--行動の指針--
「一つ聞きたい事があるの」
森が遠目にも見えて、その前に土煙を立てる集団が見える中、彼女は聞いてきた。
彼女が、彼等と共に行くようになってしばらくたったある日の事である。
「森があるじゃない?もし、その中でみんなとはぐれたりした場合わたし、どうしたらいい?みんなの事捜した方がいい?それとも、先に出口まで行った方がいい?一応行動の指針みたいなもの聞いておきたいなと思って」
「そうですねぇ、まぁ、基本的に言えば、自分の身を守りつつ三蔵を捜してください。と言う事でしょうか」
「そんな事でいいの?みんなの事探さなくてもいいの?」
「この旅の基準は三蔵なんです。三蔵がいいと言えばいいし、駄目と言えばだめなんで。とりあえず三蔵を捜してください。動かないですからこの人は」
それに、な〜んか、みんな集まっちゃうんですよねぇ。
最後には。
そう付け加えてその一行の保父さんは笑った。
「九天応元雷声普化天尊!」
神咒を唱えると辺りに雷が落ちる。
この単純明快な神咒は、雷の化身の名前。
森に入っての襲撃。
入る直前の前哨みたいな襲撃との波状攻撃でわたし達はどうやらバラバラにされてなおかつ、森の中心まで追いやられてしまったらしい。
近くに八戒がいたのは覚えてる。
三蔵の銃の音が耳元で聞こえて文句言って。
悟空と悟浄がそれ程離れていないけれど、結構離れてて。
最後に覚えてるのは、八戒が気孔をぶっ放す時と、三蔵の銃弾が同時だった事。
それを最後に分断されたような気がする。
上から落ちてきた妖怪に。
そうだ、そのせいで、わたし達は完全にバラバラにされたんだ。
「見つけたぁ!」
飛び降りてくる妖怪を振り向きざま銃弾を打ち込む。
後から来るのも同様。
神咒を唱える暇もない。
最後の妖怪を倒して、血だらけの場所から移動する。
森が、静けさを取り戻す。
聞こえて出したのは風の音と…鳥の声。
きっと、みんなも妖怪を倒したんだろう。
そう思って安心する。
森に入る直前、八戒に言われた言葉は『はぐれたら、三蔵を捜せ』。
なんか、犯人みたいな感じって思ったけど、とりあえず、三蔵と他3人…って言ったら怒るね、を探す為に、呪符を4枚取り出す。
「天道晴明 地道安寧 招請帰命 飛翔!」
神咒を唱え、呪符を投げると、4羽の白鷺となる。
これで、みんなを捜せる。
一応メインは三蔵でと。
ついでに森全体の広さも把握しておく。
とは言え…少しつらいかな。
神咒使いすぎて咒力が減ってきた気がする。
これで妖怪にあったらもう銃でしか対応出来ないなぁ。
一応弾、何発あるか、確認。
式服のポケットの中にあるのは。
15発!!!
銃に差し込んであるカートリッジの中には7発。
装填されているのが+1だから全部で23発か…。
次の街で買い足せばいいやって思って余分なのは持ってないんだよなぁ。
やっぱり1ダース買っておけば良かった。
三蔵ってどうしてるんだろう。
…………拾ってる?
まさか、そんな貧乏くさい事してるわけないわよねぇ。
財力ないくせに持ってるカードは三仏神からのゴールドカードで。
あ、ちなみにわたし、財力あるからねぇ。
これでも天道師、仕事でいろいろやってるからねぇ。
悟空にお菓子とか買ってあげたりするから、少し『お仕事』しようかなぁ。
なかなか出来るタイミングないんだよねぇ。
不意に映像が入る。
森全体の映像。
森を抜けてすぐに街があるのは本当だった。
人はいる。
妖怪の襲撃は受けていないみたい。
ひとまず安心って所かな?
そして、次の映像。
メインで探している三蔵の姿が入ってきた。
すぐ、近くにいるみたい。
探し回る手間が省けたかな?
ゆっくりと三蔵の方へと足を向ける。
そして木々の間から見えたのは白い法衣と、金色の髪。
「三蔵みっけ」
不機嫌そうな顔をこちらに向ける。
手にはS&Wを持って。
式神がなかったら撃たれてもおかしくなかったのかも。
そう考えながら、三蔵の様子を見る。
銃を撃った時の返り血をなんてない白い法衣。
わたしの様子を一通り眺めたら銃をしまい、袖口からたばことライターを取り出し、吸い始める。
どう見たってその様子は神に近い『三蔵法師』の像とは程遠い。
「でもまぁ、無事なようだね」
三蔵の様子を見て、わたしはニッコリと微笑んだ。
「フン」
「まぁ、三蔵がやられるわけないか。心配するだけ無駄なんだよね」
それはこの何日か、三蔵達と行動を共にするようになって理解した事。
この『玄奘三蔵』って言う人は、一般の『三蔵法師』とはまるで違う。
ガラが悪いわ、鬼畜だわ、酒は飲むは、博打はするは、たばこは吸うは…で、知らない人が見たら驚くぐらいの人。
八戒や悟浄と知り合いだったから、二人から聞いていたけれど、知らなかったら本当に驚いていたかも。
「この森ね、結構広いみたい。でも、街は森を抜けたすぐ側にあるみたいだよ。でも、こうなるんだったら森を迂回しても良かったのかもね」
「迂回して、妖怪の襲撃が多かったりしたらそれこそごめんだ」
「あぁ、それはそうかも」
三蔵の返答にそう答えて手近な木に寄りかかる。
三蔵も寄りかかってるいい感じの木。
間は一人分ぐらいあけて。
三蔵の顔が見えるぐらいの近さ。
なんか…、この人の側にいるのっていい感じなんだよね…。
「三蔵、ここからどこか行く?」
「何故だ?」
「いや、ココで一休みしようかななんて思ってるんですけど、三蔵様いかがです?」
「動く必要はねぇな。どうせ、あいつ等が見つけるだろう」
「うーん、あ。みっけ」
不意に映像が飛び込んでくる。
八戒とジープの姿と悟空と悟浄。
「あぁ?」
「八戒と、悟空と、悟浄も見つけた」
「?あいつ等にも、式神を飛ばしてるのか?」
わたしの言葉に疑問を持った三蔵は問い掛ける。
「当然でしょう?一応状況把握って言うのは必要。違う?」
「無駄な事を」
「無駄ねぇ。まぁ、三蔵様にとってはそうかも知れないねぇ」
「ケンカ売ってんのか?」
「いえ。ぜーんぜん」
三蔵の文句を軽く流し、送られてくる映像を分析する。
八戒は森の出口…つまり本日の目的の街があるところ…にいる。
悟浄がいるのはそこよりももっと手前。
森の中心部ぐらい。
悟空も同様。
ただ、二人そろって逆方面に動いてる。
ちなみに、わたしと三蔵がいるのは、森の出口近く。
八戒ほど出口には近くはないけれどでも結構近い。
「悟浄と悟空が合流した、あ、ケンカ始まった」
会って早々にケンカが始まる二人ってスゴいなぁ。
「実況はいい」
式神から見えてくる状況を説明するわたしに三蔵は苛立ったように言う。
「はい。あ、八戒、式神に気付いてくれたみたい」
わたしの式神だと認識した八戒は軽く手を振る。
こっちで見えてるの分かってやってるからスゴいなぁなんて思う。
誘導する式神の後を八戒がついてくる。
これで八戒は大丈夫だね。
問題は悟浄と悟空だけど…。
不意に、力が抜ける。
……?やばい……?
体勢を崩したわたしに三蔵が気付く。
「おい、何してやがる」
「何…ってう〜ん、使いすぎ?でちょっと倒れそうかな?」
「当然だろうが?バカかお前は。全員に式神送ってるんじゃ咒力もなくなるだろうが」
おっしゃるとおりで。
「全員もどせ」
「何を?」
「式神に決まってる」
「無理」
三蔵の言葉に即答する。
八戒は迷わずにここに来るから大丈夫だろう。
それは間違いない。
送られてくる映像、悟空と悟浄のほうに向かわせている式神。
一つは悟空の手の中。
見つけられて、飛んで捕まえられて、その瞬間、呪符に戻った。
もう一つは悟空と悟浄の道案内させないと。
そう、問題は悟空と悟浄なんだ。
反対側に向かっているんだもん道案内しないと絶対たどり着けない。
「全部を戻すのは無理だよ」
立つのもやっとかな?
「お願いがあるの、三蔵」
「アァ?」
不機嫌そうな顔をしてわたしを見ている隣にいる三蔵にわたしは告げる。
「何かあったら、起こして。妖怪が来たり、皆が戻ってきたら、爆睡してても起こして、絶対だからね」
「は?」
「だからね…、あとはよろしく」
崩れるように木に寄りかかって、睡魔が襲った。
「っ」
こんな風にくるのなんて…久しぶりだな。
最後に聞こえたのは三蔵が呼んだ、わたしの名前。
呼んでくれてないの、何でだろうって思ってたんだけど…。
「…お願い、三蔵」
そう言って彼女はずるずると座り込む。
「っっ」
そう呼んだ後に聞こえてきたのは規則正しい寝息。
「…チッ」
舌打ちしたってすでに彼女は眠りに入ってるのか聞こえやしない。
結局…このままこの場をやり過ごす事になった。
木に寄りかかるように眠るは今にも倒れそうで面倒をかけさせてくれる。
倒れるたびに支える事を止め、最初からそうすれば良かったと思ったのは、抱きかかえる事だった。
天道師・李。
それと、この無防備に眠るがどうしても同一人物とは思えなかった。
力強い目と凛とした声。
誰も寄せ付ける事ない、鋭敏な気配。
を初めて見た時は誰も寄せ付けない空気をまとっていた。
いや、と呼ばれたらその空気を無意識で纏う。
自分は天道師だと自信ありげに言うくせに、と呼ばれる事を極端に嫌う。
であることすら嫌う。
初めて逢った日の夜に、離れに神咒を唱え呪符を貼っていたのは、外から内部の様子が聞かれないようする為だったと聞いたのは、師匠の事を別部屋で話した帰りだった。
だが、この無防備に眠るは本当に李なのかと疑ってしまう。
街に着けば悟空と一緒になって食い物を探しに行く。
食堂を探すのも何故かこの二人だ。
街に入る前まで来ていた式服を脱ぎ、その下の普段着の姿で行動する様子は悟空より年下にしか見えない。
年を聞いたら(八戒から)20歳だと聞いて、余計に驚いた。
驚いた様子がおもしろかったのか、河童がニヤニヤ笑っていたのが気にくわなくって銃弾を一発ぶち込む。
「どうしたの?」
突然起った発砲騒ぎには小首を傾げて訊ねてくる。
いつも起る事に対してすでに慣れたが、状況だけは一応知りたいらしい。
「何でもねぇよっ」
そう聞いてきたに短く答える。
「まぁ、いいけど。いつもの事でしょ?」
「そうですね、いつもの事ですね」
そう言って微笑んだ八戒の笑顔は、何かをたくらんでいるようで、忘れる事が出来ないぐらい強烈だった。
「いつもの事に、いちいち腹立てない方がいいよ?そのうち禿げるよ。わたし禿げた三蔵って見たくないなぁ」
そう言っては冗談ともつかない顔で俺の顔をのぞき込んでいた。
その顔は、やはり年よりも幼く見える。
「うるせぇよ」
「は〜い。とりあえず、そうしとく」
そう言ってどこかに行ってしまった。
いつも一所にじっとしていない。
彼女を一言で表現するならば、『ふんわり』だろう。
ふわふわとまるで羽があるように動き回る。
落ち着きがないと言うよりも……目を…。
…………?
何を…思った?
俺は、今…一瞬何を思ったんだ?
………………。
理解が出来ない事を考えるのはやめて、懐からたばこを取り出す。
口にくわえて…火をつける。
少しだけ煙たそうな顔をしたのが見えたがとりあえず放っておく事にした。
木々の間、南西の方角から日差しが入る。
もう時間はそれ程早くもないらしい。
顔にかかる一筋の深栗色の髪が太陽に光に当たり、その色を輝かせる。
邪魔だろうが…。
そう思いながら、触れた髪は思いの外に柔らかい。
伏せられた目にかかるまつげは時折、揺れる。
「式神なんざ飛ばしてんじゃねぇよ」
そうつぶやいた言葉には答えず、静かな寝息を立てる。
本気で熟睡しているは明らかで…。
聞こえてくる葉擦れの音と、鳥のさえずりしかなくて…。
「お待たせしました」
「おせぇよ」
軽やかな八戒の声が、この空間に飛び込んでくる。
ジープと式符(式神専用の呪符)を持って。
「街はこの先にあります。ジープでこの森を走るのは無理ですね、距離的には結構歩きます。悟空と悟浄はまだ来てないようですが…。この後どうします?」
八戒が聞いてくる。
少し考えて、自分に寄りかかって眠るを感じて
「ココで野宿だ。どうせあいつ等は当分、戻ってこないだろう」
どこか起こすのはしのびなかった。
「起こさなくていいんですか?多分、起こすように言われていると思うんですが」
を見ながら八戒は言う。
「どういう意味だ」
「僕と悟浄が、と何度か一緒に貴方から押しつけられた依頼をこなしたと言う話は、しましたよね」
どこか、嫌味が入っている、八戒の言葉を半分聞き流す。
「その時も今と同じように眠ってしまったんです。後から聞けば、術の使いすぎだと言う事で…。で、僕と悟浄はあまりにも気持ちよさそうに眠っているを見て、起こすのが忍びなかったんですよね。で、そのままにしたら、怒られたんですよ、僕と悟浄」
そう言いながら、八戒はを見る。
「ま、それでもいいなら、僕は別に構わないですけどね。……でもまぁ、起こすの忍びないって言うか、もったいないですよね」
何を言ってるんだか…。
「三蔵、本当の所言うと…、僕は貴方に嫉妬してるんです」
「いきなり何を言い出すかと思えば」
「が人前で寝る事はありません」
俺の言葉を遮り、はっきりと八戒は言い放つ。
「宿では寝てるだろうが」
同じ部屋になった時、今みたいにぐっすりと眠っているのを見た事がある。
「宿とこういう外では別なんですよ。野宿の場合だと緊張してほとんど眠れないんだそうです。万全の体勢でいないと、いつ何か起るか分からない。野宿の時は結界を張らないと眠れないと言ってました」
「起こさなかったら怒られたって言うのはいつの話だ?」
俺の問いに八戒は自嘲気味に笑ってから答える。
「それ、最後にあった時の事なんですよ。だから半年前の話ですね。僕や悟浄でさえ2年かかった…まぁ、その間ずっとと共にいたわけではありませんが……のに、それなのに、こんな短期間で三蔵の側で眠るのを見て…やっぱり貴方には勝てないのかなぁなんて思ったりするんですよね…」
「やけに言うじゃねぇか」
「まぁ、は僕にとって『特別』な存在何ですよ。ある意味…」
そう言って八戒はを見つめる。
どこか、その視線はいつもを見ている八戒の視線とは違っているような気がした。
「腹へったぁ〜」
遠くから悟空の声が聞こえてくる。
「随分、遠くだよなぁ」
「悟浄が逆に行くのが悪いんじゃねぇか」
「うるせぇ、猿。お前だって逆方面行ってたじゃねぇか」
「猿ゆーな、エロ河童」
「なんだと、このバカ猿」
あの二人は、ケンカしないで帰ってこれねぇのかよ。
「テメェ等っっ!!静かにしやがれっっ」
「いや、それは三蔵もです…。が起きちゃいますよ…って発砲してるしぃ」
八戒の言葉を素通りさせていつものように銃を撃つ。
その瞬間に、が寝ている事を思いだした。
「………」
「……う……ん……」
一瞬に静かになった森での小さな声が静かに響く。
「寝てる…みたいですね」
「ん?珍しいじゃん、が寝てるの。しかも三蔵様の腕の中とはねぇ。やるじゃん、三蔵も」
「うるせぇ、静かにしろって言うのが聞こえねぇのか?」
ぴったりと河童に照準を合わせて言う。
「なぁ、八戒、、寝不足なのか?」
悟空が八戒に問う。
「違いますよ。術の使いすぎです。考えてみれば、大技2回も使ってるんですよね。森に入ってからも術や、…式神も飛ばしてるんですから…眠くなるのも当然と言えば、当然なんですけどね」
「ふ〜ん」
理解しているんだかいないんだか、どっちともつかない声で悟空は返答しの顔をのぞき込む。
「平気なのか?」
「何がだ」
「術、使いすぎって言うから、具合悪いんじゃねぇの?」
「そんなんじゃねぇだろ?」
「ただ眠いだけですよ」
悟空の疑問に八戒が答える。
その時だった。
ゆっくりと、瞼があがって、虚ろ気味な夜色の瞳に俺が映る。
「…起きたのか?」
俺の言葉にはゆっくりと頷く。
「あ、起きた」
「…ごくう?…」
「おはようございます。ゆっくり眠れましたか?」
「…はっ…かい…?」
「随分、ゆっくり寝てたんじゃねぇ?」
「…ごじょ…う…?」
声をかける3人にはゆっくりと顔を向け、そしてもう一度俺に顔を向ける。
「さんぞう…これ、どういう事?」
声のトーンが低い。
「わたし、起こせと言ったと思うのですが」
静かに響いていく声が辺りに響き渡る。
大音量で怒鳴るかと思っていたから意外だ。
目が据わり、口調まで変わっている。
「それに、どうして私は貴方に抱きかかえられているのでしょうか?その件について私に分かるように説明して頂きたいのですが、三蔵様」
怒るとは目が据わり口調も変わるのだと言うのは後から聞いた話だ。
木に寄りかかり眠るのがあまりにも不安定だから、抱きかかえたと説明したとしても、本人は恐らく納得しないだろう…。
「うるせぇよ」
そう悪態ついて、から目をそらしてたばこを吸って誤魔化す事に決めた。
結局、俺はから(後から増えて、全員)の問いを徹底的に無視する事となる。
答えなんざ知るかっ。
俺自身が分かっていない事どうして教えろっていうんだよっ。
眠れるヒロイン登場。
そして、三蔵様意識編?
?マークがついてるのは本当に微妙にしてしまったからです。
この後は雨編と八戒が『特別なんです』って言った話を書かねば。
あと、三蔵様、自覚?編と題して1話追加します。
雨編は一体いつになるのやら。
『特別なんです』って言う話を後にして、雨編を先に…。
九天応元雷声普化天尊:天界の最上位に棲む万霊の神。
(クスハが乗ってる龍人機も使う(爆雷符:全体攻撃)。でも…龍人機のあれって雷感じしないんだけどな…。)
乱入!!!
長月:本日のゲストは、悟浄さんと八戒さんです(ホントはゲスト制なんです)。
悟浄:結局三蔵様がおいしいところを持ってく訳ね?
長月:まぁね…。
八戒:これ、本当に逆ハーなんですか?
長月:うん。ほら、最初っからっていうのも何だしなぁなんて思ったりしない?
悟浄:まぁ、言いたい事も分かるけど。俺的にはちゃんともうちょっと仲良くしたいなぁなんて思う訳よ。
長月:ハハハハハハ、まぁね。でも、悟浄メインじゃないから。
悟浄:それ、マジ?俺、本気で泣いちゃう。
八戒:ハハハハ、残念でしたねぇ、悟浄。
悟浄:…お前、マジで残念そうに見えねぇぞ。
八戒:まさか。ねぇ(ニッコリ)
長月:……怖い(;-_-メ;)
次回予告
三蔵:(こいつ、何で買い物いかねぇんだ?)てめぇ、何、新聞、捕ってんだ。
:何って読みたいから。情報収集は必要って言ったでしょ?三蔵様。…ったく、三蔵ってば短気だよねぇ。こんな三蔵に付き合ってる皆って結構苦労性?
三蔵:何言ってやがる。
:べっつに〜、三蔵には関係ないよ。…って関係あるか。
三蔵:…テメェ。
:次回予告。
三蔵:…チッ。
:無自覚と無意識。所で誰が無自覚で無意識なんだろ…。
三蔵:いいから、須く看やがれ。
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