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■奈良美智■ |
大好きな、奈良さんのこと。奈良さんへのラブレター、くらいの勢いで。
■その3.生ナラ。うふ。■ |
奈良さんの絵を、生で見ることができたのは、99年の「WALKING ALONE」展と今年(2000年)の「スーパーフラット」展、あとこの間の青山ブックセンターの「ひな菊の人生」原画展、の3回、だけ。うぅ。名古屋も青森も、すっごく葛藤したけど、行けなかった。行きたかった。 奈良さんの絵は、生で見ると、やっぱりまた全然違う。当たり前だけど、とてもリアル。紙の、ゴワゴワ感とか、細い細い線の重なりとか。で、わたしはいつも、食べたくなってしまうのだ。食べるというか、噛む。カムカムゴックン。昔、駄菓子屋さんに売っていた、紙のガムって、今の若い子は知らないかのな、一応、わたしも若いんだけど、うふ。(「こち亀」にも出てきたことがある。中川さんが「これ食べ物ですか?」とか聞くシーンがあった。ガムです。ジャパニーズの)その、味がしそうな気がする。懐かしいのかなぁ。体の中に、入れてしまいたくなる。見てられなくなって、しまうのだ。時々。どこがどう好きか、とか、説明できなくて、考えるんだけど、わからなくて、エエイっと思って、体の中に入れてしまいたくなる。要はわたしの頭が悪いってことなんですけど。えへ。みんな、うまく表現できてうらやましい。わたしは喋れもしないし書くこともできない。特に、奈良さんの絵を見る時の感情を、うまく言葉に出来ない。長嶋監督みたいに「こう、カツッとね」とかわけわかんないことを、口走ってしまう。感想も表現できない自分に、本当に嫌気がさしたりする。奈良さんの絵を見ていると、自分が、恥ずかしくなる。それでもやっぱり見てしまう。奈良さんの絵。負けないもん。自分に。好きなものでまで、自分を裏切りたくない。グルグルするけど。 恥ずかしい、といえば、べらぼうに恥ずかしい記憶。「スーパーフラット」展で、とっても幸せなことに、奈良さんと村上隆さんのトークショーを見ることができ、さらに奈良さんにサインをして頂き、写真まで撮って頂くことができたのですが(これ自慢。えへ。うふ。)、緊張のあまり、一度も目を合わすことができず、せっかくサインして頂いた本を、奈良さんから奪うようにして疾風の如くその場を離れてしまったことを、ほんと死ぬほど後悔しています。うぅ。ちゃんとお礼が言いたかったよう。後悔先に立たず。多分、死ぬまで、夜中にふとこのことを思い出して、うわぁっと叫びたい気分にもなってしまうのだろうな。あぁ。バカなわたし。はああ。そうだ、一緒に行ったお友達が教えてくれた話。写真を撮り終えた後、フラッシュがきつかったので、奈良さん、目をしばしばされていたそうで。もう、わたしのカメラのバカ!と、本気で思ったのですが、それを見ていたお友達が「奈良さんっていい人かも、と思った」と言っていたのがなんか印象的でした。そうだぜ。奈良さんはいい人だぜ。気持ちの、いい人。上手く言えないけど。チクショウ。負けないぜ。自分に。 |