先程の 『もりやまばし』 から少し歩くと、思った通り林道に飛び出した。
脇には写真のような『登山道』 と書かれた標識もある。時刻は １０時３７分。
ここから林道歩きが始まる。これが結構長い。ただ、道は良く、舗装されているところも多い。
休憩所を左に見てひたすら歩き続ける。やがて左に祠を見ると、道の先に建物が見えてきた。

ゲートを過ぎて少し進むと、 昨日バスで通った県道南アルプス公園線にぶつかった。時刻は １０時５９分。
道の左手にはトンネル、正面は奈良田第一発電所、奈良田は右である。トンネルのところにはゲートキーパーが居り、 車両規制が守られるようしっかり番をしている。
また、トンネルの横の小スペースには数人の若者達がたむろしていた。どうやら奈良田行きのバスを待っているようだ。
折角ここまで来たのだからバスには乗らずにアスファルト道を歩く。５分程でバスに抜かれたが、 奈良田までそんなに距離はないはずである。

やがて前方に橋が見えてきた。奈良田橋である。
橋を渡った後、河原にある駐車場があり、その後奈良田のはずである。
雨はすっかり上がっているが、天候は曇り。やはりこの２日間は碌な天候ではなかったようだ。

そして、１１時１８分、奈良田到着。
先程着替えたのでＴシャツのみ替えてすぐに出発する。
本来なら温泉に浸かりたいところだが、山に登ってきたことに対する充実感もない中、早く 家に帰って休みたいという気持ちの方が強かったからである。
残念な ２日間に終わってしまい、特に 今回初めてとなる間ノ岳以降の道は雨に祟られて、ほとんど景色を得られなかった。 これは大変不満である。もう一度このコースは辿らねばなるまい。結局、宿題を消化できずに先延ばししたのと同じになってしまった。 しかし、これも登山である。悪天候の中、無事に農鳥岳頂上を踏めたのだからこれはこれで良しとしたい。