埼玉県地方その1

林道名 簡単ガイド 調査日
狭山湖北側の林道  西部ドーム周辺の地図を見ていると狭山湖の北側になんとなく細い道がうねうねとしていて気になる。

 東側から入りラ○ホテルを過ぎるとすぐにダート、それも半端じゃない。大小の水たまりが立て続けにあり、 ぐらぐらとゆすられる。途中までは2車線幅、後半は両側フェンスの完全1車線。両側狭くて暗く、 うっとおしい。湿地帯もある。アップダウンは少なく、サイクリスト向け。木陰で昼寝をしている車があったが、 蚊が多いのにちょっと・・・って感じ。
 西側は六道山公園にたどり着くようだが適当にリタイヤした。
2000.8.14
広河原逆川林道、
日向沢林道
 入間群名栗村の有間ダム(名栗湖)手前には村営入浴施設「さわらびの湯」がある。

 名栗湖の最奥に観光釣場がありここで道は2つに分かれる。 広河原逆川林道は右の舗装路を逆川沢に沿って登り、有馬山近くの峠を超えて広河原谷を下り秩父市浦山に抜ける。
 観光釣場から峠まで10.4kmの舗装路。途中右に西名栗林道、少し登って左に大名栗林道が分岐している。 上部はほぼ平坦になり東側、棒ノ折山方面の眺めがよくなる。 有間山を巻くようにして峠(右の画像:標高1,142m)を超える。峠からは日向沢ノ峰に向かって 開設工事中のダートが延びている。(この画像の手前側になり「日向沢林道」とある。 奥多摩町からの川乗林道支線の名前と同じ名前なので接続する計画と思われる。)

 峠から秩父側へは広河原谷に沿って10.1kmほど下っていく。ダート+ぬかるみであるが幅が広く走りやすい。 ここもやがて舗装されそうな気配。彩の国キャンプ場を過ぎて県道秩父名栗線に出たところで林道はおしまい。 (注:2001年12月以後路面陥没のため通行不可であったが復旧した。また、ダートは残らず舗装されていた。 (2003.7))
 このあたりの集落は超狭く、完全1車線、広げようのない山あいの道である。 しかしこの集落を抜けるとユニークなレリーフのある寄国土(よ せくど)トンネルがありダムサイト(秩父さくら湖)の広い道となって、国道140号線に出る。 (浦山に抜けるあの軒先をこするようなチョー狭い道は毛附トンネルなどの新しい道ですっかりバイパスされていた。 (2003.7))

 日向沢林道は峠からややくだり気味のダートで、1.2kmのところで倒木まじ りの土砂崩れのため、その先にはいかれなかった(2002.12.1)
1997.9.14
1998.4.18
2001.12.30
2002.12.1
2003.7.20
有馬林道、
大名栗林道(逆川側)
 広河原逆川林道が分岐する名栗湖の奥の観光釣場から左に行くと有馬林道になる。

 最初のときは左、と言うか無意識のうちに直進してしまった。すぐに舗装が切れ、かなりのデコボコ、 しかも勾配がきつい。後半は狭いが比較的平坦なダートになった。かなり走ったところで舗装路に飛び出た。 林道出口?ここはどこ? 迷子状態。ためしに下ってみたところ有間ダムに戻ってしまった。 つまり、広河原逆川林道のつもりで「有馬林道」と「大名栗林道」を走り、結局、 広河原逆川林道に飛び出してそこを下ったのだった。アリマッ。(この画像は有馬林道から広河原逆川林道に向かう、 今ではめったに入ることのできないルートでのもの。林道ファンにはこの間違いルートの方がよさそうだ)
 ちなみに有馬林道の最上部で大名栗林道との接続点(右に切り返すカーブのところ)では左側 (東側、棒ノ嶺がわ)にむかって大名栗林道の続きが開設工事中であり、湯基入林道へと抜ける予定である。
 (2002.12.1 大松閣から広河原逆川林道まで大名栗林道として完抜していることを確認した。)
有馬林道、4.6km、ダート率30%
大名栗林道(有馬林道分岐から広河原逆川林道まで)、7.4km、ダート率100%
1997.9.14
1998.4.18
2001.12.30
2002.12.1
湯基入(とうぎり)林道
(=大名栗林道)

西名栗林道
   <棒ノ折(棒ノ嶺)山はこちらが便利>

 青梅秩父線(県道53)、下名栗にある名栗川橋からラジウム温泉「大松閣」に向かって入ると その脇に「林道大名栗線起点」の表示があるが「湯基入(とうぎり)林道」ともいう。
 峠まで6.1km、ダート。上部はものすごく見晴らしがよい。名栗川橋のあたりから見上げたときに 左半分が禿げていてガードレールの見える山があるがその部分がこの峠である。



 この先は白谷沢から登って棒ノ嶺へと続く登山道と交差し、さらについ先ごろまで開設工事中だった部分を超えて 延々と約6kmのフラットダートが有間林道との出会いまで、さらに広河原逆川林道までほぼ水平に続く。 ちなみに登山道との交差点から棒ノ嶺まではそれほど時間をかけずに行ってこれたと記憶している。
 このあたりでは一番の林道であろう。西名栗林道(開設工事中)とあわせるとかなり長い林道になりそうだ。
 (2002.12.1 大松閣から広河原逆川林道まで大名栗林道として完抜していることが確認できた。 全長21.8q、ダート率93%)



 広河原逆川林道の大名栗林道との分岐点より数百mほど下ったところに 西名栗林道の工事中入口がある。ほぼ水平に約2km、2車線幅の快適ダートであり終点は開削工事中である。 特にこちらからの大名栗林道の眺めは圧巻であり、 高度800mあたりを水平に端から端まで横切っているさまを見ることができる。
2001.1.6
2001.12.30
2002.12.1
炭谷入林道、
人見入林道、
原市場名栗林道、
八王寺林道
 炭谷入林道は県道53、青梅秩父線の名栗村役場(現在は名栗公民館)近くから入るが、 急なダートを登り3.2km入ったところで工事真っ最中。これといって特徴無し。

 人見入林道は人見のバス停から人見入橋を渡って山側に向かって入り、そこからすぐにダートが始まる。 ぐんぐんと高度を稼ぐたまらなく快感な林道である。約4km弱で終点になる。

 県道53、青梅秩父線のさらに北、少年自然の家(現在は名栗元気プラザ)から1qほど北に行くと 左手に鍋コーシ林道の入口がある。また、この入口は西名栗林道起点とも書かれている。 現在崩落地点の修復工事中で入ることはできない。

 少年自然の家(現在は名栗元気プラザ)の手前左側には大栗沢林道の入口があるが、 通常チェーンがかかっている。武川岳への登山コースとしては使えるようだ。一応、舗装されているが途中で切れ、 上部で鍋コーシ林道と直角に交差する。
 ちなみに鍋コーシ林道のこの先は西名栗方面に向かって延びているものの、約1kmで止まっている。 (注:その後、西名栗林道は炭谷入林道及び人見入林道と接続されているようです)

 原市場名栗林道は名栗村から飯能市の竹寺(正式名称は八王寺)方面に抜ける山道、完全舗装、 特に特徴はないが見晴らしの良いところが一ヶ所だけある。
 そしてこの林道の終点から竹寺までが八王寺林道である。
2002.4.6
奥武蔵グリーンライン、

(顔振峠、
狩場坂峠、
定峰峠)
 奥武蔵グリーンラインは入間郡毛呂山町の鎌北湖から、 秩父市の県道11号線定峰に至る林道コースの愛称である。林道権現堂線、林道奥武蔵2号線、林道奥武蔵1号線、 林道奈田良線などがある。
 青梅から飯能を経て毛呂山町の鎌北湖に向かう。鎌北湖の湖岸を右側に進むと自然に山道になる。 林道権現道線といい、一気に上がればあとは稜線伝いにくねったり、捲いたりのアップダウンになる。 つまり奥武蔵グリーンラインで顔振峠、傘杉峠、関八州見晴台、飯盛峠、刈場坂峠、大野峠、定峰峠へと続く。 ところどころに関東平野、奥武蔵方面の展望のよいところがあり楽しめる。 それにこのルートは国道299号線と八高線側にエスケープルートが多い。全長約25km、1.5車線の全線舗装路。

 なお、刈場坂峠を国道299号線側に下り、国道に出る少し手前でトンネルの上を通り 正丸峠旧道に行くことが出来る。しかし特にこれと言ったポイントは無い。
1998.3.28
天目山林道、
大神楽林道
 天目山林道は秩父市浦山の県道73、浦山ダムの少し南、川俣小学校(現在は渓流荘バス停) のところから橋をわたって家々の間を通り杉林の道を入る。やがてダートに変わるが 2km先の細久保橋のところにチェーンゲートがあり、進入不可。わだちの跡がいくつもあったが工事車両かもしれない。 この先まだまだ10km以上は続いているはずである (案内看板参照)。 終点の先は荒川村の秩父併用林道か、浦山ダムの荻の久保トンネルあたりではないかと思うが今のところその気配はない。

 12月の寒い日に自転車で探索したところ、ゲート後からすぐに登りが続き、 仙元林道を分岐しながら北側斜面を大きく捲いて登っていく。 沢に架かる橋に昭和28年と彫られているとおり結構古い林道であるが、 その割に荒れた所はなく岩盤の切り通しなどもしっかりしている。 3つ目の分岐個所から小さな切り通しを過ぎると勾配も緩やかになって大平山を越えていく。 このときはゲートから14kmの地点で雪が深くなったため断念した。

 天目山林道の入口から浦山ダム方面に少し戻って太神楽沢橋手前右手が大神楽林道入口になる。 約2kmのピストン舗装路。上の方、川を渡るところで道が流されてしまったようだ。 手前の細い急坂をムリヤリ登ったら民家に出てしまった。終点には神社がある。
 このあたり他には寄国土トンネルの南側に林道茶平線もあるがただの急坂山道。

 浦山ダムの西側、つまり県道の向かい側にも休憩室付きの良い道があって、 大久保橋の付け根には登りの細い道が分岐している(林道名不明⇒林道大久保線らしい)。 すぐにゲートがあって入れないが、500m程先には 「萩の久保トンネル」がある。このトンネル出口の行く先が気になる。
2003.7.20
2005.12.17
熊倉山への林道、
林道秩父中央線
 荒川村の秩父鉄道南側、熊倉山との間で白久から武州日野に抜ける山道がある。全線舗装で約4.7km、 熊倉山への登山口が3ヶ所ほどある。
 また、途中の分岐で、林道秩父中央線が開設工事中である。また武州日野から川浦渓谷に沿って 山道とトンネルがあるが未調査。(次項:⇒秩父併用林道)

 ちなみに武州日野駅の近く(駅の約500m南西のS字カーブのところ)には空の見えるトンネル、 つまりトンネル内部が急坂になっている 矢通反隧道がある。 出口の先は水平なので入口から見ると空が見える。
2002.7.13
秩父併用林道  武州日野駅から川浦谷(安谷川)に沿って山道がある。杉林の中の暗く狭い舗装路を登っていく。 「秩父併用林道」(延長4,054m、巾員3m、秩父営林署)と表示があり開設中の幅広林道も分岐している。 たぶん林道秩父中央線に向かって延びているものと思われる。
 本線は相変わらず暗いがオーバーハングした岩の下を通って入口から3km程でトンネルに着く。 岩をくりぬいた20m足らずの素掘りトンネルで 何の表示もないが地図によれば「鞍掛隧道」となっている。
 トンネルの先は1kmほどでチェーンゲートになり、進入不可。ここまで全線舗装。 さらに3kmは続いているはずと思われる。
2003.7.20
大血川林道  国道140号線、秩父街道を三峰口から大滝村に向かって約2.5qのところの大血川入口と書かれた 看板のところを入る(バス停では大陽寺入口)。名前がなんともオドロオドロしいが、ただの舗装路である。
 約7kmほど登ると右手に大陽寺に下りる道がある。大血川林道はそのまま直進するが 通行禁止の立て看板があってその先は舗装工事中、どうやらトンネルひとつで三峰神社まで抜けているようだ。
 なお、この先はすぐにダートに変わり、しかもかなりガラガラである。2km弱のところで舗装工事中であった。

 (すでに舗装化も完成し、開通しています:2011.11  駆ヶ越(かけごし)トンネル と三峰トンネルを経て三峰ビジターセンターの駐車場までつながっています)



 大血川伝説:
 天慶の乱で平将門が敗れたあと、将門の妻・桔梗が九十九人の家来を連れて逃げ、 秩父の大滝の地にたどり着いた。追っ手が迫り、将門が死んだことを聞いた桔梗はもう逃げられないと観念し、 自害してしまう。その後を追って家来たちも次々と自害し、九十九人もの人が流した血が、 川を七日七晩真っ赤に染めて流れたという。そのときからこの川を「大血川」と呼ぶようになった。 自害した妻の名が桔梗なので、大血川には桔梗の花は咲かないともいわれる。 (2011.1:西武鉄道発行の広報パンフレットより)
2000.5.4、
2003.5.2
2011.11.17
雲取林道  大滝村から雁坂トンネルに至る国道140号線の風景は大きく変わりつつある。 長いこと「開かずの国道」と言われたが、1998年4月にようやく雁坂トンネルが開通したことで 山梨と埼玉が繋がるようになった。これに伴い、秩父湖北の国道は新たに中津川に沿って高規格の新国道が整備された。 雷電廿六木(とどろき)ループ橋もその一つである。

 秩父湖側への旧国道を行くと内部に分岐のあるトンネル 「駒ヶ滝トンネル」があり、信号待ちをしながら入ってここを三峰側(左)に折れる。 (直進すれば秩父街道の旧道、栃本方面)(注:すでに新道ができて通行止めになっています)
 ダムの堰堤を渡り山道に入って最初に大きくカーブするところに枝道があって、そこ から雲取林道になる(この直進の枝道に入らず、カーブを左に上れば三峰観光道路で三峰山、三峰神社になる)。 大洞川に沿ってほぼ水平に、どちらかといえば川に近づくようにして下っていく全線舗装路。 約8kmほどで川の対岸に渡り、そこのところで鎖ゲートとなって進めないがこの先は3kmほど続くはずだ。 雲取山に向かって南下してはいるが雲取山にはいかない。
2000.5.4
入川林道  国道140号線(秩父街道)で秩父湖の西側、栃本関所に近い川又のバス停から下に降りて国道をくぐる道があり、 そのまま進むと入川林道となる。観光釣り場のところにゲートがあってその奥が東大演習林ということになるが ここは十文字峠への登山道でもあり、歩くだけならば特に規制はされていない。
 約1.5kmで分岐が現れ、下に降りていくと森林軌道かつ十文字峠への登山コースとなる。 すぐに軌道敷きのレールが現れそのままレールの存在は赤沢谷出合の終点まで続いて登っていく。 分岐の右上方向は本来の入川林道であるが立入は禁止されている。
 ちなみに赤沢谷出合は一級河川荒川の起点ということである。さらにこの道の先の十文字峠は 秩父市大滝地区と佐久郡川上村とを結ぶ中山道、甲州街道の裏街道として利用された。 通行者も結構多かったそうで栃本には関所がある。

 入川森林軌道跡についてはレポ 「秩父と千葉の東大演習林」にあります。
2010.10.29
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