第一章・基本設定・ニコンで同調速度拡張

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参照・より詳しく・第一章・基本設定・同調速度の続きです。

第一章・SS・七色のフラッシュ光とSSは無関係

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原理

なんでGN下がるのにちゃんとTTL調光出来てるの?について説明します。

原理(2)

フラッシュの発光時間は1/1000秒以下です。今の一眼レフが採用しているシャッターの場合、シャッターの先幕と後幕が完全に開いている間に、光らなければいけません。
SSの同調速度時間よりも、幕が完全に開いている時間は、短いのです。そのため、フラッシュの発光時間に関わらず、同調速度を速くする事はとても難しいのです。同調速度を速くするには、幕が開く速度(幕速)を正確により速く制御する事が必要になります。

同調速度=幕速+全開時間
同調速度を速くするには幕速を速くしなければいけない。キャノンがニコンより総じてSS同調速度が遅いのはこの幕速の制御が出来ないからのようです。(または正確な制御を重んじている。)

原理(3)

これは予想です。
では1/320はどうしたかというと、ニコンが幕速を速く出来た訳ではないようです。幕速はそのままで、実現させたのです。

SSを1/320にすると幕速は1/500のままなので全開時間が9/8000となる。これではフラッシュがフル発光する時1/1000なので数字上ぎりぎり。現実的には制御できずフラッシュが光り終わる前に後幕が動き出してしまいます。すると、後幕で隠れる写真の一部が暗くなります。それを防ぐために、GNを下げてフラッシュ発光時間を短くする事により、SS1/320の間に発光させているのです。

先幕シンクロで発光を始め、TTLが決めた発光量が少なく発光時間が短かければTTL調光が効きます。しかし発光量が多くなるフル発光に近づくにつれ、1/320では時間が足りなくなり後幕が動き始める前に発光を止めてしまいます。そのためフラッシュのGNが下がると思われます。
ものすごく短い時間でフラッシュ制御をしているのですね〜


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