大弛峠−甲武信ヶ岳 ( 甲武信ヶ岳:2,475m、 縦走中の最高峰は 国師ヶ岳:2,591.9m) 2017.9.30 登山



【PHOTO & 記録 大弛峠−甲武信ヶ岳 1】

9月13日(水)19日(火)と 2週連続でトライしようとした大弛峠からの 甲武信ヶ岳ピストン登山であるが、 いずれも倒木や林道通行止めにより大弛峠まで行くのを阻まれ、やむなく他の山域に回ることになったしまった。
こうなると意地でも登りたくなってくるが、9月も末ともなると色々な用事があってなかなか都合がつかず、 さらには 10月初旬も予定が立て込んでいるため、避けたかった土曜日 (9月30日) しか山に行ける日がなくなってしまう。
土日を避けたい理由は、山中に人が多くなるためであるが、加えて駐車場所の確保も懸念材料で、特に手軽に 金峰山国師ヶ岳に登ることができる大弛峠は 間違いなく混雑するはずである。

という訳で、大弛峠に駐車場所を確保するために 相当早い時間に家を出ねばならないことに やや憂鬱な気分でいたところ、ふと土日ならではの大弛峠へのアプローチ方法があることを思い出す。
それは、土日に限って山梨の栄和交通が行っている塩山駅から大弛峠までの予約バス運行のことであり、早速 その内容をネットで調べてみると、 塩山駅北口出発が 7時30分、途中 柳平にて乗合タクシーに乗り換え、大弛峠到着は 8時50分、そして料金は 1,800円とのことであった。

大弛峠からの 甲武信ヶ岳往復は、 帰りの国師のタルから国師ヶ岳への登り返しが標高差 460mもあるため、 疲れている身体にとってかなりの難関になることが予想されて怯むところがあったのだが、甲武信ヶ岳から西沢渓谷の方に下れば、 この問題は解決されることになる訳で、なかなか魅力的に思われる。
ただ、この方法にも難点があって、それは西沢渓谷発の最終バスが 16時25分であるため、大弛峠を 9時近くに出発するのでは、 小生の今の体力を考えると到底間に合いそうもないということである。
少々悩んだが、まあ ここは少し費用がかかるものの、西沢渓谷からのタクシー利用もやむなしとして、早速ネットにて予約を入れる。

9月30日(土)、5時30分過ぎに横浜の自宅を出発する。
いつも通り、横浜ICから東名高速道下り線に乗り、海老名JCTにて圏央道へと進んだ後、八王子JCTからは中央自動車道に入る。
天候の方は雲が多く、途中、岩殿トンネルと大月トンネルとの間から見えた 富士山も白くボーッとした感じである。
勝沼ICにて高速を下り、これまた いつも通りのルートを進んで国道411号線に入り、赤尾の交差点にて左折すれば、やがて塩山駅南口で、 駅の少し先にある塩山駅西の交差点を左折してタイムズの駐車場に車を入れる。時刻は 6時50分。
まだ十分に余裕があるので、車内で朝食をとり、その後 塩山駅のトイレを借りた後、車に戻って身支度を整えて駐車場を出発する。

再び塩山駅まで行き、高架橋を通って北口に至り、所定の場所にて予約のバスを待つ。
小生は列の 4番目であったが、少し経つと小生の後ろにも人が並び始め、合計で 30人ほどの列ができたのであった。
ネットの情報から、てっきりバスが来ると思っていたのだが、やって来たのは芦安−広河原間を結ぶ乗合タクシーと同様の 9人乗りワンボックス車で、 嬉しいことに定刻前に出発となる。
ただ、出がけに少々トラブルがあり、折角 先頭車両だったにもかかわらず最後の出発となってしまう。

さて、大弛峠までどのようなルートをとるのか大変興味があったのだが、 小生がいつも使っている国道140号線−県道219号線は使わず、国道140号線の牧丘トンネル南の交差点を左折して県道206号線に入り、 途中から林道に入って (道はそのまま) 焼山峠を越えた後、琴川ダムのある乙女湖へと下って柳平に至ったのであった。
つまり、いつもとは反対となる南側から柳平に到達した訳で、その後、車は柳平の丁字路を左折して大弛峠に至る川上牧丘林道に入る。
なお、その丁字路を右に曲がればいつも使っている県道219号線ということになる。

成る程、このようなルートがあったのかと感心したが、 例え 9月13日の倒木による県道219号線通行止めの際にこのルートを知っていたとしても、 通行止めの場所から県道206号線に回っていくにはかなり時間がかかるので、やはり目的地を 雁坂嶺、破風山に変更して正解であったと思う。
乗合タクシーは順調に林道を昇って行き、大弛峠には 8時30分過ぎに到着する。
予定よりもかなり早い到着であるが、これは駅を予定よりも早く出発したことに加え、最初から乗合タクシーだったために柳平での乗り換えがなく、 そのまま大弛峠に直行してくれたことによるものと思われる。


身支度をして 8時37分に出発する。

この時間、大弛峠周辺は車で一杯の状況。
路駐の車も多く、その列が峠のかなり下方まで続いていたのであった。
やはり土日は大変混雑するようで、予約バスにして正解だったのかもしれない。

金峰山方面の取り付き口まで進み、 そこにある登山ポストに登山届を入れた後、踵を返して 国師ヶ岳方面へと向かう。

準備中の札の掛かる大弛小屋の前を通過し、 シラビソの樹林帯に入る。

先日の 天狗岩登山で経験したように、 ここからは丸太の横木、階段、そして桟橋が連続し、地面を踏む機会がほとんどない登りが続く。

天候は薄曇りであるものの、展望の方は 天狗岩の時よりも格段に良い状態で、 金峰山+五丈岩、 鉄山、朝日岳は勿論のこと、朝日岳の右後方には 八ヶ岳、そして 金峰山の左方には 甲斐駒ヶ岳鋸岳も見えている。

写真は 五丈岩を有する 金峰山 (中央 やや左)
金峰山の左下方には鉄山が見えている。
そして、写真 右端の山は朝日岳。

こちらは 金峰山の左に見えている南アルプス。

写真 中央の山が 甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳の右には三ッ頭、 鋸岳、編笠山が続いており :三ッ頭、編笠山とも 八ヶ岳にある山と同名であるが南アルプスの山)、 その右後方には中央アルプスも確認できる。
また、甲斐駒ヶ岳の左には 仙丈ヶ岳が見えている。

こちらは上記写真のさらに左側。

写真 右の山が 仙丈ヶ岳で、 仙丈ヶ岳の左斜面下方に アサヨ峰が確認できる。
仙丈ヶ岳、アサヨ峰の左には途中に 小太郎山高嶺を挟んで、 北岳が見えており (写真 中央)、そのさらに左に 間ノ岳農鳥岳が続く。
農鳥岳の左に見えているドーム型の山は 塩見岳である。
また、高嶺の左、北岳の手前下方には 鳳凰三山が見えている。

こちらは 八ヶ岳方面。

左から 権現岳、 主峰 赤岳 (写真 中央 やや左の一番高い山)横岳硫黄岳、そして根石岳、 西天狗岳、東天狗岳が良く見えている。



大弛峠−甲武信ヶ岳 登山データ







登山日:2017.9.30 天候 : 曇り時々晴れ単独行 日帰り
登山路:大弛峠−前国師−三繋平−国師ヶ岳−国師のタル−2,224m峰−東梓− 両門ノ頭−富士見−水師−毛木平分岐−甲武信ヶ岳−甲武信小屋−木賊山−戸渡尾根分岐−近丸新道・徳ちゃん新道分岐−西沢山荘−道の駅 みとみ
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線)−柏尾−(県道38号線・34号線)−等々力−(国道411号線)−赤尾−(県道38号線)−塩山駅西−タイムズ駐車場−(車にて)− 塩山駅北口−(乗合タクシー)−大弛峠
交通復路:道の駅 みとみ−(タクシー)−塩山駅北口−(徒歩)−タイムズ駐車場− −(県道38号線)−赤尾−(国道411号線)−等々力−(県道34号線・38号線)−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)− 谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口− 上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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