日本電気硝子

日本電気硝子
日本電気硝子の本社と大津事業場があるようです。近くにNECエレクトロニクスもあるようです。日本電気硝子の設立は昭和19年10月31日で日本電気(NEC)などが出資し、創立は昭和24年12月1日のようで当初は真空管のガラスを担当したようです。
大津事業場(滋賀)電子部品用ガラス、耐熱ガラス、照明用ガラス、魔法瓶用ガラス、放射線遮蔽用ガラスのほか、藤沢事業場(神奈川)医薬、理化学用ガラス、滋賀高月事業場(滋賀)薄型パネルディスプレイ用ガラス、太陽電池用基板ガラス、建築用ガラス、能登川事業場(滋賀)ガラスファイバ、薄型パネルディスプレイ用ガラス、電子部品用ガラス、若狭上事業場(福井)ディスプレイ用ガラス、精密ガラス加工センター(滋賀草津市)電子部品用ガラスの他、マレーシア、米国、韓国、台湾、中国にも拠点があるようです。

平成24年には従業員数1844名売上3500億円で液晶(LCD)用ガラス、プラズマディスプレィ(PDP)用ガラス、ブラウン管(CRT)用ガラス、光ファイバ用接続用キャピラリ・フェルール、球レンズ部品、非球面レンズ、コリメータコンポーネント、マイクロプリズム、カプラーケース、イメージセンサー用カバーガラス、ダイオード用ガラス、半導体レーザーガラス、リードスイッチ用ガラス、太陽電池用基板ガラス、太陽光反射誘導体ミラー、化学強化専用ガラス、ガラスファイバ、耐アルカリ性ガラスファイバ(ARGファイバ)、建築用ガラス、耐熱ガラス、魔法瓶用ガラスなど広範囲にやっているようです。
平成22年2月3日にNECが保有する株式を売却し持ち分法適用会社から外れて、平成25年2月8日には、NECは保有株式の全てを売却したようです。NECは関係会社の保有株式をどんどん売却しています。

最近の話題は、熱膨張が0で高温から急速冷却しても割れない、超耐熱ゼロ膨張硝子がIHクッキングヒーターやガス調理器などで使用されているようです。また、見えない硝子も有名で、超低反射率で反射光を4%から0.08%に低減させ美術館などで採用されているようです。硝子の強度も大幅に強くなっているようです。

平成29年にタッチパネル用センサー硝子の量産を開始するとのことで、100μmの硝子に8μmの銅メッシュ配線をし、ITO(IndiumTinOxide酸化インジウム錫)より抵抗が低く、フィルムより硝子の方が誘電率が高いとのこと。しかしながら凸版印刷は3μm銅メッシュのセンサーフィルムを量産しており、大日本印刷は2μm銅メッシュのセンサーフィルムを量産しているため、差別化競争が激しいようです。

日本電気硝子は8.5世代液晶用硝子の生産に対応し、平成28年に中国の東旭光電科技(河北省)との合弁会社(福州旭福光電科技)を福建省に設立し中国の液晶パネル最大手の京東方科技集団BOEへ供給するようです。

自動車部品向けのガラスファイバーに注力しているようで、平成28年に米国PPGインダストリーズの子会社でオランダのチョップドストランド生産会社の株式を取得し、チョップドストランド生産は世界シェア40%で英国のロービング生産工場も取得し船舶や風力発電等ブレードなどを展開しているようで、現在のLCDガラスの生産からの脱却を急いでいるようです。
液晶用ガラスメーカー 2012年シェア 総売上
旭硝子 25% 1兆1899億円
コーニング(米国) 25%
サムスンコーニングプレシジョン(韓国) 24%
日本電気硝子 21% 2873億円
アヴァンストレート 4%
その他 1%

2014年にコーニングがサムスンコーニングプレシジョンマテリアルズを完全子会社にしたため。断然トップに躍り出ました。なお、液晶パネルの生産が中国に移ってきているため、ガラスメーカも中国へ移転しているようです。
液晶用ガラスメーカー 2019年シェア 総売上
コーニング(米国) 52%
AGC旭硝子 23%
日本電気硝子 20%
その他 5%

粟津は京阪電鉄石山坂上線で複線ですが2両編成のようで、京阪石山の隣の駅です。JRは石山の隣が膳所ですが、京阪は京阪石山、粟津、瓦ヶ浜、中之庄、膳所本町、錦、京阪膳所になります。近くには東レエンジニアリングや日本精工などもあるようです。