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第一章・基本設定・フラッシュより引用
| TTL調光が使える機材にもかかわらずマニュアル発光を使っている人は、必ずこのリンク先を読んで下さい。デメリットの説明があります。 |
●マニュアル発光は、慣れたら大丈夫
●マニュアル発光は、慣れないと出来ない
同じ言葉です。言葉に騙されないで〜
楽な方が良いですよ〜〜限られた能力を無駄遣いしないで下さい。機械は有効に賢く使うのです。
水中マクロ写真で、TTL調光出来るのに、マニュアル発光している人、TTLに変えませんか?
水中マクロ写真では、マニュアル発光は、大きなデメリットがあります。
マニュアル発光でなければ撮れない写真があるという都市伝説を信じているあなたは、先に個章・FAQ・フラッシュ都市伝説を読んでくださいね。
目的は、カメラマンの望む適正露出を得る事です。
従って、マニュアル発光もTTL調光も両方とも正しい方法です。マニュアル発光+手動で発光量を調整も、TTL調光+調光補正も、どちらでもカメラマンの考える適正露出を得る事が出来ます。撮れる写真は全く同じです。
本来撮影状況により使い分けます。
これは写真本などで自分でも調べられますので、僕のことなど信用せずに是非ご自分でも調べて下さい。
一般的には、
●被写体までの距離や露出などが変わらない撮影の場合、フラッシュの発光量は一定です。このような撮影条件の場合、TTL調光で撮影ごとに発光量を調整しない方が写真が安定します。従って、マニュアル発光を使います。主にスタジオなど室内撮影です。
●被写体までの距離や露出が常時変化する撮影の場合、適切なフラッシュ発光量は、撮影ごとに変わります。このような撮影では、TTL調光+調光補正を使います。
僕も、室内・三脚使用で、切り花を撮る時などはマニュアル発光を使います。TTL調光は使いません。
水中マクロ写真ではどちらがより良い方法なのか?という問題になります。
より良い方法とは、簡単に、手間なくカメラマンの望む適正露出を得る事が出来る方法です。決してカッコいい方法でもこだわりの方法でもありません。どちらが、より良い方法か?は簡単です、検証すればいいのです。
僕はフィルム時代ほとんどマニュアル発光でした。デジタルに変え、TTLに変える時に検証して比較しました。
結果は言うまでもなく大差でTTLでした。今からその説明をします。
マニュアル発光をしている人も、一度読んで下さいな。
●TTL調光の方が、優れた方法とは一言も言っていません。『同じだ』と言いたいのです。そして本来撮影状況で使い分けます。僕らが撮っている水中マクロ写真ではTTLの方が、適した方法で運用が楽だと思います。僕も陸撮では撮影条件によりマニュアル発光を使います。
(注意)INONのフラッシュはマニュアル発光の最小発光量がGN2.4〜4.1と高く、TTL調光の最小発光量の方が小さくなります。
TTL調光の方が優秀です。
このHPも含めて、他人の話など信用せず必ず自分で検証作業をして下さい。僕のこの話も信用しちゃダメです。どこかのガイドさんに勧められた話も信用しちゃだめです。
カメラを始めた時に、信用出来るガイドさんなどの話を聞いて決めた人が多いと思います。
信用出来る良い人が正しい訳ではありません。カメラに詳しい訳ではありません。
ちゃんと自分で検証して下さい。検証もせずにTTL調光は使えないとか言ってる人が多すぎます。
自分で検証など出来ない〜〜ならば少なくとも論理的整合性が取れる話が出来る人の話を信用して下さい。質問にきちんと答えられる人の話を信用して下さいね。
TTLコンバーターによっては不安定な作動をします。また、カメラとフラッシュの組み合わせによってはTTL調光が不安定なものもあります。
●同じ撮影条件なのにTTL調光で撮ると露出にばらつきが出る。
●ランダムに真っ白に白飛びする。
このページはあくまで『正常に安定して作動するTTL調光』が前提の話です。
もしあなたの機材が不安定な不良品ならば、TTL調光は使えません。
そのようなものは、TTL調光が出来るとは言いません。マニュアル発光を使って下さい。
マニュアル発光はデータ撮りをしなければいけません。
フィルム時代、距離とF値のパラメータにおける発光量をデータ撮りしましたよね。紙1枚に書けます。シンプルでした。
デジタルになって・・・
ISO感度の運用を始めると、パラメータは3つになります。データが3次元になります。
繊細な撮影では、青い自然光量によってもマニュアル発光量は変わります。青い自然光量とSSというパラメータが加わり5次元です。水中ライトを加えて6次元データです。
そして、フラッシュ位置を変えて撮影を始めると・・・データは無限に増えます。
あなたは本当にデータ取りしましたか?僕はフィルムカメラからデジタルに変えた時、フィルム時代の2次元データから変えて3次元データまで作りました。当然膨大な量になります。そして、1週間でマニュアル発光を捨てました。それ以後一度も使っていません。一生使いません。
あなたにデータ取りできますか?今どうしていますか?経験で大体の発光量にして、カメラで確認して発光量調整しているだけですよね?デジタルカメラで様々な撮影を始めると、データ取りなど、もう不可能なのです。
もしデータ取り出来ているつもりならば・・・
●それはデータ取り出来る程度の撮影しかしていないだけではないですか?
●あなたが、様々な撮影にチャレンジしていないだけではないですか?
●フラッシュを正しく動かさず固定しているからではないですか?
マニュアル発光を使う人が良く言います。僕にはちょっと意味不明なんです。第一章の調光補正を読んで下さい。
あなたは本当に正しく調光補正出来ていますか?補正出来ないものなど存在しませんよ。だって、そういう風にカメラは余裕をもって設計されるからです。必要な補正幅はニコンやキャノンが確保しているからです。僕じゃなくカメラ会社を信じて〜
また、第一章・基本設定の測光モードなどは正しく設定していますか?
水中で、適正露出を得るために、何回カメラ操作が必要か?を数えました。圧倒的に差が出ます。
距離によってマニュアル発光量を変えなければいけません。100mmレンズでは、一段ごとに変えると仮定すると1m・70cm・50cm・30cmと最低4回変更が必要です。
TTL調光では、0回です。
もちろん、その度に白飛びなどを防ぐため微調整が必要です。
マニュアル発光では発光量の微調整が必要です。TTL調光では調光補正が必要です。慣れればマニュアル発光の微調整もTTL調光補正も1回で出来るでしょう。
結果・・・
●マニュアル発光の場合、4回+微調整、計8回
●TTL調光の場合、調光補正のみ、最大で最初の1回と近接の時に1回、計2回だけで済みます。0〜1回の時の方が多いです
比較にもなりません。
自分でちゃんと検証しましたか?
TTL調光出来るのに、マニュアル発光している人、やってないでしょ?それで、TTLはダメ?なのですか?何の根拠があって言うのですか?今すぐ陸上で検証出来ます。今やりましょう〜下記の手順でやって下さい。
被写体を用意します。白飛びの検証がしやすいように、金属・プラスチック・ガラス・陶器などを探して下さい。フィギュア・コップ・テレビのリモコンなどで良いです。布製のものなどは検証に不向きです。
カメラは水中と同じ状態です。ハウジングに入れて水中フラッシュで撮ります。ハイライト表示で白飛びが出るまでは、調整無しです。ハイライト表示で白飛びが出た場合調整します。
メジャーを用意して下さい。カメラの前に置いて被写体を正しい距離に動かして下さい。
夜、室内で照明をつけている状態でいいでしょう。
これをTTL調光とマニュアル発光の両方でやり、操作回数を比較するのです。TTL調光補正もマニュアル発光量調整も複数回必要な場合もありますが、これは手慣れた方法の方が有利となりますので調整は複数回行っても常に一回と数えます。
●F8・SS1/250・ISO100で1m・70cm・50cm・30cmの4回(50mmなら最短も入れて5回)
●F2.8・SS1/250・ISO100で1m・70cm・50cm・30cmの4回(50mmなら最短も入れて5回)
●F8・SS1/250・ISO800で1m・70cm・50cm・30cmの4回(50mmなら最短も入れて5回)
●F2.8・SS1/250・ISO800で1m・70cm・50cm・30cmの4回(50mmなら最短も入れて5回)
次に、ターゲットライトをつけて・・・
●F8・SS1/60・ISO100で1m・70cm・50cm・30cmの4回(50mmなら最短も入れて5回)
●F2.8・SS1/60・ISO100で1m・70cm・50cm・30cmの4回(50mmなら最短も入れて5回)
いかがですか?圧倒的な差が出ます。すべての条件でマニュアル発光は不利です。
ご自分でやって下さい。
誰がやっても同じ結果が出ます。なぜならこれは計算出来る理論だからです。
解に、感性も、好みもありません。電卓とカメラは同じです。ただのパラメータを入れれば、結果を出す機械です。
緊急対応力に差があります。
今目の前に突然ホムラハゼが出ました!!!
●TTL調光の場合、デフォルトの設定でそのまま何も考えず撮影可能です。このHPお勧めのデフォルト設定ならばアンダーにもならないし、白飛びもしません。
●マニュアル発光の場合、どの様なデフォルト設定にしていようと、距離による発光量調整は必ず必要です。そのまま撮ると白飛びしたり、アンダーになります。緊急対応力に欠けます。
調整作業の操作性に差があります。
●マニュアル発光の場合、フラッシュに手を伸ばしてノブを回して調整します。2灯だと2回必要です。フラッシュを見ないとブラインドタッチでは出来ませんよね?カメラから顔を離さないといけませんよね?
●TTL調光の場合、これはカメラのメーカー・機種・ハウジングによって異なります。僕のカメラだと右手で、握りを変えることなく、人差しと親指の操作で出来ます。確認も後の液晶で出来ます。顔も手も全く動かさず出来ます。多くのカメラで同様の事が可能です。KISS系は少し面倒ですが、手も顔も動かさず指の操作だけで出来ます。
ものすごく寄れたオドリハゼ、壁につかまって撮るベニハゼ、垂直の壁にいる極小ハナゴンベ、フラッシュ触って逃げられたでしょ?引っ込まれたでしょ??
TTL調光だと、操作性の前にそもそも一度調整すればもう触りませんからね・・・。
フラッシュのけられが生じてしまった場合、
●マニュアル発光の場合、けられを修整するか、発光量調整をしなければ適正露出は得られません。
●TTL調光の場合、露出には何の問題も起きません。自動的に発光量が変わり適正露出を保ちます。
フラッシュの角度・距離を変えた場合
●マニュアル発光の場合、必ず発光量調整をしなければ適正露出は得られません。撮影条件が何も変わっていなくてもフラッシュ位置を変えるだけで、発光量調整が要るのです。
●TTL調光の場合、露出には何の問題も起きません。自動的に発光量が変わり適正露出を保ちます。
大きな前ボケを利用した撮影の場合
通常の前ボケ程度では問題はありませんが、前ボケ量を増やすと必然的に被写体への光の回りは悪くなり偏りが出てきます。この際被写体の場所が変わると、
●マニュアル発光の場合、被写体の場所が変わると発光量・距離が同じでも実際にあたる光の量が変わります。調整をしなければ適正露出は得られません。
●TTL調光の場合、露出には何の問題も起きません。自動的に発光量が変わり適正露出を保ちます。大きく撮影条件が変わらない限り調光補正の必要もありません。
特に全面スケスケ前ボケの写真で被写体がキンギョハナダイのように動く場合、マニュアル発光で適正露出を得ることは不可能です。カメラを動かすたびに適正な発光量が変化します。
第五章のシャドーのような撮影の場合
試し撮りを繰り返しながら、カメラとフラッシュの位置・距離を変えつつ、光と影の調整をします。
スヌートのような撮影はマニュアル発光でも簡単ですが、このようなシャドー系の撮影では、手で発光量調整など非常に難しくなります。
個章・撮影別のアカメハゼの卵のような撮影は、マニュアル発光では、自分の望みの絵コンテは撮影出来ません。カメラを完全に固定し、1cmずつ動かして、光と影を調整します。その1cmごとに、フラッシュの当たり方は激変します。カメラを微動だに動かさずマニュアル発光量調整が出来ますか?体も手も動かせば努力が水の泡です。出来ると思いますか?
この様なマニュアル発光では事実上不可能な撮影方法は他にもあります。が、羅列になるだけなので省略します。
マニュアル発光の調整をする時、フラッシュの発光量を変えずに、F値・ISOを変えたりしてませんよね???
(してる人はここ読んで)
繰り返しますが、両方とも理論的には正しい方法です。しかし・・・
●基本的な撮影の場合、マニュアル発光は、操作回数が多く面倒だけれども、慣れれば出来ます。
●光の扱いが、必要な撮影の場合、マニュアル発光は操作回数が非常に多くなり、撮影は難しくなります。
●光を本当に操り絵を描き始める撮影の場合、マニュアル発光は操作回数・操作自体が、不可能になり、撮影は出来ません。諦めて下さい。
●TTL調光は進化してきました。また進化します。
●測光センサーも格段に進化を続けています。
●素子のダイナミックレンジは驚くほど広がり進化を続けています。ラチチュードは、格段に広くなります。
●ハイライト重点測光など新機能も出てきています。
TTL調光で調光補正をする回数は、2010年発売のカメラと2017年発売のカメラでは、激減しています。ハイライト重点測光が、エリア限定出来るなど進化すれば、もう被写体の白飛びは完全になくなります。将来も機械の進化により減りつづけます。いずれ通常の調光補正は0回になります。
撮影者の意図で、ローキー・ハイキーを作る時のみ、調光補正するだけになります。
しかし、マニュアル発光では、ラチチュードの広がりと共に微調整する回数は減らせます。しかし、それ以外はどれだけカメラが進化しようと無関係です。距離・フラッシュ位置・光の回りなどによる発光量調整の回数は、どれだけカメラが進化しようとも一切変わりません。将来もずっと今のままなのです。
綺麗な写真が撮りたいのですか?
それともカメラ操作で遊びたいのですか?
カメラはおもちゃではありません。写真を撮る道具です。カメラで遊ばないで下さい。
マニュアル発光のメリット、つまりTTL調光のデメリットについて書こうと思いました。このHPの公平性を保つためです。
で、わからないんです(>_<) なにがあるんだろう???誰か教えて下さい、お願いです。これ本気のお願いです。
以下は教えてもらったメリットです〜〜
●『マニュアル発光は、プレ発光が無いから、共生ハゼが、驚いて、変な形で写らないぞ』と教えてもらいました。プレ発光で動き出した魚の後姿を本発光で撮る時ってありますね。マニュアル発光ではプレ発光が無いためこのような現象は起きません。これはマニュアル発光のメリットです。
●コンバーターによってはTTL調光が不安定です。そのため、マニュアル発光に切り替える人もいます。しかし、これは、TTL調光の問題ではなくコンバーターの問題です。貴方の機種で使えるコンバーターが不安定過ぎるならば、TTL調光の利点がなくなります。マニュアル発光の方が良いかもしれません。
●カメラの内蔵フラッシュを使わずコンバーターでマニュアル発光すると、何枚でも撮り続ける事が出来ます。これはメリットです。これはコンバーターでTTL調光でも同じです。コンバーターのメリットになりますね。
注意は、内蔵フラッシュや陸上用外部フラッシュの過熱防止機能が、水中フラッシュに無いだけです。水中フラッシュが低スペックなだけです。多用すると当然フラッシュは過熱して壊れます。実際、壊れた方は複数いますよ〜〜〜水中フラッシュの取扱説明書で連続発光回数の仕様は相当低いです。確認してね〜
マニュアル発光しか出来ない機材をお持ちの方もきっとここ読んでますよね(^O^)
デメリットと言われると気になりますもんね〜読んじゃいますよね〜〜ごめんなさいね〜『TTL調光出来るのに、フラッシュマニュアル発光している人』を説得するページなので許してね・・・
マニュアル発光には、やはりデメリットはあります。慣れればだんだん差が少なくなります。修行を積んで下さい。修行しかありません。
マニュアル発光かTTL調光かは、過程に過ぎません。写真が綺麗ならばそれでいいのです。
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