引き続き房総の林道探索と素掘りトンネルウォッチングです。 2004年4月 ◆前回のトンネルウォッチングで気になることがあり、そこで今回は謎のトンネルと、 川の流れるトンネル探しがメインです。 |
なぜトンネルに川が流れているのか。地図(県別マップル等)を見ていると道のトンネルのほかに 川が切れていてトンネル表示になっています。曲がりくねった細い川にいくつもあるのです。 何なのだろうと気になり調べてみると「川廻し」というものらしい。 「川廻し」とは千葉県の上総南部の丘陵を流れる川のみにみられる特殊な河川曲流短絡工事で、 水田拡張(確保?)のために川の曲流部分を短絡し、今まで川だった所を水田化する方法で、 近世〜明治にかけて房総丘陵各地で行なわれたものだそうです。 つまり、この地方に多いくねくねと曲がって流れる川をトンネルか切通しで短絡して、 元々の流れの部分を水田化する工事です。しかもトンネルを掘るにも岩がやわらかく短くてすむという、 これら特有の自然条件があってできたものです。 |
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ということで春らしい風景の中、秘境にあるという念願の幻の素掘りトンネル発見に満足し、 川廻しのトンネルも見てとりあえず気がすみました。しかしながら房総にはまだまだたくさんの素掘りトンネルはあるし、 川のトンネルもあります。いつかまた機会をねらって探索しようと思います。 |
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