パートリッジ,エドワード(人名)
参照:(なし)

近代に回復された当教会の初期の会員で、指導者としての務めを果たした人物。当教会の最初の監督(教義36章;41:9-11;42:10;51:1-18;115章;124:19)。


バアル
参照:偶像礼拝

おもにフェニキアで礼拝された男性格の太陽神(列上16:31)。フェニキア以外の地でも、モアブ人のバアル・ペオル(民数25:1-3)、シケムのバアル・ベリテ(士師8:33;9:4)、エクロンのバアル・ゼブブ(列下1:2)など様々な形で礼拝された。バアルは、バビロンのベルやギリシャのゼウスと同じとも考えられる。バアルという言葉は主人と奴隷の関係を示している。バアルは通常、雄牛をその象徴とした。一般に、バアルとともに、アシタロテという女神が礼拝された。

バアルは時として、ほかの名前や言葉と結合し、バアル礼拝が行われた場所やバアルのような属性を備えた人など、バアルとの関連性を示す場合にも用いられた。後にバアルという言葉が非常に邪悪な意味合いを帯びてきたため、これらの結合語の名称では、バアルがボセテという言葉に置き換えられた。ボセテとは「恥」の意味である。


背教;背信
参照:背く,福音の回復

個人、教会、あるいは国民全体が真理に背くこと。

【一般的な背教】

  • イスラエルは主を離れてはならない(申命29:18)。
  • 示現がなければ民は滅びる(KJ箴言29:18)。
  • とこしえの契約を破った(イザ24:5)。
  • 風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう(マタ7:27)。
  • あなたがたがこんなにも早く、違った福音に落ちていくことが、わたしには不思議でならない(ガラ1:6)。
  • 人々は道を歩き始めたころはよかったが、霧の中で道を見失ってしまった(1ニフ8:23[1ニフ12:17])。
  • 人々は、その実を味わった後に、禁じられた道に踏み込んでしまった(1ニフ8:28)。
  • ニーファイ人の背教は教会に属していない者たちにとってつまずきの石となった(アル4:6-12)。
  • 多くの教会員が高慢になり、ほかの教会員を迫害するようになった(ヒラ3:33-34[ヒラ4:1l-13;5:2-3])。
  • 主が御自分の民を栄えさせられるとき、彼らは心をかたくなにし、主なる神を忘れることがある(ヒラ12:2;13:38)。
  • ニーファイ人は心をかたくなにし、サタンに支配された(3ニフ2:1-3)。
  • モロナイは終わりの時の背教について預言した(モル8:28,31-41)。
  • 再臨の前に背教が起こる(教義1:13-16)。

    【過去のキリスト教会における背教】

  • この民は口をもってわたしに近づき(イザ29:10,13)。
  • 暗きは地をおおい(イザ60:2)。
  • 主は、主の言葉を聞くことのききんを送られる(アモ8:11)。
  • にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って(マタ24:24)。
  • 狂暴なおおかみが、あなたがたの中に入り込んできて(使徒20:29)。
  • あなたがたがこんなにも早く、あなたがたをキリストの恵みの内へお招きになったかたから離れて(ガラ1:6)。
  • 再臨の前に背教が起こる(2テサ2:3)。
  • ある人々は真理からはずれている(2テモ2:18)。
  • ある人々は信心深い様子をしながらその実を捨てる者となる(2テモ3:5)。
  • 人々が健全な教に耐えられなくなる時が来る(2テモ4:3-4)。
  • 民の間に、にせ預言者とにせ教師が現れる(2ペテ2:1)。
  • 不信仰な人々がしのび込んできて、唯一の君であり、わたしたちの主であるイエス・キリストを否定している(ユダ1:4)。
  • 使徒と自称してはいるが、その実、使徒でない者たちがいる(黙示2:2)。
  • ニーファイは大きな忌まわしい教会が設立されるのを見た(1ニフ13:26)。
  • 異邦人はつまずいた。そして多くの教会を設けた(2ニフ26:20)。
  • 彼らはわたしの定めから離れ去り、わたしの永遠の聖約を破った(教義1:15)。
  • 暗闇が地を覆い、深い闇が人々の心を覆い(教義112:23)。
  • ジョセフは、世の教会はすべて間違っていて、その心は神から遠く離れていると告げられた(ジ-歴史1:19)。


    ハイド,オーソン(人名)
    参照:(なし)

    この神権時代に召された最初の十二使徒定員会の一員(教義68:1-3;75:13;102:3;124:128-29)。1841年に行ったユダヤ人帰還のための聖地奉献を含め、教会のために数多くの使命を果たした。


    パウロ(人名)
    参照:パウロの手紙

    『新約聖書』の中の人物。使徒。パウロのヘブライ語名は、サウロであった。彼は異邦人に伝道を始めるまで、このサウロという名で知られていた。彼はかつて教会を迫害していたが、イエス・キリストの示現を受けた後に改宗して、教会が説く真理に従った。パウロは長期にわたる伝道の旅を3度行い、聖徒たちにあてて多くの手紙を書いた。今日の『新約聖書』にはそのうちの14の手紙が載っている。最後に彼は囚人としてローマに連行され、紀元65年の春に殺されたと思われる。

  • ステパノを石で打つことに同意した(使徒7:57-8:1)。
  • 聖徒たちを迫害した(使徒8:3)。
  • ダマスコヘの旅の途中、イエスの現れを受けた(使徒9:1-9)。
  • アナニヤからバプテスマを受けた(使徒9:10-18)。
  • アラビヤに退いた後、宣べ伝えるためにダマスコヘ戻った(使徒9:19-25[ガラ1:17])。
  • 改宗して3年後にエルサレムに戻った(使徒9:26-30[ガラ1:18-19])。
  • 3度伝道の旅に出て、福音を宣べ伝え、ローマ帝国の各地に教会の支部を組織した(使徒13:1-14:26;15:36-18:22;18:23-21:15)。
  • 3度目の伝道の旅の後、エルサレムに戻ったところで捕らえられ、カイザリヤに送られた(使徒21:7-23:35)。
  • カイザリヤで2年間獄中にあった(使徒24:1-26:32)。
  • 裁判のためにローマヘ送られる途中、船が難破した(使徒27:1-28:11)。


    パウロの手紙
    参照:「パウロ」それぞれの手紙を参照

    『新約聖書』の中の14書。使徒パウロが教会員にあてて書いた手紙で、次のように分類できる。

    【テサロニケ人への第一・第二の手紙(紀元50-51年)】

    パウロは2回目の伝道の旅で、コリントからテサロニケ人にあててこの手紙を書いた。テサロニケでのパウロの働きについては、使徒17章に述べられている。パウロはテサロニケヘ帰ることを望んだが、そうできなかった(1テサ2:18)。そこでパウロは改宗者を励まし、彼らの近況を知るためにテモテを派遣した。第一の手紙は、テモテが帰って直ちに書かれたパウロの感謝の気持ちである。第二の手紙はその少し後に書かれた。

    【コリント人への第一・第二の手紙,ガラテヤ人への手紙,ローマ人への手紙(紀元55-57年)】

    コリント人への第一・第二の手紙は、パウロが3回目の伝道の旅のときに書いたもので、コリントの聖徒の疑問に答え、また彼らの中にあった無秩序を正そうとしたものである。

    ガラテヤ人への手紙は、ガラテヤ一帯の諸教会にあてて書き送ったものと思われる。教会員の中には、ユダヤ教の律法に固執して福音を捨てる者がいた。この手紙の中でパウロは、モーセの律法の目的と、霊的な教えの大切さを説明した。

    ローマ人への手紙は、パウロがコリントから書き送ったものである。パウロはローマの聖徒たちのもとを訪れたいと望んでいたが、聖徒たちをそれに備えさせるのがこの手紙の目的の一つであった。またこの手紙は、キリスト教に改宗した一部のユダヤ人たちが疑いをもって論じていた幾つかの教義について再確認している。

    【ピリピ人への手紙、コロサイ人への手紙、エペソ人への手紙、ピレモンヘの手紙、ヘブル人への手紙(紀元60-62年)】

    パウロは、ローマでの最初の獄中生活のときにこれらの手紙を書いた。

    ピリピ人への手紙はおもに、パウロがピリピの聖徒たちに感謝と愛の気持ちを伝え、長期にわたる自分の投獄のことで悲しむ彼らに慰めを与えるために書き送ったものである。

    コロサイ人への手紙は、コロサイの聖徒たちが重大な過ちに陥っているという報告を受けてパウロが書いたものである。彼らは、キリストのような人格を伸ばすことよりも、むしろ外形的な儀式に厳格に従うことによって完全になれると信じていた。

    エペソ人への手紙は、キリストの教会に関するパウロの教えが書かれているという点で非常に重要である。

    ピレモンヘの手紙は、主人ピレモンのものを盗んでローマヘ逃亡した奴隷オネシモについての個人的な手紙である。パウロは、オネシモを赦すようにとの手紙を添えて、彼を主人のもとに送り返した。

    ヘブル人への手紙は、モーセの律法がキリストにあって成就し、それに換えてキリストの福音の律法が与えられたことを、ユダヤ人教会員に理解させるために、パウロが書いたものである。

    【テモテヘの第一・第二の手紙、テトスヘの手紙(紀元64-65年)】

    パウロは、ローマでの最初の獄中生活から釈放された後に、これらの手紙を書いた。

    パウロはエペソまで旅をして、様々な空論がはびこるのを食い止めるためにテモテをエペソに残し、自分はまた戻って来るつもりでいた。パウロがテモテヘの第一の手紙を書いたのは、マケドニアからと思われる。その目的は、テモテに義務を果たすよう勧め励ますことであった。

    テトスヘの手紙は、パウロが釈放期間中に書いたものである。パウロはテトスが働いていたクレテを訪ねた可能性がある。この手紙はおもに、義にかなった生活と教会内の規律について述べている。

    テモテヘの第二の手紙は、2度目の獄中生活の間、殉教の直前に書いたものである。この手紙にはパウロの最後の言葉が書かれ、死に立ち向かう彼のすばらしい勇気と信頼が示されている。



    参照:復活

    遺体を葬る場所。贖罪によって、すべての人が墓から復活する。

  • キリストの復活の後、墓が開け、多くの死体が生き返った(マタ27:52-53[3ニフ23:9-13])。
  • 死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか(1コリ15:55)。
  • 墓はそこに囚われている肉体を解き放して(2ニフ9:11-13)。
  • 墓の中で眠っていた者たちは出て来る(教義88:97-98)。
  • バプテスマフォントは墓を象徴している(教義128:12-13)。


    ハガイ(人名)
    参照:(なし)

    旧約の預言者。ユダヤ人がバビロニア捕囚から戻った直後の紀元前520年ごろ、エルサレムで預言した(エズ5:1;6:14)。ハガイはエルサレムでの主の神殿再建について語り、神殿が完成していなかったことで民を叱責した。ハガイはまた、福千年の神殿と救い主の統治についても書き記している。

    【ハガイ書】

    第1章で、主は、神殿がまだ建てられていないにもかかわらず、民が自分の家を建てて住んでいることを非難された。第2章には、主は神殿の中で平安を与えてくださるというハガイの預言が記録されている。


    ハガル(人名)
    参照:アブラハム,イシマエル(アブラハムの息子)

    『旧約聖書』の中の人物。サラに仕えたエジプト人のつかえめ。アブラハムの妻となり、イシマエルを産んだ(創世16:1-16;25:12;教義132:34,65)。主はハガルに、イシマエルから大いなる国民が出ると約束された(創世21:9-21)。


    迫害
    参照:逆境

    信仰や社会的立場の違いを理由にほかの人を苦しめ悩ますこと。

  • 義のために迫害されてきた人たちは、さいわいである(マタ5:10[3ニフ12:10])。
  • 迫害する者のために祈れ(マタ5:44[3ニフ12:44])。
  • 彼らは自分が富んでいるので、柔和な者を追害する(2ニフ9:30[2ニフ28:12-13])。
  • どのような迫害を受けても、確固としてキリストを待ち望む義人は、滅びを受けない(2ニフ26:8)。
  • これらのことはすべて、あなたに経験を与えるであろう(教義122:7)。


    ハゴス(人名)
    参照:(なし)

    『モルモン書』の中のニーファイ人。船の建造者(アル63:5-7)。


    箱舟
    参照:,ノア(族長),ノアの時代の洪水

    『旧約聖書』に出てくる、ノアが大洪水のときに命あるものを救うために造った船。

  • あなたは、いとすぎの木で箱舟を造りなさい(創世6:14)。
  • 箱舟はアララテの山にとどまった(創世8:4)。
  • ヤレド人の船はノアの箱船のようにしっかリしていた(エテ6:7)。


    初め
    参照:イエス・キリスト,前世,創造;創造する

    一般には、現世より前の時、すなわち前世を指して用いられる。イエス・キリストを「初め」と呼ぶ場合もある。

  • はじめに神は天と地とを創造された(創世1:1[モセ2:1])。
  • 初めに言があった(ヨハ1:1)。
  • わたしはアルパでありオメガであり、初めであり終わりである(3ニフ9:18)。
  • キリストは初めであり終わりである(教義19:1)。
  • 新しくかつ永遠の聖約は初めからあった(教義22:1)。
  • 人は初めに神とともにいた(教義93:23,29)。
  • 神の教会で治める者となるように初めに選ばれた、高潔で偉大な者たち(教義138:55)。
  • 独り子は初めから神とともにおられた(モセ2:26)。



    参照:(なし)

    人々が一つの目的の下に、あるいは帰属するグルーブごとに集まるための目印となるもの。古代においては、戦場での兵士の集合地点を示すために用いられた。『モルモン書』とイエス・キリストの教会は、地のすべての国民に対する旗としての象徴的な存在である。

  • 主は旗をあげて遠くから一つの国民を招き(イザ5:26[2ニフ15:26])。
  • エッサイの根が立って、もろもろの民の旗となり(イザ11:10[2ニフ21:10;教義113:6])。
  • 平和の旗を掲げ(教義105:39)。



    参照:ぶどう園(果樹園)(主の),

    聖典では、耕作などに用いる土地を指す。この世やこの世の民の象徴として用いることもよくある。

  • 畑は世界である(マタ13:38)。
  • 天国は、畑に隠してある宝のようなものである(マタ13:44)。
  • 大きく広々とした野原が見えた(1ニフ8:9,20)。
  • 畑は熱していた(アル26:5)。
  • 畑はすでに白くなり刈り入れを待っている(教義4:4[教義6:3;11:3;12:3;14:3;31:4;33:3,7])。
  • 畑は世界であり(教義86:1-2)。
  • わたしはこれらの王国を、畑を持っている一人の男にたとえよう(教義88:51)。


    八福の教え
    参照:山上の垂訓

    イエスが山上の説教の中で述べられた一連の教えで、優れた霊的特質について説明したものである(マタ5:3-12;ルカ6:20-23)。一つ一つの教えがそれぞれに、前に述べられている教えを基にして組み立てられている。3ニーファイ12章には、この八福の教えがさらに包括的かつ正確な形で記録されている。


    パッテン,デビッド,W(人名)
    参照:(なし)

    末日の神権時代に選ばれた最初の十二使徒定員会の一員。回復された教会の最初の殉教者。1838年にクルックト川の戦いで死んだ。

  • 自分の事業を清算し、伝道の使命を果たすように求められた(教義114:1)。
  • 主のもとに迎えられた(教義124:19,130)。


    罰の定め
    参照:悪魔,死(霊の),地獄,滅びの子

    進歩が止まり、神の臨在と栄えを拒まれた状態。罰の定めにも様々な段階がある。完全な日の栄えの昇栄を得ない人は、進歩と特権がある程度制約され、その程度に応じた罰の定めを受けることになる。

  • 偽善な律法学者たちよ。あなたがたは、わざわいである。あなたがたは、もっときびしいさばきを受けるに違いない(マタ23:14)。
  • 聖霊をけがす者は、永遠の罪に定められる(マコ3:29)。
  • 悪をおこなった人々は、さばきを受けるためによみがえって、それぞれ出てくる(ヨハ5:29[3ニフ26:5])。
  • 主のからだをわきまえないで飲み食いする者は、その飲み食いによって自分にさばきを招く(1コリ11:29[3ニフ18:28-29])。
  • 悔い改めて神の御名を信じることをせず、バプテスマを受けることなく、最後まで堪え忍ぶことをしなければ、罰の定めを受ける(2ニフ9:24[マコ16:16;エテ4:18;教義68:9;84:74])。
  • 悪人が神とともに住むときの悲惨は、地獄で罰の定めを受けている者たちとともに住むときの悲惨よりもひどい(モル9:4)。
  • 命じられるまで何事も行わない者は、罰の定めを受ける(教義58:29)。
  • 新しくかつ永遠の聖約を受ける者は、その律法に従わなければならない。そうしなければ罰の定めを受ける(教義132:6)。


    初穂
    参照:(なし)

    季節の最初の収穫物。旧約の時代に、初穂は主にささげられた(レビ23:9-20)。福音を受け入れ、忠実に最後まで堪え忍ぶ人は、神に属する人であり、象徴的な意味で初穂ということができる。

  • 小羊の行く所へは、どこへでもついて行く。彼らは、神と小羊とにささげられる初穂として(黙示14:4)。
  • キリストとともに最初に降る者は初穂である(教義88:98)。


    バテシバ(人名)
    参照:ダビデ

    ウリヤの妻。後にダビデの妻となる。ソロモンの母。ダビデ王は彼女と姦淫の罪を犯した。ダビデはまた彼女の夫を戦死させる画策をし(サ下11章)、その罪により永遠の報いを受けた(教義132:39)。


    鳩のしるし
    参照:聖霊

    あらかじめ定められていたしるしであり、バプテスマのヨハネはこのしるしによってメシヤを認めた(ヨハ1:32-34)。ジョセフ・スミスは、鳩のしるしは聖霊を証するものとして、この世が創造される前に定められていたものであり、悪魔は鳩のしるしによって来ることはできないと教えている。

  • 神の御霊がはとのように下った(マタ3:16)。
  • イエスがバプテスマを受けられると、聖霊が鳩の形を取って降って来られた(1ニフ11:27)。
  • わたしヨハネは証する。見よ、天が開かれ、聖霊が鳩の形を取って彼の上に降って、彼の上にとどまられた(教義93:15)。


    花婿
    参照:イエス・キリスト

    聖典では、イエス・キリストを象徴的に花婿と呼ぶ。また、末日聖徒イエス・キリスト教会は、キリストの花嫁として象徴されている。

  • 1O人のおとめが花婿を迎えに出て行った(マタ25:1-13)。
  • 花嫁をもつ者は花婿である(ヨハ3:27-30)。
  • 小羊の婚宴に招かれた者は、さいわいである(黙示19:5-10)。
  • 花婿が来るときに用意ができているようにしなさい(教義33:17)。
  • 花婿のために用意をせよ(教義65:3)。



    参照:エバ,,家族

    子供を産んだ女性、あるいは子供を養子とした女性を指す神聖な呼び名。神の霊の子供たちに死すべき体を与えることにより、神の計画の助け手となる。

  • アダムはその妻の名をエバと名づけた。彼女がすべて生きた者の母だからである(創世3:20[モセ4:26])。
  • あなたの父と母を敬え(出エ20:12[エぺ6:1-3;モサ13:20])。
  • 母の教を捨ててはならない(箴言1:8)。
  • 愚かな人はその母を軽んじる(箴言15:20[箴言10:1])。
  • 年老いた母を軽んじてはならない(箴言23:22)。
  • その子らは立ち上がって彼女を祝し、その夫もまた彼女をほめたたえて言う(箴言31:28)。
  • 十字架のそばには、イエスの母がたたずんでいた(ヨハ19:25-27)。
  • レーマン人の2千人の兵士たちは母親から教えを受けていた(アル56:47[アル57:21])。
  • わたしたちの栄光ある母エバも、多くの忠実な娘たちとともにいた(教義138:38-39)。


    ハバクク(人名)
    参照:(なし)

    『旧約聖書』の中のユダ王国の預言者。ハバククはエホヤキンの治世のころに、民の罪悪について語った(紀元前600年ごろ)。

    【ハバクク書】

    第1章には、エレミヤ書12章や教義と聖約121章に類似した、主と預言者の間で交わされた言葉が記されている。ハバククは、悪人が栄えている様子に心を悩ませていた。第2章で、主はハバククに、忍耐するように勧告し、義人は信仰によって生きるようにならなければならないと教えられた。第3章には、神の公正さを知ったハバククの祈りが記録されている。


    バビロン;バベル
    参照:ネブカデネザル,

    バビロニアの首都。バベルはニムロデによって興された町で、メソポタミアの地、すなわちシナルにおける最古の都市の一つであった(創世10:8-10)。主は人々がバベルの塔を築いていたときに、彼らの言葉を乱された(創世11:1-9;エテ1:3-5,33-35)。バビロンは後にネブカデネザルの治める都となった。ネブカデネザルは壮大な都市を築き、その廃虚は今なお残っている。バビロンは非常に邪悪な都市となり、以来この世の悪を象徴するようになった。

  • バビロンのうちからのがれ出て(エレ51:6)。
  • バビロンは打ち立てられるが、やがて倒れる(黙示17-18章)。
  • バビロンも滅ぼされる(2ニフ25:15)。
  • バビロンは倒れる(教義1:16)。
  • わたしはバビロンにとどまる者をだれも容赦しない(教義64:24)。
  • バビロンから出なさい(教義133:5,7,14)。


    バプテスマ
    参照:儀式,聖霊,再び生まれる,幼児のバプテスマ

    「浸す」または「沈める」という意味のギリシャ語を語源とする言葉。権能を持つ者により水に沈められるバプテスマは、福音の最初の儀式であり、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員になるために必要なものである。バプテスマに先立って、イエス・キリストを信じる信仰と悔い改めが求められる。この儀式の後に聖霊の賜物を受けることによって、バプテスマは完全なものとなる(2ニフ31:13-4)。日の栄えの王国に入るには、水と聖霊によるバプテスマが必要である。バプテスマを受けた最初の人はアダムである(モセ6:64-65)。イエスもすべての正しいことを成就し、全人類に道を示すために、バプテスマをお受けになった(マタ3:13-17;2ニフ31:5-12)。

    地上のすべての人が、死すべき状態にある間に福音を受け入れる機会に浴するわけではない。そのために、主は死者のために代理人によってバプテスマを行うことを承認された。これによって、霊界で福音を受け入れる者は、神の王国に入る資格を得ることができるのである。

    【必要不可欠な条件】

  • 今は受けさせてもらいたい。すべての正しいことを成就するのはふさわしいことである(マタ3:15)。
  • イエスは出てきて、ヨハネからバプテスマをお受けになった(マコ1:9)。
  • パリサイ人と律法学者たちとはバプテスマを受けないで、神のみこころを無にした(ルカ7:30)。
  • だれでも、水と霊とから生れなければ、神の国にはいることはできない(ヨハ3:5)。
  • 悔い改めなさい。そして、あなたがたひとりびとりがバプテスマを受けなさい(使徒2:38)。
  • 神はすべての人に、神の御名によってバプテスマを受けなければならないと命じておられる(2ニフ9:23-24)。
  • 救いを得るためには、人はバプテスマを受け、聖霊を授かり、最後まで堪え忍ばなければならない(2ニフ31章)。
  • キリストの教義とは、人は信じてバプテスマを受け、聖霊を受けなければならないというものである(3ニフ11:20-40)。
  • あなたがたの言葉を信じることなく、わたしの名によってバプテスマを受けない者は、罰の定めを受ける(教義84:74)。
  • 神はアダムに、悔い改めとバプテスマが必要な理由を説明された(モセ6:52-60)。

    【全身を水に沈める】

  • イエスはバプテスマを受けるとすぐ、水から上がられた(マタ3:16[マコ1:10])。
  • ヨハネもアイノンで、バプテスマを授けていた。そこには水がたくさんあったからである(ヨハ3:23)。
  • ピリポと宦官は水の中に降りて行った(使徒8:38)。
  • わたしたちは、バプテスマによって、彼と共に葬られたのである(ロマ6:4[コロ2:12])。
  • あなたがたの主であり救い主である御方に従い、水に入り(2ニフ31:13)。
  • アルマ、ヘラム、そのほかの人々が水に沈められた(モサ18:12-16)。
  • それから、あなたがたはその人を水中に沈めなさい(3ニフ11:25-26)。
  • バプテスマの正しい執行方法が説明される(教義20:72-74)。
  • 彼らはイエスの名によって水の中に沈められ、イエスの埋葬に倣ってバプテスマを受けた(教義76:50-51)。
  • アダムは水に沈められ、そして水から連れ出された(モセ6:64)。
  • 水に沈めるバプテスマは罪の赦しのために行われる(箇条1:4)。

    【罪の赦しのための儀式】

  • バプテスマを受け、あなたの罪を洗い落としなさい(使徒22:16)。
  • バプテスマの後、火と聖霊によって罪の赦しが与えられる(2ニフ31:17)。
  • 自分の罪から洗い清められるように、やって来て、悔い改めのためのバプテスマを受けなさい(アル7:14)。
  • 信じて、バプテスマを受ける人々は、幸いである。彼らは罪の赦しを受けるからである(3ニフ12:1-2)。
  • 悔い改めと救い主を信じる信仰、バプテスマによる罪の赦しを告げなさい(教義19:31)。
  • わたしたちは、罪の赦しのために水に沈めるバプテスマを信じる(箇条1:4)。

    【正当な権能】

  • 行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し(マタ28:19[教義68:8])。
  • リムハイと彼の民の多くの者は、バプテスマを受けたいと願った。しかしその地には、神から権能を授かっている者は一人もいなかった(モサ21:33)。
  • わたしはあなたに力を授ける。この力をもってバプテスマを施しなさい(3ニフ11:19-21)。
  • アロン神権は、罪の赦しのために水に沈めるバプテスマの鍵を持つ(教義13:1)。
  • また彼らは、わたしの名によってバプテスマを施すために、わたしから聖任を受ける人々である(教義18:29)。
  • バプテスマのヨハネは、バプテスマを施す権能をジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに授けた(ジ-歴史1:68-69)。

    【資格】

  • 悔い改めよ。わたしの愛する子の名によってバプテスマを受けよ(2ニフ31:11)。
  • あなたがたは悔い改め、再び生まれなければならない(アル7:14)。
  • ふさわしくないままでバプテスマを受けることのないようにしなさい(モル9:29)。
  • 親たちに、悔い改めてバプテスマを受け、幼い子供たちのようにへりくだらなければならないことを教えなさい(モロ8:10)。
  • バプテスマを受けたいと望む人々に求められる資格が説明される(教義20:37)。
  • 子供たちは、8歳のときに罪の赦しのためのバプテスマを受けなければならない(教義68:25,27)。

    【交わす聖約】

  • 主に仕えて主の戒めを守るという聖約を主と交わした(モサ18:8-10,13)。
  • 悔い改めて、キリストの名を受け、キリストに仕える決心をする人は、バプテスマによって受け入れられる(教義20:37)。

    【死者のためのバプテスマ】

  • 死者のためにバプテスマを受ける人々は、なぜそれをするのだろうか(1コリ15:29)。
  • 死者のためのバプテスマは、罪の赦しを得させるために執行される(教義124:29;127:5-9;128:1;138:33)。

    【幼児には不要】

  • 幼い子供たちにバプテスマを施すことは、神をひどくあざける行為である(モロ8:4-23)。
  • 子供たちは、8歳のときにバプテスマを受けなければならない(教義68:27)。
  • 責任を負う年齢に達する前に死ぬ子供たちは皆、天の日の栄えの王国に救われる(教義137:10)。


    パホーラン(人名)
    参照:(なし)

    『モルモン書』の中の人物。ニーファイ人の3代目の大さばきつかさ(アル50:39-40;51:1-7;59-62章)。


    ハム(人名)
    参照:ノア(族長)

    『旧約聖書』の中の人物。ノアの3番目の息子(創世5:32;6:10;モセ8:12,27)。

  • ノアと息子たちと、彼らの妻とは箱舟に入った(創世7:13)。
  • ハムの子カナンはのろわれた(創世9:18-25)。
  • ハムの政府は族長制であり、地の祝福と知恵の祝福を授けられたが、神権に関してはのろわれた(アブ1:21-27)。
  • ハムの妻エジプタスはカインの子孫であった。そして、彼らの娘エジプタスはエジプトに移り住んだ(アブ1:23,25[詩篇105:23;106:21-22])。


    破門
    参照:背く,背教;背信

    教会から除名し、教会員としてのすべての権利と特権を取り去ること。教会役員は、該当する教会員が主の戒めに反する生活をすることを選び、それによって、自らをそれ以上教会員として認められない状態に置いたときにのみ、その教会員を破門する。

  • 多くの者が心をかたくなにし、名が消された(アル1:24[アル6:3])。
  • 悔い改めなければ、わたしの民の中に数えてはならない(3ニフ18:31[モサ26章])。
  • 姦淫をして悔い改めない者は、追い出されなければならない(教義42:24)。
  • 罪を犯して悔い改めない者は、追い出されなければならない(教義42:28)。
  • 教会内に起こる重大な間題を解決するための手順が定められる(教義102章[教義42:80-93])。
  • 監督がイスラエルの判士に任命される(教義107:72)。
  • 宗教団体は秩序を乱す行為に対してその会員を処分する権利を持つ(教義134:10)。


    パラダイス
    参照:

    霊界の一部。この世を去った義人の霊はここで肉体の復活を待つ。パラダイスとは、幸福で平安な状態である。パラダイスという言葉は聖典の中で、霊の世界(ルカ23:43)、日の栄えの王国(2コリ12:4)を意味する言葉としても使われ、また栄光を受けた福千年の地球の状態を表す「楽園」という言葉(箇条1:10)もこれに当たる。

  • 勝利を得る者には、神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べることをゆるそう(黙示2:7)。
  • 神のパラダイスは義人の霊を解き放し(2ニフ9:13)。
  • 義人の霊はパラダイスと呼ばれる幸福な状態に迎え入れられ(アル40:11-12)。
  • イエスが選ばれた弟子たちは、3人を除いて、全員がすでに神のパラダイスヘ行き(4ニフ1:14)。
  • わたしは間もなく行って、神のパラダイスで安息を得る(モロ10:34)。
  • キリストはパラダイスの義人の霊たちに教えを授けられた(教義138章)。


    バラバ(人名)
    参照:(なし)

    十字架の刑のときにイエスの代わりに釈放された男。暴動を扇動した者、人殺し、強盗であった(マタ27:16-26;マコ15:6-15;ルカ23:18-25;ヨハ18:40)。


    バラム(人名)
    参照:(なし)

    『旧約聖書』の中の預言者。金銭のためにイスラエルをのろおうとしたが、のろってはならないと主から命じられた(民数22-24章)。

  • バラムのろばは、主の使が道に立ちふさがっていたので先に進もうとしなかった(民数22:22-35)。


    パリサイ人
    参照:ユダヤ人

    『新約聖書』の中のユダヤ教の一党派。パリサイという名には「分離された者」の意味がある。パリサイ人は、モーセの律法に厳格に従っていることと、異邦人とかかわりのあることをすべて避けていることを誇りとしていた。彼らは死後の生活や復活、天使と霊の存在を信じていた。また、口伝律法と伝承も、成文化された律法と同等の重要性を持つと信じていた。彼らの教えは宗教を規則の遵守という枠に押し込め、霊的慢心を助長した。そしてパリサイ人によって、多くのユダヤ人がキリストと福音に対して疑いを抱くようになった。マタイ23章;マルコ7:1-23;ルカ11:37-44に記されているように、主はパリサイ人とその行いとを非難された。


    ハリス,マーティン(人名)
    参照:証人(モルモン書の)

    『モルモン書』の神聖な起源と真実性を証した三人の証人の一人。彼はジョセフ・スミスと教会に財政的な援助を与えた。主はマーティン・ハリスに、土地を売却してその金銭をささげることにより、『モルモン書』の出版の代金を支払い(教義19:26-27,34-35)、教会員の模範となり(教義58:35)、また伝道に必要な支払いの援助をする(教義104:26)ように求められた。マーティン・ハリスは教会から破門されたが、後に教会員としての資格を完全に回復した。彼は生涯の終わりまで、天使モロナイに会ったことと、ジョセフ・スミスが『モルモン書』の翻訳に用いた金版を見たこととを証した。


    バルトロマイ(人名)
    参照:ナタナエル

    『新約聖書』の中の人物。キリストに選ばれた最初の十二使徒の一人(マタ10:2-4)。


    バルナバ(人名)
    参照:(なし)

    クプロ出身のレビ人ヨセフ(ヨセとも呼ばれる)の別名。自分の土地を売り、その代金を使徒たちのところに持って行った(使徒4:36-37)。最初に選ばれた十二使徒の一人ではないが、後に使徒となり(使徒14:4、14)、幾度か伝道の旅に出た(使徒11:22-30;12:25;13-15章;1コリ9:6;ガラ2:1,9;コロ4:10)。


    ハルマゲドン
    参照:イエス・キリストの再臨,ゴグ,マゴグ

    ハルマゲドンは、「メギドの丘」を意味するヘブライ語から派生した言葉である。メギドの平野は、エルサレムの北方約80qに位置するエスドラエロン平原の西部にあり、旧約の時代、幾度か激しい戦闘があった場所である。主の再臨近くに行われる大規模な最後の戦いがハルマゲドンの戦いと呼ばれるのは、それがこの地で始まるからである(エゼ39:11;ゼカ12-14章、特に12:11;黙示16:14-21)。


    パロ
    参照:エジプタス,エジプト

    ハムの娘であるエジプタスの長男(アブ1:25)。また、エジプトの王たちに付けられた称号(アブ1:27)。



    参照:金版,モルモン書

    『モルモン書』の場合がそうであるように、幾つかの古代文明においては、金属の版に歴史や様々な記録を記した。詳細については、『モルモン書』の巻頭にある「『モルモン書』についての概説」を参照。


    反キリスト
    参照:悪魔

    人や事物を問わず真実の福音の救いの計画を装うもの、また公然か否かを問わずキリストに敵対するすべてのものを指す。黙示者ヨハネは反キリストを「惑わす者」と述べている(1ヨハ2:18-22;4:3-6;2ヨハ1:7)。反キリストの最たる者はルシフェルであるが、彼には、霊の者と死すべき者の双方に数多くの助け手がいる。

  • 滅びの子は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり(2テサ2:1-12)。
  • しるしで、地に住む人々を惑わす(黙示13:13-17)。
  • シーレムはキリストを否定し、多くの人を欺いた(ヤコ7:1-23)。
  • ニーホルは偽りの教義を説き、教会を建て、偽善売教を始めた(アル1:2-16)。
  • コリホルは、キリストと贖罪と預言の霊をあざけった(アル30:6-60)。


    万軍の主
    参照:イエス・キリスト

    イエス・キリストに対する呼び名の一つ。イエス・キリストは天と地の衆群を治め、悪に対抗して義人を導いてくださる(教義29:9;121:23)。

  • 万軍の主、これこそ栄光の王である(詩篇24:10)。
  • 万軍の主であるイスラエルの神(1ニフ20:2)。
  • わたしの御霊はいつでも人を励ますわけではないからである、と万軍の主は言う(教義1:33)。


    反対
    参照:逆境

    ハンナ(人名)
    参照:サムエル(旧約の預言者)

    旧約の預言者サムエルの母。主はハンナの祈りにこたえて、サムエルを与えられた(サ上1:11,20-28)。ハンナはサムエルを主にささげた。ハンナの感謝の言葉は、イエスの母マリヤの言葉に対比できる(サ上2:1-10;ルカ1:46-55)。