神の家族として、親しく神の前に永遠に住むこと(教義132:19-20,24,55)。永遠の命は、人に与えられる神の最も大いなる賜物である。
聖典では、神の光と真理を指す言葉としてしばしば用いられる。また賛美、誉れ、永遠の命に伴うある特定の状態、神の栄光を指す場合もある。
天の様々な王国。最後の裁きにおいて、滅びの子を除くすべての者がそれぞれにふさわしい栄光の王国に永遠の住まいを割り当てられる。
英知という言葉には幾つかの意味があり、以下はその中の3つの意味である。(1)宇宙の万物に命と光を与える真理の光。これは常に存在してきた。(2)「英知たち」という言葉で神の霊の子供たちを指す場合がある。(3)聖典では、人が霊の子供としてもうけられる前から存在していた霊の元素を指して英知ということもある。
『旧約聖書』の中の人物。イサクとリベカの長男。双子として生まれたヤコブの兄。エサウとヤコブは生まれたときから対抗的な関係にあった(創世25:19-26)。エサウの子孫であるエドム人とヤコブの子孫であるイスラエル人は、互いに張り合う民となった(創世25:23)。
ノアの息子ハムの妻と娘の名前。この名はカルデア話でエジプト、すなわち禁じられたものという意味を持つ(アブ1:23-25)。
アフリカの北東の隅にある国。エジプトの多くは不毛の荒れ野である。ほとんどの住民は約900kmにわたって伸びるナイル渓谷に住んでいる。
古代のエジプトは豊かで繁栄していた。灌漑用水路、堅固な要塞都市、そして特にピラミッドと呼ばれる墓や神殿などの王家の記念建造物に代表される壮大な公共建築物は、今なお世界の驚異としてその姿をとどめている。一時期エジプトでは、神権の族長制度を模倣した政体が取られていた(アブ1:21-27)。
エステル記に登場する主要人物で、偉大な信仰の女性。
【エステル記】
『旧約聖書』の中の1書。自分の民を滅亡から救うために働いた、王妃エステルの偉大な勇気の物語が描かれている。
第1-2章には、ユダヤ人モルデカイの養女であったユダヤ人エステルが、その美しさのゆえにペルシャの王妃として選ばれた経緯が記されている。第3章には、王宮で王の次に権力を得ていたハマンが、モルデカイを憎み、すべてのユダヤ人を殺害する詔を得たことが書かれている。第4-10章には、エステルが大きな危険を冒して、自分がユダヤ人であることを王に明かし、詔の取り消しを許されたことが書かれている。
『旧約聖書』の中の祭司、学者。一部のユダヤ人をバビロンでの捕囚の境遇からエルサレムへ連れ戻した(エズ7-10章;ネへ8;12章)。紀元前458年に、エズラはペルシャの王アルタシャスタから、自ら希望するユダヤ人を捕囚の境遇からエルサレムへ連れ帰る許しを得た(エズ7:12-26)。
エズラの時代より以前は、「律法」と呼ばれる文書化された聖典の朗読は、ほぼ祭司が掌握していたが、エズラの助けによってどのユダヤ人も聖文を手にすることができるようになった。「律法の書」の公開朗読は最終的にはユダヤ国民の生活の中心となった。エズラの最も偉大な教えは、心の準備をして主の律法を調べ、それを行い、人に教えるという彼自身の模範から生じたものであろう(エズ7:10)。
【エズラ記】
第1-6章には、紀元前537年のクロス王の勅令とゼルバベルの下に行われたユダヤ人の帰還など、エズラがエルサレムに到着する60年から80年前に起きた出来事が記録されている。第7-10章には、エズラのエルサレムへの帰還の様子が描かれている。エズラは同行した民とともに守りを求めて断食し、祈った。彼らはエルサレムで、以前にゼルバベルに率いられて帰っていたユダヤ人男性の多くが聖約外の結婚をし、自らを汚しているのを見た。エズラは彼らのために祈り、妻を離縁することを誓わせた。エズラのその後の生涯については、ネへミヤ記に記されている。
『旧約聖書』のエゼキエル書を書いた預言者。エゼキエルはザドクの家系の祭司であり、ネブカデネザルにとりことして連れ去られたユダヤ人の一人であった。彼はユダヤの捕囚の民とともにバビロンに住み、紀元前592-570年の22年間、預言者として働いた。
【エゼキエル書】
エゼキエル書は4つの部分に分けることができる。第1-3章には、神の啓示とエゼキエルへの召しが述べられている。第4-24章には、エルサレムへの裁きとその原因が書かれている。第25-32章では国々への裁きの宣告がなされ、第33-48章には末日のイスラエルに関する示現が書かれている。
『旧約聖書』の中の人物。ダビデの父。キリストとユダ王国のすべての王の先祖。
『モルモン書』の中のヤレド人の最後の預言者(エテ12:1-2)。
【エテル書】
『モルモン書』の中の1書。この書の中には、ヤレド人の記録の一部が含まれている。ヤレド人は、リーハイの民より何世紀も前に西半球にいた。エテル書はリムハイの民が発見した24枚の版から取られたものである(モサ8:8-9)。
第1-2章には、ヤレド人がバベルの塔の時代に故郷を離れて、現在アメリカ大陸として知られている地へ旅を始めた経緯が書かれている。第3-6章には、ヤレドの兄弟が肉体を受けられる前の救い主にまみえたこと、またヤレド人が8隻の船で旅をしたことが書かれている。第7-11章には、ヤレド人の歴史を色濃く染めていた悪事の数々が書かれている。エテルの記録を編集したモロナイは、第12-13章の中で、信仰によって行われた奇跡について、またキリストと将来の新エルサレムについて記録している。第14-15章には、強大な国家となったヤレド人が、悪事に帰因する内乱により滅びた経緯が記されている。
『旧約聖書』の中の人物。ミデアンの地の有力者、祭司。エジプトから逃れてきたモーセを迎え入れた。エテロはリウエルとも呼ばれた(出エ2:18)。モーセは後に、エテロの娘チッポラを妻とした(出エ3:1;4:18;18:112)。エテロはモーセに委任について教えた(出エ18:13-27)。モーセはエテロからメルキゼデク神権を受けた(教義84:6-7)。
人類の最初の両親であるアダムとエバの住んでいた所(創世2:8-3:24;4:16;2ニフ2:19-25;モセ3;4章;アブ5章)。エデンの中の東の方に園があった。アダムとエバは、禁断の実を食べて死すべき存在となった後、エデンを追われた(モセ4:29)。末日の啓示は、エデンの園に関する『聖書』の記述を確認し、さらにエデンの園は現在北アメリカ大陸と呼ばれている地にあったという重要な知識を提供している(教義116章;117:8)。
シオンの町の民を導いた預言者。エノクの働きについては、『旧約聖書』と『高価な真珠』の両方に記録されている。彼はアダムから数えて7代目の族長であり、ヤレドを父とし、メトセラの父であった(創世5:18-24;ルカ3:37)。
エノクは偉大な人物であり、『聖書』中の彼に関する短い記録が示す以上の重要な働きをした。『聖書』には彼が身を変えられたことが記されているが(へブ11:5)、その働きの詳細は示されていない。ユダ1:14には、エノクが残した預言が引用されている。末日の啓示にはエノクについてはるかに多くのこと、具体的には彼の宣教の働き、シオンと呼ばれた彼の町、彼が受けた示現、および彼の預言が記されている(教義107:48-57;モセ6-7章)。シオンはそこに住む民の義のゆえに、天に取り上げられた(モセ7:69)。
『モルモン書』の中のニーファイ人の預言者、記録者。エノスはキリストを信じる信仰を通して罪の赦しを祈り求め、それを受けた(エノ1:1-8)。主はエノスに対して、レーマン人に『モルモン書』を授けると聖約された(エノ1:15-17)。
【エノス書】
『モルモン書』の中の1書。この書には、エノスが罪の赦しのため、また自分の民と他の人々のために主に祈ったことが書かれている。主はエノスに、『モルモン書』が保存され、将来レーマン人に伝えられることを約束された。エノス書には一つの章しかないが、祈りの中で神を求め、神の戒めに従って生活し、この世において贖い主を知った人物の力強い物話が描かれている。
この地上に生を受けた最初の女性(創世2:21-25;3:20)。アダムの妻であった。この名前はへブライ語て、「命」を意味し、エバが地上で最初の母親であったことを示唆している(モセ4:26)。彼女と最初の人アダムは、全人類の永遠の進歩を可能にするという彼らの務めを果たしたことに対して、ともに永遠の栄光を受ける。
『旧約聖書』の中の人物。ヨセフとアセナテの2番目の息子(創世41:50-52;46:20)。エフライムはそれまでの習わしに反して、長男のマナセに代わって長子の特権の祝福を受けた(創世48:17-20)。エフライムはエフライムの部族の先祖となった。
【エフライムの部族】
エフライムはイスラエルにおける長子の特権を与えられた(歴上5:1-2;エレ31:9)。終わりの時における彼らの特権と責任は、神権を受け、世の人々に回復された福音の教えを伝え、散乱したイスラエルを集めるために旗を掲げることである(イザ11:12-13;2ニフ21:12-13)。エフライムの子らは、終わりの時に北の地から戻る人々に栄光を冠として授ける(教義133:26-34)。
【エフライムまたはヨセフの木】
エフライムの部族で、紀元前600年ごろにエルサレムからアメリカに導かれた民の記録。この民の記録は、エフライムまたはヨセフの木、すなわち『モルモン書』と呼ばれる。この木(モルモン書)とユダの木(聖書)は一つとなって、主イエス・キリストとその復活、またイスラエルの家のこれら二つの群れの中で主がなされた業を証している。
エフライムの枝が折り取られ、キリストについてのもう一つの証を記す(JS創世50:24-26,30-31)。ユダの木とヨセフの木は一つになる(エゼ37:15-19)。ユダの記録とヨセフの記録が一つに合わされる(2ニフ3:12)。主は多くの国民に語られる(2ニフ29章)。エフライムの木の記録の鍵がモロナイにゆだねられた(教義27:5)。
『新約聖書』の中の1書。使徒パウロがエペソの聖徒たちにあてた手紙。この手紙は、キリストの教会についてのパウロの教えが含まれている点で非常に重要なものである。●第1章には通常のあいさつが述べられている。第2-3章には、人々が教会員となるとき、すなわち一つの教会の中で異邦人とユダヤ人が一致し、聖徒たちと同じ国籍の者となるときに、彼らに生じる変化が説明されている。第4-6章には、使徒と預言者の役割、一致の必要性、神の武具を身に着けなければならないことが説かれている。
イスラエルの神の契約名または固有名。「わたしは有る」の意(出エ3:14;ヨハ8:58)。エホバは肉体を受けられる前のイエス・キリストであり、マリヤの子として地上に来られた(モサ3:8;15:1;3ニフ15:1-5)。『旧約聖書』に出てくる「主」という言葉は、通常、エホバを指している。
【エホバはキリストである】
古代の預言者たちはエホバを知っていた(KJ出エ6:3;アブ1:16)。使徒パウロは、キリストは旧約のエホバであると教えている(出エ17:6;1コリ10:1-4)。『モルモン書』のヤレドの兄弟は、肉体を受けられる前のキリストにまみえ、礼拝した(エテ3:13-15)。モロナイもキリストをエホバと呼んでいる(モロ10:34)。カートランド神殿において、ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリは復活されたエホバにまみえた(教義110:3-4)。
エライアス(邦訳『新約聖書』中では、エリヤと訳されている)という名前あるいは称号は、聖典の中において幾つか異なる用い方をされている。
【エリヤ】
マタイ17:3-4;ルカ4:25-26;新約ヤコブ5:17などに出てくるエライアス(邦訳『聖書』では、エリヤ)は、列王紀上、列王紀下にその働きが記されている古代の預言者エリヤである。
【先駆ける者】
エライアスは先駆ける者の称号でもある。例えば、バプテスマのヨハネはエライアスであった。彼はイエスのために道を備えるように遺わされた(マタ17:12-13)。
【回復する者】
エライアスという称号は、黙示者ヨハネ(教義77:14)や、ガブリエル(ルカ1:11-20;教義27:6-7;110:12)など、特別な使命を持つ人々に対しても用いられる。
【アブラハムの神権時代の人】
アブラハムの時代にいたと思われる、イザヤスあるいはエライアスと呼ばれる一人の預言者(教義84:11-13;110:12)。
神によって選ばれて特別な責任を受けた者。
神は、前世におけるふさわしさに基づいて、アブラハムの子孫となり、イスラエルの家に属する者となり、また聖約(契約)の民となる者を選ばれた(申命32:7-9;アブ2:9-11)。これらの人々は世のすべての国民を祝福できるよう、特別な祝福と義務を与えられている(ロマ11:5-7;1ペテ1:2;アル13:1-5;教義84:99)。しかし、これらの選ばれた人といえども、救いを得るには、この世において召され、また選ばれなければならない。
主が個人やグループを選ばれるとき、その人々に奉仕の召しをお与えになるのが普通である。
『旧約聖書』の中の人物。主がサムエルを預言者に召された当時の大祭司、士師(サ上3章)。主はエリを、息子たちの罪悪を見過ごしにしたことで叱責された(サ上2:22-36;3:13)。
ヨルダン渓谷の城塞都市。海面下約250mの低い位置にある。エリコは、イスラエル人が約束の地に初めて足を踏み入れたときに川を渡った場所の近くにあった(ヨシ2:1-3;3:16;6章)。
『新約聖書』の中の人物。ザカリヤの妻。バプテスマのヨハネの母。マリヤの親族であった(ルカ1:5-60)。
『旧約聖書』の中の人物。イスラエルの北王国の預言者。北王国の王たちに顧問として信頼された。
エリシャは燃えるような熱意の師エリヤとは趣を異にし、温和で優しい人物であった。よく知られているエリシャの奇跡(列下2-5;8章)は、彼がエリヤの後を継いで預言者となったときに、確かにエリヤの力を受けたことを証している(列下2:9-12)。エリシャの奇跡としては、悪い水を清めたこと、ヨルダン川の水を分けたこと、やもめの油を増やしたこと、子供を生き返らせたこと、らい病人を癒したこと、おのを水面に浮かばせたこと、スリヤびとの目をくらませたこと、(列下2-6章)がある。エリシャの働きは、ヨラム、エヒウ、エホアハズ、ヨアシの治世にわたり、50年以上続いた。
ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに結び固めの力の鍵を授けるため、末日に再び地上を訪れた旧約の預言者。エリヤはこの世にいたとき、イスラエルの北王国で務めを果たした(列上17-列下2章)。彼は主に対して大いなる信仰を持ち、多くの奇跡をなした人として知られている。3年半にわたって雨が降らないようにし、死んだ少年を生き返らせ、天から火を呼び寄せた(列上17-18章)。ユダヤ教の人々は、マラキが預言したようにエリヤが戻って来るのを、今も待ち聖んでいる(マラ4:5)。彼らは、過越の祭のときには戸を開け放ち、一つの席を空け、いまだにエリヤを客として招いている。
預言者ジョセフ・スミスは、エリヤはメルキゼデク神権の結び固めの力を持つ預言者であり、またイエス・キリスト以前の時代にこの力を持っていた最後の預言者であると語っている。エリヤは変貌の山にモーセとともに現れ、ペテロ、ヤコブ、ヨハネに神権の鍵を授けた(マタ17:3)。エリヤは1836年4月3日にも、モーセなどとともにオハイオ州のカートランド神殿に現れ、同じ鍵をジョセフ・スミスとオりバー・カウドリに授けた(教義110:13-16)。これはすべて、マラキ4:5-6に述べられているように、主の再臨への備えとしてなされた。
エリヤが持っていた力は、神権の結び固めの力であり、これによって地上でつながれ、解かれることは、天においてもつながれ、解かれるのである(教義128:8-18)。今日この世で主に選ばれた僕もこの結び固めの力を持ち、生者と死者のために福音の救いの儀式を執行することができる(教義128:8)。
現代のイスラエルにある都市。『聖書』の歴史の中で最も重要な都市。エルサレムにはキリスト教徒やユダヤ教徒、イスラム教徒が最も神聖視している場所が幾つかあり、多くの信心深い人々が定期的に訪れる。しばしば聖なる都と言われる。
かつてはサレムと呼ばれていた(創世14:18;詩篇76:2)。ダビデに攻め取られるまで、エルサレムはエブス人の町であった(ヨシ10:1;15:8;サ下5:6-7)。ダビデはここを都とした。海抜約800mのこの場所は、それまではおもに山中のとりでとして機能を果たしていた。北側を除く全面が深い谷で囲まれている。
ダビデ王はエルサレムでの治世の間、木造の宮廷に住んでいた。しかし、ソロモン王の治世に、民は王宮や神殿の建設をはじめとして、エルサレムを美しい都とするために多くのことを行った。
イスラエル王国とユダ王国に分裂した後も、エルサレムは引き続きユダ王国の都であった。エルサレムはしばしば侵略軍の攻撃にさらされた(列上14:25;列下14:13;16:5;18-19章;24:10;25章)。ヒゼキヤの時代にエルサレムは宗教の中心地となったが、紀元前320年、168年、65年に町の一部が破壊された。その後へロデが城壁と神殿を再建したが、紀元70年にローマ軍によって完全に破壊されてしまった。
『旧約聖書』の中のギデオンの別名。バアルの祭壇を打ち壊した後に彼に付けられた名(士師6:32;7:1;9章;サ上12:11)。
旧約の預言者。祭司の家系に生まれ、紀元前625-586年にかけて、ユダ王国で預言した。エレミヤと大体同時代の偉大な預言者としては、リーハイ、エゼキエル、ホセア、ダニエルがいる。
エレミヤは前世において、預言者となるように聖任された(エレ1:4-5)。預言者として活動した約40年の間、エレミヤはユダヤ人の中に見られた偶像礼拝と不遺徳を糾弾した(エレ3:1-5;7:8-10)。エレミヤは絶えず抵抗と侮辱を受けた(エレ20:2;36:18-19;38:4)。エルサレム陥落後、エジプトへ逃げたユダヤ人たちはエレミヤも連れて行き(エレ43:5-6)、言い伝えによると、その地で彼を石で打ち殺したということである。
【エレミヤ書】
第1-6章には、ヨシヤの治世に与えられた預言が記されている。第7-20章には、エホヤキムの時代の預言が記録されている。第21-38章には、ゼデキヤの治世のことが採り上げられている。第39-44章には、数々の預言と、エルサレム陥落後の歴史上の出来事が述べられている。第45章には、エレミヤの筆記者バルクに対して与えられた、彼の命は守られるという約束が記されている。第46-51章には、諸外国に対する預言が述べられており、第52章は歴史的結末である。エレミヤの預言の幾つかは、ニーファイが手に入れたラバンの真鍮版にも含まれていた(1ニフ5:10-13)。エレミヤについては、『モルモン書』の中で、ほかに2度言及されている(1ニフ7:14;ヒラ8:20)。
エレミヤ書には、人の前世とエレミヤの予任に関する記述もある(エレ1:4-5)。また、イスラエルは町から一人、氏族から二人とシオンに集められて、その散らされた状態から帰り、ユダとイスラエルが良い地で安全に安らかに住むようになるという預言(エレ3:12-19)や、主は多くの「漁夫」や「猟師」を遺わしてイスラエルの民を探し、北の地から集められるという預言(エレ16:14-21)もある。末日におけるこの業は、モーセがイスラエルをエジプトから導き出したときよりも規模の大きなものとなるであろう(エレ16:13-15;23:8)。
一般的には、神からの力の賜物。資格のある教会員は、神殿の儀式を通して力の賜物を授かることができる。その賜物は、昇栄を得るのに必要な聖なる神権の教えと聖約を授けるものである。エンダウメントには救いの計画に関する教えが含まれている。