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小絞りボケはネットで検索してお勉強して来て下さい。
「絞りすぎると写真の描写が甘く汚くなるぞ〜〜だから絞るな〜」・「F値11〜16以上だと小絞りボケが目立つぞ〜」って書いてありますね。
汚くなるなら、デメリットです。
しかし、デメリットだから使わないというのは明らかに間違いです。
取引です。
デメリットよりメリットが多ければ、小絞りボケが出ても絞れば良いのです。
デメリットの方がメリットより多ければ、絞らない方が良いのです。
ネット上の話は、通常の陸上での普通のレンズを使う前提です、ポートレイトや風景です。だから、「F値11〜16にしても、メリットなど無いから、使わない方が良い」という話が多くあります。これは正しいです。それ以上の深い被写界深度が不要だからです。
100mmマクロレンズで近接撮影する僕たちは、一般的な撮影ではありません。従って一般的な常識は適応されません。小絞りボケのデメリットを上回る大きなメリットがあります。F22・F32も普通に使います。
マクロレンズでの近接撮影です。被写界深度は浅い撮影です。特に100mmレンズではとても浅いです。従って、被写界深度を深くするためには、絞らなければいけません。
レンズには、最大F32までのF値があります。使わないなら付ける必要などないですよね?コンデジにはF8くらいまでしかついてなかったですよね?使う可能性があるからカメラメーカーは付けているのです。使う人がいるから付けているのです。
それは僕らです。水中でも陸上でも、100mmレンズのようなレンズで近接マクロ撮影する人には必要だからです。
図鑑写真系のように、生物の形状が必要な写真、ディテールが必要な写真。ボケていては意味がない写真、そのような時は小絞りボケのデメリットよりも、深い被写界深度のメリットがはるかに多いです。
ボケてしまえば何もわかりません、そこに解像度の問題などないのです、ボケしまっててるんだから・・・。
●火事の時に、「その水かけないで〜だってその水汚いもの〜家が汚れる〜」という人はいませんよね?
●さんま焼いてる時、尾びれがすこし燃えたからと言って、コンロにバケツ一杯の泥水かける人はいませんよね?
優先順位と取引です。小絞りボケは、写真を汚くする泥水かもしれません。しかし、それでも、絵コンテを実現するために必要なら、家にぶっかけるのです。そうしなければ家が、絵コンテが、写真が燃えて無くなるのです。
深い被写界深度が必要ならば、小絞りボケなど気にせず絞る
水中写真ではF値を絞る事により、青い自然光の量を変化させる事が出来ます。
その結果、青被りが防げます。被写体本来の色が出ます。青無し写真が撮れます。
陸上写真よりも水中マクロ写真では、F値を絞る事のメリットはさらに大きいのです。
●小絞りボケを避けて、青被りしても良い取引ですか?
●小絞りボケを避けて、綺麗な色が出なくても良い取引ですか?
●小絞りボケを避けて、黒抜きという絵コンテの完成度が低くても良い取引ですか?
F値により青い自然光量を変える事が必要ならば、小絞りボケなど気にせず絞る
もちろん理由なく、絞ってはいけません。小絞りボケのデメリットだけになります。しかし、みなさんは、そんな事はしません。なぜならは、すべての数値に意味を持たせる事をこのHPで学んだからです。意味なくF値など動かさないからです。
小絞りボケも被写界深度と青い自然光量との取引次第です。
100mmレンズの人は、特に賢く使い分けてください。
ワイド撮影では、全く異なります。ご注意ください。
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