とは言え、肝心の奥宮は簡単には見つからない。 周囲に目を凝らすと、北側にある岩と岩の隙間からなる窪地に細いロープが垂れているのが目に着く (写真)。 もしやと思い、その窪地に下りてみると、 その奥 (写真の手前側 = 折れた鉄剣側) に奥宮を見つけることができたのだった。 | |
そこは小さな窟屋となっていて、 中に紫色の幕が張られ、幕の前には 3本の木製の剣が立てられている。 その 3本の剣には、左からそれぞれ 『 大雷神
(おおいかずちのかみ)』、『 大山祇神 (おおやまつみのかみ)』、
『 高龗の神 (たかおかみのかみ)』 と書かれており、
後で調べると、この三神は大嶽山那賀都神社のご祭神とのことであった。 山の頂上付近にある奥宮をいくつか訪れているが、ここは 妙義山中にある 妙義神社奥ノ院と同じく、少々 ゾクッとさせられたのだった。 |
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7時26分に奥宮を後にして天狗岩を下りる。 その際、少し無理をして下方の岩に飛び下りたのだが、その際に着地場所が少しズレ、
右足首を痛めてしまう。 天狗岩の基部に戻り、先へと進む。 | |
テープを忠実に辿り、 岩と岩との間を苦労して抜けていく。 少し進んで振り返れば、天狗岩が再び見えるようになるが、 宝剣は背後の空が灰色のため全く確認できない (写真を拡大すると、うっすらとではあるが宝剣を確認することができる)。 そう、天候の方は完全に曇りとなり、もしかしたら雨が降るのではないかとさえ思われる状況である。 |
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さらに下り、露岩の左を巻いていくと、 『 ← 国師ヶ岳 西沢渓谷・広瀬 → 』 と書かれた標識が現れる。久々の標識にホッとする。 足下に苔が多く生える松林を下って行くと、再び前方が開け、 下方に露岩の平坦地が見えており、そこに至るまでの間、岩が多く露出した斜面を下っていくことになる。 | |
そして、この下りは最後に岩場の急斜面が待っている。 漸く斜面を下り終えて振り返れば、斜面はかなり急に見え、 とてもこちらのコースを登りに使う気にはなれない (写真)。 実は、大弛峠から三繋平まで登った後、
国師ヶ岳まで行かずに北奥千丈岳、
奥千丈岳を経て白檜平に下ることとし、その後 天狗尾根を登るということも選択肢に入れていたのだが、この急斜面を見たら恐らく気持ちが萎えたことであろう。 |
天狗岩 1、  天狗岩 2、   天狗岩 3、  天狗岩 4、   天狗岩 5、  天狗岩 6、   天狗岩 7、  天狗岩 8、   天狗岩 9、  天狗岩 10 もご覧下さい。