千葉県房総半島(南西エリア)

林道名 簡単ガイド 調査日
金谷元名林道、
竹岡林道
 房総半島鋸山近辺の林道群。

 金谷フェリーセンターを少し北に行った芝崎から富津館山道路の金谷ICに向かうと、 トンネルに入る手前の左手に金谷元名林道の入口がある。すぐにダートになり房総の林道らしく、 断層壁の道を登ってゆく。鋸の歯のシルエットをした鋸山と東京湾の見晴しがよい。 採石場ではないと思うが重機が入っているところまでは幅広の道になっていてその先は普通の走りやすいダートに変わる。

 入口から3kmほどのところで左手に竹岡林道との分起点がある。 竹岡林道はその分岐から狭い道を下ることになるが、下の方はドロドロヌタヌタとなっていて少々手ごわい。 また、道も狭く路肩の弱そうな狭い部分もあるで注意が必要。うっかりすると崩れて下の畑に落ちそうである。
 下りきったところで素掘りトンネル(大釜戸隧道) に出くわす。ジムニーでもぎりぎりのサイズ。 出口側の方がいくらか高さがあるので反対側から入るときは要注意。長さは50mかもうちょっとあったかも知れない。 トンネルの出口はパッと開けた感じで竹岡IC近くの高架下をくぐって普通の道路に出る。約2.5km、全線ダート。

 金谷元名林道は竹岡林道との分岐をそのまま直進すると再び快適なダートになり、 名物らしいペラペラな壁を過ぎて鋸南町に入る。多分不法投棄防止対策だと思われるが大型車進入不可の柵があって、 そこをすり抜ける。ダート路は鋸山ダムの砕石場の所で終わる。全長約7km。
2004.1.31
保田見(ぼてみ)林道、
山中林道、
鹿原(しっぱら)林道
 保田のあたりは水仙ロードといってこの時期はいたるところに水仙が咲いている。

 県道34の横根峠から県道182を少し北に行くと左手に保田見林道の入口がある。これで「ぼてみ」と読むらしい。 この入口の手前右手には林道山中線があるが崖崩れで通行止めであった。
 保田見林道は狭い1車線林道ではあるものの、たぶん農地があるからだと思うが全線舗装されている。 見晴しはさほどではない。下り終えたところに3本の素掘りトンネルがある(20m、20m、80m)。 保田見林道は全長約8km、途中、廃屋あり。

 鹿原(しっぱら)林道は保田見林道を下ってきた辺りから県道182の志駒に通じる舗装路である。 道路が複雑に曲がっていてわかりにくいが鹿原神社から北に少し下がったところに 素掘りトンネル(鹿原隧道:約100m)がある。
2004.1.31
志駒林道、
田取林道
 志駒林道と田取林道の入り口はわかりにくいが、県道182の鹿原林道の分岐から北に500mくらい、 志駒の滝付近を東に入る。

 舗装路を進み、入ってすぐの左手に田取林道の表示がある分岐があるが、 とりあえずそのまま直進すると志駒林道になり、川沿いにダートが1kmほど続く。 その間に20m、20m、100m、30mと4本の素掘りトンネル (かなり水っぽい素掘りトンネル) があるがその先は治山工事中ということで通行止めであった。

 田取林道は先ほどの分岐からすぐに登りのダートになり、路面はかなりえぐれているものの広くて開放的な林道である。 峠は愛宕山の直下で神社があり、富津市民の森パノラマ広場とハイキングコースがある。 下りは全線舗装されていて県道88の戸面原ダムのところに出る。田取林道は全長5km、舗装率50%。
2004.1.31
戸面原ダムの奥の林道、
松節林道
 県道88に戸面原ダムがある。そこの赤い橋を渡ってダムの北側の道を行くと宇籐木の集落に入る。 突当たりに神社があり右に行くとすぐに岩の裂け目のようなトンネルがある。
 道はさらに続き、奥のほうにも民家があって突当たりにもう一つの素掘りトンネルがある。 そのトンネル出口で道は消滅する。

 戸面原ダムの南側、県道88の岩井原から赤い橋を渡って右手に林道松節線がある。 舗装は途中からダートに変わり、ゴロゴロで走りにくい。左上から下ってくる横尾林道と合流し大山林道となる。 民家もあり、距離は短い。
2004.2.28
志組林道、
市之沢林道
 県道88の戸面原ダムの少し北、関豊の信号から東の高宕山自然動物園側に川を渡って進むと志組の集落になり、 道なりに林道志組線となる。この林道は開設されたばかりの幅広林道で約2kmのダート、 高宕山に向かって伸びているが終点は広場のままである。

 志組林道に向かう途中の左手には開設工事中の 市之沢林道があり、同じく高宕山に向かってのびている。 この2つの林道ではともに削り取った山の側面にきれいな断層面が見られる。
2004.2.28
大山林道、
横尾林道、
大幡林道
 県道88、富津市と鴨川市の境目辺りから南に下ってすぐ左に大山林道の入口がある。 舗装の入口であるがほどなくダートに変わり、その後は古い林道らしく、ガタガタの路面になる。 距離は短く、下ったところで民家に出て道なりに行けば松節林道となるが右手に登りの舗装分岐があり、横尾林道となる。

 大山林道と横尾林道の境界は定かでないが、どちらも同じような雰囲気の道である。 ガードレールはなく、カーブミラーもあらぬ方向に向いているので注意。 しかしこの林道の峠近くは明るく開けた広場になって非常によい雰囲気であり、見晴らしがよい。 峠からの下りも雨水にえぐられるなどでかなりガレていてコース取りに気を使う。道は途中で大幡林道と分岐し、 君鴨トンネルの真上の旧トンネルまで続く。総延長17kmの貴重なロングダート。

 大幡林道は、ほぼ水平の横尾林道から県道34に向かって急降下する全線舗装の1車線林道。
2004.1.31
2004.2.28
高山林道  国道410号線を南下して鴨川市に抜ける君鴨トンネルを通過すると、左手に旧道の入口がある。 細い舗装路を登ると新トンネルの真上あたりに 旧のトンネルがある。 この旧トンネルは三島トンネルといい旧道とともに狭く、小さい。現在は鉄板で塞がれている。 この旧トンネルの位置から西側は林道横尾線となる。

 一方、旧トンネルから東側には林道高山線が分岐している。 この画像の右手は旧の国道で新国道まで狭い舗装路を下って行く。 左前方が高山林道で比較的広いダートを登ってひとやま越えると舗装林道の渕ヶ沢奥米線にぶつかる。 そこで左に行けばトンネル一つ通って国道に降りられる。 なお、右に行けば袖の木林道の分岐を見て豊英湖または三島湖に抜けることができる。
2004.1.31
2004.2.28
高宕林道  国道465号線の君津市植畑側から南の高宕山に向かって林道が延びている。 石射太郎(いしいたろう)の案内があり舗装されているがトンネルで行き止まりになり、 その手前に10台ほどの駐車スペースのある高宕山登山口となっている。 高宕林道はこの高宕第一隧道から先は通行止めになっているが、 トンネル出口からは国道410号線の三島神社側にダートが延びていて素掘りトンネルもあるらしい。

 なので三島神社側からは鳥居のある道を入ってみた。青年館のところに林道表示があり、 右折して舗装路を入っていくと2つ目のトンネルでやはり通行止めになっていた。 地図上ではトンネルが計7本あるようなので、残念。このあたりはハイカー用の道が整備されているようだった。
2004.1.31
2004.2.28
二の滝林道  南房総市川谷の国道410号線に安房中央ダムがあり、 犬切橋というジムニーがぎりぎりの狭い赤い橋がある。 中央のトンネルを境に2つの橋をわたるとそこは林道二の滝線で、右手に緩やかな登りが続く。 ちなみにこの橋を渡らなくとも川下の方から充分に太い道がついている。
 狭い1車線のダート路で日陰部分はぬかるんでいる。期待のトンネルは素掘りではなく、 二の滝第一号、第二号隧道であった。二の滝林道は約3km、奥のほうは工事中。
2004.1.31
林道畑塩井戸線、
林道増間線
 増間ダム周辺の林道。

 南房総市畑の集落(県道258沿い)に舗装路の林道入口表示があり「林道畑塩井戸線」とある。 しばらく舗装の登りが続き、水平に近くなるとダートに変わる。終点は見晴らしのよい広場になっている。 約2.6km、ダート率70%。

 「林道増間線」は県道から増間ダムまでが舗装路、その先はダートである。坊滝まで約2.7km、 ダート率80%。手前に水垢離の滝があり、その間いくつかの滝があるらしい(増間七滝)が 林道から下りられるのはこの2つだけ。坊滝のほうが落差があるようだが滝の形としては水垢離の滝のほうがよい。 坊滝から先は大日山ハイキングコースとなって畑塩井戸線につながっているようである。
2004.4.10
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