ねたみ
参照:貪欲;むさぼり,ねたむ

聖典によると、他人の幸せをうらやましく思うのは悪いことである。

  • 族長たちは、ヨセフをねたんで、エジプトに売りとばした(使徒7:9)。
  • 愛はねたむことをしない(1コリ13:4[モロ7:45])。
  • 高慢から、ねたみが生じる(1テモ6:4)。
  • ねたみのあるところには、混乱とあらゆる忌むべき行為とがある(新ヤコ3:16)。
  • 主なる神は、ねたんではならないと命じられた(2ニフ26:32)。
  • ニーファイの民の中には、ねたみがなかった(4ニフ1:15-18)。
  • 人のねたみと憤りが生涯を通じてわたしの日常のことであった(教義127:2)。


    ねたむ
    参照:ねたみ

    聖典では、この言葉は二つの意味で用いられている。(1)何かに対して一途な思いや、鋭敏で奥深い感情を持つこと。(2)ほかの人をうらやむこと、またほかの人の優れた点を快く思わないこと。

    【一途な思いを持つこと】

  • わたしは、ねたむ神である(出エ20:5[申命5:9;6:15;モサ11:22])。
  • わが聖なる名のために、ねたみを起す(エゼ39:25)。
  • わたしはエルサレムのため、シオンのために、大いなるねたみを起し(ゼカ1:14)。

    【人をうらやむこと】

  • ねたみは、その夫を激しく怒らせる(箴言6:32-35)。
  • エーキシは息子をねたむようになり(エテ9:7)。
  • ねたみと恐れを除き去り(教義67:10)。


    熱心
    参照:(なし)

    たゆまず雄々しく努力すること。特に、主に仕え、主の言葉に従うことについて用いられる。

  • わたしによく聞き従え(イザ55:2)
  • 。力の限りをつくして、あなたがたの信仰に徳を加え(2ペテ1:5)。
  • 力のかぎり神の言葉を民に教え(ヤコ1:19)。
  • 聖文を熱心に調べて(アル17:2)。
  • この少数のレーマン人は喜んで力のかぎり主の戒めを守っていた(3ニフ6:14)。
  • わたしたちは力を尽くそう(モロ9:6)。
  • 熱心に善いことに携わらなければならない(教義58:27)。
  • 怠けることもなく、あなたがたの勢力を尽くして働く(教義75:3)。
  • 永遠の命の言葉を熱心に心に留めるようにしなさい(教義84:43)。
  • 人は皆、自分の義務を学び、任命されている職務をまったく勤勉に遂行するようにしなさい(教義107:99)。


    ネブカデネザル(人名)
    参照:ダニエル,バビロン;バベル

    『旧約聖書』の中の人物。バビロンの王(紀元前604-561年)。ユダを征服し(列下24:1-4)、エルサレムを包囲した(列下24:10-11)。紀元前600年ごろ、預言者リーハイはエルサレムから逃れるように命じられ、囚われの身となってバビロンヘ連れ去られることがないようにされた(1ニフ1:4-13)。そのバビロニア捕囚で、ネブカデネザルはゼデキヤ王と民を連れ去った(列下25:1,8-16,20-22)。ダニエルはネブカデネザルの夢を解き明かした(ダニ2;4章)。


    ネヘミヤ(人名)
    参照:(なし)

    『旧約聖書』の中の人物。バビロンにいた高貴な身分のイスラエル人(レビ人またはユダの部族に属していた)で、アルタシャスタ王の宮廷で給仕役の地位にあった。ネヘミヤはアルタシャスタからエルサレムの城壁の再建を認めるとの許可を得た。

    【ネヘミヤ記】

    この書はエズラ記の続編である。ユダヤ人がバビロニア捕囚から帰還した後の、エルサレムでの工事の進展と数々の障害についての記録が含まれている。第1-7章には、ネヘミヤの第1回エルサレム訪問と、大きな障害にもかかわらず城壁が再建されたことが書かれている。第8-10章には、ネヘミヤが実施しようとした宗教上の改革と社会改革について述べられている。第11-13章には、エルサレムに住む資格のある人々の名前が列挙され、また城壁の奉献の様子が記録されている。第13章の第4-31節には、12年間在職した後のネヘミヤの2度目のエルサレム訪問のことが記されている。


    眠る
    参照:(なし)

    活動することも意識することもない休息の状態。主は聖徒に、必要以上に、眠らないように勧告しておられる(教義88:124)。眠りは霊の死(1コリ11:30;2ニフ1:13)や、肉体の死(モル9:13)の象徴となることもある。


    年表
    参照:(なし)

    以下の年表は包括的なものではなく、『聖書』と『モルモン書』の時代の様々な出来事の時間的推移を示すものである。

    【古代族長時代の出来事】

    (この区分に入る出来事の正確な年代特定は困難であるため、年数表記はしていない。)

    紀元前4000 アダムの堕落

    エノクの働き

    ノアの働き;洪水が地を覆う

    バベルの搭が建てられる;ヤレド人、約束の地に向かって旅をするメ

    ルキゼデクの働き

    ノアの死

    アブラム(アブラハム)の誕生

    イサクの誕生

    ヤコブの誕生

    ヨセフの誕生

    ヨセフがエジプトに売られる

    ヨセフ、パロの前に出る

    ヤコブ(イスラエル)と家族がエジプトに下って行く

    ヤコブ(イスラエル)の死

    ヨセフの死

    モーセの誕生

    モーセがエジプトからイスラエルの子らを導き出す(出エジプト)モー セ、身を変えられる

    ヨシュアの死

    ヨシュアの死後、士師の時代が始まる。最初の士師はオテニエル、最後の士師はサムエル。その他の士師の順序と時期は明確ではないサウルが油を注がれて王となる

    【イスラエル統一王国の出来事】

    1095 サウルの治世が始まる

    1063 ダビデがサムエルにより王として油を注がれる

    1055 ダビデがヘブロンで王となる

    1047 ダビデがエルサレムで王となる;ナタンとガドが預言をする

    1015 ソロモンが全イスラエルの王となる

    991 神殿が完成する

    975 ソロモンの死;北の10の部族がソロモンの息子レハベアムに対して反乱を起こし、イスラエルが分裂する

    【イスラエル王国の出来事】

    975 ヤラベアムがイスラエルの王となる

    875 アハブがサマリヤでイスラエル北部を統治する;エリヤが預言をする

    851 エリシャが偉大な奇跡を行う

    792 アモスが預言をする

    790 ヨナとホセアが預言をする

    721 北王国の滅亡;10の部族は囚われの身となる;ミカが預言をする

    【ユダ王国の出来事】

    949 エジプトの王シシャクがエルサレムを略奪する

    740 イザヤが預言を始める;(ローマ建国;ナボナサル、バビロンの王として在位[747年];ティグラテピレセル3世、アッシリアの王として在位[747-734年])

    728 ヒゼキヤ、ユダの王となる;(シャルマネセル4世、アッシリアの王として在位)

    642 ナホムが預言をする

    628 エレミヤとゼパニヤが預言をする

    609 オバデヤが預言をする;ダニエルがバビロンヘ捕囚として連行される;(ニネベが606年に陥落する;ネブカデネザルがバビロンの王として在位[604-561年])

    598 エゼキエルがバビロンで預言をする;ハバククが預言をする;ゼデキヤ、ユダの王となる

    587 ネブカデネザルがエルサレムを占領する

    【ユダヤの歴史中の出来事】

    537 クロスがユダヤ人にバビロンからの帰国を許す布告を出す

    520 ハガイとゼカリヤが預言をする

    486 エステルの働き

    458 エズラが任じられて改革を行う

    444 ネヘミヤがユダヤの総督に任命される

    432 マラキが預言をする

    332 アレクサンドロス大王がシリアとエジプトを征服する

    323 アレクサンドロスの死

    277 七十人訳聖書(ユダヤ人の聖書のギリシャ語訳)の翻訳が始まる

    167 マカベア家のマッタティアがシリアに反乱を起こす

    166 ユダ・マカベアがユダヤ人の指導者になる

    165 神殿が清められ、再奉献される;ハヌカー祭の始まり

    161 ユダ・マカベアの死

    63 ポンペイゥスがエルサレムを征服し、マカベア家によるイスラエル統治が終わる

    51 クレオパトラの支配

    41 へロデとファサエルがユダヤの共同領主に任じられる

    37 ヘロデがエルサレムの指導者となる

    31 アクティウムの海戦;アウグストゥス(アウグスト)、ローマ皇帝として在位(前31-後14)

    30 クレオパトラの死

    17 へロデが神殿を修復する

    【キリスト教徒の歴史における出来事】

    紀元イエス・キリストの降誕

    30 キリストの働きが始まる

    33 キリストの十字架刑

    35 パウロの改宗

    45 パウロが最初の伝道の旅に出る

    58 パウロがローマに送られる

    61 使徒行伝の歴史が終わる

    62 ローマの大火;ネロがキリスト教徒を迫害する

    70 キリスト教徒がペラに退く;エルサレムが包囲の末に占領される

    95 ドミティアヌスがキリスト教徒を迫害する

    【モルモン書の歴史中の出来事】

    600 リーハイがエルサレムをたつ

    588 ミュレクが約束の地を目指してエルサレムをたつ

    588 ニーファイ人がレーマン人から分かれる(588-570)

    400 ジェロムが版を受け継ぐ

    360 オムナイが版を受け継ぐ

    148 アビナダイの殉教;アルマがニーファイ人の間に教会を再建する

    124 ベニヤミンがニーファイ人に最後の説教をする

    100 息子アルマとモーサヤの息子たちが働きを始める

    91 ニーファイ人の間でさばきつかさの統治が始まる

    6 レーマン人サムエルがキリストの降誕を預言する

    33または34 復活されたキリストのアメリカ大陸への訪れ

    385 ニーファイの民の滅亡

    421 モロナイが版を隠す