の分岐がある。工事中のようでいったんはためらったが、 入ってみると林道大ナゲシ線の表示があった。天丸トンネルの下を捲くようにして東に進み約2.5kmで 開設工事の真っ最中だった。
 戻ってさらに本線を進むと群馬県と埼玉県境の天丸トンネルになる。延長480m、 木材を使用した歩道付である。
 続いて短めの山吹トンネルを抜けると鉄製の山吹橋があり、この林道の最高地点となる。 ここからは沢沿いに急な勾配をの埼玉側に下る。下りきってフラットになるが雁掛トンネルのところまで全長13km、 天丸トンネルの前後を除いてほとんどダート。
2002.7.13
2003.5.2
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