天狗岩、奥千丈岳、北奥千丈岳 ( 北奥千丈岳:2,601m) 2017.7.19 登山



【PHOTO & 記録 天狗岩、奥千丈岳、北奥千丈岳 1】

梅雨入りしたとは言え、ほとんど雨の降らない日が続くが、 一方で自治会の仕事やら (今年から自治会に関わらざるを得なくなった)、家のリフォーム確認作業、 リフォーム終了に伴う引越準備等々で、毎日 何かしらの用事が入り、山に行けない日が続く。
気が付けば 7月も半ばを過ぎてしまい、焦りを感じる中、19日は何も予定が無く、しかも前日の雨とは打って変わって晴れになりそうだということで、 早速 山に出かけることにする。

しかし、6月20日の 白岩岳以来の山行であり、 その間ほとんど運動をしていないことから、タダでさえ体力が落ちている身にとっては行き先に迷ってしまう。
そのため、ヤマレコの記録を調べまくったところ、 国師ヶ岳近くの天狗岩に登った記録を見つけ、 俄然 食指が動きだす。
この天狗岩というのは、国師ヶ岳から南東に派生している天狗尾根の途中にある岩峰で、その頂上には宝剣が立っており、 その存在は以前から知っていたものの、如何せん下から登るのはかなりハードであるため、なかなか行く気になれずにいた場所なのである。
無論、国師ヶ岳に登ったついでに往復してくるのが一番 手っ取り早いのだが、その国師ヶ岳あるいは 金峰山には何回も登っているため、 わざわざ出かける気になれず、ましてや大弛峠のように標高 2,360mもあるところからの登山は個人的に潔しとせず、なかなか手が付けられない状態であったのである。

ところが、このヤマレコの記録では、大弛峠から国師ヶ岳を経て天狗尾根を下り、 天狗岩を通過した後は鶏冠山林道 (西線) へと下って、そこから白檜平 (しらべだいら) まで林道を歩き、 白檜平から石楠花新道を登って奥千丈岳、北奥千丈岳を経て大弛峠まで戻ってくるというルートをとっているのである。
これは目からウロコ、大弛峠を起点とする登山を潔しとしない小生には思いもつかなかったルートである。
しかも、 2013年5月に国師ヶ岳に登った際、 北奥千丈岳、奥千丈岳を経て白檜平まで下ろうとしたものの、残雪が残る樹林帯で道が分からなくなり、 結局 途中で引き返したため、奥千丈岳にも未練が残っていることから、このルートはかなり魅力的である。
また、天狗岩のことをさらに調べると、そこには大嶽山那賀都神社 (だいたけさんながとじんじゃ) の奥宮があるとのことで (本宮は 黒金山の南東山麓にある)、 岩の頂上に立つ宝剣はその奥宮に奉納されたもののようであることが分かり、ますます興味が湧く。

7月19日(水)、3時半過ぎに横浜の自宅を出発する。
前日の雨の影響か、空には雲が多く、今後の回復を祈りながら車を進める。
横浜ICから東名高速道下り線に入り、海老名JCTにて圏央道へと進んで、さらに八王子JCTからは中央自動車道に入る。
空模様は相変わらずであり、南アルプスもほとんど見えない状態の中、勝沼ICにて高速道を下りて国道20号線を大月方面へと戻る。
いつも通り柏尾の交差点にて左折して県道38号線に入った後、ナビの指示どおりに国道411号線、一般道を進んでいくと、 中牧神社北の交差点にて県道219号線入り、後は大弛峠までほぼ道なりとなる (国道140号線は、室伏トンネルの上を通って越えたらしい)

山中を進み、乙女湖 (琴川ダム) への下りに入る頃には、 青空が広がり始め、テンションが上がる。
柳平のゲートを抜け、道は川上牧丘林道に入る。このゲートから大弛峠までは 14kmあり、道には 1km毎に標識が立っている。
この林道を歩いて大弛峠・国師ヶ岳に登ったことが 2回あるが、車でも長く感じるのに、よくもまあこんな距離を歩いたものである。
順調に車を進め、大弛峠には 5時55分に到着。平日というのに駐車場には十数台の車が駐まっている。


身支度を調えて 6時2分に出発。

ここからは、左に道を取って 金峰山に向かう人がほとんどであろうが、 小生は写真の標識の前を通って右手の樹林帯に入る。

すぐに大弛小屋に至るが、小屋には 『 準備中 』 の札がぶら下がっており、誰もいないようである。

小屋の前を過ぎると、シラビソの中の登りが始まる。

まずは道に丸太の横木が置かれた階段状の道が現れ、続いて立派な木の階段が現れたかと思うと、 その後、階段、桟橋が連続して、地面を踏む機会がほとんどない状態が続く。
まるで、ビル内を回遊して高度を上げているという感じで、登山という感じは全くない。

最近では 2012年2013年国師ヶ岳に登っているが、 いずれも残雪期であるため道は雪に覆われており、まさか道がこのような状況にあるとは全く知らなかったのだった。

これでは最早 登山とは言えない。
道がかなり抉れているので、その広がりを抑えるためであろうが、木道ならともかく、これはやり過ぎであろう。

6時12分に 『 夢の庭園 』 との分岐を通過、ここは真っ直ぐ進む (なお、遠回りにはなるが、夢の庭園経由でも 国師ヶ岳には登ることができる)

展望の無い道が続く中、途中、右手の樹林が切れて朝日岳が見え、 さらに進んで行くと朝日岳の左後方に 金峰山、 そしてシンボルである五丈岩 (写真)が見えるようになる。
しかし、その後方には少し黒っぽい雲があり、本日は快晴、好展望とは行かないようである。

所々に土の道が現れるものの、総じて人工的な道が続く。

一般的に登山道には大小の高低差が頻繁にあり、それが体力を奪うこととなるのだが、 ここは階段、木道、桟橋の連続で、身体に無理をさせて高低差を克服するということがなく、楽といえば楽である。
しかし、それでは全く面白味がない。

やがて、道は 『 夢の庭園 』 からの道と合流する。時刻は 6時19分。

ここからも階段・桟橋が延々と続く。

慰めは時々樹林が切れて 金峰山、 鉄山、朝日岳が見えることであるが、朝日岳の右後方にあるはずの 八ヶ岳は全く姿を見せてくれていない。
やはり、本日は展望が今一つのようである。

写真 中央奥の山が 金峰山と五丈岩。
金峰山の左下方に見える山が鉄山で、写真右端の三角形の山が朝日岳。



天狗岩、奥千丈岳、北奥千丈岳 登山データ







登山日:2017.7.19 天候 : 曇り時々晴れ単独行 日帰り
登山路 : 大弛峠駐車場−大弛小屋−夢の庭園分岐 1−夢の庭園分岐 2−前国師ヶ岳− 三繋平−国師ヶ岳−天狗尾根分岐−天狗岩−鶏冠山林道 (西線)−白檜平−(石楠花新道)−奥千丈岳−北奥千丈岳−三繋平−夢の庭園分岐 2− 夢の庭園−夢の庭園 1−大弛小屋−大弛峠駐車場
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)− 八王子JCT−(中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線)−柏尾−(県道38号線)−勝沼第二自治公民館前−(県道214号線)−ぶどうの丘入口− (一般道)−小佐手−(一般道)−熊野橋西−(国道411号線)−成田山新省寺横−(県道207号線)−玉宮入口−(フルーツライン)−塩山藤木− (県道213号線)−藤木発電所横−(一般道)−中牧神社北−(県道219号線)−牧丘町柳平−(川上牧丘林道)−大弛峠駐車場 (車にて)
交通復路 : 大弛峠駐車場−(川上牧丘林道)−牧丘町柳平−(県道219号線)−誉農園−牧丘トンネル手前− (国道140号線)−新隼橋北−(県道38号線)−仲沢ガード南−(一般道・県道34号線)−西広門田橋南−(国道411号線)−等々力− (県道34号線・県道38号線)−柏尾−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場− (県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口− (県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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