伊豆の林道ゲート図鑑

 年末休みの初日、暖かいはずの伊豆は雪でした。 伊豆の林道はゲートだらけになってしまったため、しばらく足を向けていなかったのですが、 @滝見林道の滝を見る。 A猫越林道を歩いてみる。  B池代にあったヘンな滝の名前を確認する。の三つの目的で出かけました。

 2003年12月

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 早朝に出発したにもかかわらず、国道246が雪渋滞でであったため伊豆中央道に入ったのは 9時になってしまいました。そのとき、ふと以前掲示板に書かれた情報で 「三津坂隧道に旧道がある」ということを思い出し、伊豆長岡ICから三津方面に寄り道しました。
 そして見つけたのがすでに消えかかっている旧道の先にあったこのトンネルです。 直線で出口まで見通せるのですが、狭く、暗く、湿っぽい不気味なトンネルでした。

 次に向かったのが天城湯ヶ島の土肥川林道です。達磨山林道から分岐するあの懐かしいダートを、 と思いきやすでにすっかり舗装されていてただの山道でした。
 湯ヶ島から国士越に向かう途中、湯ヶ島温泉国有林の林道に入りこむと、 そこには「日本棚田百選、荒原棚田」というところがあって、結構な風景を見ることができました。

 湯ヶ島温泉国有林の奥に登ると伊豆とも思えない雪景色にふれることができました。 ワサビ田の中の行き止まり林道ですが、途中から国道方向に下りる分岐もあります。

 その分岐はかなりドロッケの多いヌタヌタダートでしたが、 右手に富士山を見ながら進めばやがて岩尾林道の起点にぶつかります。
 ゲートで立ち入りが禁止されていますが、この先は丸山を捲いて天城の本谷林道に つながっているはずです。しかしいまだ確認することができずにいます。
 国道に下りてからもう一度国士越に向かい、筏場林道に入ったみたのですが こちらも相変わらずのゲートでUターンせざるを得ませんでした。

 次に滝見林道に向って湯ヶ島から仁科峠を目指してみたものの、 なんと運悪く雪と工事で通過できず、猫越林道との分岐あたりで折り返しました。


 しかたなく猫越口まで戻り、猫越林道のもう一方の入口から チェーンがあるところまで進みました。ゲートの先を少しだけ歩いてみました。じつはこの林道、 過去に途中までしか行っていないので、歩いてでも全線通過してみたいと思いますが 今回は少し時間がなさそうです。

 天城の旧道も薄く雪化粧。その旧道のヘアピンカーブの奥には本谷林道のゲートがあります。 ここも入ったことがなく残念な場所です。
 林道交通安全ののぼり旗があって、実はワダチもついているので工事用車両などが入って いるように思えます。

 冬の陽射しは短く、天城峠を下るころには薄暗くなってきました。 明るいうちに謎の滝の名前を調べなければならない思い、大鍋林道を急ぎます。 といっても、県道とは名ばかりの115号線(湯ヶ野松崎線)はガタガタ道で急げません。相変わらず 「落石多し一般車通行止め」とはなっていました。
 峠を越えて下ったところのカンス林道の分岐にはやはりゲートがあって入れなくなっています。 以前と違うのはこの辺りまで簡易舗装がされていることでしょうか。

 明るいうちに池代の集落に下りてこられ、なんとか間にあいました。
 長九郎登山口から池代川に沿って下っていくと、あの妙な滝があります。 近くで見るとホントにヘンな滝です。少し離れれば納得できるのですが、 どこから水が湧き出しているのか不思議です。

 「ねずっ喰の滝」と記された板切れや石碑もあって、名前がわかりすっきりしました。 地図やガイドブックなどではこの案内を見たことがなく、いわば穴場の滝ともいえます。

 このあと道の駅「花の三聖苑」に付属している温泉に入り、 撤収しました。完全に目的を果たせたのは「ねずっ喰の滝」だけでしたが、 そのほかは後日改めてということにしようと思います。 ところで伊豆の林道ゲートはどれも工事用鉄パイプを組んだだけのものでした。 神○川県の頑丈な鉄骨ゲートよりは幾分安らぐのでよいとしましょう。

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