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奈良美智

大好きな、奈良さんのこと。奈良さんへのラブレター、くらいの勢いで。

その1.奈良さんを、好きになり始めの頃。
その2.奈良さんの犬.
その3.生ナラ
その4.「おおきなおめめのおんなのこ」
その5.奈良さんの写真
その6.ジャイアンにリボンをとられたドラミちゃん
その7.です。
その8.「Theドラえもん展」行ってきました!
その9.感傷。
その10.奈良さんの写真が好きな理由。
その11.「new drawings 2003」に行ってきました!
その12.です。
その13.「S.M.L」展行ってきました!
その14.「S.M.L.」展行ってきました!Part2
その15.奈良さんへのレター(になれなかった!)
その16.「タイム・オブ・マイ・ライフ」展に行って来ました
その17.「感傷・・・じゃないのだ」
その18.☆ちいさな星通信☆

その19.DVD「This is a story of...SML」見ました!
その20.「From the Depth of My Drawer」行ってきました!

その21.「Shallow Puddles」展行ってきました!
その22.「椅子のデザイン」展行ってきました!
その23.奈良さーん、お元気ですか?
その24.秘すれば花展、行って来ました!


■その1.奈良さんを、好きになり始めの頃のこと

 奈良さんの「WALKING ALONE」展を見た時の、感想です。

 わたしが、一番好きだったのは、おめめの大きな女の子の絵で、なんか、好きな、女の子だった。ヒリヒリする、よりかは、しゅーっとしてた。唇が濡れて見えるというか。
 孤独、とは感じなかった。孤独を、わたしが慣れすぎているからかな。
 オンナノコが描いてる絵だと思ってた。ほんとに、名前がそうだからというより、絵が、すごいオンナノコの絵だと、思ってた。
 かわいい。ほんとに薄い絵。
 トレイシングペーパーで、透かして空を、青空を、見てみたいな。きっと、きれい。
 あ、影おくりみたい。じゃあ、影なんだ。日の、陽のあたる影。色つきの。
 幽霊よりも、力強くて、どこか、脆い。歯を、食いしばれなさそう。
 きざまれているもの。かわいい、オンナノコの赤いほっぺに、描いてほしいな。オンナノコの魅力が、アップするよ、きっと。
 男の人の手で、あの絵が描かれていると思うと、ほんと不思議。あんまり、どこか弱い。あ、ひなぎく。生き生きと、葉っぱの先まで、ひなぎく。精いっぱい、きらきらと、ひなぎく。

 1999年2月24日(水)の日記からの引用です。素人の禁じ手。ゴメンナサイ〜。
 昔の、日記を読み返していたら、これがあって、奈良さんの絵を見て、「ひなぎく」と、思っていたことが、なんかうれしくて、自己顕示してみました。えへ。
 「ひなぎく」って、私にとってはネロリーズの「デイジー」という曲だったり、「ロッキンオンジャパン」誌上で企画された「ひなぎく対談」(スピッツの草野正宗さん、b-flowerの八野英史さん、フィッシュマンズの佐藤伸治さんの対談)の「ひなぎく」だったりして、高校生くらいから、流行っているというか、ちょっと特別な言葉としてあって、おこがましくも、絵を描いたりすると「ひなぎく」とサインしたりしていて。で、「オリーブ」に投稿している人なんかでも、ペンネームを「ひなぎく」とか「デイジー」にしている方が時々、いたりしていたなぁ。そういえばオリーブで映画「ひなぎく」を絶賛していたし。そんな感じで、「ひなぎく」ってオリーブ少女御用達というか、そういうオリーブ的なかわいさを体現していると、私には感じられていた言葉で。ジャックスの「お前はひな菊」という曲はもちろん全然知らないし、実は本家本元の「ひなぎく対談」というのがあったこともだいぶ経ってから知って、世代の違いをひしひしと感じるけど、違うながらも同じ「ひなぎく」という言葉に、反応できることはうれしいというか、いやらしい言い方だけど間違ってないというか。感じようは人それぞれかもしれないけど、同じものに反応できるのはいいことだと思って。それで、世代を横断できて、知らなかったことを知って、貪欲に吸収できて。
 奈良さんの作品「デイジー」を見て、すごくうれしくて、この感動を、奈良さんのホームページのBBSに書き込もう、と思って、できなくて。こんなところに、書いてみました。これだからいつまでも「ステイ・リトル」なんだよなー。BBSって、苦手。
 「おめめの大きな女の子の絵」、とは、「Slash with a Knife」(リトル・モア 1998)の14ページ目(数え方によっちゃいますけど)の、頭に雲がかかってる、女の子の絵です。今はちょっと感じ方が違うことを、今発見した。前は、見てると、だーっと涙が、出たものだ。ちっとは図々しくなれたのかなぁ。

 本屋さんに平積みされていた「深い深い水たまり」(角川書店 1997)を見て、初めて奈良さんの存在を知りました。はじめ見た時は、完全に女の子、それも10代の作家さんだと思いました。(すごい、失礼な話ですけど。ゴメンナサイ)ヒロミックスさんや「できやよい」さんのように天才的に、「描けてしまう」女の子がまた出てきたか、とか思って。奈良美智、なんて名前がものすごいじゃないですか。してやられたー、と思って、ちょっとジェラシーすら感じつつ。男の人だと知って、それも自分と倍くらいも年の違う、男の人の作品だと知って、ほっとしたような、不思議なような。悪い意味じゃなく、すごく特殊な感じがして。俄然興味が沸いてしまいました。単純に、見た目が好きっていうのも、あったし。ミーハ―根性丸出しですけど。えへ。こういうタイプのファンが奈良さんを困らせるんですよね。ゴメンナサイ。でもきっと奈良さんの宿命ですよ。存在がカッコ良すぎどす。なんて、書き散らしつつ。やっぱりわたし、BBSには書き込めないなぁ。
 作品を、わかってるのか?と言われても、わかってるのかわからないし。いろいろ感じることがあって、それは奈良さんがわかる、というより、自分を、わかってくことなので、やっぱり、作品を、わかっていることにはならないのだね。奈良さんの絵を見て日記を見て、泣いたり、泣き止んだり。奈良さんが年上なのをいいことに、無防備に好きだと、開き直るわたしを、許してください。ほんとに。えへ。

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