JOLED

西本興産ビル(JOLED

国立公文書館
首都高の隣の西本興産錦町ビルの10階にJOLEDの本社があるようです。西本興産ビルは屋上のアンテナと「nishimoto」の看板が目印でしょうか。竹橋から徒歩4分、大手町から徒歩12分程度のようです。JOLEDはジャパンディスプレイ、SONY、パナソニックが有機ELの量産用に作った会社のようで、厚木技術開発センター(SONY厚木テクノロジーセンター内)、京都技術開発センター(パナソニックセミコンダクターソリューションズ内)、石川技術開発センター(ジャパンディスプレイ石川工場内)、茂原技術開発センター(ジャパンディスプレイ茂原工場内(日立ディスプレイ))などがあるようです。JOLEDの有機ELは現在普及している真空蒸着方式ではなく、RGB3色印刷方式でコストを抑えるとのことで、平成28年には石川工場で量産ラインを立ち上げるようです。有機ELの技術開発では半導体エネルギー研究所も有名なようです。

ちなみに、有機ELパネルの素材メーカや製造設備メーカは多岐に渡るようで、硝子基板やタッチセンサー部材では旭硝子日本電気硝子住友化学、日本写真印刷、発光材料では出光興産が長寿命の青色発光材料をLGディスプレイ(韓国)向けに供給しているようで、新日鉄住金化学や保土ヶ谷化学が長寿命の青色発光材料を開発しているほか、三菱ケミカル住友化学、東レ、正孔電子輸送材では東ソー、保土ヶ谷化学工業、画素を区切るバンク材では、三菱ケミカル、東京応化工業、封止フィルムとしては、宇部興産住友化学カネカ、デュポン(米国)、東レグンゼなども参入している他、三菱ケミカル、メルク(ドイツ)、サムスンSDI(韓国)、ユニバーサル・ディスプレイ(米国)、JSR(日本合成ゴム)なども参入しているようです。薄膜電極を形成するターゲット材では、三井金属三菱マテリアル、製造装置の真空蒸着装置では、キャノントッキ、アルバック(日本)、アルバイド・マテリアルズ(米国)、インクジェット装置では東京エレクトロン、装置メーカーでは日立ハイテクノロジー、真空容器では平田機工、フェローテック、レーザーアニール装置では日本製鋼所住友重機械工業、メタルマスクでは大日本印刷凸版印刷ブイ・テクノロジー(日本)、搬送機器ではダイフクなどが主要メーカのようです。

JOLEDは平成27年1月5日発足で平成28年に従業員260名、株主は産業革新機構INCJ:75%、ジャパンディスプレイJDI:15%、SONY:5%、パナソニック5%とのこと。

ジャパンディスプレイは平成28年12月に産業革新機構から750億円の支援を受けて、36%の株式を取得し出資比率を51%とし、JOLEDを子会社化するようです。
ジャパンディスプレイは平成28年12月に産業革新機構から750億円の支援を受けて、36%の株式を取得し出資比率を51%とし、平成29年6月にJOLEDを子会社化すると発表していましたが、平成29年1月以降にiPhoneや中国携帯メーカ向けの液晶の出荷が大幅に減少したため、JOLED子会社化の契約締結を平成30年6月以降に先延ばしをしたようです。

JOLEDは20inchサイズの有機ELで200dpiを実現し、平成28年8月から生産を開始するようです。平成28年現在サムスンは年間2億枚のスマホ用ディスプレイを量産しているようで、各社の生産方式は以下の通りです。
有機ELの生産方式(平成28年)
サムスンディスプレイ 韓国 蒸着方式
LGディスプレイ 韓国 蒸着方式
ジャパンディスプレイ 日本 蒸着方式
シャープ 日本 蒸着方式
JOLED 日本 印刷方式
LGディスプレイ 韓国 印刷方式
蒸着方式はスマートホンなどの高精細パネルに必須と言われていますが、真空蒸着装置が必要で高額な設備投資が必要なのに対し、印刷方式はプリンタでRGBの印刷をする方式で、高額な真空蒸着装置が不要とのことですが、高精度な位置決めがむつかしく、高精細なパネルは困難と言われています。

①LG電子(韓国)はTV用有機ELパネルを生産しており、パナソニックやSONYへパネル供給をしているようです。LG電子の有機ELは、白色の有機ELにRGB(赤緑青)のフィルタを用いており、フィルタで暗くなる分をW(白)を用いて明るさをカバーするという、RGBW方式を採用しているようです。しかしながら、白色発光層を作るのに真空蒸着方式を採用しているため高額な投資が必要なようです。
②サムスン電子(韓国)はスマホ用の小型有機ELパネルに注力しており、高精度なマスクを使用してRGBを真空蒸着で塗り分けているようです。しかしながら、高精度マスクの大型化は困難で、LGが先行するTV用の実現が困難なようです。
③JOLEDが開発した方式は、印刷方式でRGBを塗り分ける方式ですが、大気中で発光層を生成できるため低価格化が実現できるようです。平成29年4月には21.6型4K有機ELのサンプル出荷を開始したようで、JOLEDの前身のSONYは発光効率や寿命に問題がある青のみ蒸着方式とし、赤と緑は印刷方式としていたようで、同じく前身のパナソニックは赤緑青とも印刷方式だったようです。

JOLEDの有機ELは現在普及しているサムスンやLGディスプレイの真空蒸着方式ではなく、RGB3色印刷方式でコストを抑えるとのことで、平成29年にSONYの医療用モニタ向けに初出荷し、平成30年には平成32年(2020年)の量産ライン立ち上げに向けてJDIの能美工場を200億円で取得したようです。また、デンソーや豊田通商から500億円の出資を受けているようですが、スマホを独占しているサムスンやTVを独占しているLGディスプレイに対し、規模の小さいフレキシブルタイプやパソコンをターゲットに厳しい戦いに臨んでいるようです。有機ELの技術開発では半導体エネルギー研究所も有名なようです。

近くに国立公文書館があります。