テアンクム(人名)
参照:(なし)

『モルモン書』の中の人物。ニーファイ人の軍隊の偉大な指導者(アル50:35;51-52章;61-62章)。


定員会
参照:神権

定員会という言葉は、次の二つの意味で用いられる。(1)同一の神権の職を持つ男性が構成する特定のグループ。(2)教会の業務を遂行するために集会に出席すべき過半数すなわち定足数の神権者のグループ(教義107:28)。

  • 大管長会、十二使徒、七十人の定員会と、その相互の関係が述べられる(教義107:22-26,33-34[教義124:126-128])。
  • これらの定員会が下す決議も皆、全会一致の声によってなされなければならない(教義107:27)。
  • 定員会の決議は、完全な義により下さなければならない(教義107:30-32)。
  • 神権定員会の会長の義務が述べられる(教義107:85-96)。
  • 長老の定員会は常任教導者となるために設けられている(教義124:137)。


    テーラー,ジョン(人名)
    参照:(なし)

    末日聖徒イエス・キリスト教会の第3代大管長。

  • 十二使徒評議会に召された(教義118:6[教義124:128-129])。
  • ジョセフとハイラムの殉教について書いた(教義135章)。
  • 殉教の場で負傷した(教義135:2)。ジョセフ・F・スミスが見た、霊界の偉大な者たちの中にいた(教義138:53-56)。


    敵意
    参照:,ねたみ,報復

    聖典では、反抗、敵対、憎しみの意味を表す言葉として用いられる。

  • わたしは恨みをおく、おまえと女とのあいだに(創世3:15[モセ4:21])。
  • 肉の思いは神に敵する(ロマ8:7)。
  • 世を友とするのは、神への敵対である(新ヤコ4:4)。
  • その日、敵意がわたしの前からなくなるであろう(教義101:26)。


    敵対する者
    参照:悪魔

    テサロニケ人への手紙
    参照:パウロ,パウロの手紙

    『新約聖書』の中の2書。紀元50年ごろ、初めてヨーロッパを訪れたパウロが、コリント滞在中にテサロニケ人に書き送った手紙。テサロニケでのパウロの働きについては、使徒17章に述べられている。パウロはテサロニケへ帰ることを望んだが、そうできなかった(1テサ2:18)。そこでパウロは改宗者を励まし、彼らの近況を知るためにテモテを派遣した。第一の手紙は、テモテが帰って直ちに書かれたパウロの感謝の気持ちである。

    【テサロニケ人への第一の手紙】

    第1-2章には、聖徒たちへのパウロのあいさつと祈りが記されている。第3-5章には、霊的な成長や愛、純潔、勤勉、イエス・キリストの再臨についての教えが書かれている。

    【テサロニケ人への第二の手紙】

    第1章には、聖徒のための祈りが記されている。第2章には、やがて背教が起こることが述べられている。第3章には、福音の目的が達せられるようにとのパウロの祈りが書かれている。


    弟子
    参照:改宗,くびき,クリスチャン,使徒

    イエス・キリストに従い、その教えのとおりに生活をする人(教義41:5)。弟子という言葉は、キリストが地上で務めを果たしておられたときに召された十二使徒を指す場合に用いられる(マタ10:1-4)。また、イエスがニーファイ人とレーマン人の中で教会の指導者として選ばれた12人を指す場合にも使われる(3ニフ19:4)。

  • 教をわが弟子たちのうちに封じておこう(イザ8:16)。
  • もしわたしの言葉のうちにとどまっておるなら、あなたがたはわたしの弟子なのである(ヨハ8:31)。
  • モルモンはイエス・キリストの弟子であった(3ニフ5:12-13)。
  • あなたがたはわたしの弟子である(3ニフ15:12)。
  • 三人の弟子たちは死を味わうことがない(3ニフ28:4-10)。
  • 警告の声は、わたしが選んだ弟子たちの口を通して及ぶ(教義1:4)。
  • わたしの弟子たちは聖なる場所に立ち(教義45:32)。
  • 貧しい者と乏しい者、病気の者と苦しんでいる者を思い起こさない者は、わたしの弟子ではない(教義52:40)。
  • わたしのために進んで自分の命を捨てない者は、わたしの弟子ではない(教義103:27-28)。


    デゼレト
    参照:ヤレド人

    『モルモン書』の中のヤレド人の言葉で「蜜蜂」を意味する(エテ2:3)。


    テトス(人名)
    参照:テトスへの手紙,パウロ,パウロの手紙

    『新約聖書』の中の人物。パウロとともにエルサレムへ旅をし、後に宣教師となった信頼できるギリシャ人改宗者(ガラ2:1-4;2テモ4:10)。テトスはコリントの聖徒たちに、パウロの最初の手紙を届けた(2コリ7:5-8,13-15)。


    テトスへの手紙
    参照:テトス,パウロ,パウロの手紙

    パウロは一時的にローマでの獄中生活から解放されたとき、クレテにいたテトスにこの手紙を書いた。この手紙はおもに、教会の内部規律や組織についての問題を扱っている。第1章には、パウロのあいさつと指示、ならびに監督に求められる一般的な資格が述べられている。第2-3章には、一般的な教えとクレテの教会の様々な層の人々への対処の仕方が書かれている。パウロは聖徒たちに不品行をやめ、慎み深く、忠実であり、善い業を続けるよう励ましている。


    デボラ(人名)
    参照:(なし)

    『旧約聖書』の中の人物。イスラエルを裁き、バラクにカナン人と戦うよう励ましを与えた女預言者(士師4章)。デボラとバラクは、イスラエルが束縛から解放されたことを祝って歌った(士師5章)。


    テモテ(人名)
    参照:パウロ

    『新約聖書』の中の人物。パウロが伝道したときの若い同僚宣教師(使徒16:1-3;2テモ1:1-5)。父はギリシャ人、母はユダヤ人であった。テモテは両親とともにルステラで暮らしていた。パウロはテモテを「信仰によるわたしの真実な子」と呼んでいる(1テモ1:2,18;2テモ1:2)。テモテはパウロにとって最も信頼できる有能な助け手であったと思われる(ピリ2:19-23)。


    テモテへの手紙
    参照:テモテ,パウロ,パウロの手紙

    『新約聖書』の中の2書。パウロがテモテに書き送った手紙。

    【テモテへの第一の手紙】

    パウロはこの第一の手紙を最初の獄中生活の後に書いた。彼はまた戻って来るつもりで、テモテをエペソに残していた(1テモ3:14)。しかし、遅れることになると感じて、テモテにこの手紙を書き送った。恐らくマケドニアからと思われる。その目的は、テモテに義務を果たすよう勧め励ますことであった。第1章には、パウロのあいさつと、教会に入り込んできた様々な空論に関するパウロの教えが載っている。第2-3章には、公の礼拝行事と、神に仕える者としてのあるべき姿と行いについての指示が書かれている。第4-5章では、末日の背教の様子と、テモテが導いていた人々の教え導き方についての彼への勧告が述べられている。第6章は、忠実さを認められるように、またこの世の富を避けるようにとの勧めである。

    【テモテへの第二の手紙】

    この第二の手紙は、2度目の獄中生活の間、殉教の直前に書いたものである。この手紙にはパウロの最後の言葉が書かれ、死に立ち向かう彼のすばらしい勇気と信頼が示されている。第1章には、パウロのあいさつとテモテへの指示が書かれている。第2-3章では、将来に待ち受ける危険に立ち向かうようにとの励ましとともに、様々な警告や訓戒が与えられている。第4章には、背教者にどう対処すべきかの助言を含めて、パウロの友人たちに送る言葉が書かれている。


    デリラ(人名)
    参照:ペリシテ人

    『旧約聖書』の中の人物。サムソンをだまして裏切ったペリシテ人の女(士師16章)。



    参照:神の王国;天の王国,パラダイス,日の栄え

    聖典に出てくる「天」という言葉には、二つの基本的な意味がある。(1)神が住んでおられる所、また聖徒が将来住む所(創世28:12;詩篇11:4;マタ6:9)。(2)地球を取り巻く広がり(創世1:1,17;出エ24:10)。天とパラダイスは明らかに異なる。パラダイスは、世を去った忠実な霊が一時的にとどまる場所を指す。イエスは、十字架上で息を引き取った後にパラダイスを訪れられた。しかし3日目に、イエスはマリヤに、御自分がまだ御父のみもとに行っていないことを告げられた(ルカ23:39-44;ヨハ20:17;教義138:11-37)。

  • わたしは、あなたの指のわざなる天を見(詩篇8:3)。
  • もろもろの天は主のみことばによって造られ(詩篇33:6)。
  • あなたは天から落ちてしまった(イザ14:12[2ニフ24:12])。
  • もろもろの天は巻物のように巻かれ(イザ34:4)。
  • わたしは新しい天と、新しい地とを創造する(イザ65:17)。
  • わたしが天の窓を開いて(マラ3:10)。
  • 天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように(マタ6:9[3ニフ13:9])。
  • パウロは第三の天にまで引き上げられた(2コリ12:2)。
  • 天に静けさがあった(黙示8:1[教義88:95-98])。
  • 最後まで忠実であり続けるならば、彼らは天に迎えられ(モサ2:41)。
  • 天におられるあなたがたの父の子となるためである(3ニフ12:45)。
  • 天の雲の中を来る(教義45:16)。
  • エリヤは死を味わうことなく天に取り去られた(教義110:13)。
  • 神権の権利は天の力と不可分のものとして結びついており(教義121:36)。
  • 天に2種の存在者がいる(教義129:1)。
  • シオンが天に取り上げられた(モセ7:23)。


    天国
    参照:神の王国;天の王国

    天使
    参照:(なし)

    天には天使と呼ばれる2種の存在者がいる。霊の状態の者と骨肉の体を持つ者である。霊の状態の天使は、まだ骨肉の体を得ていない。すなわち、かつては死すべき体を持っていたが、今は復活を待っている者である。骨肉の体を持つ天使は、死者の中からよみがえった者か、または身を変えられた者である。聖典には天使の働きに関する多くの記述がある。時には、雷のような声で神の御告げを伝えることがある(モサ27:11-16)。義人が天使と呼ばれることもある(JS創世19:15)。天上の神の御座を取り囲む天使もいる(アル36:22)。聖典には悪魔の使いのことも記されている。前世でルシフェルに従い、神の前から追い払われ、地上に投げ落とされた霊たちである(黙示12:1-9;2ニフ9:9,16;教義29:36-37)。

  • ヤコブは神の使たちが上り下りしているのを見た(創世28:12)。
  • 神の使たちがヤコブに会った(創世32:1-2)。
  • ギデオンは顔を合わせて主の使を見た(士師6:22)。
  • 天の使が手をエルサレムに伸べてこれを滅ぼそうとした(サ下24:16)。
  • 天の使が彼にさわり、「起きて食べなさい」と言った(列上19:5-7)。
  • ダニエルは示現の中で天使ガブリエルを見た(ダニ8:15-16)。
  • 天使の長ミカエルが来て、ダニエルを助けた(ダニ10:13)。
  • 天使ガブリエルが神から遣わされた(ルカ1:19,26-27)。
  • 悪魔の使たちはさばきのために、しばりつけたまま、閉じ込めておかれた(ユダ1:6[2ペテ2:4])。
  • 人々は天使が天から降って来るのを見た(3ニフ17:24)。
  • モロナイは天使の働きについて記録した(モロ7:25-32)。
  • アロンの神権は天使の働きの鍵を持つ(教義13章)。
  • モロナイ、バプテスマのヨハネ、ペテロとヤコブとヨハネ、エリヤ、エライアスが、天使としてジョセフ・スミスを訪れた(教義27:5-12)。
  • あなたがたは天使たちの訪れにも堪えることができない(教義67:13)。
  • 天使長ミカエルはアダムである(教義107:54)。
  • 天使とは、骨肉の体を持つ復活した人々である(教義129章)。
  • この地球において教え導く天使たちで、この地球に属していない者はだれもいない(教義130:5)。
  • 神の永遠の結婚の律法に従わない人は、めとることも、嫁ぐこともなく、天において天使に任じられる(教義132:16-17)。


    天使長;天使のかしら
    参照:アダム,ミカエル

    ミカエルすなわちアダムは、天使長すなわち天使のかしらである。

  • 主ご自身が天使のかしらの声の鳴り響くうちに、天から下ってこられる(1テサ4:16)。
  • ミカエルは御使のかしらである(ユダ1:9[教義29:26;88:112;128:20-21])。


    天上の会議
    参照:贖いの計画,前世,天での戦い

    前世において開かれた会議。この会議で御父はこの地球に来ることになっていたすべての霊の子供たちに、御自身の計画を明らかにされた。

  • 神の子たちはみな喜び呼ばわった(ヨブ38:7)。
  • わたしの王座を高く神の星の上におき(イザ14:12-13)。
  • 天では戦いが起った(黙示12:7-11)。
  • 彼らは生まれる前に、霊の世界において最初の教えを受け(教義138:56)。サタンは前世で背いた(モセ4:1-4)。
  • 英知は、世界が存在する前に組織された(アブ3:22)。
  • 神々は協議された(アブ4:26)。
  • 神々は協議したすべての業を離れて休まれた(アブ5:2)。


    天での戦い
    参照:前世,天上の会議

    前世において神の霊の子供たちの間に起きた戦い。

  • サタンは天を追われ、地に投げ落された(黙示12:4,7-9)。
  • 悪魔と天の衆群の3分の1が落とされた(教義29:36-37)。
  • ルシフェルは独り子に背いた(教義76:25-26)。
  • サタンは御父の誉れを求め、人の選択の自由を損なおうとした(モセ4:1-4[イザ14:12-15;アブ3:27-28])。
  • 神に従った者たちは第一の位を守り、地球に来て肉体を受けた(アブ3:26)。


    伝道活動
    参照:宣べ伝える,福音書

    言葉と模範によりイエス・キリストの福音を伝えること。

  • 救を告げる者の足は山の上にあって、なんと麗しいことだろう(イザ52:7)。
  • わたしは、わたしみずからわが羊を尋ねて、これを捜し出す(エゼ34:11)。
  • すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ(マコ16:15[モル9:22])。
  • 目をあげて畑を見なさい。はや色づいて刈入れを待っている(ヨハ4:35)。
  • つかわされなくては、どうして宣べ伝えることがあろうか(ロマ10:15)。
  • 力のかぎり神の言葉を民に教え(ヤコ1:19)。
  • 主はすべての国民に、主の御言葉を教えることを許される(アル29:8)。
  • 福音は弱い者や純朴な者によって宣べられる(教義1:23)。
  • 驚くべき業が現れようとしている(教義4:1)。
  • 生涯力を尽くし、一人でもわたしのもとに導くならば、あなたがたの喜びはいかに大きいことか(教義18:15)。
  • わたしの選民はわたしの声を聴き、その心をかたくなにしない(教義29:7)。
  • 二人ずつ組んでわたしの名によってわたしの福音を宣べ伝え(教義42:6)。
  • この知らせはこの地から全世界に出て行く(教義58:64)。
  • 口を開いて、わたしの福音を宣言し(教義71:1)。
  • 啓示と戒めに従って真理を宣言しなさい(教義75:4)。
  • 警告を受けた人は皆、その隣人に警告しなければならない(教義88:81[教義38:40-41])。
  • 主は福音を宣べ伝える人々の家族を扶養される(教義118:3)。
  • 神の僕たちは出て行って(教義133:38)。
  • 忠実な長老たちが、死すべき世を去っても彼らの働きを続け(教義138:57)。


    伝道者
    参照:祝福師,祝福師の祝福

    イエス・キリストの福音のよきおとずれを証し、宣言する人。ジョセフ・スミスは、伝道者とは祝福師のことであると教えた。祝福師は、祝福師の祝福と呼ばれる特別な祝福を与えるために、十二使徒の指示の下に召され、聖任される。

  • ある人を使徒とし、ある人を預言者とし、ある人を伝道者とし(エペ4:11)。
  • 伝道者のわざをなし(2テモ4:5)。
  • わたしたちは、使徒、預言者、牧者、教師、祝福師などがあることを信じる(箇条1:6)。


    伝道の書
    参照:(なし)

    『旧約聖書』の中の1書。人生の幾つかの難問に関する深い思索が書かれている。

    著者である伝道者は、福音の知識を持たない人の観点からこの書の多くの部分を書いている。世の人々、つまり「日の下」(伝道1:9)の人々の考えに立って書いているのである。この書には、否定的で悲観的に思える箇所が多くある(伝道9:5,10)。しかし、それは主が私たちに望んでおられる人生観ではなく、光を受けていない世の人々の目に様々な事象がどう映るかを、伝道者が観察した結果である。この書の中で最も霊的な部分は、第11章と第12章の中にある。そこで著者は、不変の価値を持つのはただ一つ、神の戒めに従うことであると結論づけている。


    天の御父
    参照:神;神会

    全人類の霊の父(詩篇82:6;マタ5:48;ヨハ10:34;ロマ8:16-17;ガラ4:7;1ヨハ3:2)。イエスは肉における御父の独り子であられる。人は御父に従い、畏敬の念を持ち、イエスの名によって御父に祈るように命じられている。

  • もしも、あなたがたが、人々のあやまちをゆるすならば、あなたがたの天の父も、あなたがたをゆるして下さるであろう(マタ6:14[マタ18:35;3ニフ13:14])。
  • あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである(マタ6:26-33[3ニフ13:26-33])。
  • 天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか(ルカ11:11-13)。
  • ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神(エペ1:3)。
  • あなたがたは天の御父にとこしえに恩を受けている(モサ2:34)。
  • キリストは御父の名の栄光を表し(エテ12:8)。
  • 御父がその隠れ場から出て来られるに先立って、聖徒たちは受けた迫害について証言すべきである(教義123:1-3,6)。
  • わたしたちは天の御父からの大いなる栄光ある祝福を受けた(ジ-歴史1:73)。