基本設定

カメラの基本設定です。

2020年ごろまでの一眼レフを対象に書かれています。最新のミラーレスについては情報不足です。
ミラーレスもミラーがないだけのカメラなので、基本設定はほぼ同じです。

(注意)2024年度で更新は終わっています。このページの情報は古いです。

撮影モード

Mです。マニュアルです。それ以外は使えません。(より詳しく)

測光モード

通常買った状態ではマルチパターン測光になっていると思います。
水中マクロ写真では、マルチパターン測光よりも中央部重点測光(部分測光)かスポット測光にします。中央部重点測光(部分測光)かスポット測光は、どちらでも良いかなという感じです。僕は、中央部重点測光を使っています。(詳細は第二章・AFで説明します。)

フォーカスモード

オートフォーカス・マニュアルフォーカス共に正しい方法です。本来撮影状況により使い分けます。

●オートフォーカスが、お勧めです。ワンショットAF・シングルAFサーボ(AF-S)です。(詳細は第二章 AFで説明します。) 
僕はオートフォーカスしか使っていません。
●マニュアルフォーカスを使っているあなた〜、ちょっと先にここ(閑話休題)を読んで下さいな〜


(注)ジリオンのハウジングは切り替え不可能です。
(注)キャノンは、ハウジングの外から切り替えが「通常」出来ません。下の松下式マニュアルフォーカスを読んでください。)

AFエリア

シングルポイントAFモード・1点AF(任意選択)を使います。もっとも一般的です。
(その他の方法など詳細は第二章 AF/MFで説明します。)

松下式マニュアルフォーカス

松下さんというお客さんが考え付きました。なので松下式MFです〜
親指AFをカスタム撮影モード・ユーザーセッティングモードに設定すればワンタッチでAF/MFの切り替えが出来ます。
シンプルな方法ですが、陸では不要なので誰一人気づきませんでした。考え付く事自体がものすごいんです。コロンブスの卵と同じです。初めて聞いた時はちょっと感動しました。世界初発見でしょうね。

●カメラのモードダイアルにカスタム撮影モード・ユーザーセッティングモードがあるカメラで可能です。(C1とかU1)
●フルタイムマニュアルフォーカスが使えない古いレンズでは出来ません。

手順
(1)AFモードにします。よく使うF・SS・ISOを設定します。
(2)シャッターレバー半押しで、AFが作動しないように設定を変更します。「親指AF」で検索してください。
(3)AFモードなのに、MFとして動作することを確かめてください。
(4)この設定を、カスタム撮影モード・ユーザーセッティングモードに登録します。
(5)AFの設定を戻します。(親指AF解除)

通常はAFとして作動します。
モードダイヤルを回して登録した設定にすれば、MFとして作動します。(親指AFとして作動します。)
これでワンタッチで、AF・MFの切り替えが出来ます。

カメラのモードダイアルにカスタム撮影モード・ユーザーセッティングモードがないカメラでも上記の手順で変更すればAF・MFを使えます。ただし、3タッチほど必要です。(一眼レフのKISSなど)

欠点
F・SS・ISOも登録した設定に戻ります。撮影の途中で切り替える人には不向きです。詳細は第二章AF/MFへ

昔はマル秘情報だったのです。僕が考え付いたわけでもないのでここにも書きませんでした。今はもう情報が出回っています。従ってこのHPでも公開します。発案者に敬意をこめて「松下式MF」と呼ぶのはいかが???

ユーザーセッティング・カスタム撮影モード

ユーザーセッティング・カスタム撮影モードを使えば好みの条件を登録して簡単に使い分けられます。

●AFモードを記憶させる。
●親指AF設定を記憶させる。
●ISO AUTOを記憶させる。

など色々好みの設定で使うととても便利です。

フラッシュ

●TTL調光+調光補正をセットで使います。
●マニュアル発光を使う方は、手動で発光量調整をして下さい。

TTL調光もマニュアル発光も両方とも正しい方法です。撮れる写真は全く同じです。
本来撮影状況により使い分けます。

●TTL調光が使える機材にもかかわらずマニュアル発光を使っている人は、必ずこのリンク先を読んで下さい。デメリットの説明があります。
●マニュアル発光ではTTL調光では撮れない写真・作品が撮れるという都市伝説を信じている方はこのリンク先を読んで下さい。
(注意)イノンのフラッシュでキャノン用の青拡散版があります。絶対使ってはいけません。(より詳しく)

調光補正

TTL調光は調光補正と必ずセットで使います。ご自分のカメラの調光補正の使い方を必ず勉強して下さい。詳細は第一章・調光補正で説明します。

JPEG+RAW

JPEG+RAWなどRAWも撮っておく方が良いと思います。

RAW現像はしていないという人も多いとは思います。普段ネット上などで使う写真はJPEGを修整しても劣化など正直分かりません。僕も普段はJPEGを修整しています。このHPの作例もすべてそうです。しかし、JPEG+RAWで撮ってRAWはそのまま保存しています。
現像する方は、もちろんRAWも撮りますが、現像するしないに関わらずRAWも撮って保存する方が良いと思います。将来どうなるかわからないので〜

色温度

色温度設定は、光源に合わせるのが基本です。
通常フラッシュが5500K・ライトが5000K程度が多いので、無難にフラッシュに合わせます。晴天または5500Kです。
詳細は(より詳しく)を見て下さい。

ハイライト表示

撮影後液晶に出る再生画面。全画面表示・ヒストグラム表示などが選べる設定になっています。その中にハイライト表示があります。ハイライト表示は白飛びした部分を点滅表示してくれるため、非常にフラッシュのTTL調光補正・マニュアル発光量調整が楽に出来ます。
水中マクロではとても役に立ちます。機械が出来ることは機械にさせましょう〜再生画面はハイライト表示はいかがですか?

デフォルト(買ったままの設定)ではハイライト表示が出来ない機種もあります。カメラの設定で使用可能です。キャノンのKISS系では、ハイライト表示は画像が小さいようです。通常画面と切り替えて使うのが良いようです。

露出インジケーター・露出レベル表示

露出インジケーター・露出レベル表示は一切見ないで下さい。無視です。(より詳しく)

ミラーレスの設定

ミラーレスでは、カメラの露出設定を反映して、ファインダーに表示することができます。フラッシュ撮影では、ファインダーが暗くなります。真っ黒で見えないかも?

水中マクロ写真はフラッシュメインの撮影が多いため、カメラでこの設定はオフにしてください。

ニコンで、ボタンのホールド設定

ニコン機限定の設定なのかな?他社でもあれば教えて下さい。ニコン機では非常に有効な設定ですので是非試して下さい。キャノンなど他社では確認出来ていません。教えてください。

買った状態ではこの機能はオフになっています。ボタンのホールド設定をオンにするとボタンを押しながらコマンドダイヤルを操作するときに、指を放してもコマンドダイヤル単独で設定できる状態が維持出来ます。

ハウジングに入れた状態では、片手でボタンを押しながらコマンドダイヤルを回す事は出来ません。この機能をオンにした方が格段に操作がスムースです。シャッター半押しでホールド状態は解除出来ます。
水中マクロ写真では、ニコン機で露出補正ボタンで調光補正をする時・iso感度の変更する時に使うと非常に楽です。

●アンティスの横スライドでボタン操作をするハウジングの場合は、どちらの設定でもあまり変わらないです。
●SEA&SEA・ノーチカムなどの押しボタンで操作するハウジングでは、こちらの設定がお勧めです。

ニコンで、フラッシュ同調速度拡張

一眼レフのニコン機限定の設定です。
最近のほとんどのニコン機では、デフォルトのフラッシュ同調速度を設定で速く出来ます。ご自分のカメラの設定を変えて下さい。全機種可能かどうかは検証してませんがたぶんほとんどの機種で出来るはずです(2017年現在)通常1/250を1/320に出来ます。(機種により1/200を1/250に出来ます。)

取説にはこのような記述があるはずです。
X=1/250秒、1/320秒以下の低速シャッタースピードで同調(1/250より1/320秒まではガイドナンバーが減少)

TTL調光は全く問題なく出来ます。GNが下がりますが、水中マクロ写真では、これが問題になる事は、ほとんどありません。本来は、使い分けるのですが今の段階でそれは難しいので、これは設定して、GN云々忘れて普段から1/320使いましょう。デメリットよりメリットの方が何倍も多いです。これだけは、第一章第二章が学べたらここに戻って(より詳しく)を読んで下さい。(閑話休題)

(注意)コンバーターを使っている場合、使用出来ない場合があります。各メーカーに問い合わせて下さい。内蔵フラッシュとの光ケーブル同調では間違いなく使えます。

フラッシュオープン

内蔵フラッシュを開くことが出来ない、または、他の機能と選択のハウジングがあります。(アンティスに多い)
フラッシュのオープンは、撮影モードをオートにして、レンズの前を手で暗くし、シャッター半押しで自動的に内臓フラッシュは開きます。
内蔵フラッシュの開け忘れ、他の機能との選択で両方使いたい時など便利です。

僕はアンティスのD7500で、『内蔵フラッシュ OPEN または AF モードの選択』です。AFモードを選択して、内蔵フラッシュオープンは、この仕組みで開けています。両方の機能が使えます。

(注意)オリンパスではこの仕組みは使えません。ソニーなどでは未確認です。

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