左下を見やれば、先程の分岐から北岳山荘へと続く道が見える。 服装は広河原からずっと半袖の Tシャツ姿であるが、結構風が強く、じっとしていると寒い位である。 今は斜面を登ってエネルギーを消費しているから丁度良いくらいだが、 山頂ではウィンドブレーカーが必要であろう。もう夏も終わりという感じである。 | |
ガスのためなかなか上の方が見えなかったのだが、 ようやく先の方の高みに、標識らしきものが立っているのが認められるようになった。恐らく、 丸太を輪切りにしてそこに 北岳と書いてある お馴染みの標識であろう。 ただ、その高みの背景は相変わらず真っ白である。頂上での展望は期待薄であろう。 その丸太の輪切りを使った標識には 10時54分に到着。 もうすぐ頂上である。 | |
そして 10時55分に北岳頂上に到着。
案の定、全く視界は得られない。 レインウェアをウィンドブレーカー代わりに着て、飯を食いながら暫し晴れるのを待つ。 しかし、待てども待てども一向に晴れる気配はないので、諦めて先を急ぐことにする。本日は農鳥小屋まで行かねばならず、 小屋には 15時前に入りたいところである。従って、そうゆっくりもしていられない。 | |
11時15分、頂上を後にする。
先程登ってきた道を下る。登る時には結構時間を食ったのに下りはあっという間。
11時26分に吊尾根分岐に戻り着く。左に八本歯ノコルへの道をやり過ごし、まっすぐに進んで まずは北岳山荘を目指す。 | |
12時1分に北岳山荘前に到着。10分程休憩する。 | |
暫く登って
北岳を振り返る。
やはり頂上はガスの中。覚悟していたとは言え、少々残念である。 | |
北岳はガスの中であるが、 その右手の方はガスが薄い。八本歯ノ頭やそこから続く、ボーコン沢ノ頭などが見える。また八本歯ノ頭の右後方には、 恐らく鳳凰三山 薬師岳であろう、 白砂の山頂が見える。 | |