約束の聖なる御霊
参照:聖霊

聖霊は約束の聖なる御霊である(使徒2:33)。聖霊は人の義にかなった行いや儀式、聖約を、神に受け入れられるものとして確認される。約束の聖なる御霊は、救いの儀式が適切に執行されたこと、またそれに伴う聖約が守られていることを御父に証される。

  • 約束の聖なる御霊によって結び固められる人々は御父が持っておられるすべてを受ける(教義76:51-60[エぺ1:13-14])。
  • すべての聖約は、約束の聖なる御霊により結び固められなければ、次の世では効力がない(教義132:7,18-19,26)。


    約束の地
    参照:(なし)

    主が忠実に従う者やその子孫に受け継ぎとして与えると約束された地。多くの約束の地がある。『モルモン書』でしばしば述べられている約束の地は、アメリカ大陸である。

  • わたしはあなたの子孫にこの地を与えます(創世12:7[アブ2:19])。
  • わたしはあなたと後の子孫とにカナンの全地を与える(創世17:8[創世28:13])。
  • モーセはカナンでイスラエルの地の境を定めた(民数34:1-12[民数27:12])。
  • 約束の地に導かれるであろう(1ニフ2:20[1ニフ5:5])。
  • 主は義人を貴い地へ導き(1ニフ17:38)。
  • 神の戒めを守るかぎり、リーハイの子孫は約束の地で繁栄する(2ニフ1:5-9)。
  • イスラエルはやがて自分たちの約束の地に帰る(2ニフ24:1-2[イザ14:1-2])。
  • この地を所有する国民はどの国民も神に仕えなければならない。さもなければ、彼らは一掃される(エテ2:9-12)。
  • ここは約束の地であり、シオンの町のための場所である(教義57:2)。
  • ユダの子らが、アブラハムに与えられた土地に帰り始めますように(教義109:64)。
  • 新エルサレムがアメリカ大陸に築かれる(箇条1:10)。


    ヤコブ(アルパヨの子)(人名)
    参照:(なし)

    イエスが地上で務めを果たしておられたときに選ばれた十二使徒の一人(マタ10:3;マコ3:18;ルカ6:15;使徒1:13)。


    ヤコブ(イサクの息子)(人名)
    参照:イサク,イスラエル,エサウ

    『旧約聖書』の中の族長、預言者。イサクとリベカの間に生まれた双子のうちの弟(創世25:19-26)。ヤコブは兄エサウに代わって長子の特権を得た。これはヤコブがふさわしい生活をし、聖約による結婚をした結果であった。一方、エサウは長子の特権を軽んじ、聖約外の結婚をした(創世25:30-34;26:34-35;27章;28:6-9;ヘブ12:16)。

  • リベカはエサウがヤコブに仕えるようになることを主から知らされた(創世25:23)。
  • エサウから長子の特権を買った(創世25:29-34)。
  • 天に通じるはしごの夢を見た(創世28章)。
  • レアならびにラケルと結婚した(創世29:1-30)。
  • 12人の息子と1人の娘をもうけた(創世29:31-30:24;35:16-20)。
  • ビルハならびにジルパと結婚した(創世30:3-4,9)。
  • 名をイスラエルと変えられた(創世32:28)。
  • 顔と顔をあわせて神を見た(創世32:30)。
  • どの子よりもヨセフを愛した(創世37:3)。
  • 家族とともにエジプトヘ行った(創世46:1-7)。
  • 息子たちとその子孫に祝福を授けた(創世49章)。
  • ヤコブの死(創世49:33)。
  • 戒めを守り、今はアブラハム、イサクとともに昇栄し、天の王座に着いている(教義132:37)。


    ヤコブ(主の兄弟)(人名)
    参照:(なし)

    『新約聖書』の中の人物。主の兄弟(ガラ1:19)。ほかにヨセフ、シモン、ユダという名の兄弟と幾人かの姉妹がいた(マタ13:55-56;マコ6:3;ユダ1:1)。彼はまた、義人ヤコブとしても知られ、エルサレムの教会で重要な地位にあった(使徒12:17;15:13;1コリ15:7;ガラ2:9-12)。ヤコブの手紙は、彼が書いたと思われる。

    【ヤコブの手紙】

    『新約聖書』の中の1書。もともとは国外に離散しているイスラエルの十二部族にあてた手紙で、エルサレムから書き送ったと思われる。この手紙には、教えの実践についての幾つかの事柄が明確に宣言されている。その一つに、知恵に不足している者は神に助けを求めるようにという、第1章の重要な助言もある(新ヤコ1:5-6;ジ-歴史1:9-20)。第2章には、信仰と行いについての記述がある。第3-4章には、舌を制する必要性と、互いに悪口を言い合ってはならないという聖徒への勧告が記されている。第5章には、忍耐強くあり、また病気のときは長老を呼んで祝福を求めるようにとの聖徒への勧めが記されている。さらに、人の改心を助けることによって得られる祝福についても教えられている。


    ヤコブ(ゼベダイの子)(人名)
    参照:(なし)

    イエスが地上で務めを果たしておられたときに選ばれた十二使徒の一人。ヨハネの兄弟。ヤイロの娘の蘇生(マコ5:37)、変貌(マタ17;1;マコ9:2;ルカ9:28)、ゲツセマネ(マタ26:37;マコ14:33)など、幾つかの重要な場に、イエスとともにいるように選ばれた3人の使徒の一人。ペテロおよびヨハネとともに、ジョセフ・スミスを聖任することによって、地上にメルキゼデク神権を回復した(教義27:12;128:20;ジ-歴史1:72)。


    ヤコブ(リーハイの息子)(人名)
    参照:リーハイ(ニーファイの父)

    『モルモン書』の中の預言者。ニーファイ第二書とヤコブ書に記されている幾つかの説教の著者(2ニフ6-11章;ヤコ1-7章)。

    【ヤコブ書】

    『モルモン書』の3番目の書。第1章には、ニーファイがヤコブに記録を渡し、その後ヤコブとその弟ヨセフを民を導く祭司と教師に任じたことが記されている。第2-4章は、道徳的に清くあるように民を諭す説教である。ヤコブはまた、人類を贖うメシヤの来臨について教え、イスラエルの民の中に地上に来るメシヤを受け入れようとしない人々がいる理由を挙げている。第5-6章には、イスラエルの民の歴史と使命に関する預言的な比喩とヤコブの証が記されている。第7章には、シーレムという博学な反抗者についての話が載っている。シーレムはヤコブの神聖な証に打ち負かされた。


    ヤペテ(人名)
    参照:ノア(族長)

    『旧約聖書』の中の人物。預言者ノアの長男(モセ8:12)。

  • ノアはヤペテをもうけた(創世5:32[創世6:10;モセ8:12])。
  • ヤペテとその妻は箱舟に入った(創世7:13)。
  • 箱舟から出た(創世9:18)。
  • 神はヤペテを大いならしめ(創世9:27)。


    やもめ
    参照:福祉

    夫に先立たれ、再婚していない女性。

  • 孤児と寡婦を呼んで、それを食べさせ、満足させなければならない(申命14:29)。
  • あの貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れたのだ。生活費全部を入れたからである(マコ12:41-44)。
  • 困っている孤児や、やもめを見舞い(新ヤコ1:27)。
  • 主はやもめを虐げる者に対して速やかに証を立てられる(3ニフ24:5[ゼカ7:10])。
  • やもめと孤児を扶養しなければならない(教義83:6[教義136:8])。


    ヤラベアム(人名)
    参照:(なし)

    『旧約聖書』の中の人物。分裂してできたイスラエルの北王国の初代の王。エフライムの部族。邪悪なヤラベアムはユダの家とダビデの家に対する反乱を指揮した。

  • ヤラベアムは、民が礼拝するようにダンとベテルに偶像を置いた(列上12:28-29)。
  • ヤラベアムをアヒヤが叱責した(列上14:6-16)。
  • ヤラベアムはイスラエルに恐ろしい罪を犯させたことで名を知られた(列上15:34[列上12:30])。


    ヤレド(人名)
    参照:ヤレド人,ヤレドの兄弟

    『モルモン書』の中の指導者。兄弟とともに、バベルの塔から西半球の約束の地へ民を率いた(エテ1:33-2:1)。

  • ヤレドは彼の兄弟に、自分たちの家族と友人たちの言語を乱さないよう主に祈ってほしいと頼んだ(エテ1:34-37)。
  • 海辺まで旅をし、4年間そこに住んだ(エテ2:13)。
  • 約束の地へ船出した(エテ6:4-12)。


    ヤレド人
    参照:モルモン書,ヤレド,ヤレドの兄弟

    『モルモン書』の中の民。ヤレドとヤレドの兄弟、また彼らの友人たちの子孫(エテ1:33-41)。バベルの塔から約束の地であるアメリカ大陸へ神によって導かれた(エテ1:42-43;2-3章;6:1-18)。一時は何百万もの民がいたが、悪事に端を発した内乱によって全滅した(エテ14-15章)。


    ヤレドの兄弟(人名)
    参照:ヤレド,ヤレド人

    『モルモン書』の中の預言者。兄弟とともにバベルの塔から西半球の約束の地へ民を導き、ヤレド人の国の基を築いた(エテ1-6章)。彼は、主と顔と顔を合わせて語るほど偉大な信仰を持っていた(教義17:1)。彼についての話は、エテル書に記録されている。

  • ヤレドの兄弟は体の大きな強い人であり、主から大いに恵みを受けていた(エテ1:34)。
  • 信仰のゆえに、ヤレドの兄弟は主の指を見た(エテ3:6-9[エテ12:20])。
  • キリストがヤレドの兄弟に御自分の霊体を示された(エテ3:13-20)。
  • ヤレドの兄弟に明らかにされたこと以上に大いなることは、いまだかつて明らかにされたことがない(エテ4:4)。
  • ヤレドの兄弟は王政について民に警告を発した(エテ6:22-23)。
  • 主はヤレドの兄弟にすべてのものをお見せになった(エテ12:21)。
  • 物を書き記す力のある者とされた(エテ12:24)。
  • 信仰によってゼリン山を動かした(エテ12:30)。


    ヤング,ブリガム(人名)
    参照:(なし)

    この神権時代の初期の使徒。末日聖徒イエス・キリスト教会の第2代大管長。聖徒たちをイリノイ州ノーブーからソルトレーク盆地へ導いた。また合衆国西部の偉大な植民者であった。

  • 十二使徒巡回評議会を管理する会長として召された(教義124:127)。
  • その働きを褒められ、将来外国に旅をするのを免除される(教義126章)。
  • 主は西部への旅のために聖徒たちを編制する方法についてブリガム・ヤングに指示を与えられた(教義136章)。
  • 霊界で選ばれた者たちの中にいた(教義138:53)。