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■奈良美智■ |
大好きな、奈良さんのこと。奈良さんへのラブレター、くらいの勢いで。
■その2.奈良さんの犬■ |
奈良さんの作品たちに、わたしは拒絶されているなぁと、時々思います。ほんとはしょっちゅう。奈良さんの犬の作品、特に立体の作品が、おこがましいこと極まりないのですが、よくわからなかった。「かわいい!」とかそういう感情は、浮かぶのですが、それ以上の感情が何も浮かびませんでした。同じ立体の、ピルグリム達を見ていると、くわぁっと、去来するものがあるのですが(説明できない〜)、救われるというか。うまく言えない。でも、犬の立体に対しては、なんでだか、どう反応していいのかわからなかったんです。わたしの中に、奈良さんが犬に込めた感情にあたるものが、ない、のかなぁ。それで、犬の立体を見るたびに、なんだろう?なんだろう?と、思っていて。どうして何も浮かばないんだろうと、思っていて。安らぐ感じというか、キャラとして、トトロのような、眠っているトトロのおなかにサキちゃんがボンっと乗っかるシーンのような、気分になったりもするのですが、他の、奈良さん作品に対して感じる感情とは、別な感じがしていました。 で、ある日、なんとなく奈良さんの犬の立体(「Dogs from your childhood」でした)のお写真を、見ていた時、あ、女の子が泣いてるんだ、と、思いました。もっと言うと、性的な匂いを感じたというか。SMチックな、感じすらして。それから、一連の「犬」作品に感情移入できるようになりました。あの、「犬」の中には女の子がいて、それで、泣いてるって。奈良さんの作品とは、多分関係なくて、わたしの中に、そういうトラウマが消えずに残ってるってことなんですけど。奈良さん、「犬にはあやまらなければならない」というようなことを発言されていて、いろいろ、妄想が広がっちゃうんですけど、我慢しようっと。 |