参照:歩む(神とともに),高潔,不義,ふさわしさ

正しく、聖く、徳高く、高潔であること。神の戒めに従って行動すること。罪を避けること。

  • 主は正しい者を祝福し(詩篇5:12)。
  • 主の目は正しい人をかえりみ(詩篇34:15,17[1ペテ3:12])。
  • 正しい者が権力を得れば民は喜び(箴言29:2[教義98:9-10])。
  • 義に飢えかわいている人たちは、さいわいである(マタ5:6[3ニフ12:6])。
  • まず神の国と神の義とを求めなさい(マタ6:33)。
  • 正しい者は永遠の生命に入るであろう(マタ25:46)。
  • 義人の祈は、大いに力があり(新ヤコ5:16)。
  • 義にかなった者は神から恵みを受けます(1ニフ17:35)。
  • 神は義人を守られる。したがって、義人は恐れるには及ばない(1ニフ22:17,22)。
  • 聖者の民の義のために、サタンはまったく力を持たず(1ニフ22:26)。
  • もし義がなければ、幸福はない(2ニフ2:13)。
  • 義人は神の王国を受け継ぐ(2ニフ9:18)。
  • 義人は真理の言葉を恐れない(2ニフ9:40)。
  • 人は義の状態に変わらなければならない(モサ27:25-26)。
  • 義人の名は命の書に書き記される(アル5:58)。
  • あなたがたは、罪悪を行いながら幸福を求めてきた。それは義の本質に反することである(ヒラ13:38)。
  • 義人の歌はわたしへの祈りである(教義25:12)。
  • 立って、正義の胸当てを着け(教義27:16[エぺ6:14])。
  • 義人にとって死は甘い(教義42:46)。
  • 義人はすべての国の中から集められ(教義45:71)。
  • 人は自由意志によって、義にかなう多くのことを成し遂げなければならない(教義58:27)。
  • 義の業を行う者はその報いを受ける、すなわち、この世において平和を、また来るべき世において永遠の命を受ける(教義59:23)。
  • 再臨の時に、義人と悪人の完全な分離がある(教義63:54)。
  • 天の力は義の原則に従ってしか制御できない(教義121:36)。
  • 義人の間には平安があった(教義138:22)。
  • シオンの民は義のうちに住んだ(モセ7:18)。
  • アブラハムは義に従う者であった(アブ1:2)。


    聞き従う;聴く
    参照:従順;従う,

    主の声や教えを聞き、それに従うこと。

  • 主はひとりの預言者を起されるであろう。あなたがたは彼に聞き従わなければならない(申命18:15)。
  • 聞くことは雄羊の脂肪にまさる(サ上15:20-23)。
  • われわれはしもべなる預言者たちが告げた言葉に聞き従いませんでした(ダニ9:6)。
  • 預言者たちの言葉に聞き従う義人は、滅びを受けない(2ニフ26:8)。
  • もしあなたがたがその良い羊飼いの声を聴こうとしないならば、あなたがたはその良い羊飼いの羊ではない(アル5:38[ヒラ7:18])。
  • 聴きなさい、おお、わたしの教会の人々よ(教義1:1)。
  • 御霊の声を聴くすべての人は、神のもとに来る(教義84:46-47)。
  • 彼らは主の声に聞き従うのが遅かった。それゆえ、主なる神は、彼らの祈りを聴くのを遅くする(教義101:7-9)。
  • 戒めに聞き従わない者は懲らしめを受ける(教義103:4[モセ4:4])。


    儀式
    参照:系図,神殿;主の宮,救い,結び固め

    神聖な儀礼や祭式。儀式は、霊的な意味を持つ所作を通して執行される。

    教会の儀式には、病人への癒しの祝福(新ヤコ5:14-15)、聖餐の祝福(教義20:77,79)、水に沈めるバプテスマ(マタ3:16;教義20:72-74)、幼児の祝福(教義20:70)、聖霊の授与(教義20:68;33:15)、神権の授与(教義84:6-16;107:41-52)、神殿の儀式(教義124:39)、新しくかつ永遠の聖約による結婚(教義132:19-20)が含まれる。

  • 民は神の儀式を厳密に守った(アル30:3)。
  • キリストの贖罪により、全人類は福音の律法と儀式に従うことによって救われ得る(箇条1:3)。

    【身代わりの儀式】

    生者が死者の身代わりとして行う儀式。これらの儀式は、死者がその儀式を受け入れ、それに伴う聖約を守り、約束の聖なる御霊によって結び固められたときにのみ効力を生ずる。今日、このような身代わりの儀式は神殿内で執行されている。

    もし死者が全くよみがえらないとすれば、なぜ人々が死者のためにバプテスマを受けるのか(1コリ15:29)。死者のためのバプテスマは神殿で執行される(教義124:29-36)。霊界の霊たちは、罪の赦しのための身代わりのバプテスマについて教えを受けた(教義138:29-34)。


    キシクメン(人名)
    参照:ガデアントンの強盗団

    『モルモン書』の中の人物。後にガデアントンの強盗として知られた邪悪なグループの指導者(ヒラ1:9-12;2章)。


    犠牲
    参照:イエス・キリスト,打ち砕かれた心,贖罪,聖餐,

    古代において、犠牲は何かの物あるいは人を聖なるものとする手段であった。今は、主と主の王国のために、この世的なものを捨てたり、甘んじてそれらを失うままにしたりすることをいうようになった。主の教会の会員は、主のためにすべてのものを進んで犠牲にしなければならない。ジョセフ・スミスは次のように教えている。「すべてのものを犠牲にすることを求めない宗教は、命と救いに至るに必要な信仰を生み出すほどの、十分な力を決して持つことはない。」永遠という観点に立てば、犠牲によって得られる祝福は、そのためにささげたどのようなものよりも偉大である。

    アダムとエバがエデンの園を追われた後、主は二人に犠牲の律法を授けられた。この律法には、群れの初子をささげることが含まれていた。この犠牲は神の独り子によってささげられる犠牲を象徴していた(モセ5:4-8)。この犠牲はイエス・キリストが亡くなるまで続き、その死によって福音の儀式として動物を犠牲にすることは終わりを告げた(アル34:13-14)。今日の教会では、教会員は、イエス・キリストの犠牲を記念してパンと水の聖餐を受ける。また今日のキリストの教会の会員は、打ち砕かれた心と悔いる霊をささげるように求められている(3ニフ9:19-22)。つまり、へりくだって、悔い改め、進んで神の戒めに従うように求められているのである。

  • アブラハムはその子イサクを縛って祭壇の上に載せた(創世22:1-18[ヤコ4:5])。
  • あなたは燔祭をささげなければならない(出エ20:24)。
  • 主に犠牲としてささげる動物は傷のないものでなければならない(申命15:19-21)。
  • 従うことは犠性にまさり(サ上15:22)。
  • 愛するということは、すべて播祭や犠牲よりも、はるかに大事なことです(マコ12:32-33)。
  • わたしたちはキリストの犠牲を通して聖められる(ヘブ10:10-14)。
  • メシヤは、罪に対する犠牲として御自身をささげられる(2ニフ2:6-7)。
  • この大いなる最後の犠牲となるのが神の御子であるので、これは無限にして永遠の犠牲である(アル34:8-14)。
  • 播祭は取りやめなさい。打ち砕かれた心と悔いる霊を、犠牲としてわたしにささげなさい(3ニフ9:19-20[詩篇51:16-17;教義59:8])。
  • 今日は犠牲の日であり(教義64:23[教義97:12])。
  • 犠牲を払って自分の聖約を進んで守ろうとするすべての者は、わたしに受け入れられる(教義97:8)。
  • ジョセフ・F・スミスは、救い主の犠牲のひながたとして犠牲をささげた正しい者の霊を見た(教義138:13)。
  • 神の御子の十字架上での犠牲によって贖いが行われた(教義138:35)。


    奇跡
    参照:しるし,信仰

    神の力によって起こる驚くべき出来事。奇跡はイエス・キリストの業の中の大切な要素である。奇跡には、癒しや死者の蘇生、復活などが含まれる。奇跡はイエス・キリストの福音の一部である。奇跡が現れるためには、信仰が必要である(マコ6:5-6;モル9:10-20;エテ12:12)。

  • パロがあなたがたに、『不思議をおこなって証拠を示せ』と言う時(出エ7:9)。
  • だれでもわたしの名で力あるわざを行いながら、すぐそのあとで、わたしをそしることはできない(マコ9:39)。
  • カナはイエスが最初のしるしを行われた場所である(ヨハ2:11)。
  • わたしは神である。奇跡の神である(2ニフ27:23)。
  • 数々の奇跡を行われた神の力(アル23:6)。
  • イエスは、アメリカ大陸の人々の深い信仰のゆえに、彼らに大きな奇跡を示された(3ニフ19:35)。
  • 神は奇跡の神であることをやめてはおられない(モル9:15)。
  • わたしがあなたがたに命じないかぎり、奇跡を求めてはならない(教義24:13-14)。
  • ある人には、奇跡の働きが与えられる(教義46:21[モロ10:12])。


    偽善売教
    参照:(なし)

    利益や世の誉れを得るために、説教をしたり、世の光であると自称したりすること。このような人は、シオンの幸いとなることを求めようとはしない(2ニフ26:29)。

  • 神の羊の群れを牧しなさい。恥ずべき利得のためではなく(1ペテ5:2)。
  • 利を得るために設けられるすべての教会は、地に引き倒されなければならない(1ニフ22:23[モル8:32-41])。
  • 人々は、偽善売教と罪悪のために、キリストを十字架につける(2ニフ1O:5)。
  • 民の中で偽善売教が行われれば、民は完全に滅びてしまうであろう(アル1:12)。
  • 異邦人はあらゆる偽善売教にふける(3ニフ16:10)。


    ギデオン(旧約聖書)(人名)
    参照:(なし)

    イスラエルをミデアン人から救い出した指導者(士師6:11-40;7-8章)。


    ギデオン(モルモン書)(人名)
    参照:(なし)

    忠実なニーファイ人の指導者。

  • 屈強な男で、ノア王を敵としていた(モサ19:4-8)。
  • リムハイ王に助言した(モサ20:17-22)。
  • レーマン人の束縛から逃れるための計画を提案した(モサ22:3-9)。
  • ニーホルに殺された(アル1:8-10)。


    義認;義とされる
    参照:聖め,贖罪

    罪に対する罰を容赦され、罪がないと認められること。人は救い主を信じる信仰を通して、救い主の恵みにより義とされる。この信仰は、悔い改めと、福音の律法と儀式に対する従順とによって示される。人はイエス・キリストの贖罪によって、悔い改めて義と認められ、罰を免れる。ほかに、罰を免れる道はない。

  • イスラエルの子孫は皆主によって勝ち誇ることができる(イザ45:25)。
  • 律法を聞く者が、神の前に義なるものではなく、律法を行う者が、義とされる(ロマ2:13)。
  • 人はキリストの血によって義とされる(ロマ5:1-2,9)。
  • あなたがたは、主イエスの名によって、義とされたのである(1コリ6:11)。
  • わたしたちは、キリストの恵みによって義とされる(テト3:7)。
  • わたしたちの父祖アブラハムは、行いによって義とされたのではなかったか(新ヤコ2:21)。
  • 人が義とされるのは、行いによるのであって、信仰だけによるのではない(新ヤコ2:14-26)。
  • 律法によって義とされる者はだれもいない(2ニフ2:5)。
  • わたしの義にかなった僕は多くの者を義とするが、それは、彼が彼らの罪悪を身に負うからである(モサ14:11[イザ53:11])。
  • あなたがたは、自分の衣はキリストの血によって清められていると言えるであろうか(アル5:27)。
  • イエス・キリストの恵みによる義認は、正しく、かつ真実である(教義20:30-31[教義88:39])。
  • 御霊によって義とされ(モセ6:60)。


    希望
    参照:信仰

    約束された義の祝福を固い確信をもって待ち望むこと。聖典では、イエス・キリストを信じる信仰により永遠の命を待ち望むこととして、この言葉がしばしば用いられている。SCR○主を頼みとする人はさいわいである(エレ17:7)。○聖書の与える忍耐と慰めとによって、望みをいだかせる(ロマ15:4)。○わたしたちを新たに生れさせて生ける望みをいだかせ(1ペテ1:3)。○この望みをいだいている者は皆、自らをきよくする(1ヨハ3:2-3)。○完全な希望の輝きを持ち、力強く進まなければならない(2ニフ31:20)。○あなたがたは信仰と希望、慈愛を必ず持つようにしてほしい(アル7:24[1コリ13:13;モロ10:20])。○永遠の命を得る希望を抱き(アル13:27-29)。○もし信仰があれば、あなたがたはまだ見ていない真実のことを待ち望むのである(アル32:21[ヘブ11:1])。○望みは信仰から生じ、人々にとって錨となる(エテ12:4[ヘブ6:17-19])。○人は希望を持たなければなりません。さもなければ、受け継ぎを得ることができません(エテ12:32)。○モルモンは信仰と希望と慈愛について述べた(モロ7:1)。○あなたがたは、キリストの贖罪とキリストの復活の力によって永遠の命によみがえることを望まなければならない(モロ7:40-43)。○聖霊は希望を人の心に満たす(モロ8:26[ロマ15:13])。○栄光ある復活の望みを確固として持って死すべき世を去った(教義138:14)。/SCR


    義務
    参照:従順;従う

    聖典の中ではしばしば、主や主の僕から与えられる仕事、割り当て、責任などを意味する言葉として用いられている。

  • 神の命令を守れ。これはすべての人の本分である(伝道12:13)。
  • 主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない(ミカ6:8)。
  • 人間に従うよりは、神に従うべきである(使徒5:29)。
  • 彼らは、自分たちの義務を思い出すように促すひどい艱難に悩まされた(モサ1:17)。
  • 長老と祭司、教師、執事の義務が述べられる(教義20:38-67)。
  • 神権者は家庭におけるすべての義務を果たすようにしなければならない(教義20:47,51)。
  • バプテスマを受けた後の会員の義務が述べられる(教義20:68-69)。
  • 彼らの義務とわたしがその手に求めることに関してもっと十分に知るためである(教義105:10)。
  • 人は皆、自分の義務を学び(教義107:99-100)。


    逆境
    参照:懲らしめ,堪え忍ぶ,迫害,誘惑

    人は試練、困苦、悲しみなどの逆境を通して多くの経験をし、そのことによって主に心を向け、霊的成長と永遠の進歩を遂げる。

  • 神御自身があなたがたをすべての悩みと苦しみの中から救われる(サ上10:19)。
  • 彼らはその悩みのうちに主に呼ばわった(詩篇107:6,13,19,28)。
  • 主はあなたがたに悩みのパンと苦しみの水を与えられても、あなたの師は再び隠れることはなく(イザ30:10-21)。
  • すべての事物には反対のものがなければならない(2ニフ2:11)。
  • 苦いことを経験しなければ、甘いことを知ることができない(教義29:39)。
  • あなたの逆境とあなたの苦難は、つかの間にすぎない(教義121:7-8)。
  • これらのことはすべて、あなたに経験を与え、あなたの益となるであろう(教義122:5-8)。
  • 彼らは善を尊ぶことを知るために、苦さを味わう(モセ6:55)。


    旧約聖書
    参照:五書,聖書,聖文

    聖なる御霊の力を受けて働き、幾世紀にもわたってキリストとその来るべき務めについて証した古代の預言者たちの記録。これには、アブラハムから始まる、彼とその子孫の歴史記録、および主がアブラハムやその子孫と交わされた聖約、すなわち契約も含まれている。

    『旧約聖書』の最初の5書、すなわち創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記は、モーセによって書かれた。創世記は、地球や人類、言語、民族の起源、またイスラエルの家の始まりについて述べている。

    歴史書は、イスラエルの中で起きた様々な出来事について述べたものである。歴史書には、ヨシュア記、士師記、ルツ記、サムエル記上・下、列王紀上・下、歴代志上・下、エズラ記、ネヘミヤ記、エステル記が含まれる。

    詩歌には、預言者たちの知恵と文学が記録されている。その中にはヨブ記、詩篇、箴言、伝道の書、雅歌、哀歌が含まれる。

    預言者たちはイスラエルの罪に対して警告を与え、また従順がもたらす祝福について証した。また預言者たちは、罪を悔い改めて儀式を受け、福音に従う人々を贖ってくださるキリストの来臨についても預言した。預言書には、イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書、ダニエル書、ホセア書、ヨエル書、アモス書、オバデヤ書、ヨナ書、ミカ書、ナホム書、ハバクク書、ゼパニヤ書、ハガイ書、ゼカリヤ書、マラキ書が含まれる。

    『旧約聖書』のほとんどの書はヘブライ語で書かれた。ヘブライ語と同族のアラム語で書かれた部分もある。


    キュビト
    参照:(なし)

    ヘブライ人が一般に用いた長さの単位。もともとは、肘から手の指先までの長さをいった。


    聖い
    参照:清さ,聖め

    神聖なこと。神の御心にかなった性質。霊的また道徳的に汚れのないこと。この言葉の反対は、俗悪、卑俗である。

  • あなたがたはわたしに対して祭司の国となり、また聖なる民となるであろう(出エ19:5-6[1ペテ2:9])。
  • わたしは聖なる者であるから、あなたがたは聖なる者とならなければならない(レビ11:44-45)。
  • 聖所に立つべき者はだれか。手が清く、心のいさぎよい者(詩篇24:3-4)。
  • わが民に、聖と俗との区別を教え(エゼ44:23)。
  • 神はわたしたちを救い、聖なる招きをもって召して下さった(2テモ1:8-9)。
  • 幼い時から、聖書に親しみ(2テモ3:15)。
  • 人々が聖霊に感じ、神によって語ったもの(2ペテ1:21)。
  • 人は皆、神の内にある真理と聖さによって裁かれる(2ニフ2:10)。
  • 主なるキリストの贖罪により、生まれながらの人を捨てて聖徒となり(モサ3:19)。
  • 聖なる位に従って歩めるように(アル7:22[アル13:11-12])。
  • 肉にあって聖められ、聖なる者となり(3ニフ28:1-9,36-39)。
  • 神聖なものを軽んじないようにしなさい(教義6:12)。
  • あなたはわたしから与えられなければ、神聖なことを書くことはできない(教義9:9)。
  • あなたがたは、聖さを尽くして行動する義務を自ら負わなければならない(教義43:9)。
  • わたしの弟子たちは聖なる場所に立ち(教義45:32)。
  • 上から来るものは神聖であり(教義63:64)。
  • 幼い子供たちは聖い者である(教義74:7)。
  • その場所を聖別して、聖なる所としよう(教義124:44)。
  • 聖なる人とは神の名である(モセ6:57[モセ7:35])。
  • 主は聖なる都に選民を集められる(モセ7:62)。


    清いものと清くないもの
    参照:清さ,汚れ,モーセの律法

    『旧約聖書』の中で、主はモーセと古代のイスラエル人に対して、ある種の食べ物のみが清いものと見なされる、言い換えれば、食べるのに適しているという啓示を与えられた。イスラエル人が行った清いもの、清くないものという食物の区別は、彼らの宗教生活や社会生活に大きな影響を与えた。ある種の動物、烏、魚は清いので食べてもよいとされたが、汚れているということで食べるのを禁じられたものもあった(レビ11章;申命14:3-20)。ある種の病気にかかった人も、汚れていると考えられていた。

    霊的な意味での清い状態とは、罪や罪深い欲望と無縁の状態をいう。この意味において清いという言葉は、高潔で清らかな心の人を指すのに用いられる(詩篇24:4)。神の聖(契約)の民は、清くあるようにとの特別な教えをいつも授けられてきた(3ニフ20:41;教義38:42;133:5)。

  • 手が清く、心のいさぎよい者は主の山に登る(詩篇24:3-5)。
  • どんな人間をも清くないとか、汚れているとか言ってはならない(使徒10:11-28)。
  • あなたがたはその日、純真な心と清い手をもって神を仰ぎ見ることができるか(アル5:19)。
  • 主は清くなるまでシオンを懲らしめられる(教義90:36)。
  • 主の器を担う者たちよ、清くありなさい(教義133:4-5,14[イザ52:11])。


    教会(イエス・キリストの)
    参照:イエス・キリストの教会

    教会(大きな忌まわしい)
    参照:悪魔-悪魔の教会

    教会の名称
    参照:イエス・キリストの教会,末日聖徒イエス・キリスト教会,モルモン

    『モルモン書』によると、イエス・キリストは復活後間もなく義にかなったニーファイ人を訪れ、キリストの教会には、キリストの名を付けなければならないと言われた(3ニフ27:3-8)。近代において主は、この教会の名を「末日聖徒イエス・キリスト教会」とするようにとの啓示を与えられた(教義115:4)。


    教義と聖約
    参照:戒めの書,スミス、ジョセフ、ジュニア,正典,聖文

    末日における神の啓示と霊感による宣言を集めた書。主はそれらを、終わりの時に神の王国を地上に設立し治めるために、ジョセフ・スミスとその継承者たちに与えられた。『教義と聖約』は、『聖書』『モルモン書』『高価な真珠』とともに、末日聖徒イエス・キリスト教会の標準聖典の一つに数えられている。しかし、昔の記録の翻訳ではないという点で、『教義と聖約』は特異な聖典である。主は神の王国を回復するために、近代の選ばれた預言者たちに啓示を与えられたのである。これらの啓示を読む人には、主イエス・キリストの優しい、それでいて確固とした声が聞こえてくる(教義18:35-36)。

    預言者ジョセフ・スミスは、『教義と聖約』は終わりの時における教会の基であり、世に益をもたらすものであると語った(教義70章の前書き)。『教義と聖約』に含まれる啓示は、世界が始まって以来預言者たちによって語られたすべての言葉を成就するものとして、主の再臨に道を備える業を開始するものとなった。


    教師(アロン神権の)
    参照:アロン神権

    アロン神権の中の一つの職。

  • 教師の義務は教会員を見守ることである(教義20:53-60)。
  • 教師の職は、小神権に属する、なくてはならない付属の職である(教義84:30,111)。
  • 教師定員会会長は24人の教師を管理する(教義107:86)。


    兄弟
    参照:姉妹,

    天の御父の子供として、すべての人は男女を問わず、霊的な意味で兄弟姉妹である。末日聖徒イエス・キリスト教会では、男性の会員や教会に好意的な男性を兄弟と呼ぶことがよくある。

  • あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい(ルカ22:32)。
  • 兄弟を愛さない者は、死のうちにとどまっている(1ヨハ3:10-17)。
  • 同胞を自分自身のように思いなさい(ヤコ2:17)。
  • それぞれ自分の兄弟を自分自身のように尊ぶようにしなさい(教義38:24-25)。
  • あなたのすべての生き方により、あなたの兄弟たちを強めなさい(教義108:7)。


    共同制度
    参照:奉献;奉献の律法

    回復された教会の初期の聖徒たちが、奉献の律法の実践を目指して運営した組織。各個人が財産や利益を共有し、必要に応じてその中から幾分かを受け取った(教義51:3;78:1-15;104章)。

  • 現世のものについて、あなたがたは平等でなければならない(教義70:14)。
  • 聖徒たちは自らを備えかつ組織して、すべてのことについて平等になるようにしなければならない(教義78:3-11[教義82:17-20])。
  • 主は共同制度に啓示と戒めを与えられた(教義92:1)。
  • ジョン・ジョンソンは共同制度の一員とならなければならない(教義96:6-9)。
  • 主は共同制度の運営について指示を与えられた(教義104章)。
  • わたしの民は、日の栄えの王国の律法により求められている和合一致に従って結束していない(教義105:1-13)。


    清くないもの
    参照:清いものと清くないもの

    清さ
    参照:清いものと清くないもの,聖め

    罪のない状態。非難されることがないこと。思いと行いがあらゆる点で正しいとき、人は清くなる。罪を犯した人は、イエス・キリストを信じ、悔い改め、福音の儀式を受けることによって清くなることができる。

  • 手が清く、心のいさぎよい者は主から祝福を受ける(詩篇24:3-5)。
  • 主の器をになう者よ、おのれを清く保て(イザ52:11[教義133:4-5])。
  • 心の清い人たちは、さいわいである(マタ5:8[3ニフ12:8])。
  • 純真なことがあれば、それらのものを心にとめなさい(ピリ4:8[箇条1:13])。
  • あなたがた、心の清いすべての人よ、頭を上げて、喜びをもたらす神の御言葉を受け入れなさい(ヤコ3:2-3)。
  • あなたがたはその日、純真な心と清い手をもって神を仰ぎ見ることができるか(アル5:19)。
  • 神の御前に清く、染みのない状態になったので、罪を見て忌み嫌うのを禁じることができなかった(アル13:12)。
  • 清められて清い御子と同じようになれるよう(モロ7:48[モル9:6])。
  • キリストは一つの清い民を御自身のために残される(教義43:14)。
  • 主はシオンに一つの家を建てるように命じられた。心の清い者はそこで神を見るであろう(教義97:10-17)。
  • 心の清い者、これこそシオンである(教義97:21)。


    聖め
    参照:イエス・キリスト,義認;義とされる,贖罪

    イエス・キリストの贖罪を通して、罪から解放された、純粋で、清く、聖なる状態となる過程(モセ6:59-60)。

  • 神があなたがたを初めから選んで、御霊によるきよめによって、救を得させようとし(2テサ2:13)。
  • イエス・キリストのからだがささげられたことによって、わたしたちはきよめられた(ヘブ10:10)。
  • イエスもまた、ご自分の血で民をきよめるために、苦難を受けられた(ヘブ13:12)。
  • 大祭司は聖められて、彼らの衣は小羊の血によって白く洗い清められた(アル13:10-12)。
  • 聖めは、彼らが心を神に従わせたために受けたのである(ヒラ3:33-35)。
  • 悔い改めなさい。そうすれば、あなたがたは聖霊を受けて聖められる(3ニフ27:20)。
  • イエス・キリストの恵みによる聖めは、正しく、かつ真実である(教義20:31)。
  • イエスは、世を聖めるため世に来た(教義76:41)。
  • あなたがたの思いがひたすら神に向いたものとなるように、自らを聖めなさい(教義88:68)。


    キリスト
    参照:イエス・キリスト

    キリストの教義
    参照:贖いの計画,福音

    イエス・キリストの福音の原則と教え。

  • わたしの教は雨のように降りそそぎ(申命32:2)。
  • つぶやく者も教をうける(イザ29:24)。
  • 群衆はその教にひどく驚いた(マタ7:28)。
  • わたしの教はわたし自身の教ではなく、わたしをつかわされたかたの教である(ヨハ7:16)。
  • 聖書はすべて人を教えるのに有益である(2テモ3:16)。
  • これがキリストの教義であって、御父の唯一の真正な教えである(2ニフ31:21[2ニフ32:6])。
  • わたしの教義の要点について、論争が、今後決してあなたがたの中にあってはならない(3ニフ11:28,32,35,39-40)。
  • サタンは人々の心をあおり立て、わたしの教義の要点について争わせる(教義10:62-63,67)。
  • 子供たちに、悔い改め、キリストを信じる信仰、バプテスマ、聖霊の賜物の教義を教える(教義68:25)。
  • 互いに王国の教義を教え合わなければならない(教義88:77-78)。
  • 神権の教義はあなたの心に滴るであろう(教義121:45)。


    キリストの子
    参照:イエス・キリスト,生まれる;産む;もうける,神の息子、娘,再び生まれる

    イエス・キリストの福音を受け入れた人。

  • 幼な子のように自分を低くする者が、いちばん偉いのである(マタ18:1-4)。
  • 光のある間に、光の子となるために、光を信じなさい(ヨハ12:36)。
  • 生まれながらの人を捨てて、子供のようになりなさい(モサ3:19;27:25-26)。
  • 聖約のために、あなたがたはキリストの子と呼ばれ(モサ5:7)。
  • あなたがたが善いものをことごとく手にすれば、あなたがたは必ずキリストの子となる(モロ7:19)。
  • わたしを受け入れたすべての者に、わたしの子となる力を与えた(教義39:4)。
  • 幼い子供たちよ、恐れてはならない。あなたがたはわたしのものであり(教義50:40-41)。
  • あなたはわたしにあって一つであり、神の子である(モセ6:68)。


    ギレアデの乳香
    参照:(なし)

    芳香性の樹脂または香料で、傷を癒すために用いられたもの(創世43:11;エレ8:22;46:11;51:8)。旧約の時代に乳香の原料となる樹脂を分泌する木がギレアデで特によく生育したため、「ギレアデの乳香」として知られるようになった(創世37:25;エゼ27:17)。


    金銭
    参照:什分の一,,物欲,施し

    物品や受けたサービスヘの支払いに用いられる貨幣、紙幣、証券類。物質主義の象徴として用いられることがある。

  • あなたがたは、金を出さずにあがなわれる(イザ52:3)。
  • 十二使徒は、パンも、袋も、金も持たずに旅をするように命じられた(マコ6:8)。
  • 神の賜物が、金で得られるなどと思っているのか(使徒8:20)。
  • 金銭を愛することは、すべての悪の根である(1テモ6:10)。
  • 価値のないものに金を使ってはならない(2ニフ9:50-51[イザ55:1-2;2ニフ26:25-27])。
  • もしも金銭のために働くならば、滅びるであろう(2ニフ26:31)。
  • 富を求める前に神の王国を求めなさい(ヤコ2:18-19)。
  • 「金銭と引き換えにあなたがたの罪は赦される」と言う教会が設けられている時代に(モル8:32,37)。
  • 福音を宣言する者に食物を与え、衣服を与え、あるいは金銭を与える者は、決してその報いを失うことはない(教義84:89-90)。


    禁断の実
    参照:エデン,堕落(アダムとエバの)

    欽定訳聖書
    参照:(なし)

    1611年に英国王ジェームズ1世の命によって翻訳編集された英訳聖書。末日聖徒イエス・キリスト教会の英文公認聖書となっている。


    金版
    参照:,モルモン書

    金の版に書かれた記録。金版には、アメリカ大陸の二大文明の物語が記録されている。ジョセフ・スミスはこれらの版の一部を翻訳し、出版した。この翻訳された記録が『モルモン書』と呼ばれている。(詳細については『モルモン書』巻頭の「序文」ならびに「預言者ジョセフ・スミスの証」を参照)


    キンボール,スペンサー・W(人名)
    参照:公式の宣言二

    教会が1830年に設立されてから12代目の大管長。1973年12月から1985年11月まで大管長の任にあった。1895年に生まれ、1985年に90歳で死去した。大管長会は、1978年6月に、神権と神殿の祝福がすべてのふさわしい男性会員に授けられるという啓示がキンボール大管長に下されたことを発表した。