白根三山( 農鳥岳:3,025.9m 縦走中の最高峰は 北岳の 3,193m) 2009.08.21-22 登山

再登山



【PHOTO & 記録 白根三山 1】

8月も残り少なくなったが、この夏、夏らしい暑さを感じた日は数えるほどしか無く、 真夏の太陽の下、夏山を思いっきり楽しむとの思いも適わないまま、夏は終わってしまおうとしている。
本当にこの夏は天候不順に悩まされ、7月は全く山に行けず仕舞い。8月に入っても天候不順は続き、8月の8日から始まった 9日間の夏休み期間中も、 かなり予定を狂わされたのであった。
一応、この夏休みには 南アルプスの 鋸岳(釜無川からのピストン)に登ってきたものの、 これだけで満足できるわけではなく、当初計画していた 北岳間ノ岳、 農鳥岳の白根三山縦走が実行出来なかったので、ずっと欲求不満のままであった。
一方で、南アルプスの登山基地である平日に広河原へ行く早朝バス便は、芦安発、奈良田発とも 8月23日まで (後は 11月9日までの土休日の運行)ということを最近知り、 何となく船に乗り遅れた感じを抱いてしまっていたのである。こうなると、イライラは募るばかり。
これは身体に良くないということで、思い切って会社を休んで山に行くことに決めたのだった。

8月21日の金曜日に休暇を取り、白根三山に登ることを計画。
21日は午前1時半に横浜の自宅を出発。横浜ICから東名高速道に乗り、御殿場ICまで進む。 御殿場ICからは国道138号線を北上し、須走ICから東富士五湖道路に入って富士吉田ICで下りる。その後は、 何回か通ったことがある富士パノラマライン (139号線)、本栖みち (300号線) を進んで、 早川町へと向かったのであった。
21日の天候は曇り。当初は晴れの予報だったのだが、21日が近づくにつれてドンドン悪くなり、 最終的には曇りとなってしまったのである。しかし、農鳥岳に登る翌日 22日は晴れになりそうなので、それを期待しての山行である。

奈良田には 4時40分に到着。少々時間がかかったのは、 コンビニ探しにえらく手間取ったからである。
食べ物購入をできるだけ遅くしようと、本栖みちに数多くあるコンビニを悉く無視し、身延町に入ってからコンビニを探そうとして、 本栖みちと身延道 (52号線)が交差するところで、 感に任せて左折しコンビニを探したところ、行けども行けどもコンビニが見つからなかったのである。 仕方なく、車を路肩に駐めて ナビでコンビニを探すと、何のことはない、先ほど左折した交差点を右折すれば、 すぐに ヤマザキデイリーストアーやローソンなどがあったのである。勘が悪いことこの上ないが、 後で思えば、これが今回の山行の先行きを物語っていたのであった。


奈良田のバス停横にある駐車場はほぼ満杯状態。もっと先の河原にある駐車場まで行かねばならないのか と思っていたところ、 駐車場の最北端に 1台分のスペースが見つかり、そこに車を駐めることができたのだった。
奈良田発 5時30分発のバスは、満席状態。途中の河原にある駐車場から乗った人たちは立たざるをえなかったので、ラッキーであった。
乗客には釣り人も多く、途中で結構下車していく (自由乗降)。イワナなどが狙いなのであろうか。
写真は奈良田バス待合所。

広河原には 6時20分に到着。身支度をして、6時25分に出発。歩き慣れた道を進み、吊り橋へと向かう。
途中にあるはずの南ア安全指導センター (アルペンプラザ) は改築中のようで、閉鎖中。 ここで小用をたそうと思っていたのだが、その手前に簡易トイレがあったのでそこで用を済ます。 どうも以前に比べて設置されている簡易トイレが多いと思ったのだったが、こういうことだったのかと得心。ゲート横から吊り橋へと進む。
晴れていれば見える北岳の姿はガスの中。 雪渓の先もガスに飲み込まれている。曇りの予報だったため、覚悟していたとは言え気分が萎える。

吊り橋を渡り、広河原山荘の横を抜けて樹林帯を登る。
1週間ほど前に鋸岳を登ったためであろうか、 身体は軽く、自分で言うのも何だが、軽快な足取りである。

この道は沢が多く、時には 登山道自体にも水が流れていて、 結構 私の好みである。
ただ、濡れた岩に気をつけないと足を滑らせるので慎重に進む。水の量は豊富である。

やがて樹林帯を抜けて河原に出る。 振り向けば、高嶺が見えるが、そのバックには青い空は見えず白い雲だけである。 高嶺の右に見えるはずの鳳凰三山 地蔵岳に至っては、 その頂上付近がガスに覆われている。
前を向けば雪渓が見えるが、先にも述べたように雪渓を登り詰めた先はガスで覆われている。

この時期になるとさすがに雪渓も小さくなるのであろう、 今まで見てきた中で一番小さい気がする。あるいは、昨冬は雪が少なかったからであろうか。

順調に歩みを進め、8時2分に二俣に到着。
この二俣で右俣コースと左俣コース、そして白根御池小屋への道が分かれるが、この状況の中、 そのまま歩き慣れた雪渓沿いのコース (左俣コース) を選び八本歯ノコルを目指す。
振り向けば、先程と同じく高嶺の姿が見える。高嶺から左に下って白鳳峠、 そして再び盛り上がって赤薙沢ノ頭ということになる。高嶺の右側、 地蔵岳は先程よりもその姿が見えてきたものの、 オベリスクの部分は雲の中。地蔵岳のさらに右、観音岳は頂上部分が完全に雲に覆われている。
また、高嶺の上空を覆う雲が先程より黒いのが気にかかる。

先にも述べたように、 この時期雪渓はかなり小さくなっており、雪渓の上を歩くことはほとんどなく、岩場の道を進む。
雪渓も所々に大きな穴ができており、夏ももう終わりという感じである。
雪渓の先を見やれば、相変わらずガスに覆われており、当然バットレスなど見えやしない。 大変残念であるが、今回の登山のメインイベントは初めての 農鳥岳、是非とも明日の天気に期待したい。



白根三山登山データ

上記登山のデータ登山日:2009.08.21-22 天候:21日 曇りのち雨、22日 雨のち曇り単独行日帰り
登山路:【1日目】広河原−二俣−八本歯ノコル−北岳−北岳山荘−中白根山−間ノ岳−農鳥小屋(泊) 【2日目】農鳥小屋−西農鳥岳−農鳥岳−大門沢下降点−大門沢小屋− 発電所取水口−奈良田第一発電所−奈良田
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道路)−御殿場IC−(国道138号線)−須走IC−(東富士五湖道路)−富士吉田IC−(国道139号線 富士パノラマライン)− (国道300号線 本栖みち)−(県道37号線)−奈良田(車にて)−(山交タウンコーチ バス)−広河原
交通復路:奈良田−(県道37号線)−(国道300号線 本栖みち)−(国道139号線 富士パノラマライン)−富士吉田IC−(東富士五湖道路)−須走IC−(国道138号線)−御殿場IC−(東名高速道路)−横浜IC−瀬谷(車にて)

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