長野県北信、東信エリア

林道名 簡単ガイド 調査日
湯の丸高峰林道、
村道車坂峠線
 湯の丸高峰林道は群馬県との県境にある地蔵峠と車坂峠を結ぶ高原散策林道。

 高山植物の夜間盗掘防止のため夕方5時から翌7時までゲートが閉鎖されるので4:20以降 進入禁止となっている。しかも夏季シーズン中は自家用車は入れずシャトルバスに変わってしまう。 地蔵峠(標高約1,700m)側からは池の平湿原駐車場 (2,000mちょっと)まで、カラマツとレンゲツツジの中の急坂舗装路を登る。約4km。
 反対側、標高1,900mちょっとの車坂峠からは高峰温泉側にダート路が分岐していて、 続くゲートのさきが池の平まで緩やかに登っている。こちら側は地蔵峠側とは雰囲気がかなり違っていて 山の斜面を削り取っているように展望が良い。距離的には同じく約4kmで池の平湿原の駐車場に着く。 (この画像はちょうど中間地点の池の平駐車場で、手前がダートの高峰温泉側、向こうが舗装の湯の丸側である)

 車坂峠から群馬県側は村道車坂峠線、又の名を村道鳥居峠車坂線というのか高峰林道というのか、 山と高原地図ではダートの悪路となっているがそのようなことはなくフラットな走りやすい道である。 途中林道群馬坂線といってシャクナゲ園に行く約4kmの林道が分岐している。
 反対に車坂峠からの長野県側はカーブのきついチェリーパークラインで、 国道18号線の小諸駅近くまで下ってくる。
2003.7.6
八ヶ岳林道、
白駒林道、
茨沢(ばらさわ)林道
 <硫黄岳へはこちらから>

 八ヶ岳林道は八ヶ岳東側の裾野一帯を走る林道の総称。
 国道141号線を北上し野辺山を過ぎて八ヶ岳高原ロッジへ向う入口を左折する。 その途中の川を渡って左カーブのところで海の口牧場に入る。 牧場を横切って全体にダラダラとしたのぼりの舗装路が続き、やがてダートに変わる。 農道との分岐や、臼田林道(ゲート有り)などいくつかの分岐があるが、全体に幅広フラットダートで走りやすく、 高原の雰囲気がある。
 また、さらには本沢温泉への十字路があり、上れば温泉に、下れば松原湖に出る。 ちなみに温泉側に登る方向には「4WDでないと不可」と表示されている。確かにそのとおりで、 クマザサの中の石ころ道を登るにはセダンではちょっと。終点にはゲートがあり若干の駐車スペースもある。 ここからさらに歩いて1時間、日本最高所露天温泉に着く。硫黄岳の壁を見ながらドブンと入ると最高。 標高2150m、湯温43℃、500円。入浴料は近くの山小屋に払う。 本沢温泉から夏沢峠を経て硫黄岳へは2時間程度で登れる。
 先の十字路からさらに進むと稲子湯と松原湖を結ぶ舗装路に出て、左に登っていくと稲子湯温泉である。

 白駒林道へは稲子湯の裏手からはいる。白駒池方向に伸びている林道であるが ゲートでふさがれているため歩くほかない。

 茨沢林道は国道299号線の「レストハウスふるさと」から松原湖側に少し下るとダートの入口がある。 小海駅近くに出る(詳細未調査)。
1997.6.21
1999.8.3
林道夢の平線、
林道唐沢線、
林道大河原線
 <北八ヶ岳へはこちらから>

 白樺高原、女神湖近くの蓼科牧場信号から東に大河原峠を経て佐久市に抜けるこのあたり一帯の山岳道路を 蓼科スカイラインという。
 蓼科牧場側からは、かつての有料林道夢の平線で入るが、ここは平成14年4月に無料開放された (右の画像は旧料金所)。途中、蓼科山七合目登山口がある。全線舗装でやがて林道唐沢線に変わり、 蓼科牧場から12kmで標高2093mの大河原峠に着く。大河原峠は北八ヶ岳の北側入口であり、 駐車スペースとヒュッテがある。

 峠からは林道大河原線となり佐久市市街地に向かって約26km下って行く。 (鹿曲川林道への分岐があるが未調査)

 無料開放といえば、白樺湖から霧ヶ峰を経て美ヶ原牧場を結ぶビーナスラインも 平成14年2月に無料化されている。
2002.8.6
広域基幹林道茂来線  南佐久郡佐久穂町から茂来山の西を巻くようにして小海町、北相木村へと続く総延長33kmの林道、 うち8割がダートで支線林道を含めるととてつもなく長い快適ダートが楽しめる。

 佐久穂町からのアプローチがわかりやすく、国道299号線、川久保交差点近くの高圧鉄塔が目印となる。 入ってすぐ、1qちょっとで茂来山への登山道分岐があるが2km程入ったところでゲートになる。
 分岐まで戻り本線を進むと茂来山の西側をまくようになっていて、緩やかなアップダウンが続く。 堅くしまったダートが走りやすい。やがて市の沢の集落になって舗装路に変わり、八ヶ岳方向の眺めも良くなる。 集落を過ぎると再びダート、5差路が現れるが信濃沢線には入れない。 茂来山登山道と表示されたほうは約3km先で南側の登山口となる。 たぶんそのまま進めば周回して信濃沢線で戻ってくると思われる。
 その後は再び舗装路になるが、牧場の先からダートに変わり一山こえて北相木村へと降りてくる。
2006.11.15
林道相木川上線  ゲートが出来てしまうという情報があって急いで調査した。(2000.9.15)

 中津川林道を三国峠から川上村に2q位、下ったところに「林道相木川上線」の表示と共に直進する入口があるが、 あいにくと鉄製のゲートが作られていた。まだ新しく、カギはかかっていない。 持ち上げれば入れるが固定できないため一人ではクルマを動かせない。もう一方の入口、 川上第二小学校側も同じ。きのこ狩りシーズンのみの限定締め出しゲートであると思われる。 ちなみに十文字峠への毛木平方面へは三国峠から川上村に下りきった左側になる。

 さて、あらためて訪れたところ、今回は思いっきりゲートが開いていた。(2001.11.17)
 茶色一色のカラカラ林道である。ところどころに落石があるほか特に険しいところはない。 川上村の野菜畑を眼下に見ながらの快適ダートランが楽しめる。途中、開設工事中の分岐がある。 川上第二小学校出口まで全長13km、全線未舗装。
2000.9.15
2001.11.17
蝶ヶ原林道  県道181号線で豊科から沓掛温泉に向かう途中の保福寺峠から三才山(みさやま)峠を経て 美ヶ原北の武石峠に至る約7.1kmのダート林道(ダート率95%)。

 保福寺峠は標高1,300mで、ウォルター・ウェストンによる 「日本アルプス絶賛の地」という場所がある。峠からほんの100mほど豊科よりに蝶ヶ原林道の入口がある。 しっかりした表示板があるので間違うことはない。かなりのガラガラダートでうっとうしい夏草の中を進むが、 時にアルプス方面に視界の広がる場所がある。
 三才山トンネルの真上あたりにくるとそのことを示す表示板があり、 このあたりから真下を通っているトンネルの両側を見渡すことができる。
 出口までの標高差は200mであり、ほぼフラットに登って急激なアップダウンはない。 出口よりには烏帽子岩なる奇岩がある(ジムニーの上にある岩のこと)。 このあたりを含めてガードレールのない崖っぷちがあるので 充分注意する必要がある。
2002.8.6
駒越林道  美ヶ原牧場の焼山から松本市入山辺の菖蒲沢方面に下りていくダート林道。(ダート率90%)

 武石峠から美ヶ原に向かっては高原風景が広がり、マッタリとした道路の広がりがある。 焼山のバス停あたりに下っていくダートの入口があるがこれが駒越林道である。 カラマツの中を快適に下っていく約8kmのダート路。勾配が急なので何回もヘアピンを繰り返す。 駒越まで下っていくが途中で菖蒲沢林道の分岐がある。
 なお、通行禁止と表示があるがゲートは開いている。登りに使うと風景の落差に感動するかも知れない。
2002.8.6
林道田口十石峠線  佐久市の県道93号で田口峠に向かと手前に雨川ダム湖がある。そこの対岸に田口十石峠線の入口がある。 不老温泉湖月荘のところを入っていく。入口からはすぐにダートの登りになるが、 わずか1kmちょっとで崩落していた。ちなみにこの先はまだ十石峠までつながっていないらしい。 大上峠を通る大上林道側にも田口十石峠線の表示があるらしいが、 余地川を横切って十石峠まで開通するのははるか先のようだ。

 実はこの湖月荘の南東約1,900m、群馬県との境界近くには 「日本で一番海から遠い地点」があるという。 湖月荘の裏手、田口十石峠線とは反対側の林道(チェーンがかかっている)を徒歩で約1時間ほど。 海岸からの距離は114,855mである。
2003.5.1
林道米子不動線  須坂市街から群馬県境の四阿山(あずまやさん)に向って分け入っている林道。

 国道406号線の仁礼町付近から南東方向に進む。全線舗装、1.5車線で11km。 終点は駐車場になっていてそこからさらに徒歩30分ほどで米子大瀑布まで行くことができる。 米子大瀑布は切り立った断崖を流れ落ちる不動滝と権現滝の総称。それと少し離れて奇妙滝。
 この林道、もともとは昭和35年まで硫黄を採掘しいていたという旧米子鉱山のためにあったものと思われる。 (終点駐車場手前の分岐から鉱山跡地までは通行不可)
2005.10.21
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