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陸上撮影では、絞り優先モード・シャッタースピード優先モード・ISOオートを使います。露出補正・調光補正を使えばM(マニュアルモード)と全く同じ写真が撮れます。
何故水中マクロ写真では、絞り優先モード・シャッタースピード優先モード・ISOオートを使ってはいけないのか?M(マニュアルモード)でなければいけないのか?疑問に思った事がある人は多いと思います。
実はカメラのオート機能を使う上でのルールがあります。
●カメラに任せていいのは一つだけ
一つの事をカメラに任せても、残りをカメラマンが設定すれば、カメラは計算した結果、数値を決めます。それは一つに決まります。そして、カメラの設定した数値が気に入らなければカメラマンが露出補正・調光補正で調整出来ます。つまりMで撮る時と全く同じくカメラマンの絵コンテ通りに撮る事が出来ます。
しかし2つの事をカメラに任せてしまうと、カメラの計算結果は、何通りもあります。その中の一つをカメラが任意に選択するのです。それは必ずしもカメラマンの絵コンテ通りではありません。
そのため、オートを使う時カメラの任せてもいいのは一つだけなのです。
何故、A・S(Av・Tv)ではなくMを使わなければいけない理由は、水中だからではなく。フラッシュ撮影だからです。
通常の陸上撮影はフラッシュを使わない自然光撮影です。
この場合、F値・SS・ISOの3つが設定項目となります。
| カメラマンが 決めるもの |
カメラに 任せるもの |
補正 | カメラに 任せる数 |
絵コンテ | |
| P | ISO | F値・SS | 露出補正 | 2 | カメラ任せ |
| A(Av) | ISO・F値 | SS | 露出補正 | 1 | カメラマン決定 |
| S(Tv) | ISO・SS | F値 | 露出補正 | 1 | カメラマン決定 |
| M ISOオート |
F値・SS | ISO | 露出補正 (注1) |
1 | カメラマン決定 |
| M | F値・SS・ISO | 無し | 無し | 0 | カメラマン決定 |
| (注1)2017年現在キャノン機では一部のカメラでしか露出補正が出来ません。 | |||||
従ってPは使えないけど、S・A・M&ISOオートは、Mと同じ写真が撮れるのです。カメラに一つしか任せないのであれば使って問題は全くありません。
水中でもフラッシュを使わないライト撮りではS(Tv)・A(Av)・M&ISOオートが使えます。
僕はM&ISOオートで露出補正を常用しています。
水中マクロ撮影はフラッシュ撮影です。陸上でもフラッシュ撮影はこちらです。
この場合、F値・SS・ISO・フラッシュ発光量の4つが設定項目となります。
| カメラマンが 決めるもの |
カメラに 任せるもの |
補正 | カメラに 任せる数 |
絵コンテ | |
| P・TTL | ISO | F値・SS・TTL | 露出補正 調光補正 |
3 | カメラ任せ |
| A(Av)・TTL | ISO・F値 | SS・TTL | 露出補正 調光補正 |
2 | カメラ任せ |
| S(Tv)・TTL | ISO・SS | F値・TTL | 露出補正 調光補正 |
2 | カメラ任せ |
| M・TTL ISOオート |
F値・SS | ISO・TTL | 露出補正 調光補正 |
2 | カメラ任せ |
| M・TTL | F値・SS・ISO | TTL | 調光補正 | 1 | カメラマン決定 |
| M・M | F値・SS・ISO | 無し | 無し | 0 | カメラマン決定 |
フラッシュ撮影時は、TTLをカメラに任せるため、その他はカメラに任せられないのです。
●マニュアルモードでTTL調光を使い、調光補正する。
●マニュアルモードでフラッシュもマニュアル発光する。
のどちらかの選択でなければいけないのです。
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