フラッシュ(5)

大丈夫ですか?(^O^)?読むだけではなく、家の中で練習してますか? 光軸間角度と120度型や180度型を組み合わせる事が出来てますかぁ〜〜ここは頑張りどころです。諦めてはいけない重要な所です。
より具体的に説明してみましょう〜わかりやすければいいんですけど・・・

光軸間角度と120度型や180度型の組み合わせ

  光軸間角度・大
(フラッシュ離す)
光軸間角度・小
(フラッシュ寄せる)
120度型 地面の上
被写体まで近いけど透明度悪い
被写体まで遠い
地面の上
被写体まで近い
被写体まで遠いけど透明度良い
 
 180度型 中層
被写体まで近いけど透明度悪い
被写体まで遠い
 中層
被写体まで近い
被写体まで遠いけど透明度良い

透明度が悪い海・浮遊物が多い海

温帯の海・内湾のイメージでしょうか?このような場合ハレーションが非常に多く出てしまいます。写真にハレーションが出てしまえばもう使い物になりません。

考え方の基本は
ハレーションを出さない事を最優先にして、後で光の回りを確保する。


透明度が悪い海・浮遊物が多い海では、ハレーション防止のためフラッシュを離して光軸間角度を大きくしなければいけません。しかしデメリットとして光の回り方は悪くなります。むやみにフラッシュを離して光軸間角度を大きくするとデメリットが増えます。

従って取引としては、デフォルトでは、フラッシュを離して光軸間角度を大きめにしておいて、撮影開始します。その後、ハレーションが起きないところまでフラッシュを寄せて光軸間角度を小さくしていき、光の回りのデメリットを最小限に抑える、となります。
現実的には、透明度が4〜5mなどでは、光の回り方を犠牲にしてでも、フラッシュを離して光軸間角度を大きくしてハレーションを防がないといけないでしょう。フラッシュを寄せるというのは無理かもしれません。
また温帯の冬で透明度が上がってくるにつれて、光軸間角度を小さくしていった方が取引として良いでしょう。

透明度が悪い海・浮遊物が多い海では、デフォルトでは光軸間角度を大きく設定。光の回り方をよくするため、ハレーションが出ない限界まで光軸間角度を小さくしていく。

透明度が良い海・浮遊物が少ない海

沖縄の海のイメージです。通常ハレーションは余り出ません。ハレーションのデメリットが少ない海です。

考え方の基本は
光の回りだけを考えて、ハレーションが出た時だけ対処する


透明度が良い海。浮遊物が少ない海では、光の回り方を優先してフラッシュを寄せて光軸間角度を小さくするべきです。

従って取引としては、デフォルトではフラッシュを寄せて光軸間角度を小さくしておきます。そして画像を確認してハレーションが出てしまった時だけフラッシュを離して光軸間角度を大きくしていく、となります。
被写体までの距離が遠い時は最初からフラッシュを離しておきましょう。

現実的には、通常カメラのポートにフラッシュをくっつける位寄せていて構いません。被写体との距離が遠い場合だけポートからフラッシュを離して光軸間角度を確保する感じです。
もちろん砂地や内湾・台風直後のような場合は、透明度が悪い海と同じ扱いになります。

透明度が良い海。浮遊物が少ない海では、デフォルトでは光軸間角度は最小で、ポートにフラッシュくっつける設定。ハレーションが出た時だけ光軸間角度を大きくする。

えっ・・・

何がじゃ!!!難しいんじゃ!!!というあなたに、動画。



さて、最後に

被写体ごとに、絵コンテごとに、毎回、必ず、フラッシュ位置を、光の回りが良い最適な場所に動かして下さい。

時間がかかろうと、面倒くさかろうと、被写体が逃げても、写真が撮れなくても、、、そんな事はどうでもいいのです。毎回です、必ずです。最初は頭で考えて動かしていますが、毎回やっていれば、体が覚えます。水中の限られた時間とボケた頭で毎回考えていてはいけません。そんな事に自分の能力を使ってはいけません。体に覚えさせて、自分の能力は他の事に使うのです。そこまでやらなければいけません。

フラッシュは、毎回・必ず、最適な位置に動かす。決してさぼらない。

光の回りが良い事と影は相反しない

その苦労の結果、皆さんが出来るようになる事は・・・ただ光の回りのいい基本的なフラッシュ位置についてです。しかし影を作ったりする遊びは、影を消せないと出来ません。影の事を理解しないと出来ません。きちんと光を回して影を消す事ができれば、影を作る事は簡単です。その最適なフラッシュ位置からずらせば影を作る事が出来ます。自由に思った通りの影を作れます。

この基本を習得せずに、フラッシュやライトを動かして影やアクセントライトや輪郭強調やハイライトを作っても、そんな人に影を自由に操る事など出来ません。それはただ撮れちゃった写真です、撮れちゃった写真などいりません、写真は撮るのです。

来年・5年後・10年後、うまくなるために、基礎からきちんと積み上げるのです。

いずれ、シャドーで遊ぶ日のために
  

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