フラッシュ(2)

ここではまずフラッシュとカメラの位置関係の要素の1つ。フラッシュをカメラからどのくらい離すべきか?について学びます。

長さではなく角度で考える 光軸間角度

光軸間角度という言葉は僕の造語です。

カメラとフラッシュの間の長さが何cmかで考えてはいけません。カメラのレンズの光軸とフラッシュ光の光軸の間の角度で考えるのです。

なぜならば、被写体とカメラの距離も関係するからです。それを相対的に理解するには、レンズの光軸とフラッシュ光の光軸の間の角度を考える事が必要です。このHPではこの角度を『光軸間角度』と呼びます。

浮遊物によるハレーション

透明度30mは綺麗な海です、が、、、陸上では視程100m以下で濃霧です。30mは超濃霧です。僕らはこんな悪条件で撮影しているのです。世の中浮遊物だらけです。

従って浮遊物によるハレーションが非常に起きやすくなります。

●ハレーションは、透明度が悪い海・浮遊物が多い海ほど起きやすくなります。
●ハレーションは、透明度が良い海・浮遊物が少ない海ほど起きにくくなります。

カメラと被写体の距離が遠いと間に水が多く浮遊物が多くなります。
●ハレーションは、被写体までの距離が遠いと起きやすくなります。
●ハレーションは、被写体までの距離が近いと起きにくくなります。

  ハレーション多い ハレーション少ない
透明度  悪い 良い
浮遊物 多い 少ない
被写体までの距離 遠い 近い

光軸間角度と浮遊物によるハレーション

●浮遊物にフラッシュ光を正面から当てるとハレーションは起きやすいです。
●浮遊物にフラッシュ光を横から当てるとハレーションは起きにくいです。

●光軸間角度が大きい方が浮遊物によるハレーションは起きにくくなります。
●光軸間角度が小さい方が浮遊物によるハレーションは起きやすくなります。

光軸間角度と光の回り方

●光軸間角度が大きい方が光の回りは悪くなります。
●光軸間角度が小さい方が光の回りは良くなります。

光軸間角度・大  光軸間角度・小
 

光軸間角度とハレーションと光の回り方

  光軸間角度・大 光軸間角度・小 
ハレーション ○少ない  ×多い
光の回り方  ×悪い  ○良い


上記表のように光軸間角度によってメリット・デメリットがあります。従って撮影条件によってメリットが多く、デメリットが少ない方を選びます。撮影条件によってより良い取引をするのです。

撮影条件と光軸間角度

  光軸間角度・大 光軸間角度・小
透明度 悪い 良い
浮遊物 多い 少ない
被写体までの距離 遠い 近い
主な場所 伊豆・和歌山 沖縄

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