聖霊は約束の聖なる御霊である(使徒2:33)。聖霊は人の義にかなった行いや儀式、聖約を、神に受け入れられるものとして確認される。約束の聖なる御霊は、救いの儀式が適切に執行されたこと、またそれに伴う聖約が守られていることを御父に証される。
主が忠実に従う者やその子孫に受け継ぎとして与えると約束された地。多くの約束の地がある。『モルモン書』でしばしば述べられている約束の地は、アメリカ大陸である。
イエスが地上で務めを果たしておられたときに選ばれた十二使徒の一人(マタ10:3;マコ3:18;ルカ6:15;使徒1:13)。
『旧約聖書』の中の族長、預言者。イサクとリベカの間に生まれた双子のうちの弟(創世25:19-26)。ヤコブは兄エサウに代わって長子の特権を得た。これはヤコブがふさわしい生活をし、聖約による結婚をした結果であった。一方、エサウは長子の特権を軽んじ、聖約外の結婚をした(創世25:30-34;26:34-35;27章;28:6-9;ヘブ12:16)。
『新約聖書』の中の人物。主の兄弟(ガラ1:19)。ほかにヨセフ、シモン、ユダという名の兄弟と幾人かの姉妹がいた(マタ13:55-56;マコ6:3;ユダ1:1)。彼はまた、義人ヤコブとしても知られ、エルサレムの教会で重要な地位にあった(使徒12:17;15:13;1コリ15:7;ガラ2:9-12)。ヤコブの手紙は、彼が書いたと思われる。
【ヤコブの手紙】
『新約聖書』の中の1書。もともとは国外に離散しているイスラエルの十二部族にあてた手紙で、エルサレムから書き送ったと思われる。この手紙には、教えの実践についての幾つかの事柄が明確に宣言されている。その一つに、知恵に不足している者は神に助けを求めるようにという、第1章の重要な助言もある(新ヤコ1:5-6;ジ-歴史1:9-20)。第2章には、信仰と行いについての記述がある。第3-4章には、舌を制する必要性と、互いに悪口を言い合ってはならないという聖徒への勧告が記されている。第5章には、忍耐強くあり、また病気のときは長老を呼んで祝福を求めるようにとの聖徒への勧めが記されている。さらに、人の改心を助けることによって得られる祝福についても教えられている。
イエスが地上で務めを果たしておられたときに選ばれた十二使徒の一人。ヨハネの兄弟。ヤイロの娘の蘇生(マコ5:37)、変貌(マタ17;1;マコ9:2;ルカ9:28)、ゲツセマネ(マタ26:37;マコ14:33)など、幾つかの重要な場に、イエスとともにいるように選ばれた3人の使徒の一人。ペテロおよびヨハネとともに、ジョセフ・スミスを聖任することによって、地上にメルキゼデク神権を回復した(教義27:12;128:20;ジ-歴史1:72)。
『モルモン書』の中の預言者。ニーファイ第二書とヤコブ書に記されている幾つかの説教の著者(2ニフ6-11章;ヤコ1-7章)。
【ヤコブ書】
『モルモン書』の3番目の書。第1章には、ニーファイがヤコブに記録を渡し、その後ヤコブとその弟ヨセフを民を導く祭司と教師に任じたことが記されている。第2-4章は、道徳的に清くあるように民を諭す説教である。ヤコブはまた、人類を贖うメシヤの来臨について教え、イスラエルの民の中に地上に来るメシヤを受け入れようとしない人々がいる理由を挙げている。第5-6章には、イスラエルの民の歴史と使命に関する預言的な比喩とヤコブの証が記されている。第7章には、シーレムという博学な反抗者についての話が載っている。シーレムはヤコブの神聖な証に打ち負かされた。
『旧約聖書』の中の人物。預言者ノアの長男(モセ8:12)。
夫に先立たれ、再婚していない女性。
『旧約聖書』の中の人物。分裂してできたイスラエルの北王国の初代の王。エフライムの部族。邪悪なヤラベアムはユダの家とダビデの家に対する反乱を指揮した。
『モルモン書』の中の指導者。兄弟とともに、バベルの塔から西半球の約束の地へ民を率いた(エテ1:33-2:1)。
『モルモン書』の中の民。ヤレドとヤレドの兄弟、また彼らの友人たちの子孫(エテ1:33-41)。バベルの塔から約束の地であるアメリカ大陸へ神によって導かれた(エテ1:42-43;2-3章;6:1-18)。一時は何百万もの民がいたが、悪事に端を発した内乱によって全滅した(エテ14-15章)。
『モルモン書』の中の預言者。兄弟とともにバベルの塔から西半球の約束の地へ民を導き、ヤレド人の国の基を築いた(エテ1-6章)。彼は、主と顔と顔を合わせて語るほど偉大な信仰を持っていた(教義17:1)。彼についての話は、エテル書に記録されている。
この神権時代の初期の使徒。末日聖徒イエス・キリスト教会の第2代大管長。聖徒たちをイリノイ州ノーブーからソルトレーク盆地へ導いた。また合衆国西部の偉大な植民者であった。