--原理と譲れないモノ-- +3+  

 

「余計なことしやがって」

 雨粒を見ながら、三蔵は何気無しに呟く。

 窓が映し出す景色は、まだ、雨がやんでいないことを告げる。
 それでも、不快感を感じないのは、肝心の音が聞こえないから。

 音は、全ての事を思い出させる。

 だから、それを思い出すことの無いようにしてくれている結界と、その処置を施したに、礼を心の中で呟いて。

 本人に、直接言えない自分に対して、三蔵は自嘲気味に笑った。

 

 

 

***

 

 

 

 窓から見える雨風はだいぶ、その威力を弱めていた。
 結界を張ったせいで、その音は聞こえないでいるけれど、窓に当たる雨粒がその様子を教えてくれる。

 今は、三蔵の部屋に向かうための廊下。

 離れている訳じゃないのに(3部屋ぐらい隣だけど)、何だかスゴく遠くに見える。

は、ココに居てもいいんですよ」

 不意に八戒の言葉を思い出す。
 それから

『大丈夫ですよ。三蔵は素直じゃないから、恥ずかしくって礼が言えないんです』

 の言葉。

 そのことを思い出して、少しだけ心が軽くなった。

 正直、三蔵の所に行くのはちょっとだけ辛い。
 さっき、部屋に戻った時、三蔵がわたしのベッドの所にいて、ものすごく驚いた。

 心臓が止まるかと思った。

 濡れたわたしを半ば呆れたように見ていた三蔵に、緊張しながらも声をかけたこと、多分、誰も気付いていない。

 三蔵はまだ怒ってるだろうから。
 あえて、何も気にしないようにしていたけれど…。

 そうこうしているうちに、三蔵がいる部屋の前。
 ともかく、謝るだけだもんね。

 一つ、深呼吸。

 大丈夫って皆、言ってくれた。
 だから、大丈夫って、信じよう。
 ノックして、声をかける。

「……三蔵、入るよ」

 と、とりあえず…三蔵の返事を待たないで、ドアノブを回す。
 八戒の言うとおり、鍵は閉まっていない。

「お邪魔しま〜す」

 ドアを開けると、部屋は電気がついていて、三蔵は、窓に寄りかかるようにして、外を見ていた。

 どこか、辛そうなのは…気のせいだろうか。

 雨の音、消したけど、三蔵にはそれすらも効いてないみたいで。

 ともかく、この部屋に来た理由と目的と…もぉ、結構いろいろぐちゃぐちゃ何だけど、全部、三蔵に言っておこうと思った。

「あのね、さっきは、ごめんなさい」

 これは、言おうと思ってたこと。

「わたし、少し言い過ぎたと思う」
「……」

 聞いてるのかな。
 なんか、無視されてそう。

「三蔵の言うことも、もっともだもんね」

 それは本当のこと。

『助けられた方は、どうするんだ。助けてくれた奴が傷ついてもどうすることも出来ない。そいつが死んで助けられた…残された方はどうする』

 って言った三蔵。
 その言葉の意味はどのくらい深いものなのかは解らないけれど、三蔵はそれを経験しているのだと思う。

 でもね、守れないのは嫌だと思うんだ。

 

 …わたしは、守りたい人がいた。
 今でも、守らなきゃならない人かな。

 幼なじみの女の子だけど。

 まだ、わたしが力が弱かったからその人のことを守れないでいた。

 それに、助けたい人がいて、その人を助けられないのはやっぱり嫌で…。

 

 …って、これじゃ堂々巡りだよね。

「だから、わたしも言い過ぎたと思う」

 …って何かケンカ腰だな。
 …三蔵、怒ったかな。

 窓に当たる雨粒はまだやむ様子を見せていない。
 風は、強いまま。

「別にいい」

 小さく聞こえた声。

「へ?」
「別に、いいと言っているんだ。俺には譲れないモノがある。お前にも譲れないモノがある、それだけだ」

 少し、突き放した言い方。
 なんか、まだ、怒ってるっぽい。

「…そ…そうだよね…。うん」

 はぁ、まぁ、謝って許してくれるような人じゃなさそうだし。

 理解ったと思ったんだけどなぁ。
 この人のこと。
 結構、いろいろと深いのかも知れない。

「おい」
「何?」

 三蔵がわたしの方を見て言う。

「何か用があるんじゃないのか」

 用って別に…。

「さっき、言ってたじゃねぇか。『見せたい物がある』とかって。自分で言ってて忘れたのか」

 そんな、雰囲気じゃないし…。
 って言うか、覚えてたの?

「……もしかして、期待していた?」
「ケンカ売ってるのか?」
「売ってないってばぁっっっ」

 …やっぱり、期待してたのかも知れない。
 どことなく焦ってる声が、そんな感じを見せる。

「見せるから、リラックス出来る体勢になってくれる?」

 そう言うと、三蔵は眉をひそめる。

 な、何?変なこと言った?

「リラックスしないと、見せられないんだからっ」

 正確には、見えない、と言った方が正しい。
 あの、風景…深層風景は、リラックスしないと見えてこない。

「チッ、めんどくせえ」

 そう言いながら、三蔵はベッドの縁に腰掛ける。
 悟空も、悟浄もそうだったけど、ベッドの上って落ち着くよね。

「じゃあ、ちょっと、失礼します」

 そう言って、三蔵の近くに寄る。

「何があっても、文句言わないでよねっ。」

 そう言うのも忘れないで。
 

 

 

***

 

 

4.三蔵の場合

「何があっても、文句言わないでよねっ」

 そう言っては、俺の目の前に来る。

「えっと、目をつぶってくれる?」
「何の為に」
「いいから、文句言わないっっ。三蔵、素直じゃない。悟空や悟浄や、八戒は素直に目をつぶってくれたよっ」
「あいつ等にも見せたのか?」
「見せるって言ったじゃない。聞いてなかったの?、もう、さっさと目をつぶるっっ」

 怒っているの言葉に、ため息をついて、目をつぶる。

「何があっても、目を開けないで。わたしが良いって言うまで絶対駄目だからね」
「解ったから、さっさとしろ」

 文句言ったらため息をつく。

「何か、文句でもあるのか?」
「ありませんっ」

 そう言って、は心を落ち着かせる為だろうか、一回、深呼吸をする。

 フワリと、何かが香る。
 かいだことのある香り。

 香油…か?

 そう思った瞬間、自分の額に、のそれがつけられた。

「お、おい」
「三蔵、深呼吸して、何も考えないで」

 本気で言ってるのか?
 この、状況で、どう何も考えないでいろって言うんだっっ。

「何も考えないでいて」

 の声が、ひどくゆっくりと浸透する。
 落ち着かない状況なのに、やけに落ち着いてくるのは、この声のせいか。

「ゆっくりと深く、呼吸して、何も、考えないで」

 静かに落ちていく声が、自分の中を満たしているような気がして。
 静かに心の中が凪いでいくような気がした。

 

 蒼。
 

 最初に見えたのは、それだ。
 それが空だと気付いたのは次に見えた物のせい。

 

 橙。
 橙色の紙飛行機。

 

 …幼い頃、師匠が飛ばした紙飛行機。

 あまりにも鮮やかだった。

 今でも鮮明に記憶に残っている。

 

 楽しそうに飛ばしている師匠が見えるような気がした。

 

「綺麗な青空。蒼に橙って綺麗だよね。一件アンバランスに見えるようなのに、綺麗に調和してる」
「蒼に橙は映えると師匠が言っていた」
「光明様が?」
「あぁ」
「そうなんだ…」

 そうは嬉しそうに言う。

 も見たのだろうか。
 師匠と、この空を。

 が師匠と過ごした時間はどのくらいあるのか俺は知らない。
 けれど、嬉しそうに師匠の事を言うを見ると、短かったとは思えない。

 

 蒼が、色を変える。
 白い雲が見える。

 いつの間にか場面が変わっていたらしい。

 東の方には色鮮やかな花畑。
 にぎやかな声がココまで聞こえてくるようだ。

 目線を変えれば、桜の群生。
 その淡い色に霞んでいるように見える。

 西の方に目をやれば、白い花の木が見える。
 池の側に立ち、その美しい姿を水面に映り込ませている。

 その全てが、橙色に色づいているのは今が夕方だからなのだろう。
 部屋に入り込んでくる日差しが少しだけ柔らかく感じる。

 不意に隣に気配を感じる。
 その、気配を感じた瞬間、何故かほっとした。
 そこにいるんだなと思った。

 花畑の所でも無く、桜の所でもなく、あの池の木の側でもない。

 

 ココに。

 

「…綺麗な眺めだね…」
「…そう、だな…」

 の言葉につられて言葉がでてくる。

「ココ、ドコ?さっきの風景って三蔵が見たことあるのだよね。じゃあ、これは?どう?」
「…ねぇな。こんな物は初めて見た」
「そっか…」

 そう言ったきりは俺から離れる。

「今のは、なんだ」
「何だっ…て?この風景って事?」
「他に何がある」

 疑問だった。
 この風景が見えてくる事が。

「なんて説明していいか解らないけど。簡単に言えば、香油及び、催眠による深層風景?その人の懐かしい記憶や、過去に見た風景が見える予定」

 そう言っては一つの小瓶を取り出す。

「いい匂いだったでしょう。結構、お気に入りなんだ。何にでも使っちゃうんだけどね。地面に八卦図書く時とかさ」

 そう言って、は小瓶をしまう。

「でも、それだけじゃ…納得いかないよね。正直言うと、わたしにも解ってないし…」
「そうだな」
「まぁ、それが事実だし…。謎は、謎のままって事で」

 そう言って、は扉の方に向かおうとする。

「どこに行くつもりだ」
「ドコって…部屋に戻ろうかと」

 そう言うの言葉を最後まで聞かずに

「……」
「…え?」

 

 腕を掴んで、抱き寄せる。

 

「さ、三蔵」

 抱き寄せた体は、思っていた以上に細くて。
 その癖、柔らかいことに驚いた。

「ちょ、ちょっと…っっ」
「ココにいろ」

 さっきの戦闘中の瞬間をまざまざに思い出させる。

 雷が落ちた瞬間。
 の姿をした式神が妖怪に切られた瞬間。
 遠くにいるって解っているのに、理解出来なかった。

「大人しく、ココにいろ。どこにも行くな」
「ちょっと、苦し…」

 強く抱きしめていたことに気づき、少しだけ腕の力を緩める。

「意味、わかんないよ」
「ココにいろと言ってるんだ。馬鹿じゃねぇんだ?そのくらい分かれっ」
「そんなこと言われたって…。三蔵、わたしは、三蔵達と一緒にいてもいいの?」
「なんで、そうなる」

 の言ってる意味が分からない。

 一緒にいてもいい?って何で聞かれなくちゃならない。
 ココにいろって言う理由が分かってねぇのか?

、お前は俺の側にいろ。ドコにも行くんじゃねぇっ」
「さ、三蔵……。ありがとう…、なんか、嬉しい」
「フン」

 俯いたの顔が見たくて、あごを持ち上げて、顔を上げさせる。

 少しだけ、潤んだ瞳。
 夜色の瞳の中に、星があるかのように銀の虹彩が光る。

 

 綺麗だな…。

 

 今、自分が考えたことがおかしくて、自嘲気味に笑う。
 それでもいいと思えるのが、おかしくて。

 の口唇に自分のを重ねた。

 

 

 

***

 

 

 

 っっっっっっっっっっっっ。
 …?????

 顔が上げられて、三蔵がどことなく微笑んでるような気がした。
 その微笑みが何だか綺麗で、それで楽しそうだなって思ってたら…。

 なんで、わたし、三蔵にキスされてるわけぇ?

 訳、わかんないからっ。

『ドコにも行くな』

 って言われて。

『俺達と一緒にいろ』

 って言われて、すっごく嬉しくって。

 良かったって思えて、ほっとしてたら。
 なんで三蔵にキスされてるのが分かりません。

「さ、三蔵っ」
「何だ、良かったのか?」
「…っっ」

 思わず、手で口を隠したくなった。

 なんか、この人おかしくなってるっっ。

「きゅ、急にしないでよっ」
「急じゃなければいいのか?」

 それも良くないっ。

 って言うか…なんか、妙に嬉しそうじゃない?
 わたしの気のせい?

 ものすご〜く、機嫌がいいみたいなんですがっ。
 三蔵様ってばっ。

「機嫌良くない?」
「さぁな」

 …気のせいじゃないっ。
 この人、今、めちゃくちゃ機嫌がいいっ。

「さ、三蔵様、いい加減、手を離して頂きたいんですが」
「ココにいろと言ったはずだ」

 シレッとした顔で三蔵は言う。
 …ココにいろとはもしかして、この部屋にいろと言うことでしょうか…。

「フッ」

 なんか、この人、鼻で笑ったよ?

 で、気が付いたら、何故か、わたし三蔵と一緒にベッド中にいる。
 なんで?

「八戒が戻ってくるよ?」
「さぁな」
「起こしに来たらどうするの?」
「その時はその時だろうが」

 抗議している間も、三蔵はわたしを抱きしめたままで離そうとしない。

 いい加減、離して欲しいんだけどなぁ。

「三蔵」
「大人しくしろ」
「だってぇ」
「犯すぞ」

 …………。
 今、三蔵法師様…いや、僧籍に身をおいている人間らしからぬセリフを、聞いたような気がするんですが。

「今日はこのままで我慢してやってるんだ、大人しくしていろ」

 気のせいじゃないみたい〜。
 泣きそうだよぉっ。

 少しの沈黙の後、不意に、体にまわる腕の力が少しだけ強くなる。

「……何?」
「………雨の日だった…」

 くぐもった声。

 わたしの髪にいつの間にか顔を埋めていて、三蔵の吸っているマルボロの香りが鼻孔をかすめる。

「俺の目の前に、あの人が立った」

 ……っ。

 その言葉の羅列に息を飲む。

「三蔵…」

 三蔵の、苦しそうな声に、わたしは気が付いた。
 三蔵が言おうとしているのは、きっと。

「妖怪から、俺と、魔天経文を守るために」

 そう言って、三蔵は腕の力を強める。

 その瞬間、わたしは悟ってしまった。

「ごめん、ごめんね三蔵」

 戦闘中のわたしの行為によって三蔵はその記憶を思い出してしまったのだ。

 

 光明様が亡くなった時の記憶を。

 

「ホントに、ごめんなさい。わたしが、勝手なことしたから、思い出しちゃったんだね」
「気にするな。お前は知らなかった。それに、別に、そのせいだけじゃねぇ。雨の音も、記憶を思い出させる」

 雨の音…?

 そうか、だから、悟空は

「三蔵は雨の日は嫌いなんだ」

 って言ってたんだ。

 全てが…と言うほど、全てじゃないかも知れないけれど、分かった気がした。

 三蔵の苦しみが。
 ひどく、ダイレクトに心の中に入ってくる。

「礼を言う」
「…礼って?」
「結界だ」
「いいよ、別に。雨の音ってさ、結構気になるよね。寝る時。だから、寝むれないのやだなって思ったから。それもあるから。気にしなくてもいいよ」
「フッ」

 軽く言った言葉に、三蔵が笑う。

 三蔵が笑うって、なんか珍しいな。
 なんて思わず、思ってしまう。
 結界、はって良かったな。
 八戒も元気になったし、三蔵とも仲直り出来た。
 うん、良かった。
 良かった。
 今のこの状況と言うか、状態は、理由が分からないけど。


「何?」
「また、あの風景も見せて欲しい」

 少しの沈黙の後、三蔵が言う。
 命令系じゃない。
 珍しい。

「いいよ。三蔵が珍しく、お願いしてるんだもんね」
「テメェ」
「いいよ。見せてあげる。皆にも見せてあげるって約束したしね。わたしも、また見たいんだ。あの風景。スゴく綺麗で、どこか懐かしくって。見たこと無いのにね」
「あいつ等には別に見せなくてもいい」

 ……いきなり、何を言うのこの人は。

「分かったな」
「へ?」
「分かったか?聞いてるんだ」
「あ、はい」

 ……って何が何だろう。
 まぁ、いっか。
 その時は、その時だもんね。

 そう言えば、名前、ようやく呼んでくれたな。
 なんか、嬉しいかも。

 

 

 

***

 

 

 

 朝の眩しい光が、瞼に注がれる。

 自分以外の寝息が聞こえて、思わず驚いて、目を開けたらそこにはがいた。

 もうこのまま目を開けないのかと思うぐらいに静かには眠っている。

 長いさらさらの深栗色の髪。

「痛んでるよぉ」

 時々、そう叫んでるけど。
 そう言うほど、痛んではいない。
 指通りのいい、さらさらの髪。

 閉じられてる瞼には長いまつげがかかり、その奥には夜空の様な瞳があるのだろう。

 声が聞こえないのが勿体ない。
 思わずそんなことを考える。
 起きたら起きたで騒がしいのにもかかわらずだ。

 不意に、ドアがノックされる。

「起きていますか、三蔵」

 1トーン低い、声が聞こえてくる。

「あぁ、起きている」

 俺の言葉に、ゆっくりと扉が開く。

「おはようございます、三蔵」

 彼が発する、低い声に、似つかわしくないぐらいのさわやかな笑顔。
 怒っていると、声で察することが出来る。

「何のようだ。八戒」
は、ココでぐっすりと休んだようですね」

 ベッドに眠り続けるの深栗色の髪が見えたのだろう。
 八戒が、そうにこやかに、微笑みかける。

「三蔵も、昨日は随分ぐっすりと眠れたようですね」

 嫌みが聞こえた気がしてにらんだら

、朝ですよ」
「う………は、八戒っっっ」

 八戒の声に、は飛び起きる。

「おはようございます。着替えはこの部屋でしてくださいね。荷物持ってきました」
「あ、ありがとうっ」

 八戒は部屋に入り、に荷物を渡す。

「三蔵は、隣の部屋で着替えて下さいね」

 そう言って、自分の荷物と俺のを持って、入ってきた時と同様、にこやかに出て行きやがった。

「………八戒、怒ってたよ」
「そんなこと、わかってるっっ」

 隣の部屋に行けば、悟空と、何と言ってもエロ河童がいる。

 何を言い出すか想像が付いて思わず頭が痛くなる。
 それでも…。

 

 それでも、こっちは、手放す気なんざ、さらさらねぇんだよ。

 

 着替えを取り出しているを、後ろに見ながら、そんなことを呟いてみた。  

 

 

 

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あとがき

お疲れさまでした。
予定より長くなってしまい、ものすごく後悔しています。
前半は、どうしてもあそこで切りたかったんですね。
で、予定外に長くなったのは、やはり後編の各個人でモノローグを入れてしまったせいかなと、思っているんですが、いかがでしょうか。

もぉ、長いのヤダよぉと良いながら、次回も長いような気がして仕方ないですが、今後も、おつきあい下さい。

三蔵の、深層風景で、例の紙飛行機のシーン。
入れようか入れないかと思いっきり悩んですが、入れました。
記憶の中で書いてるんで、(アニメオンリー設定なのよねぇ〜紙飛行機って)
光明様のセリフなしです。(^_^;)スミマセン。

乱入!!!

三蔵:……。
長月:本日のゲストは何だか機嫌がいい三蔵です。しかも、おんりー!!
三蔵:フン。
長月:機嫌が良いのは雨の音が聞こえないせい?それとも。
三蔵:それとも、何だ。
長月:いや…、やっぱり良い。
三蔵:残念だが、俺は機嫌が悪いんだよっ。いい加減、気付けっ。
長月:どこら辺が…。
三蔵:テメェ、本気で言ってるのか?
長月:……予想は、付いてるよ。いい感じなんだかいい感じじゃないんだか曖昧なところとか、ラストに八戒が出てきて邪魔したところとか。でしょう。
三蔵:分かってるじゃねぇか。(ガチャ)
長月:……今、撃鉄が上がった音がしたんですが…気のせいでしょうか。
三蔵:気のせいじゃねぇと言ったら、どうするつもりだ。
長月:……あ、あのぉ。わたし、まだ死にたくないですっ。
三蔵:だったら、俺の言うとおりにしろ。
長月:りょ、了解しました。後々に三蔵様のご要望通りの展開にいたします。
三蔵:なら、いい。
長月:でもね、三蔵、ちゃんとの事、大事にしてね。わたしのお気に入りのオリジナル作品(注)の主人公なんだから。
三蔵:チッ。めんどくせぇな。………。
長月:めんどくさいなんて言わないで。ね
三蔵:仕方ねぇな。言っておくが、テメェの為じゃねぇからな。
長月:分かってます。

注:聖獣記〜遥かなる時の中で〜(現在、サイトにアップしていません(^_^;))

次回予告
:……。
悟浄:ちゃん、なんか、怖くない?
:何がだ、悟浄?それから、いい加減、この手をどけたらどうだ?
八戒:もしかして、モードですか?
:そうだな。……死にたくなかったら、大人しく言うとおりにするんだ。
悟空:すっげー。モードマジでみんの初めて。
三蔵:何をするつもりだ。
:別に、三蔵には関係がない。次回予告、場所と理由。
悟空:…っ。須く看よっ。

乱入!!!!!
八戒:次回は場所と理由じゃありませんよ。僕のが先でした。
三蔵&悟空:?
悟浄:次回は、お前等でてこないんだと。
悟空:な、何でだよぉっ。
八戒:がメインの話ですから。ね。
悟浄:俺、おまけ?
:?そうだったの?
八戒:そうですよ。悟浄はおまけなんです。何たって、の話ですから・
:そ、そうだっけ?(八戒、なんか機嫌いい?)
八戒:次回予告。彼女と押しつけられた仕事。須く看てくださいね。