勇敢;勇気
参照:畏れ;恐れ,信仰

恐れないこと。特に正しい行動をするのを恐れないこと。

  • 強く、かつ勇ましくなければならない(申命31:6[ヨシ1:6-7])。
  • 堅く立って、しるされていることを、ことごとく守って行わなければならない(ヨシ23:6)。
  • 神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく(2テモ1:7)。
  • 聞くや、心が奮い立ち(アル15:4[アル62:1])。
  • ヒラマンの息子たちは非常に勇敢であった(アル53:20-21)。
  • わたしはこれまでこのような大いなる勇気を一度も見たことがありません(アル56:45)。
  • 兄弟たちよ、勇気を出してください。勝利に向かって進み、進んでください(教義128:22)。


    誘惑
    参照:悪魔,選択の白由,堪え忍ぶ

    悪を遠ざけ善を選ぶ力を試されること。罪を犯し、神ではなくサタンに従うように誘われること。

  • この大祭司は、わたしたちと同じように誘惑に遭われた(ヘブ4:14-15)。
  • 敵対する者の誘惑や火の矢も、彼らを打ち破って盲目とし、滅びに至らせることはない(1ニフ15:24[ヒラ5:12])。
  • 人は、一方に誘われるか他方に誘われるかでなければ、思いのままに行動することはできなかった(2ニフ2:11-16)。
  • 自分が耐えられないような誘惑を受けないように、目を覚ましていて絶えず祈りなさい(アル13:28)。
  • 主イエス・キリストを信じる信仰をもって、悪魔のあらゆる誘惑に立ち向かうように教えなさい(アル37:33)。
  • 悪魔に誘惑されないように、常に祈らなくてはならない(3ニフ18:15,18[教義20:33;31:12;61:39])。
  • 誘惑に陥ることのないように、高慢に気をつけなさい(教義23:1)。
  • アダムは誘惑に負けたので、悪魔の意に従うことになった(教義29:39-40)。
  • わたしはあらゆる誘惑を受けるに任された(ジ-歴史1:28)。


    行方の知れない部族
    参照:イスラエル-行方の知れない十部族

    ユダ(人名)
    参照:イスラエル,聖書,ユダヤ人

    『旧約聖書』の中の人物。ヤコブとレアの間に生まれた4番目の息子(創世29:35;37:26-27;43:3,8;44:16;49:8)。ヤコブはユダに、彼が自分の子らの中にあって生まれながらの指導者となり、シロ(イエス・キリスト)がその子孫から出るであろうとの祝福を授けた(創世49:10)。

    【ユダの部族】

    ユダの部族はカナンに定住した後、指導的役割を果たした。ユダと肩を並べる部族の筆頭はエフライムであった。モーセはユダの部族を祝福した(申命33:7)。ソロモンの治世後、ユダの部族はユダ王国となった。

    【ユダ王国】

    ソロモンの領土は、エフライムとユダの部族間の嫉妬がおもな原因で、レハベアムの治世に二つの王国に分裂した。南王国すなわちユダ王国は、ユダの部族と、ベニヤミンの部族の半数以上を含み、エルサレムを都と定めた。ユダ王国は、エホバの礼拝においては総じて北王国よりも忠実であった。また、北方や東方からの攻撃にさらされることも少なかった。そして、その統治権は、バビロニア捕囚までダビデの一族の手にあった。人口や勢力において勝るイスラエル王国の滅亡後も、ユダ王国は135年間存続した。

    【ユダの木】

    これはユダの家の記録である『聖書』を指している(エゼ37:15-19)。終わりの時に、イスラエルの家から様々に分かれた民が集合するとき、彼らの神聖な記録もまた一つに集められる。これらの神聖な記録は互いに補い合い、一つの証となって、イエスがキリストであり、またイスラエルの神、全地の神であられることを宣言する(JS創世50:24-36;2ニフ3;29章)。


    ユダ(イエスの兄弟)(人名)
    参照:(なし)

    『新約聖書』の中の人物。イエスの兄弟の一人。ユダの手紙の著者と思われる(マタ13:55;ユダ1:1)。

    【ユダの手紙】

    『新約聖書』の中の1書で、信仰が弱くなっているある聖徒たちにユダが書き送った手紙。その聖徒たちの信仰を弱めていたのは、彼らの中にあってクリスチャンと自称しながら、不道徳な異教礼拝を行い、自分たちは道徳律の適用を受けないと主張する人々であった。ユダはこの聖徒たちの霊的危機感を目覚めさせ、信仰を守り通すように励ましを与えようとした。

    ユダの手紙の中で特によく知られているのは、第6節と第14-15節である。第6節には、天上の戦いと、またルシフェルとその使いが前世の状態から追い出されたことが記されており(アブ3:26-28)、第14-15節には、エノクの述べた預言が引用されている。


    ユダ(イスカリオテの)(人名)
    参照:(なし)

    『新約聖書』の中の人物。イエスが召された十二使徒の一人(マタ10:4;マコ14:10;ヨハ6:71;12:4)。彼の姓イスカリオテは「ケリオテの人」の意味。ユダの部族の出身であり、当時の使徒の中でガリラヤ人でなかったのはユダだけであった。ユダは主を裏切った。

  • 祭司長たちにキリストを引き渡し、銀貨30枚を受け取った(マタ26:14-16[ゼカ11:12-13])。
  • 接吻して主を裏切った(マタ26:47-50[マコ14:43-45;ルカ22:47-48;ヨハ18:2-5])。
  • 首をつって死んだ(マタ27:5)。
  • サタンがユダに入った(ルカ22:3[ヨハ13:2,26-30])。
  • ダビデはユダがイエスを裏切ることを預言していた(使徒1:16[詩篇41:9])。


    ユダ(ヤコブの兄弟)(人名)
    参照:(なし)

    『新約聖書』の中の人物。イエス・キリストが最初に召された十二使徒の一人(ルカ6:13-16)。このユダはタダイとも呼ばれていたと思われる(マタ10:2-4)。


    ユダの木
    参照:ユダ-ユダの木

    ユダヤ人
    参照:イスラエル,ユダ

    ユダヤ人という言葉は次のような意味で用いられる。(1)ヤコブの12人の息子の一人であるユダの子孫。(2)古代ユダ王国(南王国)の民。(3)血統的にユダヤ人かどうかを問わず、ユダヤ教の教えや生活様式、伝統に従う人々。ユダヤ人という言葉でヤコブのすべての子孫を指すことが慣例となりつつあるが、これは誤りである。ユダヤ人という言葉は、ユダ王国の民、また現代においてはもっと限定的に、ユダの部族とそれに連合した部族の民を指すと考えるべきである。

  • つえはユダを離れず、シロの来る時までに及ぶであろう(創世49:10)。
  • キリストの福音は、ユダヤ人をはじめ、すべて信じる者に救を得させる神の力である(ロマ1:16)。
  • 主なる神はユダヤ人の中に一人の預言者すなわちメシヤを立てられる(1ニフ10:4)。
  • その書物がユダヤ人の口から出て来た当時は、書き記されたことは分かりやすくて純粋であり(1ニフ14:23)。
  • ユダヤ人はすべての国民の中に散らされる(2ニフ25:15)。
  • ユダヤ人は昔主が聖約を交わされた民である(2ニフ29:4)。
  • 散らされているユダヤ人もキリストを信じ始め(2ニフ30:7)。
  • ユダヤ人は、その上に建物を建てることのできる石を拒む(ヤコ4:14-16)。
  • ユダヤ人は、イエスがまことのキリストであることについて別の証人を与えられる(モル3:20-21)。
  • 終わりの時に、ユダヤ民族に対して二人の預言者が立てられる(教義77:15)。
  • まず異邦人へ、次いでユダヤ人へと、すべての国民に呼びかけなさい(教義133:8)。
  • そのときには、ユダヤ人に大きな艱難が起こる(ジ-マタ1:18)。



    参照:啓示

    神が地上の人々に御心を示すのに用いられる一つの方法。しかし、夢がすべて啓示というわけではない。霊感による夢は、信仰の結果として与えられるものである。

  • ヤコブは夢の中で天に達するはしごを見た(創世28:12)。
  • ヨセフは夢を見て(創世37:5)。
  • 夢をもって、これと語るであろう(民数12:6)。
  • ネブカデネザルは夢を見(ダニ2:1-3)。
  • 老人たちは夢を見(ヨエ2:28[使徒2:17])。
  • 主の使が夢に現れて(マタ1:20[マタ2:19])。
  • リーハイは夢で見たことをたくさん書き記した(1ニフ1:16)。
  • リーハイは夢を見た(1ニフ8章)。


    赦されない罪
    参照:殺人,聖霊,冒涜;汚す罪,滅びの子

    聖霊を否定する罪。この罪を犯す者は赦しを受けることができない。

  • 聖霊を汚す言葉は、ゆるされることはない(マタ12:31-32[マコ3:29;ルカ12:10])。
  • いったん聖霊にあずかる者となりながら、ふたたび悔改めにたち帰ることは不可能である(ヘブ6:4-6)。
  • もしわたしたちが、真理の知識を受けたのちにもなお、ことさらに罪を犯しつづけるなら、罪のためのいけにえは、もはやあり得ない(ヘブ10:26)。
  • あなたがその聖霊を否定するならば、しかも自分で聖霊を否定していることを知っているならば、これは赦されない罪である(アル39:5-6[ヤコ7:19])。
  • 独り子を否定し、また独り子を自ら十字架につけた者たちは、赦されることはない(教義76:30-35)。
  • この世でもこの世の外でも赦されることのない、聖霊に対する冒涜とは、新しくかつ永遠の聖約を受け入れた後に、罪のない者の血を流すことである(教義132:26-27)。


    赦し
    参照:悔い改め,告白,贖罪,罪の赦し

    聖典に出てくる赦しという言葉は、一般に次の二つのうちのどちらかの意味で用いられる。(1)神が人を赦すとは、罪に対して定められた罰を取り消し、破棄することである。罪の赦しは、キリストの贖罪を通して、悔い改めを行うすべての人に与えられる。しかし、殺人または聖霊に対する赦されない罪を犯した者は除外される。(2)人が互いに赦し合うとは、互いにキリストのような愛をもって接し、自分を傷つけた人に悪い感情を持たないことである(マタ5:43-45;6:12-15;ルカ17:3-4;1ニフ7:19-21)。

  • 主は怒ることおそく、いつくしみに富み、罪ととがをゆるす者(民数14:18)。
  • たといあなたがたの罪は緋のようであっても、雪のように白くなるのだ(イザ1:18)。
  • わたしたちに負債のある者をゆるしましたように、わたしたちの負債をもおゆるしください(マタ6:12[ルカ11:4;3ニフ13:11])。
  • 人の子は罪をゆるす権威をもっている(マタ9:6[マタ18:35;マコ2:10;ルカ5:20-24])。
  • 兄弟がわたしに対して罪を犯した場合、幾たびゆるさねばなりませんか(マタ18:21-22[教義98:40])。
  • 聖霊をけがす者は、いつまでもゆるされず(マコ3:29[アル39:6])。
  • もしあなたの兄弟が悔い改めたら、ゆるしてやりなさい(ルカ17:3)。
  • 父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです(ルカ23:34)。
  • 赦しを求めて祈るように勧めた(1ニフ7:21)。
  • わたしたちが罪の赦しを受けて心が清められるように、キリストの贖いの血の効力を及ぼしてください(モサ4:2)。
  • もしその者があなたとわたしの前で罪を告白し、悔い改めるならば、その者をあなたは赦しなさい(モサ26:29-31)。
  • 悔い改めて主の戒めを守る者は赦されるであろう(教義1:32)。
  • 心を尽くして鎌を入れなさい。そうすれば、あなたの罪は赦されて(教義31:5[教義84:61])。
  • 自分の罪を悔い改めた者は赦され、主なるわたしはもうそれを思い起こさない(教義58:42)。
  • わたしは、わたしが赦そうと思う者を赦す。しかし、あなたがたには、すべての人を赦すことが求められる(教義64:10)。
  • あなたがたが互いに過ちを赦し合ったので、主なるわたしは同じようにあなたがたを赦す(教義82:1)。
  • わたしはまた愛する者たちを懲らしめる。それは、彼らの罪が赦されるためである(教義95:1)。
  • わたしはあなたの背きを赦した(モセ6:53)。