創世記
参照:五書
「創世記」に該当するギリシャ語には、「はじまり」あるいは「はじめに」という意味がある。創世記は『旧約聖書』の最初の書であり、預言者モーセによって書かれた。創世記には、地球の創造、地上に動物や人間が置かれたこと、アダムとエバの堕落、アダムへの福音の啓示、部族や人種の始まり、バベルでの様々な言語の発生、イスラエルの家の創成につながるアブラハムの家族の始まりなど、多くの事柄の起源が記録されている。創世記には、イスラエルを救う者としてのヨセフの役割が強調して描かれている。
末日の啓示は創世記の記録の真実性を立証し、明らかにしている(1ニフ5章;エテ1章;モセ1-8章;アブ1-5章)。
創世記の第1-4章には、世界が創造され、アダムの家族が増え始めたことが書かれている。第5-10章には、ノアにまつわる歴史が記録されている。第11-20章には、イサクの時代に至るまでのアブラハムとその家族のことが記されている。第21-35章にはイサクの家族のこと、また第36章にはエサウとその家族のことが書かれている。そして第37-50章には、ヤコブの家族のことと、ヨセフがエジプトへ売られ、やがてイスラエルの家を救う者になったことが載っている。
創造;創造する
参照:安息日,イエス・キリスト,地球(地),初め,霊の創造
組織すること。神は御子イエス・キリストの働きを通して、自然界の元素を組織し、地球を形造られた。天の御父とイエスは御自分たちの形に人を創造された(モセ2:26-27)。
はじめに神は天と地とを創造された(創世1:1)。
われわれにかたどって人を造り(創世1:26[モセ2:26-27;アブ4:26])。
すべてのものは、キリストによってできた(ヨハ1:3,10)。
万物は、天にあるものも、みな御子にあって造られた(コロ1:16[モサ3:8;ヒラ14:12])。
神は御子によって、もろもろの世界を造られた(ヘブ1:2)。
人は初めに造られた(モサ7:27)。
わたしは天地とその中にある万物を創造した(3ニフ9:15[モル9:11,17])。
すべての人は初めにわたし自身の形に造られたのである(エテ3:15)。
イエス・キリストは天と地を創造された(教義14:9)。
神は人を創造された。すなわち、御自分の形に、男と女に創造された(教義20:18)。
無数の世界を、わたしは創造した(モセ1:33)。
わたしの独り子によって、わたしはこれらのものを創造した(モセ2:1)。
主なる神であるわたしは、すべてのものを、それらが地の面に自然に存在するに先立って霊的に創造した(モセ3:5)。
この地球のような幾百万の地球も、あなたが創造されたものの数の始めにも至りません(モセ7:30)。
神々は、天と地を組織し、形造られた(アブ4:1)。
創造主
参照:イエス・キリスト,創造;創造する
相続人
参照:受け継ぐ者
ゾーラム;ゾーラム人(人名)
参照:(なし)
『モルモン書』の中の人物。レーバンの召し使いであったが、ニーファイやリーハイとともに約束の地へ向かった(1ニフ4:31-38)。ゾーラムの忠実さを見たリーハイは、自分の息子たちだけでなく、ゾーラムにも祝福を授けた(2ニフ1:30-32)。彼の子孫はゾーラム人として知られるようになった(ヤコ1:13)。
族長
参照:父(現世の)
家族や部族の長。父親は自分の家族の族長として特別な祝福を授けることができる。しかし、教会はその祝福を記録することも、保管することもない。
ヤコブは息子たちとその子孫に祝福を授けた(創世49:11-28)。
族長ダビデについては、わたしはあなたがたにむかって大胆に言うことができる(使徒2:29)。
リーハイは子孫に勧告と祝福を与えた(2ニフ4:3-11)。
わたしは先祖に属する権利を持つ正当な相続人、大祭司となった(アブ1:2-4)。
外の暗闇
参照:地獄
ソドム
参照:ゴモラ
『旧約聖書』に出てくる邪悪な町。主によって滅ぼされた(創世19:12-29)。
背く
参照:悪魔,つぶやき,罪,背教;背信
主に反抗したり、敵対したりすること。主の選ばれた指導者に従うのを拒んだり、故意に主の戒めに従わなかったりすることも含まれる。
主にそむいてはなりません(民数14:9)。
悪しき者はただ、そむく事のみを求める(箴言17:11)。
そむける子らはわざわいだ(イザ30:1)。
主は、御自分に背いて罪の中で死ぬ者については、決して贖いをなさらない(モサ15:26)。
アムリサイ人は公然と神に背いた(アル3:18-19)。
背く者は深い悲しみに刺し貫かれる(教義1:3)。
主の怒りは背く者に向かって燃えている(教義56:1[教義63:1-6])。
サタンは神に背いた(モセ4:3)。
ソロモン(人名)
参照:ダビデ,バテシバ
『旧約聖書』の中の人物。ダビデとバテシバの息子(サ下12:24)。イスラエル王であった。
ダビデはソロモンを王とした(列上1:11-53)。
ダビデはソロモンに、主の道に歩むよう命じた(列上2:1-9)。
主は彼に聞き分ける心を与えると約束された(列上3:5-15)。
二人の女の間を裁き、どちらが子供の本当の母親かを言い当てた(列上3:16-28)。
箴言と歌を残した(列上4:32)。
神殿を建てた(列上6章;7:13-51)。
神殿を奉献した(列上8章)。
シバの女王の訪れを受けた(列上10:1-13)。
外国の女と結婚し、その妻たちは彼の心を転じて偽りの神々に従わせた(列上11:1-8)。
主はソロモンを怒られた(列上11:9-13)。
ソロモンの死(列上11:43)。
ダビデはソロモンの輝かしい統治を預言した(詩篇72篇)。
ソロモンは多くの妻とそばめを得たが、その中のある者たちは主から与えられた者ではなかった(教義132:38[ヤコ2:24])。