ノア(ゼニフの息子)(人名)
参照:(なし)

『モルモン書』の中の人物。邪悪な王。ニーファイの地に住むニーファイ人を支配していた。

  • 多くの罪を犯した(モサ11:1-15)。
  • 預言者アビナダイを殺すように命じた(モサ13:1[モサ17:1,5-20])。
  • 焼き殺された(モサ19:20)。


    ノア(族長)(人名)
    参照:ガブリエル,,ノアの時代の洪水,箱舟

    『旧約聖書』の中の人物。レメクの息子。アダムから数えて10人目の族長(創世5:29-32)。ノアはキリストについて証し、邪悪な世の人々に悔い改めを宣べ伝えた。神は人々がノアの言葉を拒んだとき、箱舟を造るようにノアに命じられた。邪悪な人々を滅ぼすため地を洪水が覆うときに、ノアの家族とすべての生き物をそれに乗せて守るためであった(創世6:13-22;モセ8:16-30)。預言者ジョセフ・スミスは、ノアは天使ガブリエルであり、救いの鍵を持つという点でアダムに次ぐ位にあると教えた。

  • ノアとその息子たちヤペテ、セム、ハムと、彼らの妻たちは、神に命じられて箱舟を造り、救われた(創世6-8章[ヘブ11:7;1ペテ3:20])。
  • 主はエノクと交わした契約を、ノアと更新された(創世9:1-17[JS創世9:15,21-25;モセ:49-52])。
  • メトセラの手の下で聖任されたとき、10歳であった(教義107:52)。
  • 人々は彼の命を取ろうとしたが、主の力が彼を守った(モセ8:18)。
  • 義を説く者となり、イエス・キリストの福音を教えた(モセ8:19,23-24[2ペテ2:5])。


    ノアの時代の洪水
    参照:,ノア(族長),箱舟

    ノアの時代に、地球は完全に水で覆われた。これは地球のバプテスマであり、清めを象徴していた(1ペテ3:20-21)。

  • わたしは地の上に洪水を送って、肉なるものを滅ぼし去る(創世6:17[モセ7:34,43,50-52;8:17,30])。
  • 洪水が地に起った(創世7:10)。
  • 神は契約のしるしとして雲の中ににじを置かれた(創世9:9-17)。
  • 水が地の面から引いた後、アメリカの地はえり抜きの土地になった(エテ13:2)。洪水の中で滅びるであろう(モセ7:38;8:24)。


    ノーブー(イリノイ州)
    参照:(なし)

    1839年に末日聖徒がイリノイ州に建設した町。ミシシッピ川をセントルイスから約320qさかのぼった所にある。ミズーリ州での迫害により、聖徒たちはミシシッピ川を越えて北東へ約320q移動し、前よりも恵まれた状態のイリノイ州へ入った。やがて聖徒たちはコマースという未開発の町の近くに土地を購入した。そこは数戸の粗末な建物しかないまったく未開の湿地であった。聖徒たちは土地の排水をし、家を建てた。ジョセフ・スミスも自分の家族を小さな丸太造りの家に移した。その町のコマースという名は、「美しい」を意味するヘブライ語にちなんで「ノーブー」と変えられた。『教義と聖約』の幾つかの章はノーブーで記録された(教義124-129;132;135章)。聖徒たちはノーブーに神殿を建てるように告げられた(教義124:26-27)。彼らは1846年に自分たちの家を追われる前に、神殿を建設し、シオンのステークを組織した。この追害の結果、聖徒たちはノーブーを去り、西へ向かった。


    宣べ伝える
    参照:伝道活動,福音書

    福音の原則や教義についてさらに深い理解を与えるメッセージを伝えること。

  • 主がわたしに油を注いで、貧しい者に福音を宣べ伝えることをゆだね(イザ61:1[ルカ4:16-21])。
  • 立って、ニネベに行き、これに伝えよ(ヨナ3:2-10)。
  • この時からイエスは教を宣べはじめて(マタ4:17)。
  • 全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ(マコ16:15)。
  • わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝える(1コリ1:22-24)。
  • 彼は獄に捕われている霊どものところに下って行き、宣べ伝えることをされた(1ペテ3:19)。
  • 主を畏れる気持ちを抱くように、絶えず彼らを奮い立たせるほかに、方法はなかった(エノ1:23)。
  • 悔い改めと、主を信じる信仰のほかは、何も説かないように指示した(モサ18:20)。
  • 御言葉を説き教えることは民に正しいことを行わせるのに大きな効果があり(アル31:5)。
  • あなたは召しを受けるまで、教えを説くために召されたと思うには及ばない(教義11:15)。
  • 聖任されないかぎり、だれも宣べ伝えるために出て行くことは許されない(教義42:11)。
  • この福音はあらゆる国民に宣べ伝えられるであろう(教義133:37)。
  • 福音は最初から宣べ伝えられた(モセ5:58)。


    飲み物
    参照:知恵の言葉

    のろい
    参照:罰の定め,不敬

    聖典におけるのろいとは、物や個人、民に対して裁きとその結果が及ぶことを許す神の律法が適用されることである。その第1の原因は不義である。のろいは、神の愛と正義の表れである。のろいは、神が直接に下されることもあれば、権能を授けられた僕が宣言することもある。時には、のろいが下された理由が人に知らされないこともある。故意に神に背くことによって主の御霊から遠ざかる者は、こののろいの状態を経験する。主は、イエス・キリストを信じる信仰と福音の律法と儀式への従順さを示した個人や民からのろいを取り除かれる(アル23:16-18;3ニフ2:14-16;箇条1:3)。

  • 神は蛇を、アダムとエバをだましたことでのろわれた(創世3:13-15[モセ4:19-21])。
  • 地はアダムとエバのためにのろわれた(創世3:17-19[モセ4:23-25])。
  • 主はカインを、アベルを殺したことでのろわれた(創世4:11-16[モセ5:22-41])。
  • 主はカナンとその子孫をのろわれた(創世9:25-27[モセ7:6-8;アブ1:21-27])。
  • イスラエルは神に従順であれば祝福され、不従順であればのろわれる(申命28:1-68[申命29:18-28])。
  • ゲハジとその子孫はのろわれ、ナアマンのらい病を受けた(列下5:20-27)。
  • 主は昔のイスラエルの民を、什分の一とささげ物を納めなかったことでのろわれた(マラ3:6-10)。
  • いちじくの木がイエスののろいによって枯れた(マコ11:11-14,20-21)。
  • イエスはコラジンやベツサイダ、カペナウムの町をのろわれた(ルカ10:10-15)。
  • 主に聞き従わなかったレーマン人は、主の前から絶たれ、のろわれた(2ニフ5:20-24)。
  • 主は、御自分のもとに来るように、すべての人を招かれる(2ニフ26:33)。
  • 主はみだらなことを行う者をのろわれる(ヤコ2:31-33)。
  • ニーファイ人は、悔い改めなければレーマン人よりもひどいのろいを受ける(ヤコ3:3-5)。
  • 反抗的な人々は自分自身にのろいを招く(アル3:18-19[申命11:26-28])。コリホルは人々を神から離れさせたことでのろわれた(アル30:43-60)。
  • 主なる神は、のろいが地に下るように、またあなたがたの富にも下るようにされた。
  • それはあなたがたの罪悪のためである(ヒラ13:22-23[2ニフ1:7;アル37:31])。
  • 主は邪悪なヤレド人をのろわれた(エテ9:28-35)。
  • キリストの贖罪は、幼い子供たちからアダムののろいを取り去る(モロ8:8-12)。
  • 主に背く者はのろわれる(教義41:1)。
  • 先祖と子孫の間に堅いつながりがなければ、地はのろいをもって打たれる(教義128:18[マラ4:5-6])。

    【不敬】

    「のろい」という言葉は、冒涜や不敬、侮辱の言葉を用いるという意味でも使われる。

  • 人は自分の父や母をのろってはならない(出エ21:17[マタ15:4])。
  • 民の司をのろってはならない(出エ22:28[伝道10:20])。
  • 男も女も神をのろってはならない(レビ24:13-16)。
  • ペテロはイエスとのかかわりを否定したとき、のろいの言葉さえ口にした(KJマタ26:69-74)。
  • 邪悪なニーファイ人は神をのろい、死ぬことを願った(モル2:14)。