*Don't Look Back(桃源郷編)
「大丈夫?」突然やってきた少年が私の顔をのぞき込んでくる。目に飛び込んできた金晴眼。力強い意思の力で全てを取り込もうとする金色の瞳に頭がくらくらする。
三蔵、悟空との出会い・八戒、悟浄との再会&出発編。
「…お願い、三蔵」そう言って彼女はずるずると座り込む。「…チッ」舌打ちしたってすでに彼女は眠りに入ってるのか聞こえやしない。結局…このままこの場をやり過ごす事になった。
敵の襲来でバラバラになった一行の話。
「新聞、わたしも読みたいのよ」そう言って彼女は俺が読んでいた新聞を奪い取る。「どうせ、中身の半分も入れてないんでしょう?だったら読む必要もないじゃない」そう言って彼女はいつの間に入れたのかマグカップでコーヒー(かなり濃い)を飲みながらページをめくる。
無意識というか無自覚な天然?三蔵様登場!!!?番外編ちっく
おはようございます。昨日は随分ぐっすりと眠れたようですね」八戒がにこやかにそうほほえみかける。嫌みが聞こえた気がしてにらんだら「では早めに支度してくださいね」そう言って入ってきた時と同様にこやかに出て行きやがった。
例の最遊記において避けては通れないシーン。
初めまして。猪八戒さんと沙悟浄さんですね」そう言って彼女はふんわりと微笑む。まだその時の僕は気付いていない。凪いだ水面の様な僕の心の中に羽が落ちてきたことを。ヒロインと八戒・悟浄の出会い話。
「私を、人質にしようなんて無駄な事を…」「何?」少しだけ低い彼女の声。「私をただの娘だと本気で思っているのがおもしろいと思ってな…」そこにいるのは間違いなく天道師である彼女。「フン出来るものならやってみるがいい」挑発するのはこの妖怪群を率いるリーダー格の妖怪だった。別名、無謀と無茶。
女将さんから言われたことは、「星降る丘って呼ばれてるところがあるんだよ」って事。一言、礼言って、連れ立っていく。
玄奘三蔵BD記念ドリーム
「久しぶりだね。元気そうで、僕はほっとしたよ」闇色の髪と闇色の瞳をもちめがねをかけた男はそうわたしに言う。その少し嫌みがかったしゃべり方は奥底の記憶を静かに引っ掻いていく。ある日、ある時、ある街での話。
「大丈夫ですか?」扉に手をかけた瞬間、後ろからかけられた声にビクッと反応する。「大丈夫だけど?……平気?」質問を質問で返された八戒は苦笑いをしながら笑顔でうなずく。同様の問いを向けられた三蔵も「気にするな」とまっすぐに目を向けながら言う。ある雨の夜の話。
「…悟空、わたしの声聞こえる?」悟空の耳に口を寄せ、彼女は囁く。
ある雪の日の朝のこと。
悟空誕生日記念(一応)
存在と否定
「八戒、ここで降ろして」いつもの様に新聞を読んでいた彼女は今後の進路を相談していた俺達の地図を見ながら少しだけ考え込み八戒にそう告げた。
ヒロイン過去編1。
*百花繚乱(天界編)
序章です。
「痩せたな、春艶。疲れてはいないか?」菩薩特有の皮肉げな笑顔ではなく、その名の通り慈愛と慈悲を湛えた表情で春艶に問い掛ける。
春艶とはヒロインの母親。前半は母親、菩薩、天蓬、金蝉。後半は悟空が見つかる直前の菩薩とヒロインの話。
「足下には気をつけてくださいね。暗いですから」「大丈夫よ、天蓬。あなたが支えてくれるのでしょう?私はあなたを信用してるわ。だから大丈夫」彼女の言葉に天蓬は照れくさそうに微笑んだ。原理と譲れないモノで八戒の見た景色編。
「誰の真似だ?おおかた天蓬にでも言われたか?」そう呼んでみたら、相手はおかしそうに笑い出す。「私は天蓬元帥の真似をしただけ。捲簾、そこは気持ちがいい?」問い掛けられた言葉に俺は、地へと降り彼女を抱きかかえる。原理と譲れないモノで悟浄の見た景色編。